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(短編集)
女のいない男たち
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女のいない男たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全328件 261~280 14/17ページ
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村上氏の短編を初めて読みました。 長編にはない短編ならではの魅力があると思います。 6編それぞれ独立した物語ですが、すべて読み終えてみると、 ひとつの物語だったような気がしました。 そして、やはり長編が早く読みたい、 という不満というか次への期待が大きく膨らむような感じです。 | ||||
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イエスタデイの関西弁を独学で習得した木樽、シェヘラザードのベッドの中で不思議な話を聞かせてくれる女性など、個性的で魅力的な登場人物。ストーリーとして面白く、女のいない男たちということで既に失われた女性への哀しみが文学的雰囲気を作っています。今までの村上春樹の短編と違いを感じたのが、最後の表題作「女のいない男たち」でした。すごく示唆的でこれを読んだ後では読む前の自分と何かが違っているような気がしました。自由で迸るもののままに書かれたような作品で、この中では一番好きです。次回の長編がまた進歩していくのではないかと楽しみになりました。 | ||||
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短編集でも内容が濃密で読みごたえがあった。 共感できる部分が多く読んでいる間や読後の満足感が大きかった。 | ||||
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「風の歌を聴け」以来愛読しているが、やはり村上春樹は短編が面白い。個人的には、「回転木馬のデッドヒート」と並ぶ。特に、第一話の「ドライブ・マイ・カー」と第二話の「イエスタデイ」が印象に残った。書評や投稿では、最近些か評判の良くない批評を目にするが、決してマンネリでもないし旧作の焼き直しでもない。 | ||||
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何が腹立つって、あんた以前にどっかのインタビューで「『カラマーゾフの兄弟』は僕の北極星。いつかあのような総合小説を書きたい」って言ってたじゃないか! だから私は待ってたよ、あんたが書く総合小説ってやつを。。。 まあこれは短編だけど、前回の「色彩~」とかにしても、ぜんぜんドストエフスキーのドの字もないじゃん!! なぜあなたは自分が本当にそう思うことだけを書こうとしないのか?一切かっこつけずに、一切ごまかすことなく、本当に自分がそうだと思うことを書こうとしないのか? なぜいつまでも昭和時代のトレンディードラマみたいなこと書いてんだ?鈴木保奈美とか山口智子とかフローリングの床とか熱帯魚とかオープンカーとか、そんな感じ。 あんたけっこういい歳だぜ、あと数年で死ぬんだぜ、こんなん書いてていいの? 私は基本的に小説はクソつまらないけどあなたの書くのはおもしろいと思ってたし(とくに処女短編集は100回は読んだ)、いつかドストエフスキー越えるやつ書くじゃねって期待してたんさ。 とても残念です。 | ||||
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今回は「女のいない男」というヘミングウエイ譲りのコンセプトでゆるーくまとめた連作短編集が6つも並んでいて、徹頭徹尾読書の楽しみを味あわせてくれます。 内容はともかく(といっても内容もしっかりとあるのですが)、冒頭の1行からクイクイと読ませてしまう技術において、この作家はポール・オースター、アリス・マンローとならんで世界的な水準に達していると思います。 例えば「シェラザード」のはじまりは「羽原と一度性交するたびに、彼女はひとつ興味深い、不思議な話を聞かせてくれた。「千夜一夜物語」の王妃シェラザードと同じように」というものですが、これを読んで次を読みたくない人がいるでしょうか? しかも羽原君が住んでいるアパートにやってくるこのシェラザードは、実際は普通の主婦で「ハウス」キーパーだという。もしかすると羽原君は、平成の党生活者なのかもしれません。 このようにどんな作品においてもプロットとストーリーテリング、ことに人物の造型が巧みで、お話の序破急の展開が鮮やかである。 どんなぼんやりした読者の興味と関心を終始ひきつけて放さないのが「平成きってのおとぎ話作家」たる著者の得意中の得意なのであります。 短編の最後に置かれた「女のいない男」は、即興で書かれたそうですが、出来栄えは今いちでした。しかし太宰治晩年の「フォスフォレッセンス」には及ばないとしても、彼の寓話創作の才能の素晴らしさにはますます磨きがかかっているようです。 | ||||
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いつ読んでも村上作品は良い。世界がある。短編も充分村上ワールドがある。 | ||||
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やはり村上春樹は長編んで読みたい。 その先が気になってしかたがない。 イライラしちゃう。 | ||||
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「シェエラザード」がとても面白かったのだけど、続きが無くてもどかしくなった。それと「木野」のようなバーで、軽食とともに一杯飲みたくなった。初夏に読むのに良い短篇集である。 | ||||
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短編集なのですぐに読めました。 内容もぐっとひきつけられて、面白かったです。 | ||||
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この本を読んで 男と女は、何年いようとどんな関係だろうと 短編小説のようなものなのかなと思いました。 昔のことを思い返したり、今のことを見直したり の、いいきっかけになる作品 自分の短編も、女がいなくなるのかもしれないし 読んでよかったかも… | ||||
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久々の短編集ですが、良いと思います。いろいろと苦労があったみたいですが。 何度も読み返したい小説です。 | ||||
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著者が創る世界観、雰囲気が好き。 どこか不穏で、青空だったと思ったら、急に雨雲が立ち込めるような感じ。 一抹の不安と寂寥感・・・ 現実とちょっとずれた謎めいた物語の設定と展開も、すんなりとその世界観に 入り込んで、どっぷり浸る楽しさ。読書の醍醐味。 そう、全体を楽しむべき。 個々を考え始めると、とたんに調子が狂ってしまう。 こんな気障な台詞は、無いよね・・・ 少し前にワイドショーを賑わせた元アイドルグループのメンバーの騒動の ような物語、 タンポンの一件にはげんなりし、(例えそれが創作であるせよ) エムの審美眼のこと(ちょっと気持ちが悪い)・・・などなど。 還暦を過ぎても凄いというべきなのか否か。単なるパターンの踏襲なのか。 難しいことは考えまい。ここまできたら、最後まで愛読者であり続けよう。 でも、やはり★5は、ないです。4つ。 | ||||
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この短編集、筆者による まえがき が付いていて、各作品が書かれたときのエピソードや、 作品を並べる順番などについて書かれている。まえがき どおりに短編集としての構成がよく できているように思う。軽いところからスタートして、序々に読ませていき、文学的な表現の 表題作でしめる。後半のシェラザード、木野が面白かったです。特に木野が。冒頭のドライブ マイカーは、女ドライバーが魅力的なだけに、そっちに話がいってしますのかという感じ。 独立器官、木野は、気ままな生活を楽しんでいる独身者への警句なのかなと思ったりした。 楽しい読書の時間を過ごすことができました。 | ||||
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「ダンス・ダンス・ダンス」で、全部出しきって、あれから一体、どれだけの歳月が流れたでしょうか?「国境の南、太陽の西」を読んだ瞬間に、この人終わったと思いましたし、当時、そう批評、批判をされましたし、その通りでした。のに、まだ書いてる。まだあがいてる。から、小説の舞台の地元住民から苦情が出たりして、変なトラブル起こすんです。何故でしょう?時代ととっくの昔にズレちゃったから。貴方ご自身が、誰よりも、そのことを分かってる。もう肩の荷を降ろしましょう。貴方は、十分に日本文学に貢献しましたから。 | ||||
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最後の「女のいない男たち」がなければ★4つ 先生はやっぱ短編集の方があってると思う セラピーの必要な人たちを淡々とだらだらと 進ませるのは時として苦痛である 真っ白な絵をずーっと見せられてもつまらない | ||||
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私は、この人の作品は、殆ど読破しています。(但し、安西水丸と組んだ絵本の類は除きます)しかし、「ノルウェイの森」あたりから、私はこの作家に対して、ある種の嫌悪感を持つようになりました。この人の作品は一言で云えば、「性交小説」、或いは「射精小説」なのです。純文学の体を装ったポルノグラフィティと云ってもいいかもしれません。特に「海辺のカフカ」以降の作品は目を覆いたくなる惨状を呈しています。 今回の短編集に収められた作品も力点は、男と女が如何に軽やかに性行為を交わすに至るか、の描写に置かれています。本来、主題になる筈の、女が去って行ってしまってから男が感じる寂寥感は二の次、三の次になっています。いつものように、この人が描く男女間の会話は絶望的なまでに安っぽいものとなっていますが、今回も例外ではありません。この書き手は実際にこんなことを書いていて、恥ずかしくはならなかったのだろうか、こんな文章に編集者は注文を付けなかったのだろうか、などという疑問がいつものように湧いてきます。この人の日本語の力に対して、私は以前から懐疑的だったのですが、「イエスタディ」を読んだとき、ある結論に達しました。この人は日本語の力に問題があるのではなく、標準語を操る能力に問題があるのです。18歳まで、関西で育ったこの人は、標準語を未だに自家薬籠中のものにしていないのです。自己投影したと思われる主人公、谷村に「それとも言語的音感が人より優れていたのかもしれない」と云わせていますが、村上さん、安心して下さい、決してそんなことはありません。本当に言語的音感が優れている人が書く文章というのは、ひとつひとつの比喩がいちいち鼻についたりしません。会話の場面のひとつひとつの会話に血が通っている筈です。思わず失笑してしまうような、いかにも取ってつけた科白をひけらかしたりしません。気障で自己陶酔的で浅薄な科白は今回も全開でした。日本の文学作品よりもアメリカのペーパーバックに夢中だったツケが今頃、回ってきたのでしょう。全く、進歩がありません。でも、村上さん、一つだけいい方法があるのです。新しい活路を見いだせるかもしれません。それは、作品を最初から最後まで、全て関西弁で書き通すことです。使い慣れた関西弁でなら、血の通った作品を完成させることができるかもしれないでしょう。少なくともオツに澄ましたぎこちない標準語で書き通すよりは明るい展望が開ける筈です。 今回も市立図書館を利用しての通読となりました。昔、沼野充義さんが激賞していた「ねじまき鳥クロニクル」を全巻購入して、バカを見てから、この人の著作物は一切、購入していません。 | ||||
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というのは、この本に集められた物語は「女を失った男=負け、傷ついた者たちの物語」だからである。 そういう人生の「傷ついた」側面を直視できないマッチョなひとには、きっと一字だって読むことはできない。 あるいは「独立器官」の渡会医師のような人にはきっと何が書いてあるかもわかないかもしれない。 女を獲得し、自己拡大し、成長していくタイプの物語とは対比的である。 今の時代で言えば、よくある少年漫画やラノベギャルゲ系の物語とは(もちろんそれらが悪しということではないが)真逆と言っていい。 われわれの人生にはこの小説のように「負け」「傷つく」の瞬間が必ず訪れる。 昔、「秋刀魚の味」の平山周平が軍艦マーチを泣きながら歌ったような。 そういうことを知っている人間にとって、この本は身体を切りつけられるような共感を与えてくれるだろう。 もう一つ、「女の喪失」という主題のほかに、「名前の物語」や「女の物語」が傍らに流れ絡み合ってくる。 こういった重層な物語構成も村上作品の魅力である。 | ||||
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まえがき を読んだ時点で 無性にペットサウンズとサージェントペパーズ・・・が聴きたくなり 持っていなかった 後者を購入してしまいました やれやれ全く 久々の短編集は 想像どうりのいつもの良さで言うこと無し やはりタイトルは いささか僕の心に刺さった様な気がする | ||||
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昔から大人気作家ですが、最近の人気ぶりにはどことなく違和感を感じます。 というのも、村上春樹は、比較的読みにくい部類にはいる現代小説作家のひとりだと個人的に思いますし、普段読書をすることのない人にこそとっつきにくい部分が多いように思えるからです。 しかし、最近の傾向として、「普段は本は読まないけれど村上春樹は読む」という読者層が以前よりも増えている気がしますし、購入層の大半がそうなのではないかな、という印象があります。 さて、肝心の内容は、良くも悪くも、期待通り。村上春樹さん風の文体に、登場人物に、世界観が、ページの中に広がっています。 Amazonの他の方のレビューに、「村上春樹は都会の経済的に恵まれたナルシスト男のしょーもない悩みばかりを描いていて俺には共感できない。親の介護に追われる田舎の苦しい労働者の話をかけ。」という面白い指摘を見つけましたが、それを村上春樹作品に求めるのはお門違いでしょう。笑 個人的には、独立器官、が最も気に入りました。たしかに女性の嘘、というのは男性のそれとは全く別の性質で、別の世界から発せられているものだなー、と。独立器官とは言い得て妙です。 私も女のいない男たちのひとりなので、面白く読み進めることができました。なんだか、救われない話が多かったけれども、それも期待通りで、十分満足できました。 次回作も楽しみです。 | ||||
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