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傀儡后
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傀儡后の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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性的で暴力的で猟奇的で倒錯的で幻想的。 牧野修が好きな人なら完走出来ると思います。 登場人物が多く話にまとまりが無いように感じるし、 あれもこれも詰め込み過ぎてとっ散らかってる感じもある。 良く言えばスケールの大きい話ではあるのだけれど・・・・ もうちょっと話を削ってスマートにするか、 逆にページ数を増やして時間の進みを緩やかにする、 又は個々のストーリーを掘り下げるとか広げるとかすれば もっと万人受けする、良い作品になったような気もしますが・・ しかしこのぐちゃぐちゃした気持ち悪い世界こそがこの作品の魅力なのかもしれないし、 何より本人が書きたいものを書きたいように書きたいだけ書いた作品なのですから。 これはこれで良しとするしかないと思います。 | ||||
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あとがきで物語を入れなかったと書いてあり納得。 糖分が少なく、途中でもう読むのやめよか、と思いつつ惰性で読んだ。 この本は自分で解釈しながら楽しめる読者向けだと思う。 SF設定は素晴らしくよく出来てて、是非映像で見たい。 特にコミュは近い将来、リアルに発生しそう。 以下重要ネタバレ含む。 登場人物が全員XYで、その多くがTS(女性性、産めない性)だったのは、妊娠出産と絡めて何か意味を持たせてる感がするのだけど、誰か解釈して欲しい。。。 結局、桂男は何を表してたんだろうか。 | ||||
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第23回・2002年度【日本SF大賞】を受賞した、【牧野修】氏の傑作SF長編です。内容に関しては、まさに【驚天動地】の傑作です。ミステリアスに始まる怪奇色の強いオープニングから、物語はどんどん加速・拡大して行き、最後は地球の全生命の歴史を覆す、まさに驚天動地の結末が待っています。ある意味、人類進化テーマSFの極北とも言える作品です。海外SFで言えば、クラークの『幼年期の終り』、スタージョンの『人間以上』、オールディスの『地球の長い午後』を彷彿とさせる、壮大なスケールの物語です。これほどのスケールの傑作が書ける【牧野修】氏の作家としての力量には、本当に敬服してしまいました。第23回・2002年度【日本SF大賞】を受賞したのも納得です。SFファンなら必読の傑作ですし、そうでない方にもオススメの作品です。久々にSF小説の【醍醐味】を味わいました。傑作という以外に表現しようがないくらいの、傑作です。良いです。 | ||||
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この作品はSFだ!!と強調するのは いささか難しい作品となっています。 なぜならば時にホラー、時にファンタジーといった 要素もまぎれていますので。 さらに厄介なことに この作品にはフェティッシュな要素(ラバー表現)や 耽美表現などもご多分に含まれます。 そのため苦手な人はこの本を読もうとなどは 思わないでくださいね。 たぶん気分を悪くされることでしょう。 サイバーパンクやらも若干絡んでいる 作品、一人の望まれることのない青年が 巻き起こした地球を変えていきます… とにかく多数の人が入り乱れます。 ひたすら狂った富豪二人組だとか、 望まない青年の父親、 そして傀儡巧を追う青年… とにかく特殊な作品のため 展開を追っていくのも苦労することでしょう。 そして最後… 多分この作品は終わらないのだと思います。 あのラストの感じだとね… 連作短篇集のMOUSEと雰囲気はある程度 似てはいますが、この作品は 読みづらさが先行します。 なのでサイバーパンク、ワトスンやイーガンを読んだ等の ある程度の読書経験がないと 読み進めるのは正直つらいです。 雰囲気は悪くないんだけどねぇ。 | ||||
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20年前の壊滅的な隕石落下により、大阪は異形の街と化した。落下地点から半径6キロは危険指定地域とされていたが…。 などと書いてあるので、すごいのを期待したんだけども、そうでもなかった。それは悪い意味でいっているのではない。話の作り自体は謎が次の謎を呼び、答えはより謎を深くするという割合オーソドックスなつくりである。 ただし、そこで描写されているものはというととんでもない。描写の一つ一つを読み飛ばすことことなくじっくり読むと、不快感がもたらされる。特に話の中で一つのキーとなる病はかかるところを想像すると美しくひどく不快だ。 そういう外連なところだけでなく、ちょっとした風景の描写のできもよく、おもしろかった。 欠点は、あまりキャラクターに思い入れられなかった事だか、これは割合個人差があるからな。 | ||||
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ページを捲るごとに現れる奇想天外な登場人物に導かれ,徐々に異様な世界が紐解かれていく物語です。 しかも、クライマックスは思いもかけぬ展開で,読者のあなたは著者のイメージの海に溺れる事となるでしょう。 もちろん、この物語はフィクションですが,この物語のさまざまなキーワードを「Net」に探すとき,それは現実となり、あなたの前に立ちはだかります。 ただし、その道のりは単純では有りませんが。(笑) 何かしら、特異なつながりを求めている方にお勧めの本です。 | ||||
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SFマガジン連載の、「ハヤカワSFシリーズ Jコレクション」のトップを飾るSF小説。 世界と五感でリンクしてしまうドラッグや、全身の皮膚がゼリー化する奇病って、生理的におぞましいですね。このあたりが、ホラー作家牧野さんの面目躍如たるところでしょうか。 危険指定地域という閉鎖空間内の人間の意識が変容するという設定は、ある意味牧野さんの初期作品『マウス』の「ネバーランド」に通じるかも。 | ||||
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