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Xの悲劇
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【この小説が収録されている参考書籍】
Xの悲劇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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Xの悲劇、Yの悲劇、Zの悲劇は,エラリークイーンの代表作として,ずっと心に残っていました。久しぶりに,Zの悲劇を読んだのをきっかけとしてXの悲劇も読んで見ました。思っていたほど,すっきりとした推理とは言えませんでしたが,推理小説の金字塔として,もう一度読んで観る価値はありました。 | ||||
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この著者の作品を初めて読みました。 読み終わって真っ先に思ったことは、全体を通してここまで冗長に描く必要は無いよなあ…ということでした。 特に探偵役があまりにももったいぶりすぎて冗長さに拍車をかけ、途中で辟易してきます。 構成の悪さもあるのか、最後の最後で犯人を暴いてくれた方がカタルシスを感じてすっきりした気分で読み終えそうなところを、犯人を暴いてからの説明がこれまた長く、冗長な作品の最後に相応しい冗長さで幕を閉じたので、少し笑ってしまいました。 また、あれだけ登場人物がいながら活かしきれていないのも残念でした。 被害者の関係者は全員最低でも一回は犯人だと疑わせてくれるかなと期待したのですが。 この無駄な登場人物たちを減らせば、冗長さも少しはマシになったのではないかと思います。 あれこれ不満を書き連ねましたが、決して面白くないことはなく、様々な要素を綿密に絡み合わせた計画的で壮大なトリックは素晴らしかったです。 ただ、これが発表された当時は衝撃的だったのかもしれませんが、推理小説があふれる現代においては目新しさは感じられず、逆に粗が目立ったり犯人がわかりやすかったりするので、この手の小説を読み慣れている人には物足りないのではないでしょうか。 私も読書経験の浅かった頃に読んでいたら凄い興奮してただろうと思います。 もっと早くに読むべきでした。勿体無いことをしました。 この作品は初心者の方におすすめしたいです。 | ||||
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主役のドルリーレーンは個性的で好みだったのですが、事件現場の描写が非常にわかりにくく、読んでいてかなり疲れます。頑張って読んでも正確に想像できない状況が頻発し、推理が難しいです。 レーンの推理は論理的なはずですが、私には難しかったのか、スッキリしない論理展開がいくつかありました。ほんとうにそれ、全部の論理ケースを網羅しているのか?と思ってしまいます。 以前にアガサ・クリスティーのそして誰もいなくなったを読んだことがありますが、あちらのほうが比べ物にならないくらい読みやすかったです。 | ||||
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若い頃少なくとも2回は読んでいつも本格推理の最高峰と非常に高く評価してきたので今回は期待して同じ旧訳を再読したのだが結果は散々であった。真相は大体記憶していたせいか事件に直接関係しない部分は興ざめの連続であり読み進めるのに難儀した。登場人物のほとんどが粗野で人間的な魅力が感じられない。会話も表面的で真心がこもったやりとりといったものは見当たらない。特にサム警部の証人に対する尋問態度が不自然に傲慢で失望した。老探偵レーンにしても自意識が強く人間的な大きさが感じられない。 最終章のレーンの説明は数学の証明問題の解答のようで圧倒されるがよく吟味してみるとそれほど納得できるものではない。例えば単独犯であれば納得できるが共犯がいたとすれば別解が可能と思われる。ダイイング・メッセージについてもサム警部が指摘しているように(p282,307)被害者ではなく犯人によるものという仮説を否定できていない。地方検事ブルーノの一蹴により無視されているがこれは読者を煙に巻く作戦のようにも思える。 第3の殺人はレーンが黙っていなければ防げた可能性があるが、この点レーンは後悔している(p399)がその後の態度を見ると口先だけのようにも思える。犯行計画の全貌はレーンのみが知っていたわけでレーンの責任は重大であり正義を守る者としては失格ではなかろうか。 また、犯人側から見たときこの犯行計画はあまりに危険があり現実的でない。もっと確実な方法があったのではなかろうか。そういう意味では本作品は人間ドラマというよりは単なる謎解きゲームといった底の浅さを感じざるを得なかった。 | ||||
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結婚披露を終えたばかりの株式仲買人が満員電車の中で死亡。ポケットにはニコチンの塗られた無数の針が刺さったコルク玉が入っていた。第二、第三と続く殺人に、元シェイクスピア俳優の名探偵が挑む。決定版新訳! | ||||
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50年たった今も決して色あせてはいない。当時を思い出して読めば十分に迫力がある。 | ||||
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非常に有名な作品なので期待して読みましたが、読んでみて大して感動もしないし、どこが高く評価されてるのかわかりませんでした。 探偵役のレーン氏が早々と犯人の目星がついていたにもかかわらず、もっともらしい理由をつけて犯人が誰かを明かさず、その間に新たな殺人が起きるなど、正直「うーん…」となってしまう箇所がいくつかありました。 | ||||
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非常に有名な作品なので期待して読みましたが、読んでみて大して感動もしないし、どこが高く評価されてるのかわかりませんでした。 探偵役のレーン氏が早々と犯人の目星がついていたにもかかわらず、もっともらしい理由をつけて犯人が誰かを明かさず、その間に新たな殺人が起きるなど、正直「うーん…」となってしまう箇所がいくつかありました。 | ||||
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逆に「やられた!」という騙されたときの快感がありませんでした。 「え、ふーん。そうなの・・・」で終わりです。 第一の殺人が一番の謎でキモです。 なので、コレだけに注目して鮮やかに解決する短編にしていたら間違いなく名作となっていたでしょう。 ドルリー・レーンは設定からして長編には合いませんね。 安楽椅子探偵として、短編で活躍させた方が良かったと思います。 ちょっと残念です。 | ||||
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逆に「やられた!」という騙されたときの快感がありませんでした。「え、ふーん。そうなの・・・」で終わりです。第一の殺人が一番の謎でキモです。なので、コレだけに注目して鮮やかに解決する短編にしていたら間違いなく名作となっていたでしょう。ドルリー・レーンは設定からして長編には合いませんね。安楽椅子探偵として、短編で活躍させた方が良かったと思います。ちょっと残念です。 | ||||
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高評価につられシリーズ全作買ってみたが、開始早々、 1作目のこれをして、自分には合わないのでは・・・と感じました。 当然ながら、素晴らしい点とその真逆の点両方があります。 秀逸だったのは、確かに読者にも作者が意図した真実に辿り着けるよう、 各所に非常に巧みにヒントが散りばめられていた点。 物語の最後、レーンが事件を解説していく上で、 「なるほどそう言われれば!」と唸ってしまいました。 この作品が発売されたミステリー最盛期の頃は、 本気でこの謎に取り組んだ読者もいたのかも知れませんね。 それくらい非常によく練られており、また整合性と分かりやすさ、 両方が素晴らしいバランスで存在していると思います。 しかし一方で、そのトリック、その捜査方法は、 あまりにもご都合主義過ぎると思わざるを得ませんでした。 読者が探偵役よりも先に真実に辿り着けるかどうかではなく、 レーンのその行動があまりにも非現実的な点に違和感を感じました。 そもそもリアリティに徹していながら、 ことレーンの行動全てが誰にも露呈せず自然に進行したこと、 そこがあまりにも腑に落ちませんでした。 大胆な手法と、読者に対する挑戦姿勢、当時としては画期的なトリック等、 確かに素晴らしい点は多々存在します。 それと同時に、個人的には諸手を挙げて評価するには あまりにも都合がよすぎる展開は評価できません。 以降の作品も自分には合わず、過大期待だったようです。 それでもミステリーの名作であると言われても確かに納得はでき、 その点を考慮しまして☆3つとさせて頂きます。 | ||||
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高評価につられシリーズ全作買ってみたが、開始早々、 1作目のこれをして、自分には合わないのでは・・・と感じました。 当然ながら、素晴らしい点とその真逆の点両方があります。 秀逸だったのは、確かに読者にも作者が意図した真実に辿り着けるよう、 各所に非常に巧みにヒントが散りばめられていた点。 物語の最後、レーンが事件を解説していく上で、 「なるほどそう言われれば!」と唸ってしまいました。 この作品が発売されたミステリー最盛期の頃は、 本気でこの謎に取り組んだ読者もいたのかも知れませんね。 それくらい非常によく練られており、また整合性と分かりやすさ、 両方が素晴らしいバランスで存在していると思います。 しかし一方で、そのトリック、その捜査方法は、 あまりにもご都合主義過ぎると思わざるを得ませんでした。 読者が探偵役よりも先に真実に辿り着けるかどうかではなく、 レーンのその行動があまりにも非現実的な点に違和感を感じました。 そもそもリアリティに徹していながら、 ことレーンの行動全てが誰にも露呈せず自然に進行したこと、 そこがあまりにも腑に落ちませんでした。 大胆な手法と、読者に対する挑戦姿勢、当時としては画期的なトリック等、 確かに素晴らしい点は多々存在します。 それと同時に、個人的には諸手を挙げて評価するには あまりにも都合がよすぎる展開は評価できません。 以降の作品も自分には合わず、過大期待だったようです。 それでもミステリーの名作であると言われても確かに納得はでき、 その点を考慮しまして☆3つとさせて頂きます。 | ||||
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本書は、良くも悪くも同年発表の『エジプト十字架の謎』によく似ている。 過去の復讐というモチーフによる連続殺人、メイントリック、唯一この人物しか犯人ではありえないというロジック...。 しかしながら本書は『エジプト十字架』と同樣、この人物しか犯人ではありえないというロジックに合わせんがためのご都合主義が、随所に見え隠れするのである。 まず第一の事件では、犯人が身に着けているのが自然な物を、身に着けていないために怪しまれるはずのところを、誰もそれを理由に怪しんだりしないのは不自然である。 これはレーンのみが犯人に目星をつけるようにした作者の都合によるものである。 第ニの事件はとくにひどいもので、犯人は殺人とは別のある目的で被害者を船から投げ落とすのだが、たまたまうまくいったものの、もしも失敗して目的とは逆の結果になっていたら、誰が犯人であるか露呈しかねない極めて危険な方法である。 普通なら犯人は絶対にこのようにリスクの高い方法を選ぶはずがないにも関わらず、犯人にもっと確実で安全な方法でその目的を果たさせなかったのも、レーンにデヴィッドが無実であることを証明させるための作者の都合である。 そして第三の事件で犯人はピストルが発見されても何の不都合もないにも関わらず現場にピストルを残さず、誰かに見られるかも知れないというリスクを冒してまでわざわざ川に投げ捨てさせたのも、コリンズが犯人ではないとレーンに証明させるための作者の都合である。 これらのように、不自然でご都合主義に満ちた本書だが、アンフェアな記述がない分、『エジプト十字架』に較べればマシである。 | ||||
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本書は、良くも悪くも同年発表の『エジプト十字架の謎』によく似ている。 過去の復讐というモチーフによる連続殺人、メイントリック、唯一この人物しか犯人ではありえないというロジック...。 しかしながら本書は『エジプト十字架』と同樣、この人物しか犯人ではありえないというロジックに合わせんがためのご都合主義が、随所に見え隠れするのである。 まず第一の事件では、犯人が身に着けているのが自然な物を、身に着けていないために怪しまれるはずのところを、誰もそれを理由に怪しんだりしないのは不自然である。 これはレーンのみが犯人に目星をつけるようにした作者の都合によるものである。 第ニの事件はとくにひどいもので、犯人は殺人とは別のある目的で被害者を船から投げ落とすのだが、たまたまうまくいったものの、もしも失敗して目的とは逆の結果になっていたら、誰が犯人であるか露呈しかねない極めて危険な方法である。 普通なら犯人は絶対にこのようにリスクの高い方法を選ぶはずがないにも関わらず、犯人にもっと確実で安全な方法でその目的を果たさせなかったのも、レーンにデヴィッドが無実であることを証明させるための作者の都合である。 そして第三の事件で犯人はピストルが発見されても何の不都合もないにも関わらず現場にピストルを残さず、誰かに見られるかも知れないというリスクを冒してまでわざわざ川に投げ捨てさせたのも、コリンズが犯人ではないとレーンに証明させるための作者の都合である。 これらのように、不自然でご都合主義に満ちた本書だが、アンフェアな記述がない分、『エジプト十字架』に較べればマシである。 | ||||
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