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怒り
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怒りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全200件 21~40 2/10ページ
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連休中に「怒り」上下巻を読んだ。田代、直人、田中。三者三様に過去を隠している。誰が犯人であってもおかしくない。あるいは、この3人以外の人物が犯人なのか。上巻から、推測しながら読み進めた。 結末に至るまで、あらゆる人間模様が描かれている。犯人は自分の推測どおりだったが、登場人物の言動がところどころ心に刺さった小説だった。物足りなさを感じた人も多いかもしれないが、星4つと思った読者が多い本なのではないかと思った。 | ||||
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夫婦の惨殺事件が起こり、犯人はその凶行のあと、現場である家に何時間も留まって冷蔵を漁ったり、物色したりする。 世田谷一家惨殺事件を連想させる。 そしてのその犯人は職質を振り切って逃亡し、やがて整形して顔を変えていることが明らかになる。 これは、千葉のイギリス人英会話教師殺害事件をモデルにしている。 時を同じくして、都内と千葉の漁師町と沖縄の離島に3人の男が現れ、それぞれにそこに住む人たちと関わりを持つ。 そこに住む人々は、ふとしたことから目の前の男が、指名手配された犯人ではないかと疑いを持つ。 その疑いが、生まれかかった幸せを壊しそうになる。 信じるとは何か、実は何を信じるというのか、自分を信じるということではないのか・・・。 それをテーマにして吉田修一は、3つの場面を描いていく。 その試みは成功したようで、ぼくは『悪人』以来の秀逸な作品のように感じた。 | ||||
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良いレビューが多かったので期待して、最後まで読みましたが・・・。呆気ない作品でした。こんなプロットならわざわざ上下二巻の価値は無いと思います。作者の勝手な都合で書かれていると強く感じました。 | ||||
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物語の筋とは関係のない会話・情景描写が多く、私の貴重な時間を上巻で費やした。 (それでページ数を稼いでいるのかと思うほど) 閑話休題 JR京葉線と外房線は同じホーム?小説とはいえその辺からも興味激減。 | ||||
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どうしても『悪人』と比較してしまう。『悪人』は読者からの評価が非常に高く、作者の意向もストレートに伝わってくる。それに対して、『怒り』の方は評価を低くしている読者がかなり多く、この本の趣旨がやや分かりにくい。 この作品は、3パターンの人間模様を通して「人を信じることの難しさ」をテーマとしている。ただ、そのことよりも、犯人は人を殺したいぐらい、何故、そんなに社会に怒りを持つようになったのか?何故、犯人は人の不幸を見るのが楽しいのか?どうしても、読者の疑問が沸いてくる。しかし、作者は、犯人が歪んだ考えを持つようになった経緯に全く答えていない。それで読者からの共感を得られていないと思う。 もっと犯人の心情を描いた方が良かったと思う。 | ||||
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上巻だと、まだストーリーの中枢部分が明らかにされていないので、「五里霧中」のような感じだ。ぼやけて霧がかかっているようだ。 ①夫婦が殺害され、その犯人は断定され全国に指名手配される男。犯人は逃亡中で捜査は難航している。 ②千葉房総の港町での身元不明の男 ③東京での身元不明のゲイ(男) ④沖縄の離島での身元不明の男 四つの話しが交互に淡々と進んでいくが、繋がりは感じられない。 3人の身元不詳の男は同一人物(犯人)のようにも考えられる?それとも、その3人の中の誰かが犯人ということか? 下巻を読んでみないと確かな判断はできないが、特別、上巻では面白さは感じられない。 | ||||
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斬殺事件から始まる千葉、沖縄、東京を舞台にした群像劇。 様々な実際の事件をモデルに語られるの不条理。 作者は現代の近松門左衛門、うまい。 オキナワ、怒りの絶叫は心に響く | ||||
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山神一也は整形手術を受け逃亡している、と警察は発表した。洋平は一緒に働く田代が偽名だと知り、優馬は同居を始めた直人が女といるところを目撃し、泉は気に掛けていた田中が住む無人島であるものを見てしまう。日常をともに過ごす相手に対し芽生える疑い。三人のなかに、山神はいるのか? 犯人を追う刑事が見た衝撃の結末とは! | ||||
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悪人に劣らぬ哀しい話ですが丁寧な作りで引き込まれます。 自分の中でのお父さん(洋平)のイメージは松重豊さんでした。(映画は渡辺謙さんがお父さん役だと思うのですが) | ||||
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でも読み始めて気が付いたけどすでに単行本で上下持っていて泣。 | ||||
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でも読み始めて気が付いたけどすでに単行本で上下持っていて泣。 | ||||
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国宝から入って、怒り。 今、悪人 を読んでます。と言う位 面白く吉田修一にはまってます。 | ||||
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最初は本格的な推理もの、サスペンス系だと思い、期待して読みましたが、上巻でそうではないことがわかり、とりあえず最後まで読んだのですが、たいした結末でもなく、つまらなかったという印象でした。3人の不振人物が、実は同一人物で、時間軸が違うとか、殺人事件の動機に何か深い理由がある、とかならおもしろかったと思うんですけど。『悪人』がおもしろかったので読みましたが、いまいちでした。 | ||||
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面白かった!吉田さんの作品はいつも夢中でラストまで読んでしまう。そしていつも胸がヒリヒリする。 ラスト、たつやにもう少し救いが欲しかったー。 泉にもう少しがんばってほしかった。 未遂なのだから!そんな境遇で生きてるんだからもう少し強くはず、がんばれよーと感じてしまった。。無人島という状況で変な人に自ら近づいていったのは自分なのよ。 ほかの2つのお話は良かった。 3つのストーリーが同時進行する形もすごく楽しめました! | ||||
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体調でも悪かったのだろうか?あるいは編集者が変わったのだろうか?疑問符だらけの作品。吉田修一、読み始めて5作目くらいだが、筆力がおちて、最後のオチまでばらけてしまい、まさかこれで終わりではなかろうの、その「まさか」で終わってしまった。この人の作品は、時系列では数ページで終わる話を、いろんな描写、人物を織り交ぜて、中編から長編にもっていく、やや冗長な展開が特徴だとおもうが、時にそこには、哲学風の、純文学風の色を感じたのに、この作品にはそれさえない。エンターテイメント、ミステリー、推理小説、まあなんでもいいが、ひとまずアクション映画で遊びや快楽に浸るように読書する人もあろうかと思うが、その意味でもクライテリアに達してない。当初、黒表紙の「短編小説集」を買って読んで、それが久しぶりの小説体験だった私には、江戸川乱歩や横溝正史などの「古典」しか知らなかった身の上に少なからず衝撃を与えるくらい、良かったァのに。家人が自宅に放置してある、今風の、「バナナ」、「横田」、「宮部」、、等々のハヤリ作家に数行読んだだけでまったく反応しなかった、オレが、「久しぶりにデタ」感で期待しすぎたのか。。まあ、でもその他、部屋に積んである著者の作品、をもうちょっと読んでみようと思う。その上で何が言いたかったのか理解できるかもしれない。ただ今の感想としては★、1個だ。 | ||||
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市橋達也によって殺害された英会話学校講師の事件が元になったミステリ小説 ミステリ小説というと、純文学の芥川賞作家というより大衆文学の直木賞作家という イメージが強いですが、ミステリの大御所である松本清張なども芥川賞出身なので そういう例もあるようです。 以下、 下巻を、ネタバレなしでレビューしてみます。 本書は3地域(千葉、東京、沖縄)の それぞれ独立した人間関係を、殺人事件という縦糸で語るという 複雑な構成だったので、上巻ではその説明部分も多かった気がします。 下巻では人間ドラマが加速して引き込まれます。 登場人物の、3人がそれぞれ「犯人なのではないか?」と 疑いがかかって 読者としても「もしこの人が犯人だったら・・」と とドキドキしながら読みました。 上巻でも書きましたが 「誰が犯人か?」を論理的に推理して楽しむ、といった類の 物語ではないので、その部分は予め考慮に入れて読んだほうが 良いかと思います。 下巻読了後に映画版も見ましたが そちらも良かったです。 「原作本が先がいい?映画が先がいい?」といった 疑問もあるかもしれませんが、 原作は人間関係の描写が充実してますし 映画版は役者の演技や美しい風景、音楽など それぞれの良さがあるので どちらからでも楽しめるかと思います。 映画版もオススメします。 | ||||
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市橋達也によって殺害された英会話学校講師の事件が元になったミステリ小説 ミステリ小説というと、純文学の芥川賞作家というより大衆文学の直木賞作家という イメージが強いですが、ミステリの大御所である松本清張なども芥川賞出身なので そういう例もあるようです。 犯人と思われる身元不明の男が3人、出てきます。 それぞれ東京編、千葉編、沖縄編と それぞれのグループに一人づつでてくるので 当然、登場人物が多いです。 さらに犯人を追う、刑事のグループもあるので キャラクタを把握するのにしばらくかかります。 こんな複雑な構成であれば 混乱して投げ出してしまいかねないところですが 興味深く、しっかり読ませる 著者の力量に感心しました。 上巻は状況説明的な部分であり伏線の要素も多いのですが 下巻への期待が高まる内容となってます。 「誰が犯人?(フーダニット)」といった面白さではなく 人間の描写が響くといったたぐいの犯罪小説なので そういったものが好きならオススメです。 映画版が見てみたくなりました。 | ||||
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複数の話が並行して進んでいて、この先、どうなるのかと期待が持てます。 でも、上巻では冒頭の殺人事件以外これといった事件が起きるわけではありません。 あ、そうか、沖縄の女子高生のことがあったか。 他の方のレビューも同じような感じなので、笑ってしまいます。 | ||||
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他の方のレビューを一通り読んでみました。ほぼ、同じ意見です。結局、怒りとは何だったのか、という謎が残る点。これはミステリーとは呼べないのではないか、という点。どれもこれも同意です。 それでも、本作はおもしろかった。最後まで飽きずに読み終えることが出来ました。謎は依然残るものの、それは私たち読者個人個人が考えろ、ということでしょう。満点の星5つはあげられませんが、4つくらいが妥当でしょう。 | ||||
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「パレード」、「悪人」や、「最後の息子」など、この作者の本はどれも面白く読めたし、映画化もされているので期待してこの本を読んでみたのですが、 とんだ肩透かしを食らった気分です。はっきり言って全くおもしろくありませんでした。 これから読む人に一言アドバイスするなら、「少なくとも、伏線とかのミステリー的要素は期待すべきでない」と言いたいです。 この小説は、犯人らしき人物と過ごす3組の人達と、警察側の視点との、計4つの視点から話が並行して進んでいくのですが、 それ故に話の展開がすごく遅いです。特に上巻では、物語の全容もわからないままバラバラの話を読まされる形になるので、 非常に退屈です。「いつ面白くなんのかな?」という気持ちをずっと抱えながら読まなけばなりません。 で、上巻の終わりあたりからようやく話が動きはじめ、それぞれバラバラだった話が、最終的に一つに収束していく… のかと思いきや、全くそんなことはありません。ただただ最後に真犯人が明かされ、それ以外は適当に(本当に数ページとかですよ)、 それぞれの結末が語られて終わる、本当にそれだけです。ここまで引っ張っといてそれかよ!みたいな気持ちになりました。 結局、最後まで自分が期待していた、あっと驚くような伏線回収とか、それこそ「パレード」のようなどんでん返しとか、 そういったミステリー的な面白さは、この作品には全くなく、消化不良に終わることとなりました。 帯のコピーである「私を裏切ったのは、誰だ?」に関しても、読み終わってからすれば「は?その要素どこにあったの?」という感じです。 この作品のテーマを雑にまとめると、「大切な人を本当に信じることができるか」的な感じになると思います。 たぶん、この作品を読む際は、前に述べたミステリー的要素は期待せずに、登場人物の心の動きなんかに注目し、純文学的な目線で読むべきなのでしょう。 しかし、それにしては出てくる人の心理描写は浅いし、なんか文章も下手だし(前述した3作品では気にならなかったのですが)、 やたら現実の著名人等の名前を出してくるせいでひどく俗っぽくなっているしで、とてもこれを純文学と呼ぶことはできないだろうと、少なくとも私は思います。かといって大衆向けのミステリー小説として面白いかといえばそうでもないため、結局のところどっちつかずになっているような気がしました。 どっちにしろこの薄い内容で上下巻を出すのはちょっとないかな、と思います。好きな作家だっただけに大変がっりしました。 | ||||
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