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フランス白粉の謎
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【この小説が収録されている参考書籍】
フランス白粉の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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ローマ帽子の謎に比べると、ちょっと退屈な話でした。 エラリーの名探偵ぶりはよくわかった。 あまり話に引き込まれなかったので、自ら推理しようという気になれず、後半ちょっと面白くなってきましたが、ダラダラ読んで最後になるほどと思って終わりました。 | ||||
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クイーンのような人気作家なら 放っておいてもたくさんレビューが付くので、私ごときが投稿する必要もないのですが、過去に12作も読んでいるからにはひとこと綴っておくのも悪くないと思い、記憶を頼りに書いてみました。 「カナリヤ殺人事件」以来すっかりヴァン・ダインにはまってしまったそのあとは、当然似た作風のエラリー・クイーンに期待して、バーナビー・ロス名義も含め初期12作を読んだものです。最後に読んだのが「Yの悲劇」(講談社文庫版)で、かれこれ30年以上も前ですが・・・。 うち特に面白く読めたのはその「Yの悲劇」「レーン最後の事件」「ギリシャ棺の謎」3作で、あとはちと微妙・・・。ヴァン・ダインでは平明な文章と実録風の記述によって最低限度の現実感がしっかり担保されているのに比べ、クイーンの諸作はあたかも夢の中の物語のように、舞台設定も登場人物も存在感が薄く、最後までふわふわした奇妙な浮遊感に悩まされたものです。なんだろう、これは? 国名シリーズのうち、この「フランス白粉の謎」は、気合を入れて 犯人のめぼしがつくまで3回も”読者への挑戦状”の直前までを繰り返し読んだあげくギブアップしたことをおぼえています。しかるに、解決篇を読み終えてもいまいちピンと来ず、”そういう手がかりの解釈の仕方もあるんだね~”という微妙な感じでした。パズラーは、難解なものよりも 適度に犯人を言い当てやすいレベルの作品のほうが 印象に残りやすいように思います。本作はやや難解ですね。 初期作品だけで見る限り、クイーンの作風には二種類あると感じます。「ギリシャ棺の謎」と「Yの悲劇」は似ています。明るさがあり、謎解きに力点が置かれている感じです。おそらくマンフレッド・リーがメインで書いたもの?「エジプト十字架の謎」と「Xの悲劇」は、暗くサスペンスが強い作風で、おそらくこちらはフレデリック・ダネイが書いた?私と相性が良かったのは前者で、後者は少々こけおどし気味かなあ。 これが私がクイーンについて語れるすべて。とりとめがなくて恐縮です(◞‸◟) | ||||
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アガサクリスティーに読み慣れているものにとっては、ちょっと難しく飛ばし読みしてしまいました。 | ||||
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最終場面でクイーンが犯人の条件を示し、容疑者を順に除外してゆく過程は、3年後の『Zの悲劇』を彷彿とさせる。ただ『Zの悲劇』ほど容疑者が絞り込めないため、除外できない人物が必然的に犯人、とはならないのが弱いところ。そのため結末はかなり強引で、クイーン警視の「山勘が当たった」との言葉にそれが象徴されている。本来なら、クイーンの示す決め手など、鼻先でせせら笑われるところである。 とはいうものの、ストーリー展開は自然で、無理な状況設定や奇矯な謎の提出もあまりないので、国名シリーズでは良作の部類に入ると思う。 | ||||
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「ローマ帽子」に続く国名シリーズの第2段で、クィーンの地位を不動にした作品。前作の劇場に続いて今回はデパートという、ある拡さを持っているが閉じられた空間を舞台にした作品。当時のデパートは登場して間もない頃で、今では想像できないくらい新規性と高級感を持っていた。クィーンは流行の最先端を追っていた訳だ。 国名シリーズとしては珍しく題名の「powder」がダブル・ミーニングで事件の解決に絡む点が作者の工夫だが、如何せん探偵クィーンの推理の論理展開が弱すぎる。犯人の名は最後の二行で明かされ、これも作者の工夫だが、同時に父の「運が良かった...」という呟きも書き込まれ、探偵クィーンの推理が綱渡りだった事を作者も認めている程だ。また、この理由で犯人を指摘するなら、どうしてもっと早い段階で探偵クィーンは犯人を指摘できなかった訳、という疑問が残る。 個人的には、「アメリカ銃」と並んで国名シリーズで最も印象の薄い作品。 | ||||
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