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(短編集)
夜市
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夜市の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全265件 101~120 6/14ページ
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2005年発表。第12回日本ホラー小説大賞受賞作。第134回直木賞候補。 世にも不思議な兄弟愛の物語といったところだろうか。『千と千尋の神隠し』のような異境探訪の話で、異世界への憧れと恐れを抒情的に描いている。著者が作品の中で独特の世界を構築しようとしていることは十分に伝わってくるし、一応の成功はしていると思う。だが、夜市のルール(夜市には3回しか行けない等)がファンタジー特有のご都合主義とでもいったものばかりで、どこか話としての落ち着きの悪さを感じた。 ファンタジーに「なぜ?」を追究するのは、野暮なのかもしれない。唐突な展開に動揺することなく、目の前の世界を「そういうもの」と素直に受けとめられる読者であれば、十分楽しめる作品だろう。この小説はホラー小説という位置づけらしいが、怖さは微塵も感じなかった。 主人公の裕司には、かつて夜市に紛れ込み、弟を売ってしまった過去がある。弟を売った代わりに手に入れたのは、野球の才能だった。夜市を出た後、裕司は野球が以前よりも格段にうまくなり、リトルリーグのエースになった。だが、裕司の気持ちは晴れない。どんなに野球がうまくなっても、弟への罪悪感が拭えなかったからだ。青空に向かって飛んでゆく自身のホームランボールを見て、泣きたくなってしまったりする。 ある夜、裕司は決断する。再び夜市に行き、弟を買い戻そう、と。裕司はまだ弟が夜市にいて、自分の帰りを待っているものとばかり思っていた。だが…。 兄には兄の、弟には弟のその後の人生があった。兄と弟の人生が交錯するとき、この小説は兄弟それぞれの救済の物語だったことに気づかされる。 | ||||
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レビューの評価がよかったので、よんで見ました。 独特の雰囲気があり面白かったです。 | ||||
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どこか懐かしくなるような描写に感動しました。 細かいところまで全部輪のように繋がっていて、ストーリーの中にルールがあると言うよりもストーリーそのものがルールのような感覚でした。 | ||||
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世界観がとても素晴らしいです。ほの暗い中に灯りがほっと灯っているような世界観です。短編でサックっと読めるけど、読後の余韻はずっと続きます。 | ||||
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梗概より、すっきりした二編でした。特に二話目が印象的です。齟齬もあります。が、久しぶりに爽快感を感じた活字に感じます。なにかもやもやした心があるなら、手にとっても良い作品だと思います。 | ||||
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星の数は「風の古道」のものです。「夜市」は星3つです。 古道のもつ切なさロマンいいなあ。これからウォーキングで散策する時には古道に繋がるっぽい場所を探してみようと思う | ||||
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やはり何度読んでも物語の世界が美しく雰囲気に飲み込まれる。兄の弟を想う気持ちが辛い。 | ||||
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初めてこの著者の作品を読みましたが、2つの話とも独特な世界観がありながら少し切ない雰囲気がありとても面白かったです。 終わり方も良かったと思います。 | ||||
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短編が2本入っています。どちらも面白かったです。 美しく感動的とありますが、切なくなります。 | ||||
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日本的異世界往還小説、とでも言うべきだろうか。 こう書けばまるで子供向けのライトノベルを連想するが、登場人物の心の機微が人生の艱難辛苦を知った人特有の慈愛に満ちた表現で書かれており、大人向けである。 抒情的だが感傷に浸るような自己陶酔もなく、読了感は気持ち良い。 筆致も、解説で林真理子氏が ”幻想的な美しさをかもし出す無駄のない文章、抒情的ではあるが、余分なセンチメンタリズムに陥らない知的な文章である” と評している通り、とても軽やかで読みやすい。 惜しむらくは、一緒に収録されている「風の古道」が同じような異世界往還もので、スッキリしない終わり方であったこと。 できれば全く違う作風にして、筆者の表現力の幅を見せてほしかった。 久しぶりに心を動かされる物語でした。 老若男女におすすめします。 | ||||
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読後感が素晴らしい。 ホラーですが恐さはあまりありません。 この本には二編の違う話が収録されていますが どちらも、すごく面白いです。 和ホラーのノスタルジックな雰囲気を上手く文章で表現されていて読んでいて気持ちが良い作品です。 是非読んでください。 | ||||
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読んだのはずいぶん前だけれど、この作品を読んだときの最後は今でも忘れられない。 こういう読書体験はあまりない。 ネタバレは書きません。 これから読む方、ぜひとも最後まで見届けて下さい。 | ||||
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読み終わりは「優しいホラー」という感想です。 極端な殺人や恐怖描写はなく どこか違う世界なのに、その世界の雰囲気や情景がすっと頭の中に浮かぶ様な書き方で、すいすいと読めます。 伏線回収もしっかりとしているし 物語自体もとても綺麗なお話で、読了後は爽やかな喪失感と満足感を得られると思います。 | ||||
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ホラーだと思って今まで読むのを敬遠していたのが悔やまれます。死や闇の匂いの濃い、暗めのファンタジーでとっても私好みでした! 「夜市」と「風の古道」の2編。どちらの話も読み始めると一気に恒川さんの作り出す妖しい世界に連れて行かれます。 様々な世界に繋がっている空間や、妖たちが歩く古道。そこには私たちの世界とは違うルールがあって、そのルールは決して主人公たちにとって優しくなくて。 ハッピーエンドではないけれど、落ち着くところに落ち着くようなラストで良かったです。 これからも何回か読むだろうな。 | ||||
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最近知ったばかりですが、この本を読んで以来、 すっかりハマッてしまい、他の作品も読み漁っています。 非常に中毒性がある作家です。 独特の世界観に魅了され、読み始めると止まりません。 店頭で恒川氏の本を見つけると宝を見つけたような気持ちになり、 気付いたらレジに持って行ってしまいます。 ある意味これが一番ホラーです。 | ||||
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第12回日本ホラー小説大賞受賞作(短編部門)。 読者は主人公?の女子大生いずみの視点でこの物語を体験するのだが、彼女の背景や人物造形は全く書かれておらず、非常に無個性的なキャラクターである。だからこれは小説、とういうよりは怪談話に近い。怪談話も登場人物はA,B,C,Dと名前すら与えられなくてもいいくらいに徹底的に登場人物の個性が排除されている。それは簡潔にして聞き手を飽きさせないため、恐怖のストーリーのみを感じてもらうため、なのかと思うが、この小説もそんな物語に感じた。 また、小説全体に漂う独特な雰囲気も良い。異形の者たちが夜市で店を開き不思議な売り文句と共にものを売る様は、単純に魅力的だ。同時収録されている『風の古道』には『夜市』内で登場する「永久放浪者」も売り手として出てくる(同一人物ではないだろうけれども)。『夜市』を読んだ時は不思議な世界を演出するための不思議な固有名詞でしかなかった「永久放浪者」が『風の古道』では意味のある、厚みを持った存在として甦る。ひょっとして、夜市でものを売っていた他の異形の者たちにも一人ひとり物語があるのではないかと想像を膨らませることができて、愉快な気持ちになった。 また、二つの短編、それから先の「永久放浪者」にも関連すると思うが、この作者は思わせぶりなことを思わせぶりなまま終わらせず、つまり不思議な世界や変わった人間を演出するための思わせぶりはしないで、必ず種明かしをしてくれるところに特徴があると思った。 | ||||
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タイトル通りです。 別にホラーっぽくはなく、「夜市」も同梱の「風の古道」も、異世界ファンタジーに足を踏み入れました、的な話。 テキストは読みやすい。シナリオも地に足のついた、どっしりとした中に爽快さもある。 また、起承転結もあり、複雑ではない数奇な運命のめぐり合わせ的な伏線の回収もあり。 非常によくまとまった小説です。 オヌヌメ。 | ||||
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どこかで読んだことのあるような懐かしい感じ、それでいて新しさのある作品です。 ホラーに分類されていますが、物の怪が出ること以外にホラー要素はあまりなく ホラー系が苦手な方でも安心して読める作品です。 童話作家の安房直子さんのお話しや今市子さんの百鬼夜行抄、千と千尋の神隠しなどと 似た雰囲気を持っているところが懐かしい感じがするのかも知れません。 色々なお話の良い部分を残し更に新しい作品になっているところが大変評価すべきところだと思います。 特に「風の古道」は物語で終わるところにミステリー要素を加え、最後に驚くべき 事実が!というトリックがあり大人が十分楽しめる作品になっています。 斬新な世界観で他の作品も読んでみたいと思いました。 | ||||
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のような、子供だったら怖い物見たさで開いてしまうような本でした。紙芝居なら闇芝居ですかね(笑) ホラーと書いてありますが全然怖くはないですし、すぐオチもわかってしまいます。にもかかわらずワクワクしながら読んでる自分がいました。この作者の作品は二冊目ですが、前回よりは多いに楽しめました。 | ||||
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むかし話って、浦島太郎、おむすびころりんなど、時空を超えて異界に紛れ込むというパターンが多い。 子供の頃のむかし話を読んでいるような感じで楽しかった。 | ||||
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