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傀儡后
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傀儡后の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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性的で暴力的で猟奇的で倒錯的で幻想的。 牧野修が好きな人なら完走出来ると思います。 登場人物が多く話にまとまりが無いように感じるし、 あれもこれも詰め込み過ぎてとっ散らかってる感じもある。 良く言えばスケールの大きい話ではあるのだけれど・・・・ もうちょっと話を削ってスマートにするか、 逆にページ数を増やして時間の進みを緩やかにする、 又は個々のストーリーを掘り下げるとか広げるとかすれば もっと万人受けする、良い作品になったような気もしますが・・ しかしこのぐちゃぐちゃした気持ち悪い世界こそがこの作品の魅力なのかもしれないし、 何より本人が書きたいものを書きたいように書きたいだけ書いた作品なのですから。 これはこれで良しとするしかないと思います。 | ||||
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いくつかの登場人物や設定がとても面白いだけに、もう少しきちんとまとめてくれたら、、という残念な気持ちです。特に後半からはなんでもありの支離滅裂が目立つ。 | ||||
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衣服をテーマにしているのは『カエアンの聖衣』に似ているが、こちらは自分と皮膚と衣服と外界との境界、その感覚についてより深く描写されている。 近未来で使われているSNSやコミュニケーション手段などは、まだスマホもない時代でも未来予測として読むと面白い。でもストーリーはいまいち楽しめなかった。 | ||||
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あとがきで物語を入れなかったと書いてあり納得。 糖分が少なく、途中でもう読むのやめよか、と思いつつ惰性で読んだ。 この本は自分で解釈しながら楽しめる読者向けだと思う。 SF設定は素晴らしくよく出来てて、是非映像で見たい。 特にコミュは近い将来、リアルに発生しそう。 以下重要ネタバレ含む。 登場人物が全員XYで、その多くがTS(女性性、産めない性)だったのは、妊娠出産と絡めて何か意味を持たせてる感がするのだけど、誰か解釈して欲しい。。。 結局、桂男は何を表してたんだろうか。 | ||||
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第23回・2002年度【日本SF大賞】を受賞した、【牧野修】氏の傑作SF長編です。内容に関しては、まさに【驚天動地】の傑作です。ミステリアスに始まる怪奇色の強いオープニングから、物語はどんどん加速・拡大して行き、最後は地球の全生命の歴史を覆す、まさに驚天動地の結末が待っています。ある意味、人類進化テーマSFの極北とも言える作品です。海外SFで言えば、クラークの『幼年期の終り』、スタージョンの『人間以上』、オールディスの『地球の長い午後』を彷彿とさせる、壮大なスケールの物語です。これほどのスケールの傑作が書ける【牧野修】氏の作家としての力量には、本当に敬服してしまいました。第23回・2002年度【日本SF大賞】を受賞したのも納得です。SFファンなら必読の傑作ですし、そうでない方にもオススメの作品です。久々にSF小説の【醍醐味】を味わいました。傑作という以外に表現しようがないくらいの、傑作です。良いです。 | ||||
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この作品はSFだ!!と強調するのは いささか難しい作品となっています。 なぜならば時にホラー、時にファンタジーといった 要素もまぎれていますので。 さらに厄介なことに この作品にはフェティッシュな要素(ラバー表現)や 耽美表現などもご多分に含まれます。 そのため苦手な人はこの本を読もうとなどは 思わないでくださいね。 たぶん気分を悪くされることでしょう。 サイバーパンクやらも若干絡んでいる 作品、一人の望まれることのない青年が 巻き起こした地球を変えていきます… とにかく多数の人が入り乱れます。 ひたすら狂った富豪二人組だとか、 望まない青年の父親、 そして傀儡巧を追う青年… とにかく特殊な作品のため 展開を追っていくのも苦労することでしょう。 そして最後… 多分この作品は終わらないのだと思います。 あのラストの感じだとね… 連作短篇集のMOUSEと雰囲気はある程度 似てはいますが、この作品は 読みづらさが先行します。 なのでサイバーパンク、ワトスンやイーガンを読んだ等の ある程度の読書経験がないと 読み進めるのは正直つらいです。 雰囲気は悪くないんだけどねぇ。 | ||||
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ハヤカワ文庫だったのと、あらすじを読んだ感じでSF色の強い作品を期待して読んだためか、いまいち満足できませんでした。 表紙の絵で気付くべきだったのですが、どちらかというとSF的なガジェットを取り込んだファンタジーとかホラーとか、そういうジャンルのライトノベルみたいな印象を受けました。 改行が多く短文が続くのが読みにくかったです。 作品全体に漂う退廃的な雰囲気自体は嫌いではないです。 | ||||
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二十年前の破滅的な隕石落下により、大阪は異形の街と化した。落下地点から半径六キロは、現在も危険指定地域とされ、ここを中心に、五感で世界と融合するドラッグ「ネイキッド・スキン」や、全身の皮膚がゼリー化する奇病「麗腐病」をめぐり、人類社会崩壊の予兆の中、変容してゆく人の意識と世界が醜悪かつ美麗に描かれる。ホラーの鬼才が満を持して世に問う、空前のテクノゴシックSF巨篇。第23回日本SF大賞受賞作。 -----個人的に「牧野修」作では好きな作品です。若干、物足りなさもありますがゴシックな世界感がGood!!楽しく読ませていただきました。 | ||||
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現存する小物をちょっといじるとSF的小道具になりますか? 現存するサブカルをちょっとひねったら空想世界の文化ですか? 面白くどんどん読めるのですが、個人的には「SF感」はあまりなかったです。 また、特定の方向(オタク)に迎合しすぎて一般人は置き去りの危険ありかも。 | ||||
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~確かに、筆者の作った設定は面白いかもしれない。 しかし、文章に繋がりがなく読んでいて物語の中へ入り込むことはない。 場面転換も効果的どころか、読者の頭を混乱するばかり。 ほんとに、駄作といって差し支えない。 正直、購入して損した気分。 通勤途中とか、布団に入って寝るまでとか、とぎれとぎれ少しづつ読むとなると、内容が把握できないか~~も。~ | ||||
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20年前の壊滅的な隕石落下により、大阪は異形の街と化した。落下地点から半径6キロは危険指定地域とされていたが…。 などと書いてあるので、すごいのを期待したんだけども、そうでもなかった。それは悪い意味でいっているのではない。話の作り自体は謎が次の謎を呼び、答えはより謎を深くするという割合オーソドックスなつくりである。 ただし、そこで描写されているものはというととんでもない。描写の一つ一つを読み飛ばすことことなくじっくり読むと、不快感がもたらされる。特に話の中で一つのキーとなる病はかかるところを想像すると美しくひどく不快だ。 そういう外連なところだけでなく、ちょっとした風景の描写のできもよく、おもしろかった。 欠点は、あまりキャラクターに思い入れられなかった事だか、これは割合個人差があるからな。 | ||||
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全体的に作者自身の好みに走っているので、読み手と波長が合えば良い ですが、どちらかと言えば、読み手を選ぶ作品と思います。 また、最初はアダリが主人公かと思えば、後半まで出てこなかったりと、 各登場人物の役割が中途半端で、ちぐはぐな印象を受けました。 私自身が特にSFファンではないせいだと思いますが、男女の性別や 性的嗜好に関する部分も、私には難解でした。 話の設定自体は面白いので、雰囲気だけでもそれなりに楽しめると思い ますが、好き嫌いは分かれそうです。 | ||||
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てっきり文庫サイズだと思っていたのでなかなか発見できませんでした。新書サイズなハヤカワの新シリーズなんですね。 好みと非・好みの中間・・・。嫌いではないけど好きにはなれない。微妙~。 『MOUSE』に通じるところが・とあったので期待しすぎたというか。確かに通じてるところもあるのですが、純粋な『MOUSE』臭は最初の方だけで、全体的には『MOUSE』最終章の「ボーイズ・ライフ」+『忌まわしい匣』でしょうかね。 各キャラ皆好きですが、その繋がって行く先がなあ・・・。特に『忌まわしい匣』で使われているモチーフが多すぎて、既読の印象を受けたのがもったいなかった。『MOUSE』に感じた哀しみのイメージがない+閉じられた肉の球体の中で帰結する物語という感触も星がつけられなかった理由です。 最初のイメージで最後まで行ってくれればなあと思うのは『MOUSE』ファンだからなんでしょうが。 『MOUSE』よりも『忌まわしい匣』『アロマ・パラノイド』『王の眠る丘』が好きな方にお勧めします。 | ||||
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ページを捲るごとに現れる奇想天外な登場人物に導かれ,徐々に異様な世界が紐解かれていく物語です。 しかも、クライマックスは思いもかけぬ展開で,読者のあなたは著者のイメージの海に溺れる事となるでしょう。 もちろん、この物語はフィクションですが,この物語のさまざまなキーワードを「Net」に探すとき,それは現実となり、あなたの前に立ちはだかります。 ただし、その道のりは単純では有りませんが。(笑) 何かしら、特異なつながりを求めている方にお勧めの本です。 | ||||
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SFマガジン連載の、「ハヤカワSFシリーズ Jコレクション」のトップを飾るSF小説。 世界と五感でリンクしてしまうドラッグや、全身の皮膚がゼリー化する奇病って、生理的におぞましいですね。このあたりが、ホラー作家牧野さんの面目躍如たるところでしょうか。 危険指定地域という閉鎖空間内の人間の意識が変容するという設定は、ある意味牧野さんの初期作品『マウス』の「ネバーランド」に通じるかも。 | ||||
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