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悪意
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悪意の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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クローズド・サーキットの傑作として名高い有栖川有栖の『双頭の悪魔』を読んだ。この小説には、 いくつかの致命的な欠陥があり、読んでゲンナリとしてしまった。 「who done it」や「How done it」系のミステリーは、謎解きを説明するために強引に書かれている ところがあって、読み物としての深みに欠ける。特に動機の説得力の弱さは目にあまる。ということで、 今度は「why done it」系で評価の高いミステリーを探して、『悪意』を手に取った。 なるほどこのミステリーは、事件を起こした犯人の動機に焦点を当てている。東野圭吾は、複雑な トリックを構築することだけではなく、そこに人間の業や闇の奥深さを付け加えることに意識的だから (『白夜行』は、誰がどう殺したということにほとんど労力が割かれていない)犯行の原動力となる 動機や、「ミステリーが人間を描く」という方向に作者の関心が向かう。この小説も、そういう趣向に なっている。 だが読み進めると、「本格ミステリー」によく出てくる”からくり時計”のように凝ったトリックが、 ”動機”をテーマにして作られているだけで、結局トリックを成立させるための構造になっている。 だから読み終わった時の満足度は低い。 早々と捕まってしまった犯人が隠している真の動機に刑事が迫っていくのだが、すべてが明らかに なった時、驚きと共に視界が晴れるようなカタルシスがあるかといえばない。むしろ、”あれ? 真の動機って何だっけ?”ということになる。 これは物語の核となる”それ(隠されていた真実)”に、現実味が薄いから。それぐらいのこと(犯人の 真の動機)で、壮大な計画を考案し、膨大な労力と時間をかけて準備し、実際に人を殺すことまで、 するか? しないだろう。 それと、二転三転していく仕掛けはあるのだが、被害者の妻や、犯人の姉など、周囲に配された人物の 行動にひねりがなく、”もっと何かあるのか”と思っている終わってしまう。やはりこの作品も、トリック のためのトリックになってしまっている。 | ||||
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延々と続く独白、読み続ける気力が萎える。図書館で借りたものでよかった。 | ||||
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開始早々に、主人公と仲の良い登場人物が喜々として猫を殺した話をします。猫好きな方は嫌な思いをすると思うので注意です。 | ||||
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この小説は面白い。東野圭吾でもトップクラスの完成度だと言って良いかもしれない。構成がすばらしいので読むのを中断する場所がない。ただし、小説としての核となる部分のアイデアが法月綸太郎の「頼子のために」と全く同じだ。抽象的な意味ではなく、具体的に全く同じ。過去作品のアイデアやトリックをアレンジして亜流にしたり発展させていくのはミステリ作品では特に顕著な方法論だが、だからこそ逆にサプライズにオリジナリティが求められ、全く同じではほとんどただの剽窃。話自体は違うわけだが、ミステリにおいて換骨奪胎は御法度。作り直しなら構成が見事なのも頷ける。これ以降「PN問題」や文庫本の解説文などちょいちょい法月綸太郎が東野圭吾に絡んでいってる気がするのは邪推だろうか。ちなみに「ゲームの名は誘拐」と「さらわれたい女」の、話もトリックもほぼ丸被りという事案もある。 | ||||
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評価が良いから読んだが。 悪意とは。最後に悪意という言葉の押し売り。 最後になればなるほど、犯人の頭の中が理解できません。 二転三転する真相。 くどすぎて、半分辺りから飽きます。 良くできたトリック、展開……なんでしょうか? なぜここまで評価されているのか解りません。 これはおすすめできません。 登場人物に魅力がないし、非常に面白くない話です。 | ||||
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サクッと読めるけど、それは内容が良いからではない。 この人が読みやすい文を書ける、というだけのこと。 何冊か読んだけど、東野圭吾は合わないと確信。 途中で必ず「あれ、これってもしかしてこうじゃないのかな」と思うところが出てきて、そしてだいたいそうなる。 つまらない。非常につまらない。 裏に、超一流のとか東野文学の最高峰とか書いてあるのもいけないんでしょうね。 個人的には、西村京太郎、赤川次郎と同じ暇つぶし作家。 なにも得るものがないうえに、驚きもない。 | ||||
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オチが、うーん。 こじつけっぽく感じたし、そこまでどんでん返しというわけでも… 東野圭吾作品初めてでしたが、ちょっと期待しすぎたかもしれません。 | ||||
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東野圭吾さんの作品は、数冊よみましたがどれも星4か5です。そのため、ハードルが上がり過ぎていて、評価が辛くしてしまっていると思いますが、今回は星2つとします。すべてが一人称の書き方も、面白みを削いでいると思いました。特に最後の方。サプライズもない作品のため、最後もあまり盛り上がりませんでした。 後味も悪い作品でした | ||||
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二転三転のストーリーは面白いけれど結末が・・・好きじゃなかったです。好みの問題ですね、スッキリしない。 | ||||
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なぜ?なぜこんなにスッキリしない?主人公の頑なさに全く入り込めないっ!もう1度読まなきゃいけないのか? | ||||
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2016年の初めの一冊にこれを選んだのは失敗だった。読後感があまりよくない。 「なぜ」という問いは、長く迷走した後タイトルに帰着するだけだった。 これでは読後に空しくなるのも仕方ないではないか。 これは、殺人に納得のいく動機なんてあってたまるかという作者のひとつのメッセージとも とれるが、読者としては納得がいかない。 また、桐野夏生の後書きによれば、人間には「書かれた主観に同化したい」 という本能があるらしい。この本能を裏切る展開に心がついて いけないのかもしれない。 ゴーストライターと作家の共同作業について書かれた部分が、心に残っている。 去年日本中を騒がせた、自称音楽家S氏と、そのゴーストライターN氏の騒動を 思い出しながら読んでいたところ、ちょうど N氏が手記で吐露していたのと同様の(仮構の)告白がされていたからだ。 つまり著者は、ゴーストライターをの気持ちを、まるで当事者 同様によく理解してらっしゃるということか。驚いた。 日本で数少ないベストセラー作家の一人が日陰者の気持ちを理解しているとは、 なんだか面白いではないか。 まさかどなたかのゴーストをしていた時期があったとか?なーんて。 とくに人に薦めたくなる本ではない。 | ||||
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まず、被害者の妻と、猫を殺された近所の主婦が全く疑われていないのはおかしい。 この2人のアリバイすら調べていないようだ。 警察は、最初から被害者の知人を容疑者として扱っており、知人のアリバイも嘘だと決めつけている。 そして、知人のアリバイが崩れ、逮捕された後は、動機の解明にこだわりすぎている。 しかも、容疑者の言う嘘で塗り固めた動機を一度は信用してしまうが、最後には嘘だ見破る。 その過程で、読者を強引に結末まで引っ張っていこうとしているのが見えてしまい、イマイチの読後感だった。 | ||||
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※削除申請(1件)
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納得できない ミステリーとして失格 東野は読者を驚かせるのに必死で話の面白さを無視しているんじゃないか 悪い意味で裏切られた気持ちすらある 一言で言うとつまらない | ||||
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発想は素晴らしいと思うが、それだけだった。文章は相変わらず淡々としていて味がないし、設定のために動かされる登場人物には辟易した。トリックのみを重視する本格ミステリなら、登場人物が非現実的でも構わないが、本作は無理矢理社会性を入れようとしているため、本格ミステリとしても社会派ミステリとしても中途半端だった。東野圭吾の作品には面白いものがたくさんあるため、悪意だけは少し残念だった。設定だけで物語を完結させようという強引な考え方がよくうかがえる。社会性のある題材を使うくらいなら、もっと突拍子もない動機を用意してくれれば良かった。非現実的な設定と現実的な話が、おそろしいほどに噛み合っていない一冊だった。 | ||||
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ネタバレ注意です う〜ん、本来自分はこの手の2転3転するストーリーには作者の狙い通りに転がされるはずなんですがね・・。 自分がハマれなかった理由は、序盤で早々に犯人の手記にブラフが混じっている(ことがある)のが判明したこと。そのため手記にリアリティが感じられず「悲劇の作家」としての彼に感情移入ができませんでした。 また、同じく序盤で登場する新見と藤尾のエピソードが印象的なのも大きいです。加賀や犯人が何を言おうとこれらの伏線の回収は?と常に疑問符がついて回ります。作者の他作品ではこうした伏線の使い方がうまいだけにね。 | ||||
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ストーリー自体はとても良く出来ていると思う。 が、表現方法や書き進め方が私は嫌いです。 | ||||
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他の方も仰る通り…確かに面白い。先にそれは言っておきます。しかし…同時に強烈な“違和感”も。それは“設定”が破綻しているからだと思います。犯人を捕まえるまではよしとします。問題はそこから。犯人の仕掛けた小さな嘘を鋭く見抜くことで、動機を語らせる加賀。しかし、それこそが犯人の真の“悪意”…ちよっと待って。…ということは、他でもない、加賀の手によって、犯人の最大の『悪意』である“被害者を陥れる”という目的が達成されてしまったんじゃないの?とツッコミを入れざるを得ないわけです。犯人は当初、動機即ち真の悪意を頑なに語らなかったわけですから。それを加賀が突き詰め、話させたことが、犯人の悪意の発端なわけで。それがなければ“悪意”でもなんでもない単純な話で終わってしまいます。犯人の嘘の告白。嘘を見抜く加賀。おしまい。土壇場のどんでん返しは確かに面白いのですが、そもそも加賀の人並外れた洞察力がなければ、その二転三転すらなく、被害者が陥れられることもなかったはず。そもそも加賀の洞察力が犯人の計画の中に入っていたというのは、ちょいと設定に無理がありすぎやしないか。さらに言えば、結果、一旦はミスリードとなる加賀の捜査が、簡単にマスコミに流れてしまっているのも解せない。それこそが、犯人の目的が達せられた最大の原因でしょう?…とまぁ冷静に考えると、相当無理がある設定ではないかと。どんでん返しの派手さにもってかれてしまいがちですが。というか、結局、加賀のスタンドプレーに見えてしまうのが、加賀シリーズの一ファンとしてどーも違和感が。『あの頃は加賀も若かったんだよ』と言われればそれまでですが…。他の方のレビューを見ても、絶賛が多く、私の感想に近いものがなかったので、あえて書かせて頂きました。 | ||||
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がかなり気持ち悪い。そして動機が、おそらく意図的にスッキリしないように描かれてるため私には受け入れられなかった。 | ||||
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全体的に散漫な印象。もう少し内容はシェイプできたかも。 そして目玉の「動機」……自慢になってしまうが、自分はわかってしまった。自分は犯人以上に底意地が悪いのかと、自分に問い掛けたい。まぁ、ある程度疑ってかかれば、わかるんじゃなかろうか。悪意っちゃ悪意だが、その割りにはショボい気がしないでもなく――。 | ||||
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東野氏の本は面白いものが多い、でも、たま~に、好きではないものに当たる。それが、これ、ストーリーはいいんですが、せっかちな私にはチョッと間延びした感じがしてしまいました。2方向の視点から、物語を進行させるアイデアは、パラレルワールドラブストーリーでも、あり、それも良かった。しかし、パラレル~が最高に面白かった反面、この 悪意 は、ちょっと読み疲れてしまった。 | ||||
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