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(短編集)
女のいない男たち
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女のいない男たちの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全331件 61~80 4/17ページ
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| 6つの作品集。映画は見ていないけれども、多分、印象は映画と原作とはかなり違っているんじゃないだろうか。映画は監督のoriginalの部分が大きいのではないかな。でも、原作も面白かった。村上さんが8年前に書いた短編集で、ストーリーも起伏に富んでいるし、いつものように、なかなか面白い若い男女が出てくる。村上さんは自分を長編作家だと自分を書いているが、この人は、短編集の方が断然面白い。長編は理屈が多すぎるし、自分でも禁止事項と書いているけれども、どうしても歴史判断や思想性がかなり色濃く入っていて、付き合いにくい。その点、短編は軽妙で、判断や思想性がなく、気楽に付き合える。村上さんと言うと、いつも「ノーベル賞」候補のエライ作家と言われるけれど、そういう目ばかりで見るとこの人の本質を見誤ってしまう。基本的には、お洒落な、とても現代的なお洒落なエンタメ作家だと思う。それにしても、文章は圧倒的にうまい。古今の日本文学の中で、指折りの人だ。そして、文章になによりリズムがある。だから、読者は一気にはまってしまう。売れるっていうことは、それだけ読者への浸透性を持っている作家だと言う事だ。この作品集、みんな面白かったが、最後の短い「女のいない男たち」は、つまらないと思ったよ。 | ||||
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| この本は必要に迫られて読んだのだった。 「ドライブ・マイ・カー」の原作本である。 この短編種の中の3編が混合されて、映画になった・・・ と知り読んだ。 それは映画の題名になった、 「ドライブ・マイ・カー」 「シェエラザード」 「木野」の、3編だった。 映画を観た多くの方はご存じだろうが、 映画は・・・こう言ったらノーベル賞も狙える位置にいる大作家・村上春樹に失礼にあたるが、 3つの短編のテイスト、或いはあらすじの一部か全部、そして雰囲気を使用してはいる。 しかし半分は村上春樹だとしても、残りの半分以上を濱口竜介監督が、 大人の鑑賞に耐える「ミステリー的衝撃」、「ドラマ性」、「ラストの着地点」を、 付け加えた(又は創造して再構築をした)ものだ。 濱口竜介にとって村上作品はスタート地点と、マラソンなら20キロ地点までは同じだが、 折り返した物語は、羽をつけて羽ばたき急坂を登り急カーブをアクセルを踏まずに 走り切って、思いもよらぬ新しい景観を見せて着地する。 映画の半分は村上春樹。 映画の評価の8割の功績は濱口竜介にある・・・と言うのが私見です。 小説に触れるのが遅くなりましたが、 この小説のテーマはやはり「愛する人を失った喪失」 「喪失」はあるけれど「再生」は、明らかではない。 この短編集でもっともガッカリさせられたのは、最終話の、 「女のいない男たち」でした。 若い頃に2年間付き合った「素敵な女の子」がいた。 彼女はあまりに魅力的なので、船乗りにでもさらわれてしまって、 僕の前から姿を消す。 その彼女が亡くなった・・・と、彼女の夫から夜中の1時に電話が来た。 自殺だったと言う。 主人公の僕の心は波立ち、遂に僕は「女のいない男たち」の一人になった。 それは言いようもなく悲しいこと。 僕は喪失を抱えて、彼女が天国で幸福に心安らかに暮らすことを祈る。 まぁ、そう言った内容の小説だった。 何という生活感のない、 何という陳腐な、 何という大人になりきれない、 心底がっくり来た。 他の5編はとても良かった。大人だった。 それだけに、単行本用の書き下ろしである巻末の、 「女のいない男たち」の不出来が残念である。 村上春樹の若い頃の蒙古斑を今もしっかりと付けていた。 | ||||
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| 内容が良くない。 | ||||
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| 「ドライブマイカー」と言う映画が話題になり、その原作である村上春樹さんの本を、初めて読んでみました。なんて不思議な話なんだろう、と言う感じです。でてくる人の気持ちには、共感できるものもあり、そうでないものもありますが、そのような気持ちになるであろう状況、または事態の推移が、ごく自然に入ってきます。「こんな状態であれば、こんな気持ちになるであろうな」と言う感じです。逆に、「こんな感じ」が先にあって、それを自然に思わせるために最適なストーリーを後から構成しているのかもしれない、と思いました。ほぼほぼ独り言のような感想ですが、この短編集を(まだシェエラザードの途中までですが)読んだ感想です。不思議です。 | ||||
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| 映画が3倍楽しく面白く見れました。 | ||||
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| 村上春樹の短編は初めて読みましたが、まさに一気読みでしたな。各短編に通底する「男の性(さが)」が、不思議な共感性を持って迫って来る。やはり、男は本質的に女が必要なのですね! | ||||
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| 映画を観てから購入。本書の短編が組み合わさり、映画が作られているようである。主題は、高槻の「自分自身を深くまっすぐ見つめること」であるようだ。唯識論では、世界は自分の心の反映であるとも言われるように、自分の曖昧なところ、あやふやな襞が、周りに現れ、すなわち仏教でいう現成するため、気づくこと、見つめることが大事なようである。 | ||||
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| 酷くて呆れました。著者の独特な世界観ですね。時間の無駄でした。 | ||||
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| 映画化された作品が高評価だから読んでみましたが、村上ワールドが楽しめるならばとても楽しめるはず。 キャラクターがいつもともしかしたら違うかもしれない。 | ||||
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| 久しぶりに村上さんの本を読んだ。とても個人的なりゆうで本を読むことができなかったのだけど、映画の「ドライブ・マイ・カー」を観るにあたり、読んでおく必要があるかと思い、本書を手にした。いくぶん久しぶりだったので、最初は戸惑いの様なものもあったが、そこにはひどく懐かしく、自分だけの場所の様な感じを確かに感じた。ささやかだけど自分の好きな音楽がながれ、お気に入りのコーヒーを飲み静かな時間をすごしてる様な、そんな感覚だ。最後に表題作の「女のいない男たち」は、良い意味でも、悪い意味でも読者を混乱させら様な新しさがあったが。 | ||||
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| 村上春樹のどこかファンタジー的な要素を含む長編小説のファンだが、リアルな現代劇の短編でも、その魅力的な世界観と語り口は健在だ。 映画の前に予習するつもりで買ったが、小説は小説として、本当に濃密な時間を過ごせた。 | ||||
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| 話題の映画ドライブマイカーの原作という事で読んでみました。他の人が言うほど性的表現は気にならないです。そもそも村上春樹作品には比較的多く表現されてます。文学から逸脱する物では無いかと思います。ただ短編小説なので仕方がないのか、私には物語の結末に不満というか、余韻と言うべきか謎が多過ぎてフラストレーションになりました。 | ||||
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| 久しぶりに村上春樹を読みましたが とても文章がよく村上春樹作品に没頭できました。 | ||||
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| 本当に、映画を見てから読むとあの映画の作りの良さが解ります。 | ||||
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| 映画と原作との差、お勉強になります。 | ||||
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| この作品を読んだ動機は、まさしく「アカデミー賞受賞!(国際長編映画賞受賞)」というカバー帯に引き付けられたからです。本屋さんの店頭で私の腰の高さくらいまで山のように平積みされていたし。 巻頭の「ドライブ・マイ・カー」これがアカデミー賞受賞映画の原作。(「ドライブ・マイ……」に加えて同じ文庫所収の「シェエラザード」「木野」もネタ作品として挙がっている) 私的には、この巻頭作が一番面白かったです。無口で愛想笑いひとつしないけど車の運転は滅法上手いという24歳の専属女性運転手みさきが個性的で好感がもてました。主人公の中堅俳優 家福 (かふく) と運転手みさきとの車内でのやり取りが、禅問答のようで非常に面白いです。後半の会話は急に奥が深くなります。 本短編集6作を読み終わった後、私はもう一度「ドライブ・マイ・カー」を読み返して感動を新たにしました。面白いだけでなく、人生の (あるいは男女の) 機微を穿っていてすごく深いものを感じさせます。 なお、家福 (かふく) という主人公の名前からは否応なしにカフカという名前を連想させられました。 家福は (最近亡くした) 女優の妻をイケメン俳優 高槻に寝取られていたという過去をもち、妻の死後、その高槻と一時的にせよ友人になり何度も酒場に足を運び、妻 (高槻にとっては愛人) のことについて酒を酌み交わしつつあれこれと語り合いますーーこういう一種の不条理に身を任せる役回りを考えれば、家福=カフカという連想はきわめて自然なのかも知れません。 「イエスタディ」幼なじみのカップル木樽と栗谷えりか。うだつの上がらない、しかし超個性派の浪人生 木樽と上智大学にストレートで合格した才色兼備で常識派のえりかの組み合わせが秀逸です。物語の話者 (僕) によって語られるその恋の行方も、読者の想像のはるか斜め上を行っていて、作者村上春樹の技巧の冴えを感じました。最後のほう、16年後のえりかと物語の話者 (僕) との再会時の話はちょっと胸がキュンとなりました。栗谷えりかの見る「氷でできた月の出てくる夢」はガチでロマンチックですね。 「独立器官」強固な独身主義者の整形外科医 渡会 (とかい) はその経済力と中庸を心得た (ある意味 誠実な) 人柄が相俟って多くの女性 (人妻含む) の気にいられ、彼女らとの洒落た会話と後腐れのない情事を日々楽しんでいた。ところが、そんなすこぶる要領がよく女性の扱いに長けた渡会が、あろうことか、ある人妻に真剣な恋をしてしまい……というお話。最後の方に「独立器官」という言葉が出てきて、その意味するところが非常に興味深かったです。 「シェエラザード」毎夜情事のあとにシャリアール王に不思議な物語を聞かせ続ける美しい妃、というアラビアンナイトのストーリーを借りて出来た短編。 羽原 (はばら) という主人公の住む「ハウス」を週2回の頻度で訪問し、羽原と交わったあとに不思議な話をするのは、彼より4つ年上で35歳の一見平凡な主婦。ところが彼女の語る話の面白いことといったら! 彼女 (作中では文字どおりシェエラザードとあだ名されている) の語る話がとにかく猛烈に面白く、夢中で読了しました。彼女の前世は「やつめうなぎ」だったという最初の話から、その話術の巧みさリアルさに引きつけられました。 「木野」←この作品と「シェエラザード」が、映画「ドライブ・マイ・カー」の中にネタとして取り入れられているだけあって、本作も「シェエラザード」同様引き込まれました。浮気をした妻と離婚したあと、伯母の経営していた喫茶店を譲り受けてバーに改築し「木野」と命名して営業を始める男 (木野という名前) の物語なんだけど、最後まで読み進めると、神話的な印象さえ感じさせる秀作でした。 よく文学作品を褒める言葉として「神話的作品」とか「神話的な域に達している」とか言うけど、その場合の「神話的」とは、「神話が有するような普遍性を獲得している」という意味らしいです。だから、神話的という誉め言葉が似合う作品は、やはり文学としてのスケールが大きいということになります。 「女のいない男たち」この作品が一番最後に書かれた (単行本書き下ろし) らしいです。象徴的な題名どおり全編を締めくくる作品に仕上がっています。「これまでの作品の総括」みたいなスタンスで、なおかつファンタジックな作品です。 妻が自殺したことをその夫から夜中の1時過ぎに電話で知らされた男の回想譚。その死んだ人妻 (作中ではエム) は物語の話者 (僕) が昔付き合ったことのあるいわゆる元カノで、「僕」は、彼女と14歳の時に知り合ったと思いたがっている。そして彼女との思い出にふける。現実に大人になってからの付き合いだったが。 エムについて「僕」が一番よく覚えているのは彼女が「エレベーター音楽」を愛好していたこと。「僕」とエムは音楽を聴きながら、あちこち車でドライブしたり愛を営んだりした。その描写が秀逸。読み進むうちに、フランシス・レイの『白い恋人たち』やパーシー・フェイスの『夏の日の恋』など、美しい音楽が自然に頭のなかで鳴りだす心地よい作品でした。 あと、この作品、いわゆる「信頼できない話し手」という近年流行 (?) の手法によって書かれているようで、その点も興味深かったです。 | ||||
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| ドライブマイカー見た後に購入。タブレットで読んでいるがなれなくていっこうに進まず。紙媒体だと一日で読めるのに。 | ||||
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| 主張する内容に意味を感じない | ||||
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| 映画が観たくなりました。 | ||||
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| 映画の原作という話だが、主人公や愛車が出てくる以外は 映画用に作り上げた設定・世界で、原作というより原案程度で素っ気なかった。 「女のいない男たち」というテーマの短編を集めた短編集だが 筋書きのない短編集のような印象だった。村上春樹ってこんな 片岡義男みたいな作家だったんだろうか? | ||||
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