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(短編集)
絶叫城殺人事件
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絶叫城殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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絶叫城殺人は、ゲームを元にしたら古典的なトリックを使う有栖川有栖で早くなく、新境地を開いた一冊だと思います。 面白かった。 | ||||
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Very nice | ||||
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新本格派とみなされる有栖川氏ですが、作品によっては一般的な本格推理や旅情ミステリの方に振れたもの、ホラー・タッチのものなど、多彩な作風の持ち主だと思います。その中でこの短編集はいかにも新本格らしいトリック重視の作品群です。その真髄は、パズルをカチカチと解いていくような精緻な美学にあると思いますが、恐縮ですが、実は個人的にはそんなに好きな方ではありません。なんというか、人間が感じられないというか、乾いた無味乾燥な感じがしてしまって(まったく個人の好みです)。この短編集もいかにも新本格で、事件やトリックにあまり現実味がなく、あー、ちょっと好みではなかったなと思いながら読み進んでいきました。が、読了してから振り返ってみると、多彩な魅力があることに気がつきました。 平成8年から13年に渡って別々に書かれた作品を、特に建築物テーマにこだわって集めたということで、それぞれの短編に現実ではほぼありえないような建物が登場します。また、犯行や真相も様々で、「黒鳥亭殺人事件」では、あどけない子供がからんだミステリということでなんともやりきれない気持ちになったり、「月宮殿殺人事件」では、ホームレスががらくたを使って築き上げたシュールな建物に圧倒されたり。また、「雪華楼殺人事件」で京都市のはずれ、山中に建つ旅館になるはずだった建物の廃墟は、雪の中で寂寥の雰囲気がひしひしと伝わってきます。「紅雨荘」の風情ある和洋折衷の豪邸の佇まいも魅力的です。そして圧巻は最後の「絶叫城殺人事件」。バーチャルなゲームの中の城が実体を持って迫ってくるようでした。無自覚なサイコキラーともいうべき現代的な犯人像もあっと言わせます。 いつもの火村・アリスの会話のテンポもいい感じで、全体になかなかの短編集だと思いました。 | ||||
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帯を見て、「連作で、最後の城で一連の謎が解ける」的なのを想像したのですが、全く違いました(笑)。 黒鳥亭で言えば、被害者を現場に誘導してきた黒幕がいて、こいつが次々事件起こしていくものかと…。 3編目でやっと、「あら違うのねー」となった次第なのですが。 登場する物件もしっかりとした”館”ではなかったりで御座いまして 建設途中で放棄されたやつだったり、作りこまれた”ダンボールハウス”だったり、 絶叫城に至っては ━ そんな引用か ━ ですが、タイトルとして全然間違ってない。 紅雨荘はトリックというか、”結果そうなってしまった”ですが、仕組みが面白いですね。 絶叫城、”弟の復讐”で罪を重ねて、自分を滅して証拠隠滅なのかと読んでましたが、 ほんの一部しか合ってなかった~~。 黒鳥亭冒頭3行目で、「おい、この作者大丈夫か」とツッコミ入れたくなりましたけれど、 読了するころには疑念も霧消しておりました。 「ダリの繭」も読んだ今では、自分の中ですっかり愛すべきコンビになっております。 | ||||
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価格も安かったが、何よりすぐに届いてGOOD!本の内容は、短編がいくつかあり、とても面白かったです。 | ||||
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いつもながら、引き込まれる内容です。風情のある名称の建 物で起こる殺人事件。表題である絶叫城殺人事件が、私は一番好きです。 | ||||
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有栖川氏としてはタイトルに○○殺人事件とつく短編ばかりを集めた火村シリーズの一編。タイトルの絶叫城殺人事件ということから、ギミックに凝った館での殺人事件系を集めた趣向かと思ってしまうだろうが、実際は一応館が舞台となっている事件が多いが、綾辻氏の館シリーズのような館自体に大きな意味があるということではなく、単純に舞台になっているだけという感じであり、いつもの火村シリーズのテイストである。特に表題作の絶叫城殺人事件は城が舞台でも何でもなく、通り魔事件ものである。前半の作品はややネタが安易だが、後半は力作が並ぶ。充実した読み応えの短編集である。 | ||||
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ミステリーとしてトリックの内容もさることながら、人間ドラマも面白い。 「雪華楼」は若い男女が寒さをしのぐ為に体を寄せ合って暮らす中で、 殺人事件が起こり、二人の間に何があったのか。 一見、ありふれたテーマだが、奇想天外なトリックとあいまみえて、 独特の世界観と悲壮感が漂っている。 | ||||
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◆「黒鳥亭殺人事件」 火村とアリスは、彼らの旧友の天農が 娘の真樹と住んでいる黒鳥亭を訪れる。 なんでも、裏庭にある古井戸から、以前のそこの住人で、投身自殺したはずの男の 死体が、死後一週間ほどしか経過していない状態で発見されたそうなのだが……。 火村と天農が、事件について話しているのと 同時進行で、アリスは真樹の子守をします。 アリスがイソップ童話のある作品を真樹に読み聞かせた後、 二人は〈二十の扉〉というクイズをするのですが、この二つが、 本作のメインモチーフとなっています。 全編を覆う「黒」のイメージと対照的なクイズの答えが、事件の 真相を象徴し、救いとやりきれなさを同時にもたらしています。 | ||||
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有栖川先生の作品は滅多にはずれがなく面白いですがこの作品は特におすすめです。 六編が収録されていますがどれも完成度が高くて面白いです。 黒鳥亭でのオチはちょっと残酷だったけど意外でよかったし、月宮殿ってそうだったのか!と勉強になったし、雪華楼での事件の真相はすごくびっくりした。 紅雨荘と絶叫城の事件は有栖川先生らしい論理的な話でやっぱり有栖川先生のお話は面白いなぁと脱帽。 読んでみてびっくりな作品です。 | ||||
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有栖川先生の作品は滅多にはずれがなく面白いですがこの作品は特におすすめです。 六編が収録されていますがどれも完成度が高くて面白いです。 黒鳥亭でのオチはちょっと残酷だったけど意外でよかったし、月宮殿ってそうだったのか!と勉強になったし、雪華楼での事件の真相はすごくびっくりした。 紅雨荘と絶叫城の事件は有栖川先生らしい論理的な話でやっぱり有栖川先生のお話は面白いなぁと脱帽。 読んでみてびっくりな作品です。 | ||||
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『絶叫城殺人事件』――このタイトルがすごいと思う。 やたらと目を引くわ好奇心を掻き立てられるわ。つい手に取ってしまう。 そして肝心のその内容もまたすばらしい。 本のタイトルの『絶叫城〜』をはじめ6篇が収録されているのだが、あるものは叙情的であったり、またあるものは不気味であったり、と様々な色を備えている。 どんな話かはまぁ読んでのお楽しみ(興をそがないようにしたいので)。 どれも甲乙付け難い作品ばかりで、本当に贅沢な一冊だと思います。 そして読み終えると、そのタイトルが如何に的を得たものであるかが分かります! | ||||
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『絶叫城殺人事件』――このタイトルがすごいと思う。 やたらと目を引くわ好奇心を掻き立てられるわ。つい手に取ってしまう。 そして肝心のその内容もまたすばらしい。 本のタイトルの『絶叫城〜』をはじめ6篇が収録されているのだが、あるものは叙情的であったり、またあるものは不気味であったり、と様々な色を備えている。 どんな話かはまぁ読んでのお楽しみ(興をそがないようにしたいので)。 どれも甲乙付け難い作品ばかりで、本当に贅沢な一冊だと思います。 そして読み終えると、そのタイトルが如何に的を得たものであるかが分かります! | ||||
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時々思うんだが、ミステリ作家が短編を書くときというのは、「トリックを思いついたが、これじゃ長編にならんなあ...」というケースが結構あるんじゃないだろうか。とはいえ、作者は読後に叙情的余韻を残す世界をめざしている感じで、味わいのある短編集です。特に、「黒鳥亭」の女の子の可愛らしさと「絶叫城」での『心の闇』に対する作者の毒舌については一読の価値あります。 | ||||
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「伝統的ミステリーのエッセンスを現代に落とし込むとこういう形になる」という、しかも最高水準の作品集です。アイデア一発の「文章版なぞなぞ」とは対極にあります。真相を読んで若干の「苦味」が残るのが特徴的です。 | ||||
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ネット上の「作家の読書道」というサイトで、三浦しをんさんが「有栖川さんのミステリのなかでも面白かった一冊」と本書を挙げていらしたのに興味を引かれ、読んでみました。 犯罪社会学者の火村英生(ひむら ひでお)、推理小説作家の有栖川有栖(ありすがわ ありす)。ホームズとワトスンを思わせるふたりがコンビを組んで、殺人事件の謎に挑む話が六つ。「黒鳥亭殺人事件」「壺中庵殺人事件」「月宮殿殺人事件」「雪華楼殺人事件」「紅雨荘殺人事件」「絶叫城殺人事件」が収録された作品集です。 このなかでは、「黒鳥亭殺人事件」と「絶叫城殺人事件」の二作品が断然魅力的。他の作品と比べて、傑出した出来映えでした。 「黒鳥亭」「絶叫城」とも、×××が事件の重要なファクターとなっています。それが本筋の事件とどう結びつくのか。迷った末に伏せ字にしましたが、この×××と事件との絡ませ具合が巧いですね。 また、読後に響く余韻ということでも味わいのある、印象に残る両作品でした。 火村とアリスの良きパートナーぶりが伺えるという点では、表題作の「絶叫城」が一番でしょう。文庫では、312~313頁にかけての記述。火村を気遣うアリスの独白に、ぐっときました。 | ||||
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ネット上の「作家の読書道」というサイトで、三浦しをんさんが「有栖川さんのミステリのなかでも面白かった一冊」と本書を挙げていらしたのに興味を引かれ、読んでみました。 犯罪社会学者の火村英生(ひむら ひでお)、推理小説作家の有栖川有栖(ありすがわ ありす)。ホームズとワトスンを思わせるふたりがコンビを組んで、殺人事件の謎に挑む話が六つ。「黒鳥亭殺人事件」「壺中庵殺人事件」「月宮殿殺人事件」「雪華楼殺人事件」「紅雨荘殺人事件」「絶叫城殺人事件」が収録された作品集です。 このなかでは、「黒鳥亭殺人事件」と「絶叫城殺人事件」の二作品が断然魅力的。他の作品と比べて、傑出した出来映えでした。 「黒鳥亭」「絶叫城」とも、×××が事件の重要なファクターとなっています。それが本筋の事件とどう結びつくのか。迷った末に伏せ字にしましたが、この×××と事件との絡ませ具合が巧いですね。 また、読後に響く余韻ということでも味わいのある、印象に残る両作品でした。 火村とアリスの良きパートナーぶりが伺えるという点では、表題作の「絶叫城」が一番でしょう。文庫では、312~313頁にかけての記述。火村を気遣うアリスの独白に、ぐっときました。 | ||||
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おなじみ、アリスと火村センセのコンビものです。いつもながら、落ちついて読める”ボケとツッコミ”。いやいや、事件そのものも、十分面白いですよ。 『黒鳥亭殺人事件』では、火村センセの優しさが垣間見えます。ほんとうの優しさって、こういうことなんだろうな、と思わせる。真実が何かを追究することが正義ではないってことをよくわかっているのでしょう。 『絶叫城殺人事件』は今どきのバーチャルとリアリティーの区別が付かなくなった犯人が起こした事件?と思いきや。。。 暴力シーンがたっぷりはいったゲームソフト、理不尽な少年犯罪、それに対するマスコミの対応。。。こういったものに対する作者の考えがアリスを通じて吐露されているような気がします。氏の作品、特に短編という枚数の限られた中で、事件以外のことがここまで語られているのも珍しいんじゃないかなあと思います。 『・・・犯人が撒き散らす濃厚な毒を浴びて彼が精神的なダメージを受けることが心配だったのだ。』というアリスのこころのつぶやきがとても印象的でした。火村センセは友達が多くないというけれど、いい友達を持ってるじゃないですか。 | ||||
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おなじみ、アリスと火村センセのコンビものです。いつもながら、落ちついて読める”ボケとツッコミ”。いやいや、事件そのものも、十分面白いですよ。 『黒鳥亭殺人事件』では、火村センセの優しさが垣間見えます。ほんとうの優しさって、こういうことなんだろうな、と思わせる。真実が何かを追究することが正義ではないってことをよくわかっているのでしょう。 『絶叫城殺人事件』は今どきのバーチャルとリアリティーの区別が付かなくなった犯人が起こした事件?と思いきや。。。 暴力シーンがたっぷりはいったゲームソフト、理不尽な少年犯罪、それに対するマスコミの対応。。。こういったものに対する作者の考えがアリスを通じて吐露されているような気がします。氏の作品、特に短編という枚数の限られた中で、事件以外のことがここまで語られているのも珍しいんじゃないかなあと思います。 『・・・犯人が撒き散らす濃厚な毒を浴びて彼が精神的なダメージを受けることが心配だったのだ。』というアリスのこころのつぶやきがとても印象的でした。火村センセは友達が多くないというけれど、いい友達を持ってるじゃないですか。 | ||||
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有栖川作品はいつも読みやすいと思うのは私だけでしょうか?本格推理ものを扱いながら、登場人物や細かい描写にもなんとなくいいな、と思わせる雰囲気が漂っている気がします。そして推理ももちろん引き込まれるんですね。今回は「~殺人事件」でまとめた短編です。もちろんお馴染みアリス&火村シリーズ。中でも私の一番のお気に入りは「黒鳥亭殺人事件」アリスとあの子供が「20の質問」をしている時は私も本気で謎解きにかかってました(笑)解けませんでしたが・・・。作者の成長もうかがえる作品だと思います。次の作品が楽しみです。 | ||||
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