■スポンサードリンク
怒り
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
怒りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全200件 121~140 7/10ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人を信じることの難しさを感じました。 なぜその事件は起こったか?その場所、その状況に居合わせないと分からないのかもしれません。 「怒り」とは何か?を考えさせられる一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰が真犯人かを明かさないまま、3人の容疑者が生活の中に入り込んだ人々を描き、それぞれの家族や同居人に対する信頼の揺らぎを描いた作品・・だと思うのだが、ストーリーは無駄に長いし、言葉は凡庸だし、なによりキャラクターに全然魅力・特徴が無い(容疑者の3人のセリフ替えても成り立ってしまうんじゃ)。ゲイとかバックパッカーとか、設定で特徴をつけてるだけだから、真犯人が分かっても、「へえ」という印象。小説だけが持てる言葉の可能性を小さく小さくしてるような作品・・だから映画化に向いてるのかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他人を信じるとはここまで悲しく壮絶な一人相撲なのか。 テレビの公開捜査という、私たちには次の番組が始まるまでの繋ぎの番組 でしかないようなものでも、もし、身近に似た人がいたら...?しかも相手は 何らかの過去を持っている。はじめは笑い飛ばすかもしれない。だが、確かに 共通点がある...。 そういうときに、相手に切り出せるだろうか。しかし本当に殺人犯であったなら。 惹かれている相手なら、なおさら悩むであろう。簡単に相談できずに、一人孤独に 戦う彼らの心理描写はまた、読者の心理描写でもある。 信じたいのに信じられないなんてチープなフレーズに終わらない。緻密な心理描写 で読者をぐいぐい惹き込んでくる。相手の些細な動作、しぐさ、特徴...。これらが 絡み合い、そして少しのずれのためにまた起こる悲劇。 他人を信じる―その凄まじさを教えてくれる本である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
結局、落ち着くところに落ち着くのかよ、って感じの終わり方でした。主題としての”怒り”が何の怒りだか筆者の伝えたいことがわからないのは、小生が頭が悪いからでしょうか?映画化は最初から3人のキャスティングが決まっていますので、3人が同一人物ではないかというスリル感が最初からないから、そのような意味では原作を読んだ後は、キャスティングの話題性だけではないかと思います。期待して読んだ割には、詰めの甘い小説でした。上巻だけ読んで、後の展開は読者各個人で考えましょう。ちなみ小生であったら、 1.実は3人とも同一人物で、過去に例えば、沖縄、千葉、東京と渡り歩いたすえ(つまり同時進行のように書かれているが実は、潜伏地に順番があった)、 2.どこかで最初に殺された夫妻にかなり強い、人間だれでも共感するような怒りをおぼえて殺人に至る。 という展開を描きます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「悪人」以来の読後感。たまらなくて、憤って、「なぜ」「なぜ」を繰り返す。 ☆一つの人はきっと勘違いをしているのだろう。 これはミステリー小説ではない。犯人の謎や動機を追って真相に迫る小説ではない。 「愛した人が、犯人かもしれない」という不協和音が鳴り響き 形のない、不確かなものと向き合い「人を信じる事」の弱さ、脆さ、強さを描いたヒューマンドラマだ。 全部を信じようとした人間にすら、「本当に信じようとしたのか?」「本当は疑っていたんじゃないのか?」と問い直す残酷さが読んでいて辛い。 帯に書かれたコピーが秀逸。 「私を裏切ったのは、誰だ?」 「私」が全員にかかっている。 後半、一番脆いと思われた人物が一番強く動き出す。全く救いがないわけではない。 ジャンル的には関係ないが、映画の方の(小説ではない)「桐島、部活やめるってよ」を思い出した。 「山神一也」とはなんだったのか。 不確かなものに、心が揺らぐ。 ただ、この感情を上手く言葉にできない作品なので、きっと映画版では批評が必要だなと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
え!。終わりですか?。こんな感じゃ登場人物がかわいそう、全てが中途半端・・・・そりゃないよ! 上巻は面白かったし楽しかったよ、三ッのストーリーが同時展開で、犯人が解らなくて少しはワクワクしながら読んでいましたが、上巻だけでした。 私的にはこんな終わりかたout ! です。 私の方が「怒り」です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
三本の柱で話が進んで行き、それぞれの世界の中に自分も入っているように、物語を読み進められます。 上巻を読み終えたときには、正体の分からない人間への薄気味悪さと共に、なにをもってその人間を信じられるようになるのか、との問いが生まれ、すぐに下巻を読みたくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正体不明の3人がおり、その一番近くに居るものの苦悩が、丁寧に描かれ、人間を信じる難しさを感じさせられます。 結末へのスリルよりも、どこまで行っても逃げられない人との関わりから生まれる苦悩を追体験することが、この小説の柱のように感じられました。 上下巻一気に読みました。読後は、決して気分爽快では無いですが、読んで損の無い本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
至極上質のミステリーであり、人間ドラマである。八王子で起きた夫婦惨殺事件。犯人山神一也は逃走。そして一年後、日本の3つの場所で出所不明の 3人の若い男が現れる。千葉の漁港に来た田代は、薄幸の娘愛子と恋仲になりやがて同棲を始めようとする。東京ではゲイの優馬の前に現れた直 人。優馬はその優しさに惹かれて同棲が始まる。そして沖縄。東京から来た泉という娘と地元の高校生辰哉のカップルの前にはバックパッカーの田中が 現れる。読者にはこの3人の出所不明の若い男たちが皆山神に思えてならないはずだ。いろいろな小さい仕掛けで、作者はそのように読者を誘 い込む。3つのストーリー、同性愛を含めてすべて不器用な愛がそのベースとなる、物語の展開に引き込まれながら、誰が一体山神なのかという謎解き が残る。後半になると、まず愛子と優馬がそれぞれのパートナーが殺人犯ではないか、いやそうあってほしくないという葛藤でもがき苦しむように なる。どこまで自分の愛した人間を信じることが出来るのか、まるでイエスを裏切るユダや、イエスを知らぬと言い張った他の使徒のように、愛した人間を一旦捨ててしまうよう な行為に出る。一つの殺人事件を導火線にして、3つの愛憎が煮えたぎる。実にうまい構成であり、展開だ。それぞれの人間劇が素晴らしく、 一つ一つが短編として完成しているといっても過言ではない。最後に事件は極めて意外な結末を迎える。読後感たっぷりの良作である。ただ、敢 えて自分にとって難点と思われた点は、山神が殺人現場に残した「怒」という言葉の意味がもう少し掘り下げられるべきではなかったかという こと。犯人の山神の描き方に深さが欲しかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始めると一気に読んでしまいました。 いくつかの場面が同時進行するのですが、読みやすくて混乱するようなことはありません、おもしろかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読み終えた読後に、題名の「怒」から来る強烈な印象が余り感じられずやや空振り感が残った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
吉田さんの本を初めて読みました。 とにかく物語にぐいぐい引き込まれたし、飾らないありきたりな表現にも親しみをもてた。 続きが知りたくて、ほぼ一気読みしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻に引き続き、下巻も物語の続きが知りたくて止まりませんでした。 …が、最後は それはないんじゃない? と突っ込みましたがね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
星なんか付けたくない。 最初の方の愛子の描写だけでイライラ。 知的障害があるのかどうかの記述がいつまでたってもなく、やがてゲイの描写に変わる。 ごめん、もういい。 エンターテイメント用の時間でイライラしたくない。 他の作家でもっとグイグイ引き込む作品に時間を使いたい。 中村文則もそうだが、芥川賞受賞者のこのジャンルの作品は、これからはもう読まん。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
殺人事件があり、犯人は指名手配されているがまだ捕まっていない。 物語には別々の場所にいる3人の男が登場し、多分このうちの1人が逃走中の犯人。 さあどれが犯人でしょう?という構成になっている。 その手がかりとして最初に出てくるのは殺人現場に残された「怒」という血文字。 ラストに犯人は判明し、この文字も証拠になる。 しかし物語は途中から人間模様が主体になって、タイトルにさえなっている「怒」の意味が曖昧になってしまう。 新聞の連載小説だそうだが、謎解きから人間模様に途中から作者の意図が変わったのだろうか?面白くないわけではないのだけど、前半と後半は別物です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
喪失感と遣る瀬無さを感じた結末。 やはり、惨殺事件の犯人・山神一也を中心としたミステリー、サスペンスというよりは、間接的に山神一也に翻弄される人びとを描いたヒューマンドラマだった。 逃亡を続ける山神一也の正体に驚愕することもなく、『怒』の正体も知ることもなく、読み手に精一杯生きることに対する不信感を抱かせるような結末だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は読書、映画が好きであるがこれらから離れてしまうしまう時期があります。それは酷い作品を最後まで見てしまった時、次の作品を見ることに嫌気が差してしまうからです。この小説がまさにこれ。殺人犯が何に怒り、なぜそのような心境に至ったのか全く不明。3つの犯人疑いの出来事もそれぞれリンクなし。描写も中途半端。高校生が犯人を殺害してしまった動機もありきたり。もっと面白くなる要素が山盛りなのに全て無視。突っ込み所満載でよほど物事の下調べをせず、適当に執筆したのでしょう。まさにタイトル通り怒りしか沸いてきませんでした。風景の描写はお上手なのかもしれませんが、物語が終わりに近づくにつれページが明らかに少なくなり嫌な予感は的中し終了してしまいました。 この小説の帯には各界大絶賛とのこと。 本当に読んだのでしょうか。 またしばらく読書から遠のいてしまいそうです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーなのか、ヒューマンドラマなのか…上巻を読んだ限りでは全くストーリーの全貌が見えて来ない。 冒頭に描かれる惨殺事件と全く無関係に描かれる順風満帆とは言えない人びとの暮らし。 この先、どう事件と絡んで行くのだろう。 若い夫婦の惨殺事件。 事件現場には『怒』の血文字が残され、犯人は27歳の山神一也と判明したが、山神の行方は分からず、警察の捜査は難航する。 1年後、槙洋平と愛子の親娘、ゲイの藤田優馬、沖縄の離島に母親と暮らす小宮山泉の近辺に素性不明の3人の男が現れる。 山神一也は3人の男のいずれかなのか、はたまた、全く違う人物なのか… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みはじめからぐいぐい読ます。 3人の誰が犯人か、興味いっぱいに読み進めていくうち、意外な真実と思いきや、サスペンス仕立ての青春群像ドラマ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おそらく映画公開後に再評価を受けるであろう小説。超豪華キャストで「悪人」越えを目指す映画では、在日米軍問題にスポットライトをあてるために国際的俳優の渡辺謙まで起用して、メディアでも華々しく宣伝される。イカッテルのサインが国外に届くかは分からないが、少なくとも日本ではイケメン・美女大集合の大作を一目見たいと、話題になること間違いなし。「悪人」は物語のセオリーに忠実な作りで、まず大きな謎を提示し、それが氷解していく様を人間ドラマを絡めて書いているので、読みやすく、見やすく、感動もしやすい。一方、「怒り」の成否は脚本のテコ入れと、女優陣の活躍にかかっている。始めの事件についての書きこみの甘さを、被害者としての愛子(宮崎あおい)、泉(広瀬すず)のいじらしい演技でカバーしなければいけない訳だが、世間の顰蹙を買って停滞ぎみの広瀬は、再起を賭けてこのビッグビジネスに臨んでいるだろうから問題はない。妻夫木聡と綾野剛のボーイズラブで、いわゆる「やおい」層の支持を得て、松山ケンイチは朴訥な港湾人足を巧みに演じ、大河ドラマの失地回復。文章が粗いので本屋大賞は取れないが、吉田修一が、着実に文壇での地歩を固める一冊 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!