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Xの悲劇
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【この小説が収録されている参考書籍】
Xの悲劇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全109件 21~40 2/6ページ
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舞台裏での解説の後出しジャンケンの多さが気になりました。 第二の殺人の時点で犯人の目星はついてました(おそらくミステリ読みなれてる人ならピンとくる)が、それにしても読者側が確信を得られるような情報が一切公開されないまま解決してしまい、最後にまとめて公開されるという… 犯人を想像しながら自分でも証拠を集めてつなぎ合わせるのが好きな人は、若干興醒めすると思います。 ドルリーレーンをかっこよく見せるための小説でした。 | ||||
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主役のドルリーレーンは個性的で好みだったのですが、事件現場の描写が非常にわかりにくく、読んでいてかなり疲れます。頑張って読んでも正確に想像できない状況が頻発し、推理が難しいです。 レーンの推理は論理的なはずですが、私には難しかったのか、スッキリしない論理展開がいくつかありました。ほんとうにそれ、全部の論理ケースを網羅しているのか?と思ってしまいます。 以前にアガサ・クリスティーのそして誰もいなくなったを読んだことがありますが、あちらのほうが比べ物にならないくらい読みやすかったです。 | ||||
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本がどうこう言う前に良品のはずが古書が送られてきた。もったいない本舗?きたない本舗? 昭和38年初版、50年発行!紙は変色、装丁は変形。これ売り物ですか??? | ||||
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ZYXと、逆から読みました。これから読む方には順番通りに読んで頂きたいと思っております。 | ||||
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創元文庫から新訳の「Ⅹの悲劇」が出ると聞いて、慌てて鮎川信夫氏の旧訳の本書を買った。 「Ⅹの悲劇」が書かれたのは1932年(昭和7年) 随分昔に書かれた本で、もはやミステリー小説においては古典と言ってもよい。 なので、個人的な考えとして、古い本は古い翻訳で読みたいという思いがある。 奥付によれば、鮎川信夫氏訳による創元文庫の初版は1960年(昭和35年)である。 私が購入したのが2017年の108版である。 実に57年にも渡って版を重ねて読み継がれてきたのである。 確かに鮎川氏の訳は、今の感覚からしたら古臭かったり、格式張ったりしている。 人権意識の低かった時代の訳なので、「つんぼ」「せむし」「きちがい」と言った、現代では使用される事のない言葉も散見される。 現代小説を読みなれている人にしてみれば、読みづらい訳ではあると思う。 でも、それが良い。この古臭さが味があって良い。 だから、新訳発売によって旧訳が絶版になる前に購入した。 確かに現代の読者に読み継いでいってもらうには、現代風の表現での訳は必要であろう。それは否定しない。 でも、古い小説は、古い訳で読みたいなあと思ってしまう。 できれば鮎川氏の旧訳の方も残して欲しいなと思っている。 | ||||
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ご存知、当初、バーナビーロス名義で発表されたエラリークイーンの俳優探偵ドルリーレーンを主人公とする4長編の最初の作品です 時期的にも、「ギリシャ棺の謎」「エジプト十字架の謎」「Yの悲劇」ら、いずれも、文藝春秋による「東西ミステリーベスト100」の上位に入る作品が刊行された1932年の作品でもあり、冴えた筆致が味わえます さて、エラリークイーンのアガサクリスティーらとの比較でいえば、多くの著作で出される「読者への公開状」にも代表されるとおり、徹底した論理性でしょうか 本作も、殆どわかりませんが、最後のドルリーレーンの「犯人決定に至る論理」を読むと、「確かに、犯人は、あの男になるなあ」と思わせ、途中途中のプロットも、その論理を裏付けるために、レーンが取った行動であることがわかります 現在の推理小説も、ストーリー展開等、面白い面はあるのですが、やはり、この頃の「謎解きに主軸を置いた本格的推理小説」は面白いなあと思った1冊でした | ||||
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中学生の時に読んだ際は悠然とした『Y』に比べて随分ドタバタした話だなと思ったものだが、新訳の読み易さもあり、波瀾万丈で曲折に富むストーリー展開で一気に面白く読み通した。ジェフリー・ディーヴァーの諸作のプロトタイプになったのではないかという趣きもある。 レーンの過剰なスーパーマンぶりやホームズ譚を思わせる伝奇小説的な動機など現在の視点からはいささか古めかしい箇所も散見されるが、大都市ニューヨークを縦横に舞台に据えた物語のダイナミズム、偏執的なまでの論理へのこだわり、これ以上無い見事な幕切れと近年『Y』よりも評価が高まっているのも納得がいく出来栄えだ。 | ||||
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路面電車内で不可解な殺人があり・・・というお話。 レーン4部作の記念すべき第1作ですが、恥ずかしながら今回が初読です。感想を言えば、今2019年くらいの視点で読むと、少し古めかしい感じもしますし、こういう事自体があるかどうか疑問ですが、この小説が書かれた時点では画期的だったのは判るし、今100年くらい経っても面白く読めるので、良く出来た推理小説とは言えると思いました。 中で出てくる殺人方法ですが、興を削ぐと未読の方に悪いので、漠然といいますと、江戸川乱歩と小林秀雄の対談で、小林が確率的に不確定で、穴があると指摘していて、私もそう思いますが、これはこれでいいと思います。ここで殺人が起こる為に続く殺人が起こるという前提上、必要があったと思います。 動機は、これも興を削ぐとまずいので書けませんが、この頃の推理小説で割とありがちな物で、些か類型的ではありますが、まぁ納得できました。 最初からエラリー・クィーン名義にしなかった理由が後ろに書いてありますが、作品の構成や謎解きから最初からクィーンが書いたと判った人もいたかも。国名シリーズと殆ど変わらないので。 ☆の数は迷いましたが、歴史的価値を鑑みてこうしておきました。甘いかもしれませんが。すいません。 今読んでも面白い歴史的傑作。是非ご一読を。 | ||||
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若い頃少なくとも2回は読んでいつも本格推理の最高峰と非常に高く評価してきたので今回は期待して同じ旧訳を再読したのだが結果は散々であった。真相は大体記憶していたせいか事件に直接関係しない部分は興ざめの連続であり読み進めるのに難儀した。登場人物のほとんどが粗野で人間的な魅力が感じられない。会話も表面的で真心がこもったやりとりといったものは見当たらない。特にサム警部の証人に対する尋問態度が不自然に傲慢で失望した。老探偵レーンにしても自意識が強く人間的な大きさが感じられない。 最終章のレーンの説明は数学の証明問題の解答のようで圧倒されるがよく吟味してみるとそれほど納得できるものではない。例えば単独犯であれば納得できるが共犯がいたとすれば別解が可能と思われる。ダイイング・メッセージについてもサム警部が指摘しているように(p282,307)被害者ではなく犯人によるものという仮説を否定できていない。地方検事ブルーノの一蹴により無視されているがこれは読者を煙に巻く作戦のようにも思える。 第3の殺人はレーンが黙っていなければ防げた可能性があるが、この点レーンは後悔している(p399)がその後の態度を見ると口先だけのようにも思える。犯行計画の全貌はレーンのみが知っていたわけでレーンの責任は重大であり正義を守る者としては失格ではなかろうか。 また、犯人側から見たときこの犯行計画はあまりに危険があり現実的でない。もっと確実な方法があったのではなかろうか。そういう意味では本作品は人間ドラマというよりは単なる謎解きゲームといった底の浅さを感じざるを得なかった。 | ||||
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電車の中で針つきのコルクにより男が毒殺される事件から始まる。だが、そんな密室で容疑者を絞られるよりも、夜道やバー、あるいは電車から降りる直前を狙って同じことをしたほうが遥かに成功しやすいはず。 第二、第三の事件も犯人にとってあまりに危険で、驚きよりも探偵に解かせるために考えられたという印象が強く残った。 犯人がいろいろ計画していじくりまわすよりは、サラッと犯行を終わらせる方が証拠も残りにくくリアリティがあると思う。 探偵の爺さんの活躍は気持ちよかったため、読み物としてプラス評価です。 | ||||
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エラリー・クイーンは、マンフレッド・リーとフレデリック・ダネイの合作ペンネームである。 株式仲買人のロングストリートが電車の中で殺される。ポケットに針の刺さったコルクが入れられ、この針に高濃度のニコチンが塗られていたらしい。サム警視たちはドルリー・レーン探偵に推理を依頼。レーンは60歳の元・俳優である。 ロングストリートを殺す動機を持っていそうな人物は多い。共同経営者のドゥイットは妻をロングストリートに寝取られたことがあるらしいし、税務官のコリンズはロングストリートの推薦銘柄で大損している。秘書もロングストリートに捨てられた過去がある。事情を聞いたレーンは早々に犯人の目星はついたと言明する。しかし、正体を明かすのを早まるのは危険、ともったいぶる。サム警視たちはそんなレーンを疑いつつ、独自に捜査を進める。 そんなとき、電車の車掌から、自分が知っている秘密を打ち明けると警察に連絡がある。サム警視たちはこれに飛びつくのだが、待ち合わせ場所のフェリー発着場で車掌は海に突き落とされた挙句、船に挟まれて惨殺されてしまう。 警察はドゥイットを疑う。ドゥイットの行動は怪しい。ドゥイットは逮捕され、起訴されるが、裁判でドゥイットが車掌殺しの犯人ではないことが明らかとなり事件は振り出しに戻る。すると、今度はドゥイットが射殺されてしまう。レーンはドゥイットを守れなかったことについて自責の念に駆られる。その一方、犯人Xは目的を果たしたから、もう殺人は起こらないと宣言する。やがて、ロングストリートやドゥイットの複雑な過去が明らかとなり、レーンは推理を披露、犯人の周到さが暴かれていく。 | ||||
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結婚披露を終えたばかりの株式仲買人が満員電車の中で死亡。ポケットにはニコチンの塗られた無数の針が刺さったコルク玉が入っていた。第二、第三と続く殺人に、元シェイクスピア俳優の名探偵が挑む。決定版新訳! | ||||
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私自身、初のエラリー・クイーン作品。 先般、有栖川有栖氏の『月光ゲーム』を読んでいたら、ミステリーの古典・名作への引用が多々あり。 すっかり興味をそそられ、矢も盾もたまらず...とばかりに名作と名高い『Yの悲劇』を読みたい! と、その前に、ここはきちんと順番通り。ということで。 初エラリー・クイーンは、ドルリー・レーンシリーズ第一作目の『Xの悲劇』です。 他のミステリー作品よりも時間をかけて拝読し、すっかり堪能させていただいた本作。 じっくりと味わわせていただきました。 読み始めはさすがに、すっとは頭に入ってこない部分がそれなりにあり... 1930年代の米国の情景描写や登場人物の身なり・特徴。 事件にまつわる細かい描写。 特に、シェークスピア色の濃いドルリー・レーンまわりの描写は、本書の記載と脳内イメージをつなげるのに多少の時間が必要でした。 が。 ページが進むにつれ、グイグイ引き込まれる。 中盤に来ると、一言一句、逃せなくなる。 いつの間にやら、事件関連の描写や謎解きにつながりそうな些細なことでもメモを取る。 などなど...すっかり物語に引き込まれ。 そして、謎が一気に、なおかつ、理路整然と解きほぐされていく最終章。 関連する描写・記載を、ページをめくりめくって確認しながらの、謎解きへののめり込み。 エラリー・クイーン作品にすっかり魅了された自分がそこにいました... ミステリー作品へのスタンスや読み方をすっかり変えてくれた本作。 次作の『Yの悲劇』。 とてもとても楽しみです。 | ||||
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本格ミステリの古典的名作として期待通り読み応え十分の作品だった。名探偵役のドルリー・レーンは引退したシェイクスピア劇の名優で、耳が聞こえないが読唇術を駆使する超個性派。何となく「安楽椅子探偵」のイメージだったが、中盤からは実に精力的に行動するのは驚き。で、舞台俳優だった強みを生かしては他人になりすましの変装をするのは面白いんだけど、あまり意味がなさそうなのがご愛嬌。事あるごとにシェイクスピア作品からのセリフを引用して煙に巻くし、犯人を推測してるのになかなか明かすとせず警察側をイラつかせる、けれんみだらけのアクの強い探偵だ。 実はこのレーンのアクの強いキャラが一番面白かったのだが、本格ミステリらしく彼の推理が極めて論理的で、よく考えると「?」でもこれだけ演出たっぷりに種明かしされると、つい「なるほど」と納得させられてしまう。数日前に感想を書いた「悪魔が来りて笛を吹く」の、論理的推理なんかしない金田一耕助と好対照と思った。もっとも、だからレーンの方が金田一より優れているとは言えまい。つまるところ、国民性の違いであって、日本人的には理詰めで主張の強いレーンはとても好きになれず、どこか抜けた感じで人情味の感じられる金田一の方に好感を覚えると思うのだ。例えば本作での法廷闘争画面なんか正に欧米感覚で興味深かったけども、日本人的にはなじめない。薩摩藩的な「義を言うな!」が日本人の感性の根っこにあって、アメリカ人はこんな理屈っぽいのか、と比較文化論的に読むと興味が尽きないように思った。 ともあれこの理屈っぽさこそ本格ミステリの醍醐味とも言えるわけで、小技的トリックをぎっしり詰め込み名探偵が鮮やかな推理を披露する本作が名作であることに異論はない。 | ||||
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中学生の頃、エラリークイーンにはまっていました。そのきっかけになった本です。40年ぶりに読んでます。とても面白いです。 | ||||
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聴覚を失った元俳優:ドルリー・レーン氏が探偵となるミステリーです。状況証拠と物的証拠で論理的に犯人を探し当てるレーン探偵、カッコイイです。「聴覚が無い」=「探偵だけに聞こえた〇〇の音から犯人を推測~等、『探偵役のみが気付いた手掛かり』が無い」ということ。字面上の情報のみで論理的推理を元に、読者なら誰でも犯人を見つけられるハズですが…私には不可能でした。 レーン氏の謎解きを読むと、第一の犯行でホシの目星は付くそうです。言われてみればその通りですが、言われて初めて合点する人は探偵には向きませんね。 | ||||
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エラリークィーンの悲劇シリーズの1作目で、本格推理ファンなら一度は読んでおかなければならないと思いながら読んでない作品の代表でもある。 こういう古典的傑作というのは一般的な絶賛ぶりに比例して、今読むとさほどでも・・・・って感じになるのが常だが、この古典作を下敷きにして後世の作家達がさらに発展させてきているので、その部分は対象割り引いて評価しないといけないだろう。 正直、今読んでも十分楽しめる作品ではあるが、ストーリー的にはさほど驚きはない。 だが、ラストの犯人を論理的に絞りこんでいく過程はさすが本格推理の教科書とされているだけのことはある。 | ||||
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本格推理小説というのは真犯人が最後まで分からないからこそ存在価値がある。 それを解説者がぶち壊している。 本シリーズは、「Xの悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」「レーン最後の事件」 からなる4部作である。 しかし、新潮文庫は、「Xの悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」の3部しか販売していない。 それをいいことに、解説者は、「Xの悲劇」の解説で「レーン最後の事件」の真犯人を暴露しているのである。 これは、「レーン最後の事件」を販売している他の出版社への営業妨害であることは当然であるが、それ以前に解説者の人格を疑う。 ここまで酷い解説は初めてである。 こういう解説が許されるのだろうか? | ||||
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犯人早い段階から分かってるなら、 さっさと張り込めばこんなに殺人にならなかったのに、犯人が殺したい奴みんな殺されちゃったじゃないか! と思ったら楽しめなかった。 | ||||
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ミステリーの傑作と言われているクラシック作品ではありますが、正直ストーリーについては納得できませんでした... 最大の問題点は、真犯人の正体、犯行の理由が後出しジャンケンな点。 それをやられると正直読者としてはドンビキしてしまいます... また、ニコチンを塗った針のボールの凶器というのが、どうもピンときません。 どうせなら「密室殺人で凶器がわからなかった」の方がよかったと思うのですが。 それよりもこれが書かれた第二次世界大戦前のアメリカ社会の、あまりの発展ぶりに驚きました。 (夫人が1人で夜のドライブに出かけるなど) | ||||
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