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(短編集)
ペルシャ猫の謎
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ペルシャ猫の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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本作はミステリではない。 本格ミステリの国名シリーズの中の一つであるが、キャラクターが共通しているだけ。 以下ネタバレあり 表題作が「ドッペルゲンガー見たんですよ」で終わり。 当然ミステリを期待して買われる本なのにこのオチはひどい。 これは本格ミステリ作家として、読者に対する裏切りである。 本格ミステリのルールの一つに「作家は嘘を書かない」があると思う。 「嘘をつく」登場人物は作中に登場するが、作家が地の文で嘘を書くのはNGだ。そうでなければ読者にとって解けないアンフェアな謎になる。 本作は「地の文で嘘を書く」を超えて、ミステリを期待して買う読者を騙して売っているに近しい (レビューでネタバレをしない、も読者のルールではあるだろうが、本作は本格ミステリではないのでルールを破らせてもらった) 国名シリーズから外して「シリーズの番外編」として取り扱うべきものだろう。 | ||||
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これまでとは傾向が違う、というような問題ではない。 仮にも推理小説というジャンルでシリーズ化している作品群の中で、この出来は「なめとんか」と言いたくなる。 まともに購入していたら壁に投げつけているところ。 この作家のファンなだけに、腹立たしい。 あまり好きではない火村シリーズも、これまで読んできたものはある程度のレベル以上だったから読めてきた。 しかし、本作品は「中学生のときに考えた習作です」と言われて納得するレベル。 特にひどいのが以下の3作品。 「暗号を撒く男」は長編「46番目の密室」ででてきた一見お遊びのアレを彷彿とさせるが、あれは太い物語の中の一部として絡めたから面白いのであって、この謎解きを前面に押し出して作品にするようなものではない。クイズとして出されたならいいが、無理やり殺人事件と絡ませているのがきつい。実際殺人とはほぼ無関係だったし。 「悲劇的」これのどこがミステリなのかわからない。物語としてもわからない。 「ペルシャ猫の謎」これは、肝心の謎がオマケならよかった。メインに解くべき殺人事件の謎があり、それとは別に謎として超常現象があるというのなら。実際そういう形で成立しているミステリもある。しかし、この作品は「弟を見た」という謎以外はありふれた殺人事件であり、最初からその謎に焦点が合わせられていた。それでこちらも頭をひねって考えた結果の真相がアレとは・・・。たとえやりたかったとしても、こういうのは「世界ふしぎ話」にでも書けよ。これが「本格推理小説」といえるのか、有栖川先生。 超常現象を持ち出さなくても、ガスで意識がもうろうとして幻覚を見たでもいい、ただメインの謎にすべきことじゃないだろう、と。 その他の作品も今一つ。星2.5から3ぐらいの出来。 (「赤い帽子」だけは警察小説として読めば星3.5ぐらいだが) ミステリ好きには耐えられない一冊でした。 | ||||
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ミステリとして読めるのは最初の二作ぐらいで、後はそもそもミステリですらないものばかり 表題作であるペルシャ猫〜からしてオカルトオチという酷さ 全体的にかなり出来が悪い 買う理由があるとするならシリーズだからというぐらいで、火村シリーズファン以外は買わないほうがいいだろう お勧めできない一冊 | ||||
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発売当時に読んでて、最近読み返してみたくなって 読んでたら「え……これはないわ……」と ちょっと呆然としてしまいました。 10年以上前に読んだとき何も思わなかった自分が 不思議でしょうがない。 特に表題作。 こういうのもありだって、頭柔らかくして 読むべきだ、という意見には、 「この本が、『推理小説』『ミステリ』と謳っていないのなら、 認める」としかいえない。 普通の小説なら、いやそれでも苦しいが、 人の好みもあるし、一応好きな人がいてもいい。 だが、『推理小説』のシリーズ作品でドッペルゲンガーって。 それはないわ。 思いついたとしても、締め切りが迫っていたとしても、 あーあ、やっちゃった、感がすごい。 ご自身で同人誌でも作ってそれで発表するなら 勝手ですが、売り物でこれは……ないわ。 アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」が 読者にとってフェアか、アンフェアかで、 発売当時大騒ぎになったといいますが、 「ペルシャ猫」なんか議論の余地すらない。 関係ないですが、アクロイド殺しのほうは 犯人を捜しながら読まない私が 死体が発見された瞬間に犯人がわかったので フェアだと思いますが。 火村シリーズではアリスが見当違いや変な想像で 犯人を考えて、火村が否定するパターンが多いけど アリスの意見そのまま通っちゃったよオイ!! な、読後感。 「赤い帽子」も後編全部ページ落丁してる? と思ったし なんか、火村好きな読者の為の キャラクター小説みたいだった。 | ||||
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1999年の講談社ノベルスの文庫化。国名シリーズの第五弾で、7篇が収められている。 どれもものすごく出来が悪い。読者をなめている、というかバカにしているとしか思えないお粗末さ。トリックとして成立していなかったり、結局、謎が解かれなかったり。 著者には、もはやまともなミステリを書く気はないのだろうか。 | ||||
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これは…特に表題作は…どうなの!?という感じ。 有栖川ファンは、「こういうのも、またよし」と思えるんでしょうか。 私は思えなかったなあ。 「ブラジル蝶」あたりを面白く読んだあとで、これを読むと、 ガッカリするんじゃないかと思います。 逆に、これを最初に読んじゃった人は、どう思うんだろう、と 他人事ながら不安。 「ほかにもいい作品がいっぱいあるので、読んでみて!」 と、余計なことを言ってしまいそうです。 「火村助教授の、どんなことでも知りたい!」 っていう人は、面白く読めるかも。 | ||||
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