■スポンサードリンク
夜また夜の深い夜
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
夜また夜の深い夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作者の作品を初めて読んだ。マイコがヤマザキに追われる所まではおもしろい、と思ったが、後半は雑すぎてこれが人気作家の作品か?と驚いた。シュンと異母兄妹(ではないのだが)、エリスの死、母との再会、実の父、全てのエピソードが「都合よすぎないか?」と思われた。そもそも手紙の相手の七海が必要と思えない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
エリスの過去は書くけど、アナのは書かない。 エリスがアリーに殺されたのかも詳細は、不明。 七海が、実は誰だった!的な展開かと思いきや、最後まで無関係な他人。 七海の母の事件も詳細は、不明。 マイコの背景も怪しいシュンやヤマザキから聞かされただけで、実際は不明。 前半のマンガ愛と、中判の仲間との出会い、後半に突如出てきた宗教や父親の話がどれも半端で、突然の終了。 展開が楽しみで、どんどん読み進みますが、尻すぼみでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作は、ナポリのスラムで母親と2人で謎めいた生活を送っている19歳の少女・舞子が少女である。 舞子は近所にできた日本人経営するMANGA CAFEに通い始めたことがきっかけで世界が開け初め、ある日母親の下から家出する。そしてリベリアとモルドバから来た2人の難民の少女と知り合い、3人でサバイバル生活に入る…という物語である。 本作はナポリでのサバイバル小説だが、それで何?、と問われると、何もない、と答えざるをえない。 せっかくナポリを舞台にしたのに、ナポリの街並みや住民の描写がほとんどないのは痛い。登場人物の造形はマンネリだし、小説自体のメッセージ性のようなものは感じられない。結末については無理に作ったような不自然さを感じる。 桐野さんが10年以上前「OUT」「柔らかな頬」「グロテスク」等で見せていた創作力が枯渇しているのは感じる。 桐野さん持ち前の筆力からあっという間に読めるので、飛行機や電車の中での時間つぶしにはいいかもしれないので、星2つにします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
七海さんはマイコの妄想の人かと思いながら読んでいました・・・ 返事も自作自演なのかと。 マイコが家出するまでは謎ばかりで面白かったのですが、 その後の背景が「優しいおとな」の世界になり 最後はわけわからずに終わって釈然としませんでした。 マイコがあんなに不自由な生活を強いられたのも、お母さんが 整形手術を繰り返していたのも「そんなつまらない理由で?」と 拍子抜け。シュンの正体に至っては「はぁ?」だし、 近年の桐野作品、途中までが面白いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直いって私にとっては退屈で、読み続けるのが苦痛でやっと読み切ったといった感じです。 これが桐野さんのものではなく、私が初めて読む作家のものであったのなら、こんな風に思わなかったのかもしれません。魂の疾走を描き切った、苛烈なサバイバル小説・・・とありましたが、物語の舞台を外国にした意味があまり感じられませんでしたし、母親とマイコの潜伏の様子もあまり過酷なものにも感じられませんでした。 紛争地域から逃げてきたエリスのエピソードは、戦争はこんなにも恐ろしい悲劇を生むのだ・・という読者へメッセージ投げかけているのかもしれませんが、 母親とマイコがどれほど、この数十年をどれほど壮絶に過ごしてきたのかが全然足りないように思います。マイコが現状にもがく様子もあまり感じられなかった。 マイコの語り口で物語が進められていくのだから、日本語が拙いからという設定だから仕方がないのでしょうか。 ラストの真相もあまりびっくりしませんでした。 新興宗教って・・・なんか安直な感じがしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どこかアンネの日記っぽい構成、手紙って形をとっているんだろうけど。 ただ何処かで、桐野節を期待し、それはおぞましい怖さでもあるわけで、 たしかに随所に桐野節はあり、それはそれでさすが!と思い、 しかし、最後の方の真実の展開が今一つ緊張感なく、桐野節が炸裂せず不発感はぬぐえない。 たしかに宗教や死世界、生世界の冒涜哲学等々・・・テーマは奥深くはあるんだけど、そのテーマに文章というか描写等が追い付いていない感があって・・・ なんか生意気な感想になった気もしますが、娯楽として読んでいる一感想です。 最後に読み終えて思ったのが、こちらの作品をベースに映画化するとかえって面白いかも。 もちろん監督の技量がかなりでかくなると思うけど、ベース材料には良いかも。 小説、テクストはイマイチ!><; ちなみに表紙のイラストは好き。私のイメージでもあるし、それとも表紙をみたからそう決めつけたか??? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近の桐野夏生はどうも緊張感がなくて困る。 この人の場合自分が「女」である事を鋭利な武器にしたような描写が 読むたびに脳にダメージと快感を与えられたものだが 最近の作品は緊張して前のめりになることはない。 とても面白いので盛りを過ぎちゃったとかではないだろう。 なんか優しくなってきちゃったというか太った感じだ。 以前は「グロテスク」のようなヒリヒリした作品でない「魂萌え」みたいな 爽やかな作品でも独特の凄みがあった。 それはもう桐野夏生ならではのもので最近の作品にはそれがない。 でもラストはちょっとカッコよくて桐野ワールド健在を感じさせた。 キャラはモロにAジョリーの仲間の1人や強烈な整形母も カッコよく良い感じだ。しかし存在感は弱い。 本作は桐野作と知らず読んでたら桐野の真似してるがまだまだだね、 というような作品。 かつてのようなもっとガツンと痺れる作品を期待する。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分は「OUT」や「柔らかな頬」のようなひりひりするクライムノベル を彼女に期待しています。 しかし最近はどうも作風がそっちそっち方面には向いていない。今 後はもう少し内容を確認してから購入に踏み切ろうと思います。 ちょっと残念。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!