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黒い瞳のブロンド
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黒い瞳のブロンドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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例えるなら、映画「チャイナタウン」における「黄昏のチャイナタウン」、帰ってきたウルトラマンの「怪獣使いと少年」における「怪獣使いの遺産」の様なもの。良くてもドイルの死後未だに出続けるホームズの二次作品の域をでません。 小説としての出来はそこそこです。単に、1950年代を舞台にしたハードボイルドとすればまあ楽しめます。が、かの名作にしてハードボイルドのみならずアメリカ文学の金字塔「長いお別れ」の続編としたのが頂けない。まず、前作の余韻も思い入れも粉微塵にされること請け合いです。熱狂的なチャンドリアンであればあるほど読むことはお勧めできません。 | ||||
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読み始めはあのマーロウが蘇ったかのような嬉しさも込み上げてきたが、中盤に差し掛かるにつれて違和感が大きくなっていき、クライマックス(と呼べるのであれば)にかけての展開は、読んでいた自分を後悔しなければならないような代物だった。 ネタバレは差し控えるが、ロンググッドバイのラストとは明らかに矛盾した記述なので、パラレルワールドとして捉える他ないのでは。 | ||||
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図書館で借りて読みました。結論から言うと、チャンドラー作品の愛好者にとって読んでおいて損はないけれど借りて読むだけで十分です(僕は2007年ごろから村上春樹さんの翻訳でチャンドラーの作品世界に入りました)。ここでは「ロング・グッドバイ」の続編的展開がなされますが、確かに途中までは面白い。でも読み進めて行くうちに前作にあったようなSentimento(情感)が感じられない、ということに気付きます。マーロウとテリー・レノックス(シスコ・マイオラノス)との間にかつて友情があったとは感じ難いような会話が終盤続きます。かつての同僚バーニー・オールズ警部補との会話も、この作品では何かよそよそしい。 残念ながらジョン・ヴァンビルさんは女流作家ジョイス・キャロル・オーツが語ったという「チャンドラーの散文は、自意識を抜きにした雄弁の域に達している(The prose rises to heights of unselfconscious eloquence.)地点までには、至っていないというのが本当のところでしょう。この作品を読み進めていっても「ロング・グッドバイ」で感じられた読み手をどこに連れて行ってしまうのだろうか?というドキドキした気持ちにはなれなかった。 なお、最後に本作は読まれる方は、「ロング・グッドバイ」だけでなく、「大いなる眠り」も読んでおくと理解し易くなることを申し添えます。 | ||||
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