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人形はなぜ殺される
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【この小説が収録されている参考書籍】
人形はなぜ殺されるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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犯人は意外な人物である。アリバイトリックで見事に引っ掛かりました。人形はなぜ殺される。いや、殺されなかった!!大変面白い展開で、手に汗握ること請け合いです。テンポよく読める本格派の傑作である。 | ||||
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「凄いなー凄すぎる髙木あきみつ」と暫く誰彼構わずそれを説明していた時を思いだしました!w。ジンギスカンの秘密の落ちの部分!吉成りて水汗を思うと、成す吉も汗(かな)の所です!w。感激してました!w。りんこう先生!凄い!。きっと青年時代は、神津恭介のような美貌で、頭脳明晰な超人だったんだろうなーと思います!w。りんこう先生の他の本も、AmazonやKindleで読めて、益々感激してます! | ||||
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昔の言い方で探偵小説と、現代のミステリーの違いは何だろう。 探偵小説は面白く、現代のミステリーはクソみたいにつまらない、かな。賛成していただける方は多いだろう。 探偵小説の面白さのポイントならいくつも挙げられるが、その一つに探偵キャラの魅力を言ってもいい。 この本の探偵・神津恭介は、シャーロック・ホームズ以来の伝統を引き継ぐ天才型探偵で、東大に籍を置く学者であり、ピアノの腕もすばらしい。 今のミステリーに、こんな探偵をついぞ見なくなった。 さらに小道具・大道具も、魔術、盗まれた人形の首、そして屋敷にある秘密の地下道。じつに魅力的で探偵小説の仕掛けの典型だ。こんな仕掛けも現代のミステリーには全く見られない。 ここで今年(2020年)の江戸川乱歩賞受賞作の悪口を言いたくなったが、まあやめとこうか。読んでないし・・・ さて、内容だか私はこの真犯人が解ってしまった。 そもそも私は犯人を当てることが出来ない読者で、「星降り山荘の殺人(倉知淳」「葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午」みたいな単純なトリックですら、全く見破れなかった。 私はいい本格物の読者のようだw そんな私が犯人を当てた。しかしそれはそれで良いはず。これこそミステリーの面白さだ。本格物の面白さとは、読者と作家との知恵比べなのだ。 犯人を言い当てたられたという事は、フェアに材料を読者に提示し、その後「読者への挑戦状」を提示するという形式のこの小説が、素晴らしい本格ミステリーであることを証明している。 今、どうしてこういうミステリーが出てこないのか。読み終わると同時にため息をついてしまった。 | ||||
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最終章に出て来る、ゲーテの『ファウスト』からの引用、 「エス・イルト・デア・メンシ・ヴェン・エル・ストレープト」は、 正しくは「エス・イルト・デア・メンシ(ュ)・ゾーラング・エル・シュトレープト」 (Es irrt der Mensch, solang' er strebt.)です。和訳も「人は努力する限り、 過ちは避けられない」と「人は努力する限り、迷うものだ」との2通りの解釈 があるみたいです。 | ||||
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1955年に発表されたもの。神津恭介シリーズを代表する長編ミステリだ。 不気味な道具立て、華やかな登場人物たち、残酷な趣向と、わくわくさせられるようなストーリーだ。そしてトリックも秀逸。複雑でありながら、説得的。 ミステリ・ファンなら読んでおくべき一冊だろう。 | ||||
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面白かった。しかし裏表紙や帯にある文言「アリバイトリック」のせいで、ある程度まで読んだ時点で犯人がわかってしまう。 | ||||
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名作と聞きながら読んでいなかったので。 古い作品だが、時代を超越したおもしろさ。楽しい読書時間がすごせた。このタイトルも秀逸だ。 他の神津恭介シリーズも読んでみよう。 | ||||
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久しぶりに、初めて推理小説を読んだことを思い出しました。 普通の光景がたった1つの文章で すべての環境が変わってしまう。 ふとした時には、すでに入り込んでしまいます。 面白かったと思います。 | ||||
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高木氏の刺青、能面と並ぶ本格路線の長編の代表作である。 人形による予告連続殺人事件となっており、独特の怪奇的なムードと論理的な読者への挑戦状付き趣向が見事に融合している。 個々のトリック自体は種を明かされれば、あまり突出したものとはいえないが、全体の構成はこれぞ本格推理というべきもので、古典的名作であり、今読んでも十分楽しめる。 | ||||
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怪しげな登場人物、過剰なまでの演出、おどろおどろしい文章、そして単純で秀逸なトリックと意外な犯人。 これぞ探偵小説だ!といった濃厚なテイストが味わえます。 刺青殺人事件とならぶ高木彬光の最高傑作だと思います。 ただし、このトリックは結構有名で、自分は知っていました。 トリックを知っていて読むと、濃密な探偵小説テイストが滑稽に思える節があります。 星が-1なのはそのためです。 乱歩・正史に始まり、島田荘司や綾辻行人へと続く、日本本格ミステリの本流にある小説だと思います。 | ||||
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「人形はなぜ殺される」は、このタイトル自体がとても挑戦的だ。実際著者は序詞の中で「この題名はそのまま、…読者諸君への挑戦の言葉」であることを示し、そしてその意味・理由がわかった時、全ての真相が明らかになる。さらにこの作品では、魔術・奇術・降霊術などの要素が絡んでおり、ジョン・ディクスン・カーのような怪奇趣味の雰囲気を味わうこともできる。この光文社文庫版では「彬光とカー」というタイトルで二階堂黎人氏が一筆寄せているが、そこでは高木彬光もカーを愛読し翻訳さえしたと紹介している。確か「刺青殺人事件」は密室ものだったから、著者とカーの思いには似たところがあったのだろう。そして本格ものを扱ったという意味では「読者への挑戦」が二度もなされていることから、この作品は著者にとって自信作であったに違いない。私自身は限定された怪しい人物達の中で作者のミスディレクションにまんまとひっかかり、犯人を特定することはできなかったが、「意外な犯人」、それを示す伏線など推理小説の醍醐味を感じることのできる、存分に楽しめるストーリーだった。 | ||||
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初めて著者の作品になります。 1990年代なので、トリックは単純ですが完成度が高く、今でも読み続けられる作品だと思う。 全てに驚きの連続で正統派の推理小説です。 意味のないどんでん返しもなく、文章中に提示された証拠と証言で見事事件が解決されます。 悪魔的な要素と緻密なトリックを組み合わせた作品、著者の他の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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トリックの奇抜さ、犯人の奇抜さが優れた作品。 横溝正史やカー風のおどろおどろしさも見られ、刺青殺人事件よりも怖い。 ひひひひひと笑う杉浦氏や首部分が人形の頭にすり変わってる死体、オールドブラックマジックと言われる悪魔の儀式。 マニアなら必読です。 | ||||
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約35年振りの再読である。ストーリーは大体覚えていたものの、肝心のトリックを忘れていた為大変に楽しめた。殺人の予告として殺される人形、魔術クラブの怪しい面々、黒ミサ等、当時の本格物には欠かせない怪奇趣味も雰囲気を盛り上げている。 高木彰光と言えば「刺青殺人事件」が一番有名、代表作と言われているが、最高傑作はこちらではないだろうか?題名と言い、作中の読者への挑戦状と言い、正に自身満々である。 メイントリックは現代では実行不可能であろう。しかし、それを知った時には頭の中に衝撃が走った。よくこんなトリックを考えだしたものだと関心していたら、解説で作者からのネタばらしがされており思わず笑ってしまった。 しかし、トリックは見破れなくても犯人は解ってしまうだろう。作者は明らかにやりすぎてしまっている。これがなければこの作品はもっと評価を上げていたかもしれない。 戦後、横溝、鮎川等と共に、本格を支えてきた高木氏の傑作です。時代背景を楽しみつつ読んでいただきたいと思います。 | ||||
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いまさらながらの感想だけど、やっぱり良いね。好き嫌いの幅か大きい作品みたいだけど、適度な完成度と適度な破綻は著者の持ち味だし、何よりあのトリックだ。山村正夫「トリックゲーム」他のトリックばらし本でばらされたのが残念だけど、ほどよい怪奇性とあいまったあのトリックには、あっと言ったものだ。 さすがにデビューしてからいくつかの事件を解決してきた神津だから、本作ではあまりにも神がかり的な存在ではなくなっている。それが写実性を狙ったためかどうかは分からないが、この犯人とこのトリックに対しては、デビューの頃の神津で良かったんじゃないかな、という気がする。 本作がすばらしいのは、まずそのタイトルであり、そしてタイトルが示す“あの場面”である。島田荘司ならもっとヴィジュアルに描写するだろうが、そこは高木氏のこと、適度にあっさりと描写されている。何度か二時間ドラマにもなっているが、中川信夫調のおどろおどろしさでドラマ化してもらいたいものである。私はトリック至上主義者ではないつもりだが、実は本作のストーリーはあまり記憶に残っていない。多分、本作は、高木氏が思いついたトリックのための作品なのであろう。でもそれでも良いのである、本作の場合は。本格テイスト丸出しなのだから。 まちがいなく、本格ミステリである。高木氏の志した、ある意味では完成型のひとつであろう。私的には傑作である。ぜひ、本格に淫した著者の熱い文章を読んでほしい。 | ||||
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高木彬光初期の作品(神津恭介が登場する作品)はオカルティシズムに満ち、また数々の不可能トリックを用いていることから、(横溝正史ではなく)作者こそが日本におけるディクスン・カーの後継第一人者であり、作者の本格推理作品としての最高傑作は『刺青殺人事件』だと思っていたが(社会派推理の『破戒裁判』や『誘拐』などを別として)、本書を読んでその評を改めた。 本書こそがその本領を発揮した、作者本格推理作品中の最高傑作である。 全編に漂う魔術や黒ミサによる怪しげな雰囲気、各殺人の前に起きる「人形殺人」、「ひひひひひ」と不気味に笑う男、そして『人形はなぜ殺される』という表題。どれをとってもムード満点で、さらにそこで行なわれる不可能トリック。 とくに圧巻は、寝台急行「月光」に轢き殺させる第2の殺人と、その前に通過する寝台急行「銀河」による人形の轢断であろう。 人形はなぜ殺される? この謎が解ければ、おのずと犯人もわかるのだが...。 本書の欠点は、神津恭介の無能ぶり(連続殺人を阻止できないばかりか、謎解きに関しても2人の登場人物に先を越されている)を別に措くとしても、作者の「やり過ぎ」により犯人が露呈してしまうことである。 誰でも気づくことかどうかはわからないが、犯人の変装道具が見つかった時点で私には犯人が誰なのかがわかってしまい、そのお陰で第2の殺人のトリックの半分と人形が殺される理由もわかってしまった。 あと、第1の殺人がちょっとインチキ臭い(アンフェアすれすれではないか)とも思われるが、本格推理ファンなら絶対読むべき傑作である。 | ||||
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以前ハルキ文庫で出ていたけれどもすぐに品切れになってしまって手に入れられなかった作品が、光文社文庫から再刊されてようやく入手することができました。殺人を犯す前に必ず人形を被害者に見立てて破壊し、その通りに殺人を実行するという不可解な犯人。人形の破壊が殺人の予告になってしまうので、一見するとリスクを高めるばかりに思えるこの行為に合理的理由はあるのか?っていうのがメインの謎です。殺人現場にわざわざ能面を残しておくのはなぜかっていう『能面殺人事件』と趣向は似ています。 真相にはあっと驚かされました。なるほど、こんな方法があったのですね。神津恭介よりも前に真相に気づいている人が二人もいるのが不自然だとか、ラストに向かって一直線に盛り上がるわけではなく中だるみがあるなど、欠点はあれこれ指摘できるのですが、メイントリックの鮮やかさの前には脱帽するしかありません。 | ||||
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「人形はなぜ殺される」という題名がそのまま読者への挑戦になっている作者の自信作であり、代表作。前半は、奇術趣味の連続殺人が起こり、その度に何故か人形が"殺される"。この不可思議さと作品を覆う不気味なムードで読者を惹き付ける。 しかし、中盤を過ぎたあたりで起こるある事象で、何故それまで人形が"殺されて"いたか分かってしまい、自動的に犯人も分かってしまう。この辺、もう少し工夫して書けなかったものか。人形が"殺される"理由は最後に明かして欲しかった。 犯人が変節して犯行計画を途中で変えてしまうのも興醒め。謎の設定と前半の展開は素晴らしいのだが、後半ダレてしまう。全体の構成を整えれば更に傑作になったかと思うと惜しい作品。 | ||||
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「人形はなぜ殺される」という題名がそのまま読者への挑戦になっている作者の自信作であり、代表作。前半は、奇術趣味の連続殺人が起こり、その度に何故か人形が"殺される"。この不可思議さと作品を覆う不気味なムードで読者を惹き付ける。 しかし、中盤を過ぎたあたりで起こるある事象で、何故それまで人形が"殺されて"いたか分かってしまい、自動的に犯人も分かってしまう。この辺、もう少し工夫して書けなかったものか。人形が"殺される"理由は最後に明かして欲しかった。 犯人が変節して犯行計画を途中で変えてしまうのも興醒め。謎の設定と前半の展開は素晴らしいのだが、後半ダレてしまう。全体の構成を整えれば更に傑作になったかと思うと惜しい作品。 | ||||
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「犯人当て」を挑むだけあって著者自信の一冊であり、高木氏のキャリアの中でもトップクラスの出来。 マジックやマネキン人形などが持ち出されカー的要素の演出かと思いきや、そこは流石、本当によく考えられています。 とても半世紀前に発表された作品とは思えない出来。 何故K書店さんが復刻しないのか疑問です。 もっと読み継がれてしかるべき作品ですし、これを期に著者をもっと知って頂きたい。 高木氏、神津モノの最初の一冊としても最適です。 | ||||
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