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魔女が笑う夜
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魔女が笑う夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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前にこの本を読んだ人は、几帳面だったのか、きちんと本らしい体裁をしているから。 | ||||
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カーター・ディクスンの本格もの。1950年発表の本作、あのH.M.卿が登場する。 舞台はとある英国の田舎町。村人を誰彼となく中傷する手紙が大量にばらまかれるという事態が起きている中、まったくの別件のつもりで村を訪問したH.M.卿はやむをえず調査に乗り出すのだが・・・という話。 物語の構成上仕方がないようだが、扉をみればわかるように登場人物がそれなりに多く、読んでいて特に女性陣については混乱しがちだった。微妙に人物描写がビリっとしないのです。(翻訳が古いからかもしれないですが。) さて、本作のメイントリックは、密室状態の娘の部屋に魔女(?)が侵入したというものだ。すべてのドアと窓はロックされ、それぞれの出入り口には張り番が、、、という典型的密室。。。。ということなのですが、最後まで読んで、ここがメインイベントだとはとても思えない。派手な追跡劇でハラハラさせておいて、謎めいた銃創の存在の提示。予想される犯人の人物像はかなり限定される状況なのに、具体的な指摘は本当に終盤まで何もなし。冒頭の珍事件は軽い掴みなんだろうと思っていたら、終盤にきて更にとんでもないドタバタ。喜劇映画の一シーンを見ている気がしているうちに、謎解きはさらっと終わってしまった。 うーん、なんだか不完全燃焼です。 カーを読んだぞという気がしません。 | ||||
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ディクスンでは大好きな作品です。「どうして」とか「どこが」などという意見は受け付けないのでよろしく。読んで床に叩きつけるかゲラゲラ笑って許すかは人次第。 | ||||
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本書は村中に「後家」の署名による匿名の手紙がばらまかれ、それにより自殺する者まで現れるという陰湿な内容で、その展開だけ見ればクリスティーの「動く指」を思わせる。しかし、「後家」という村はずれの石像(奇岩というべきか)のイメージにより、陰湿さにかけては本書の方が上回る。 そして、その陰鬱さをH・M卿のドタバタぶりが吹き払っており、序盤のスーツケースレースと特に終盤の泥合戦は抱腹絶倒もので、本書で読む価値があるとすればこの点だけと言える。 推理作品としての本書は、その密室トリックは作者作品の中でも特にひどいもの。犯人の動機もイマイチ説得力に乏しい。 唯一、H・M卿がある人物の何気ない言葉から犯人に着目したという点だけは、名作「皇帝のかぎ煙草入れ」を思わせるが。 | ||||
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本書は村中に「後家」の署名による匿名の手紙がばらまかれ、それにより自殺する者まで現れるという陰湿な内容で、その展開だけ見ればクリスティーの「動く指」を思わせる。しかし、「後家」という村はずれの石像(奇岩というべきか)のイメージにより、陰湿さにかけては本書の方が上回る。 そして、その陰鬱さをH・M卿のドタバタぶりが吹き払っており、序盤のスーツケースレースと特に終盤の泥合戦は抱腹絶倒もので、本書で読む価値があるとすればこの点だけと言える。 推理作品としての本書は、その密室トリックは作者作品の中でも特にひどいもの。犯人の動機もイマイチ説得力に乏しい。 唯一、H・M卿がある人物の何気ない言葉から犯人に着目したという点だけは、名作「皇帝のかぎ煙草入れ」を思わせるが。 | ||||
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1950年発表のカーター・ディクスン名義、第24作の本作品は、「バカミス」「愚作」等の芳しくない評判が聞こえてくる作品ですが、その感想は…。<ストーク・ドルイド>は、「あざ笑う後家」という名称の巨大な石像のある、イギリスの片田舎。そんな村で、「後家」と名乗る人物からの手紙が次々と村人達に届く。内容は、恋愛沙汰や、前歴などについて中傷したもの。ある日、コーデリア・マーチンという婦人が、川に飛び込んで自殺。村を訪れた、ヘンリー・メリヴェール卿は、手紙の主を探っていくが…。さて、肝心の「密室」に関する事件ですが、何となく「殺人」を想像していましたが、そうではありませんでした。やがて、「後家」と名乗る人物が、大佐の娘、ジョーン・ベイリーに、「日曜日の真夜中に寝室を訪れる」と手紙を送ってくる。H・M卿達がジョーンの眠る部屋を見張る中、「後家」は部屋に侵入し、忽然と姿を消してしまう。−−「人体消失」に関する謎が、本作品の密室トリックです。私は、最後のH・M卿の密室トリックの解明の部分で、笑いをこらえることができませんでした。これは悪い意味で申し上げているのではありません。そもそも、本作品は、ドタバタ劇の場面も多く、「笑劇(ファース)」を狙ったものだと思われるのですが、一番の笑い所が、密室での犯行の手口を解明する場面だと思うのです。犯行現場は、「惨劇」ではなく、「喜劇」です。犯行の状況を想像すると、思わず笑いが込み上げてきてしまいます。もっとも、さすがにミステリを読み始めの方や、カー作品をこれから読もうという方にオススメできる作品でないとは思いますが…。絶版状態の本作品、中古品の価格は、やや高めですが、カーの作品世界をこよなく愛する方は、読んでおいて損はないのではないでしょうか。 | ||||
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1950年発表のカーター・ディクスン名義、第24作の本作品は、「バカミス」「愚作」等の芳しくない評判が聞こえてくる作品ですが、その感想は…。 <ストーク・ドルイド>は、「あざ笑う後家」という名称の巨大な石像のある、イギリスの片田舎。 そんな村で、「後家」と名乗る人物からの手紙が次々と村人達に届く。 内容は、恋愛沙汰や、前歴などについて中傷したもの。 ある日、コーデリア・マーチンという婦人が、川に飛び込んで自殺。 村を訪れた、ヘンリー・メリヴェール卿は、手紙の主を探っていくが…。 さて、肝心の「密室」に関する事件ですが、何となく「殺人」を想像していましたが、そうではありませんでした。 やがて、「後家」と名乗る人物が、大佐の娘、ジョーン・ベイリーに、「日曜日の真夜中に寝室を訪れる」と手紙を送ってくる。 H・M卿達がジョーンの眠る部屋を見張る中、「後家」は部屋に侵入し、忽然と姿を消してしまう。 −−「人体消失」に関する謎が、本作品の密室トリックです。 私は、最後のH・M卿の密室トリックの解明の部分で、笑いをこらえることができませんでした。 これは悪い意味で申し上げているのではありません。 そもそも、本作品は、ドタバタ劇の場面も多く、「笑劇(ファース)」を狙ったものだと思われるのですが、一番の笑い所が、密室での犯行の手口を解明する場面だと思うのです。 犯行現場は、「惨劇」ではなく、「喜劇」です。 犯行の状況を想像すると、思わず笑いが込み上げてきてしまいます。 もっとも、さすがにミステリを読み始めの方や、カー作品をこれから読もうという方にオススメできる作品でないとは思いますが…。 絶版状態の本作品、中古品の価格は、やや高めですが、カーの作品世界をこよなく愛する方は、読んでおいて損はないのではないでしょうか。 | ||||
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なぜ星4つにしているかは一応のこの名義の作品らしく相変わらずすってんきょうな行動の限りを尽くしているからです。最初にスーツケースの件でまたもや通常の登場はしてくれてはいませんからね。事件の派手さの割にはかなり真相部分が平凡に感じてしまいました。と、言うよりもこの作品自体残念ながら「後家」の発想がまあまあ意外性を突いているかな、程度で終わってしまっているのですよね。最初の溺死事件についてもなんだか平凡に終わってしまってしまっていますしその次の殺人事件も像が崩れたが優先順位が上になってしまって殺人の印象が薄くなっています。しかも真相はといいますと…これはミステリーファンがブチぎれるかも知れません。これはいただけません。読ませた割にはかなり薄い感じが否めませんでした。面白いのはH・M卿が相変わらずというところか。それ以外この作品は読むべきポイントがありません。 | ||||
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なぜ星4つにしているかは 一応のこの名義の作品らしく 相変わらずすってんきょうな行動の限りを 尽くしているからです。 最初にスーツケースの件で またもや通常の登場はしてくれては いませんからね。 事件の派手さの割には かなり真相部分が 平凡に感じてしまいました。 と、言うよりもこの作品自体 残念ながら「後家」の発想が まあまあ意外性を突いているかな、 程度で終わってしまっているのですよね。 最初の溺死事件についても なんだか平凡に終わってしまってしまっていますし その次の殺人事件も 像が崩れたが優先順位が 上になってしまって殺人の 印象が薄くなっています。 しかも真相はといいますと… これはミステリーファンが ブチぎれるかも知れません。 これはいただけません。 読ませた割にはかなり薄い感じが 否めませんでした。 面白いのは H・M卿が相変わらずというところか。 それ以外この作品は 読むべきポイントがありません。 | ||||
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村外れに異形の石像〈あざ笑う後家〉がそびえる ストーク・ドルイドは、奇怪な事件で揺れていた。 石像にちなんだのか〈後家〉と署名された根も葉もない 中傷の手紙が次々と村人たちのもとに送られてくるのだ。 そのあまりの内容に、自殺者までが出てしまう。 やがて、ある若い娘のもとに〈後家〉が送りつけた予告状通り、 その娘が眠る鍵のかかった寝室に〈後家〉が現れ、忽然と姿を 消してしまう。そしてその数日後、今度は石像で事件が起こり……。 カー全作品の中でも、屈指のバカミスと名高い本作。 メインとなる密室トリックは、その世評を裏切らない――記述上のアンフェアまで 犯した――かなりトホホなバカトリックで、身体中から力が抜けていくようでしたw (とはいえ、本筋とは関係ないと思われた、冒頭のH.M卿のドタバタ騒ぎの中に、 さりげなくトリックの伏線を張っているあたりは流石です)。 本作では、“中傷の手紙”というかなり陰湿な犯罪が扱われ、そのために 村人たちは隣人を疑い、相互不信に陥り、鬱屈を溜め込んでいる状態です。 H.M卿が本作で演じるベタなドタバタは、村中に垂れ込めた そうした“暗雲”を吹き飛ばす祝祭の意味があったのでしょう。 そして、結末で示される〈後家〉の孤独と哀しみもなんとも印象的で、 “面白うて やがて悲しき”とでもいうような独特の読後感を残します。 | ||||
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村外れに異形の石像〈あざ笑う後家〉がそびえる ストーク・ドルイドは、奇怪な事件で揺れていた。 石像にちなんだのか〈後家〉と署名された根も葉もない 中傷の手紙が次々と村人たちのもとに送られてくるのだ。 そのあまりの内容に、自殺者までが出てしまう。 やがて、ある若い娘のもとに〈後家〉が送りつけた予告状通り、 その娘が眠る鍵のかかった寝室に〈後家〉が現れ、忽然と姿を 消してしまう。そしてその数日後、今度は石像で事件が起こり……。 カー全作品の中でも、屈指のバカミスと名高い本作。 メインとなる密室トリックは、その世評を裏切らない――記述上のアンフェアまで 犯した――かなりトホホなバカトリックで、身体中から力が抜けていくようでしたw (とはいえ、本筋とは関係ないと思われた、冒頭のH.M卿のドタバタ騒ぎの中に、 さりげなくトリックの伏線を張っているあたりは流石です)。 本作では、“中傷の手紙”というかなり陰湿な犯罪が扱われ、そのために 村人たちは隣人を疑い、相互不信に陥り、鬱屈を溜め込んでいる状態です。 H.M卿が本作で演じるベタなドタバタは、村中に垂れ込めた そうした“暗雲”を吹き飛ばす祝祭の意味があったのでしょう。 そして、結末で示される〈後家〉の孤独と哀しみもなんとも印象的で、 “面白うて やがて悲しき”とでもいうような独特の読後感を残します。 | ||||
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カーの作品の中で丙丁争う出来とは聞いていたけど、本当に酷いね……(笑)。 犯人の意外性だけが救いか……。と言っても、その伏線も出来が良いとは言えないし……。 ま、カーも人の子、時にはすっぽ抜けもあるでしょ。ただ、驚くのは、この作品が晩年の作ならともかく、油が乗りきった頃の作というのが……。 登場人物の一人が柔道の使い手なのだが、それが「舶来の技」と呼ばれているのが笑えます。 | ||||
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カーの作品の中で丙丁争う出来とは聞いていたけど、本当に酷いね……(笑)。 犯人の意外性だけが救いか……。と言っても、その伏線も出来が良いとは言えないし……。 ま、カーも人の子、時にはすっぽ抜けもあるでしょ。ただ、驚くのは、この作品が晩年の作ならともかく、油が乗りきった頃の作というのが……。 登場人物の一人が柔道の使い手なのだが、それが「舶来の技」と呼ばれているのが笑えます。 | ||||
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旧題「わらう後家」。"おバカ"なトリックで、カー随一の駄作との評判もあるが、それもカーの涙ぐましいサービス精神の表れと解したい。 "莫蓮後家"と言う石像があるストークと言う僻村で起こる、「後家」と署名された匿名中傷手紙事件。まず、マーチンと言う独身女性が中傷を苦に溺死する。そして、新任牧師のジェームズの所へも中傷の手紙が届き、稀覯本に釣られたH.M.卿の登場。早速、定例のドタバタ劇。ジェームズへの中傷の内容はジョーンと言う娘との醜聞。しかし、ジョーンにはゴードンと言う作家の恋人がいた。一方、ゴードンにはステラと言う未亡人との醜聞の中傷の手紙が届いている。ドタバタとロマンスと言う、如何にもカーらしい出だしだが、登場人物に以下のように言わせているのが堪らなく可笑しい。 「ユーモアというものは、決して卑俗なドタバタ劇ではない」 ジェームズは教会での説教の中で自身への中傷手紙を告白し、村人達宛ての手紙の提出を募ったが波紋を広げただけ。そして、"莫蓮後家"に人一倍の関心を持つジョーンに襲撃予告の手紙が届き、真夜中、部屋の内外を4人が監視する中、3発の銃声が響き、ジョーンは「後家」に触れられたと訴える。一応、不可能犯罪だが隙がありそう。銃は外の監視担当のゴードンのもの。この後、"莫蓮後家"像に係る追走劇と同じ銃による殺人があり、像の中から中傷手紙に使用されたタイプライターが発見される。 カーの作品にしては、雰囲気の盛り上げ方に工夫がなく(例えば"莫蓮後家"の呪いを強調するとか)、村人達のささやかな生活・秘密が淡々と披瀝されると言った趣き。肝心の密室トリックは評判通り(?)気の抜けたものだったが、チャント計算がされており泣かせる。ドタバタに始まりドタバタで終る、カーならではの笑劇の一作。 | ||||
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旧題「わらう後家」。"おバカ"なトリックで、カー随一の駄作との評判もあるが、それもカーの涙ぐましいサービス精神の表れと解したい。 "莫蓮後家"と言う石像があるストークと言う僻村で起こる、「後家」と署名された匿名中傷手紙事件。まず、マーチンと言う独身女性が中傷を苦に溺死する。そして、新任牧師のジェームズの所へも中傷の手紙が届き、稀覯本に釣られたH.M.卿の登場。早速、定例のドタバタ劇。ジェームズへの中傷の内容はジョーンと言う娘との醜聞。しかし、ジョーンにはゴードンと言う作家の恋人がいた。一方、ゴードンにはステラと言う未亡人との醜聞の中傷の手紙が届いている。ドタバタとロマンスと言う、如何にもカーらしい出だしだが、登場人物に以下のように言わせているのが堪らなく可笑しい。 「ユーモアというものは、決して卑俗なドタバタ劇ではない」 ジェームズは教会での説教の中で自身への中傷手紙を告白し、村人達宛ての手紙の提出を募ったが波紋を広げただけ。そして、"莫蓮後家"に人一倍の関心を持つジョーンに襲撃予告の手紙が届き、真夜中、部屋の内外を4人が監視する中、3発の銃声が響き、ジョーンは「後家」に触れられたと訴える。一応、不可能犯罪だが隙がありそう。銃は外の監視担当のゴードンのもの。この後、"莫蓮後家"像に係る追走劇と同じ銃による殺人があり、像の中から中傷手紙に使用されたタイプライターが発見される。 カーの作品にしては、雰囲気の盛り上げ方に工夫がなく(例えば"莫蓮後家"の呪いを強調するとか)、村人達のささやかな生活・秘密が淡々と披瀝されると言った趣き。肝心の密室トリックは評判通り(?)気の抜けたものだったが、チャント計算がされており泣かせる。ドタバタに始まりドタバタで終る、カーならではの笑劇の一作。 | ||||
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カーのファース物ほとんどのひとが思いついても小説にしようとは思わないトリックで長い小説を組み立てました | ||||
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カーのファース物 ほとんどのひとが思いついても 小説にしようとは思わないトリックで 長い小説を組み立てました | ||||
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元々は「笑う後家」というタイトルでHPBで出版されていたのだが「別れた妻たち」と並んでカーの最駄作の筆頭みたいな事を書かれていたので共に昭和50年代のカー・ブーム時に文庫化されたとき改題されました。しかし、この事件トリックが人を喰いまくっているだけで別に駄作ではありません。確かにどぎつく、B級スプラッタコメディ映画風に無理矢理文章で笑わせようとしているのが最初の出版時のまじめな日本にあわなかったのかもしれませんがカーの中での英国ファルス物として認識して読めば結構楽しい作品です。しかし、ウィドーを「魔女」って訳すことはないでしょ。本文中は「後家」と訳しているんだし。 | ||||
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元々は「笑う後家」というタイトルでHPBで出版されていたのだが 「別れた妻たち」と並んでカーの最駄作の筆頭みたいな事を書かれていたので 共に昭和50年代のカー・ブーム時に文庫化されたとき 改題されました。しかし、この事件トリックが人を喰いまくっているだけで 別に駄作ではありません。 確かにどぎつく、B級スプラッタコメディ映画風に無理矢理文章で 笑わせようとしているのが 最初の出版時のまじめな日本にあわなかったのかもしれませんが カーの中での英国ファルス物として認識して読めば 結構楽しい作品です。 しかし、ウィドーを「魔女」って訳すことはないでしょ。 本文中は「後家」と訳しているんだし。 | ||||
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著者の持ちキャラ、ヘンリー・メルヴィル卿の活躍するミステリー。今回もまた、出入り口のすべてに見張りが立っていた部屋でおこなわれた事件、不可能犯罪の前にH・M卿が敢然と立ち向かう!と書けば格好もいいのだけれど、そこはヘンリー・メルヴィル卿、相も変らぬ思わせぶりなセリフとドタバタ劇で読者を楽しませてくれる。犬とスーツケースの大競争、悩める少女を助けたかと思えばインディアンの大酋長に扮装して大騒ぎを引き起こす、と別な意味で八面六臂の大活躍。それでもやっぱり名探偵、最後はキチッと締めてくれます。 傑作とは言えないし、万人うけするミステリーでもないけれど、今までずっと品切れ状態で手に入りにくかったこの作品、21世紀をむかえてめでたく重版されたこの機会に一読されては。 | ||||
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