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ハピネス
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ハピネスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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初めて桐野さんの作品を読みました。 みなさん書いていらっしゃるようにおもしろくて一気によめたのですが、 主人公には全くイライラするばかり。 いろんな経験をしてきたとはいえ、格落ちだのなんだのなんのために生きているのか? そんな母親に育てられて状況をよもうとする3歳の女の子がかわいそうでした。 幸せなんて格上 格下 なんて言葉で測れないと思います。 | ||||
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タワーマンションに住むデスパレートな妻たちの話。「ママ友」という奇妙な言葉が定着したのはいつ頃からだろうか。子供を介した親同士の付き合いというのはいつの時代もあったが、かつては専業主婦といっても家事労働に忙しく、いまほど親同士で濃い付き合いをしている暇もなかった。子供の数が減り、専業主婦が「稼ぎのいい夫か裕福な実家、あるいはその両方に恵まれている」特権階級とみなされるようになるにしたがって、「ママ友関係」が独自の生態系を形成するに至ったのだろう。本書に出てくるカネもヒマもあるタワマン専業主婦たちは、非生産的活動にしのぎを削っている状態も理解できる。ウィークデーはラウンジでのお遊び、お茶にランチと、傍から見れば優雅で単調、世が世なら貴族の暮らし。まさにそういうことなんだろう。そのサークルの人間以外にはまるでどうでもいい細かい差異に過剰に反応して集団神経症のようになっているのも貴族的だ。(自分のではなく)夫の職業、所有する住戸の価値、子供の幼稚園からはじまって、持ち物や服装にいたるまで、ありとあらゆる記号を読み解きながら不安と不満をどんどん膨らませて生きている。不安と不満の原因は自分の中に軸がないことだ。他者を基準に自分を測っている限り、充実した一日などいつまでたっても訪れない。 主人公有紗は、タワマン貴族社会における下級貴族で、その座さえもあぶなくなっている状況だ。非の打ちどころのないように見えた上級貴族のボス的存在、「いぶママ」も、旦那を自分より下の階級が下だと蔑んでいた女に寝取られ、都(タワマン)を追われる。寝取った方の女と有紗は、員数外(下級貴族≒庶民)同士の連帯感で接近していった。郷里で最初の結婚に失敗し、新しい人生を?むつもりで東京に出てきたものの、幸せのイメージが「タワマンに住む生活」程度のものでしかなかったために、危機的状況にあってもママ友の前で自分を取り繕うことに神経をすりへらすだけだった主人公は、徐々に現実と向き合い、過去とも折り合いをつけ、前に進んでいく。サクサクよめて社会勉強にもなるが、DV問題、ママ友不倫、姑との子供の取り合いといったドロドロの場面があっさりとしか描かれていないのが物足りない。女同士のとりつくろったメールの文面の気味悪さなどはよく出ているが、どうもそれだけで説明されている場面が多すぎる。ママ友コミュニケーションのリアリティは本音のやり取りをしないことにこそあるのかもしれないとはいえ。無難な結末。後味が悪くないと言うことは小説においては必ずしもいいことではない。 | ||||
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主人公に全く共感出来ませんでした。 読んでいてイライラしましたが、展開が気になり一気に読みました。 あれだけ共感できなかった主人公が最後には気持ちの良い女性に変身するのですが、その過程がいまいちわかりにくかったです。 (私の読解力の問題かもしれません。 ) | ||||
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田舎者のくせに何がなんでも東京にしがみつき、見栄でかためてる女。 やんちゃな男の子は放棄して、おとなしい女の子は守るというような印象も受けました。 よくも悪くも、今時のママたちを描いてると思う。 しかし主人公夫婦が夫婦共にバカすぎる。 | ||||
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と思いまして、貪り読みました。 前半は非常に不安定な状況が、ヒリヒリと伝わる。 が、残り好きなくなって、tちょっと待って!といいたくなるくらい、みんあ善人や、道徳心に富んだ性格になって、その落差に、わけもわからず、目を覆うばかり。 不倫の描写も中途半端!最近のエンタメ小説て、出だしはワクワクでも、途中から、創作意欲を手ななしたのかと思いたくなる本、多くありませんか? | ||||
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読後感は「へーそーなの」なんか何にも残らないな。 タワーマンションってそんなにあこがれ物件だったんだ。 私は5人グループのどのママとも友達になりたくない。 あえて友達になるならダンナの両親かな。 どっちつかずで人を頼り、うまくいかないのを人のせいにして生きてる主人公は好きなタイプではない。 見栄っ張りで金もないのに有名幼稚園に入れようなんて、無理すると後が続かないよ。 良い母であろうと気負いすぎるのも最近いそうな主人公だなと思いました。 (最後は気付いてよかったね) 最初は楽しそうな美雨ママだけど、だんだんうざくなってくる。 結局自分のことしか考えてない。(嘘つきで図々しい感じがいやだ) 一番かわいそうなのがリーダー格のママ。 何にも悪くないのにどうして不幸にならなきゃいけないんだろう。 30代のママ向け雑誌に載った連載だから あこがれの人をお話の中だけでも貶めてスッキリ!みたいな? | ||||
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出版にあたり連載時より大幅に加筆、修正されたと文末に書かれていました。 連載を読んでいないのでどう変わったのかわかりませんが、 盛り上がりの部分がなく物足りなさを感じました。 だからこそリアリティがあるのか、 それとも現実のほうがもっとドロドロしてるのかはわかりません。 主人公が住むタワーマンション内でもeastとwestで格差があるんだなぁとかは、 庶民にとっては未知の世界でおもしろかったです。 主人公の秘密は重大なことだと思います。 引け目に感じることはないですが、 最後まで逆切れっぽいのが共感できませんでした。 あくまで主人公の心情しかわからず、 ママ友の話で言えば角田光代の「森に眠る魚」の方が よりそれぞれの登場人物の心情描写が深く書かれていたと思います。 | ||||
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初めて読んだ桐野夏生。 期待していたとおりでもあり、少し物足りない部分もあり、というのが読後感。 登場人物の心理描写やストーリー展開は巧みで、先へ先へと読ませる。 私は男性だが、ここに登場する若いママたちの姿を、ありそうだなと思えたり、また少し驚きを感じたり。 都心近くのタワーマンションに暮らす彼女達の姿はリアル感に満ちていて、面白く読むことができた。 どんな風にフィニッシュするのか、期待感が高まったエンディングの評価は、ひとそれぞれだろう。 私としては、違う結末を期待したが・・。 そうではあるものの、桐野夏生の先行作品を読んでみたいと思えた1冊だった。 | ||||
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いつも桐野さんの作品は一気読みするほど引き込まれる作品が多いので早速購入しましたが、今回の「ハピネス」は途中でコーヒーブレイク2回入れました。 主人公有紗と仲の良いママ友、美雨ママの必要以上に続く会話がうっとうしくて、正直途中で読むのが面倒になってしまいました。 もっとママ友同士の微妙な心理的駆け引きを中心に桐野ワールドで描いてほしかったです。 次の作品に期待します。 | ||||
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江東区の湾岸にそびえる超高層マンションに棲息する「ママ友」たちの生態をあからめようとする著者の最新版の小説である。 ママ友とは育児する母親の仲間の謂いだそうだ。昔はだいたいおばあちゃんが嫁の育児を支援してくれたが、最近はそういう関係が崩壊しているので同世代の若い女性が育児を素材にして繋がっていく。赤ちゃんが大きくなれば自動的に解散する賞味期限付きの交わりではあるが、その裂け目から垣間見る人間関係はなかなかに趣深いものではあるようだ。 「ママ友」にもいろんな種類があって、超セレブは超高層の超セレブマンションに住み、青山学院幼稚園(なんでも日本一の難関たしい)の3年保育なんかを目指すそうだが、その下には松竹梅のセレブがあり、またその下には一般ピープルのママが巨大な階層を構成しているんだと。 こうやって書いているだけでヘドが出るほど気色が悪いが、いっけん仲良く付き合っているように見えるママ友たちの下部構造には、先祖代々の身分や氏素性、穢多非民などの隠微な階層差異、学歴や資産や勤務先や住居の経済格差に起因する差別意識が沈殿しており、本作ではそおゆー彼女たちさらなる高みをめざす熾烈な生存競争の実態をいくつかのサンプルを提示しながら明るみに出そうとしている。 んで、どうなるかって? 超セレブにもそうでない普通のママにも悩みは腐るほどあり、結局は世間からどう思われようとおのがじしのささやかなるハピネスをしっかり握りしめようと、てな別に目新しくもない教訓とやらに、われひとともにいつの間にか辿りついていくのだった。 おまけ。「ママ友」てふ日本語も相当けったくそ悪いが、家庭内暴力を振るう男を「ドメバ」と称するそうだ。ったく。 ママ友がドメバにさんざん殴られて逃亡するがハピネスにだんだん近づく話なりけり 蝶人 | ||||
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月9ではなく、木曜の10時くらいにやるドラマのような作品だ。 地方の3階建てのそれも1階に住んでいる自分は、29階に住むことなんて考えられない。 子供を通しての それぞれのママたちの底意地の悪さだけが目立った。 だけど 最後 よりを戻すのはどうかなあ? | ||||
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新聞に桐野さんとこの本の紹介があり、興味を持ち買ってみました。初めて読む著者です。 私自身は子育て期は終わっているのですが、雑誌「VERY」等に出てくるような高層マンションに住まう洒落ママ達のお話です。 同じタワーマンションに住んでいても、WEST側、EAST側、また階層、向き、角地かどうか等により、口には出せない羨みや格差のようなものが纏わりつく。 主人公の有紗は私個人としては、あまり好きなタイプではない。頭の中であれやこれや考えて自立するわけでも、行動するわけでもない。 友人になった洋子は正反対だが、いぶパパとよりを戻すと猫なで状態になってるし、所詮女の友情なんてそんなもんだよな・・と思う。 いぶパパにしても子供のお受験で立て直そうと思っていたものが、まんまと浮気相手に乗っ取られ? 家庭が歪む。火遊びをするならそのリスクも考えないと駄目でしょう。 有紗の過去については、やっぱり結婚前に告白すべきだったと思いますね。 | ||||
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著者の作品の持ち味である、アクの強さがなく、どこかで聞いたことのあるような お話を上手にまとめてみました、という内容は、掲載されていた雑誌の読者層を 意識してのものか。 見栄を張ること、つまらぬ嘘を言ってしまうこと、過去をちょっと脚色してしまう こと・・・馬鹿馬鹿しいと言ってしまえばそれまでだが、誰にでもあることだと 思う。 読者は、主人公の4人の誰か、ではなく、どこか、に共感するのであろうか。 そういう意味においては、SATCに通ずるものがあると言えなくもないが、設定が 現実的過ぎて、私自身は、誰にも魅力も同情も感じなかった。 | ||||
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読者に媚びている部分を取り去った、この小説の核心は「タワマン」だろう。地面から遠い宙空に浮いた、存在の儚さ。 それは、見栄の中で張り詰めているが故に本当の自分を喪失する主人公と重なる。しかし、この主人公の描かれ方は手 抜きであり、個人の輪郭がはっきりしない。これまた、読者受けねらいなのかもしれないが。気になるのは、この小説 の中でも一貫性のないところだ。すなわち、「タワマン」の中にいるおしゃれなママたち、タワマンママの会を結成す る人たちは、専業主婦的な描かれ方ではなかったか。しかしながら、最終的に亜紗がこどもを預けたのはタワマンの 保育室となっている。と、いうことは、タワマン・ママの中にも働くママも多く保育室需要があったということか。 細部をもう少し丁寧に描いて欲しい。 | ||||
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図々しくて最後まで感情移入は出来なかったです。 むしろ、いぶママを主人公にした話が読んでみたかったです。 もっと泥沼化したんじゃないかな… | ||||
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