当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな―二つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。

家庭では暮らせない子どもたちの養護施設「七海学園」で起きるささやかな事件――繊細な短編群が大きな物語を創り上げる、第18回鮎川哲也賞受賞作。

怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。

昭和初期の帝都を舞台に、令嬢と女性運転手が不思議に挑むベッキーさんシリーズ第二弾。

浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺した。

17歳の女子高生、安藤麻衣子が通り魔に刺殺された。

天啓にしたがい王を選び仕える神獣・麒麟。

二代目教祖の継承問題で揺れる巨大な宗教団体“惟霊講会”。

車を買う金欲しさにアルバイト探しをしていた学生・結城がコンビニにあった求人情報誌で見つけたのは、時給11万2000円という破格の好条件の仕事。

文化祭目前。準備に熱が入っている生徒たちを横目に、おばけのような、ペンギンのような、不思議な「天使」が至る所で描かれる。

奇術ショウの仕掛けから出てくるはずの女性が姿を消し、マンションの自室で撲殺死体となって発見される。

引っ越しのために部屋を片付けていた千波 は、読んだ覚えのない一冊の本を見つける。

忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」…。

士族出身の上流家庭・花村家にやってきた若い女性運転手。

「私を、異界へ喚んだのは、誰?」海に映る美しい月影をぬけ、ここへ連れてこられた陽子に、妖魔は容赦なく襲いかかり、人もまた、陽子を裏切る。

大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。

『週刊角川』記者・小笠原は途方に暮れていた。

夫を四度殺した女、朱美。極度の強迫観念に脅える元精神科医、降旗。

犯人当てゲーム“トロピカル・ミステリー・ナイト”に参加するため、南の島のリゾートホテルを訪れた臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖。

月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。

ここ“エッグ・スタンド”はカクテルリストの充実した小粋な店。

ホームズ物語は、月刊誌『ストランド』に短編が掲載されはじめてから爆発的な人気を得た。

あの殺人ゲームが帰ってきた。ネット上で繰り広げられる奇妙な推理合戦。

テロ組織「黒い三角定規」が、いよいよ浜村渚に直接対決を挑んできた。

名探偵の伊神さんは卒業、葉山君は進級、そして迎えた新学期。