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“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)
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“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 21~40 2/3ページ
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確かに、え? こんなパッと出で名前も今一出てこない奴が犯人? と思ったり、先輩別に本食べなくてよくない? 等の事は思いましたが、 文章も幼稚と言うわけでは無く、寧ろ読みやすさに特化させたような文章だったので、情景がスラスラと頭に浮かんできましたし、遠子先輩と心葉君のやりとりが、普通に面白かったです。 読む価値ありです。 | ||||
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途中まではすごく面白かったのですが、屋上に連れて行かれるあたりから物語が破綻していました。 なんで犯人はあんなに説明口調で語ったんでしょうか。 正直に言ってあのシーンで一気に醒めましたし、その語る内容も破綻しています。 その後も色々とあるんですが、展開も、推理もご都合的で無理がありました。 全ては、屋上で醒めてしまってから物語に入り込めず、醒めた目で小説を読んでいたからだと思います。 ですが、物語に入り込んでいればそれなりに面白かったんじゃないかなと思いますし、途中までは本当に面白かったです。 文章も過不足なく、読み始めて数分で物語の中に引き込まれていました。 登場人物も――う〜ん、欠点はありますが欠点より魅力のほうが勝っている人物が多かったと思います。 総合的に見て、★4つです。 | ||||
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日の目を浴びたといった感じ。 著者のデビュー作である「赤城山卓球場に歌声は響く」を読み、色んな意味で「おいおい大丈夫なのかこの人は」と思っていたのだが、挿絵、広告の力もあって読者のハートを掴むことができたのがこの作品。 傍若無人ともいえる書物を出版し続けてきた著者が、内容はともあれこうして世間に認められる作品を発表できたことに甚く感動した。 個人的にはメディアミックスも順調なこの文学シリーズより、著者の次回作(元の鞘に収まるか、はたまた売れっ子路線を驀進するのか)が非常に気になるところだ。 | ||||
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なんというか、こんな事考えても仕方ないし、二時間サスペンスドラマの崖と同じで、ある種のお約束だとは 思うんですが、学校の屋上って何十年も前から安易に入り込める場所じゃないんですよね。屋上に相当する 別の場所をひねり出してもらえるとうれしかったかなあと思いました。 とはいっても、「面白い小説しらない?」と誰かに聞かれたら真っ先にお勧めしたくなる作品でもあります。 | ||||
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文学を題材にしたライトノベルですが、本当の魅力は別の所にあります。 それは日常に潜んでいる恐怖、狂気、悲痛、執念、それらを癒し系の基本ラインに包み込んで描くという離れ業です。 ホラーと癒し系は相容れない概念ではなく、人が恐怖に立ち向かった時に得られる癒しもある、そんな印象を与えてくれます。 基本構造はミステリですが、むしろサスペンス日常系とでもいうような不思議な世界が魅力を放っているというべきかも(笑)。 こういう趣向を支えるのが魅力的なキャラクター達です。 遠子先輩、ななせ、千愛、姫倉先輩、そして「彼女」といった少女たちが鮮烈な魅力を放ち過酷な物語を愛すべきものに変えてくれます。 男性陣も芥川、流人(次巻初登場)としっかりした個性で支え、何より弱く頼りない(ゆっくりと強くなっていく)主人公心葉が、 「恐怖の目撃者」としてはむしろ物語を盛り上げる力を持っています。 文学と文芸部という「舞台」はこれらを彩る立ち位置にあります。悲しく、優しく、そして時に希望に溢れて。 映画化が迫っているこの作品、是非手にとって読んでみてはどうでしょう。 | ||||
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実は、先に高坂りと画のコミックス「文学少女と死にたがりの道化」第1巻を読みました。 そして、どうしても早く先が読みたくなり、最終巻まで一気に通読してしまったわけです。 その後は、挿話集やコラボ、「見習い」を読んだり、最初から読み返したりして楽しんでおります。小説好きの人には特にお薦めです。 一応、各巻ともネタ本があるわけですが、ネタ本を読んでいなくても十分楽しめます。 もちろん、ネタ本も読んでいれば、より深く楽しめるのでしょうが、すべてのネタ本と相性が良いわけではないし、店頭で手に取ってみても読む気がしなかったりしますので。 全巻を通じて、ミステリータッチのところもあるものの、私は、基本的には、恋愛小説として読んでいます。そこは、人によっていろいろ楽しみ方があるでしょう。 その後、けっこう他のラノベも読み漁りましたが、この文学少女シリーズは、ラノベだからと言って侮れない。むしろ、相当に文学作品や小説を読み込んだ活字好きの人こそはまる可能性大だと思われます。 なお、この巻には関係ありませんが、野村美月さんがラブクラフト「インスマウスの影」を引用されるなら、ついでにシャレとして菊地秀行氏の「妖神グルメ」なんかにも言及してくれたら良かった、とちょっとだけ思いました。 | ||||
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普通のライトノベルとは少し違っていて、所々に陰鬱で書き手不詳の 文が出てきます。それがまた重くて、毎回毎回中々心にキます。 中には結構エゲつないのもありますが、完成度は高いです。 キャラも読者の心を掴んでますね。 | ||||
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肌が白くて華奢でお人形さんのようにほっそりした綺麗なお嬢さん 口癖は「私は文学少女よ」 何とも魅力的なヒロイン・遠子先輩と繊細でどこか我侭な主人公・井上心葉 この二人を中心とした物語 文学が好きで本を食べてしまう女の子というのは、意表を突かれたヒロインですが それを差し置いても彼女は魅力的です。 パイプ椅子に体育座りするなど、お行儀が悪いが、それも彼女の魅力を引き立てている。 太宰治の「人間失格」をモチーフとして、「死にたがりの道化」は物語が進んでいきます 過去にあった弓道部員の自殺がきっかけでその謎が明かされていく。 展開としても面白いと思います | ||||
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これは、本好きなら、遠子先輩の語る本についてニヤニヤできるだろう。 そして、この本を読み終わった時、この文学少女と死にたがりの道化というタイトルに本当に感じたことをどういう意味かを見出だせ、電撃が脳を駆け抜けたのだ。 ライトノベルというジャンルを読んできて、最近クソみたいなやつばかりを買ってしまったことを後悔していたが、これは素晴らしすぎました。 | ||||
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最近はこういう手法が流行りなのでしょうか?某作品でも感じましたがどうも「文学少女」もある作品を連想してしまう… 遠子先輩はある文学を「語る」ことによって真相や犯人の心情を看破するわけですが、この手法は某作品の「黒衣の彼」と似ています。 | ||||
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かつて「謎の美少女作家」だった井上心葉(このは・♂)と、文芸部の先輩であり自称「本を食べちゃうくらいすべての物語を深く愛してやまない“文学少女”」の天野遠子をメインに展開していく物語です。 ひとつの文学作品を物語の中心に据え、それをなぞるかのように様々に展開していく物語に引き込まれてしまいます。 また、変にキャラクター性を意識させない自然体な登場人物や、普段の会話をそのまま書き記したような心葉と遠子のやり取りも、この作品の大きな魅力です。 お題目である文学作品、本巻であれば「人間失格」の引用が非常に効果的で、登場人物の心の動き、機微を効果的に表現しています。 この辺りの上手さは著者さんの腕によるものでしょうか。 従来の多くのライトノベルのように「甘さ(愛、友情といったもの)」を全面に押し出した作品ではありません。 物語り全体に「苦味(悔恨や苦悩)」や「辛味(対立や軋轢)、「酸味(秘密・内面的な黒い部分という意味で)」が散りばめられています。 それ故に日常描写という淡白な部分や端々の「甘さ」が引き立てられている作品です。 音楽において、古典である「クラシック」があり、それを噛み砕いて大衆的にした「イージーリスニング」があります(正式な区分けではなく、概念的なものの例として)。 この作品は「ライトノベル」という範疇に収めるのではなく、言わば純文学作品(クラシック)を噛み砕き咀嚼し、飲み込んで理解し再構築して作られた、純文学作品とライトノベルの中間の橋渡し的な作品、例えて言うなら「準文学」(イージーリスニング)と言い表せるような位置付けだと思っています。 これを機に、興味を持った文学作品を読んでみるのも良いですね。 | ||||
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この本も、人間失格ブームの火付け役かもしれません。 「道化」「幽霊」は、ミステリーとしては結構弱いですね。ですが、「人間ドラマ」としてはなかなか高いレベルです。「愚者」から、予想しにくいかつ急展開になるので、とりあえず二巻まで読んで、続きが気になる方は三巻をお買い上げ下さい。 それにしても、最後の遠子先輩の一言が印象深いですね。……というか、まんま伏線ですが。ラストの説得シーンで冷めるか否かで読者が割れそうです。 あと、この巻は「彼女(注:遠子先輩ではありません)」に共感できてしまったため、かなり泣きました。ああいう経験を持っているなら、誰もが共感できるはずです。 海外文学や近代文学、古典との架け橋となってくれる、そう信じたい作品です。 推奨BGM:ゆず「からっぽ」、コブクロ「蒼く 優しく」。 | ||||
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夏休みの読書感想文の「先生方からのオススメ本」の中にあったので手を出してみようかな と思っていましたがなかなかお金がなくて・・という感じだったのですが友達が「結構おもしろいよ?」と行ってくれた上祖母が買ってくれるといったので買ってみようと思い購入しました キャラクターにとても共感できたので感動して最後のほうで少し泣いてしまいました 「死にたい・・」とか思ってしまう人は読んでみてください 理由は違えどとても共感できる部分が多く心が安らぎますよ 私にとってはとても救いになりました | ||||
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作品の良い点に関しては他の方のレビューに譲ります。 以下は、1巻のみ読んで気になった点です。 ・主人公が本を食べる妖怪という特異な設定があるのに、それが全く物語の本筋と関係ないこと。 普通の文芸部の先輩でも全然問題ないので、アイキャッチのためだけ、という印象を受けます。 ・主人公を含め、キャラクターが総じてステレオタイプなこと。ツンデレ等々そのキャラクターを一言で説明できてしまう。 また思考が突飛で、感情移入しづらいです。一種の狂気が物語の重要部分なので、多少は仕方ないと思いますが、それでもやはりちょっとついていけない部分がありました。 ・ストーリーにあわせてキャラクターを設定したという印象が非常に強いです。 キャラが動いてストーリーがつむがれるのではなく、決められたレールにそってキャラを動かしているという感じがします。実際にそうであっても、そうでないように見せるのが筆力だと思います。異なる人物の目の前で全く同じ交通事故と自殺が起き、かつその経験者が人間失格と同じ悩みをもっている。というのはライトノベルであることを考慮しても、不自然に感じました。 近代文学作品との絡みをテーマにしている点は新鮮で面白いので、 1巻だけ買ってみて、自分にあうかあわないか決めるのがよいと思います。 | ||||
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「口溶け軽めでちょっぴりビターな、ミステリアス学園コメディ」 ということですが、十分ミステリーしていて全然コメディしていません。 話の筋は結構凝っています。 物語が展開し終わった後に見せる、もうひとつの展開。 歪になることもなく、それらがスムーズに物語られていて良いと思います。 ただ登場人物が、過去に問題をもつクールな主人公に、突飛な考えのヒロイン。 ドジで危なっかしい下級生に、ツンとしていて実は主人公のことが好きな同級生とくる。 いくらなんでもステレオタイプすぎませんか。 登場キャラに感情移入しづらいものだから、謎解きも儚いばかりで真に迫ってこない。 | ||||
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このライトノベルがすごい!2009年第1位の作品ということで読んでみました。 当初メイン登場人物2人の設定が突飛なので学園ファンタジーものかと思っていたら、ところがどっこい人間の苦悩を描いた王道ミステリー作品でした。 物語は太宰治の「人間失格」に絡められて展開していきます。「人間失格」同様に登場人物がさまざまな苦悩を明かしていきますが、物語の見せ場はなんといっても物語終盤の遠子先輩の説得場面!太宰治について語りながら熱く熱く説得する場面は読んでいて胸が熱くなりました。この場面のために本書は書かれたと言っても過言ではないです。 過去の文学作品をテーマにしつつも、人間の弱さ、苦悩、そして希望が描かれた本書は一読の価値が有ります。 あと、本書をきっかけに太宰治が読んでみたくなりました。過去の名作を読むきっかけになる点でも本書をお勧めします。 | ||||
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図書館で発見された、太宰治の「人間失格」を下敷きにしたような、作者不明の手記。事故と自殺。極めて重く暗いテーマを、前述の手記と文芸部の日常を交互に織り込みながら物語を展開している。太宰の作品がファンを引き付けるのと同じ理由で、この手記に魅入られた者がもがき、苦しむ。苦しみから解放されたときに向かう先は、地獄か、それとも日常なのか。中終盤で物語の構造が二転三転する様は、ある意味ミステリー的な要素とも言えるだろう。 このように書くと非常に暗い話のように思えるだろうが、作品全体に漂う色調は極めて明るい。そのもっとも大きな理由は、主人公である井上心葉の文芸部の先輩である天野遠子の存在だろう。なにしろこの先輩は、物語を食べる。比喩的な意味ではなく、本当に本を主食とする妖怪!なのだ。既存の名作を食べるだけでは飽き足らず、心葉に甘い作文を書くことを強要し、一般生徒からも美味しいストーリーを収集しようとする。このはた迷惑な行動が今回の事件を呼ぶことになるわけだが… 他にも、遠子にちょっかいを出してくる姫倉麻貴や、心葉のクラスメイトの琴吹ななせなど、今回は顔出ししただけで終わったような面々がいる。オセロに例えるならば、この作品は 盤面中央に白黒の石を4つ置いただけのような状態。今後、どこにどの色の石を置くかで、物語はどんな方向にでも進むことができるだろう。(もう完結しているようだが…) | ||||
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とても面白いと思います。 味の表現が独特で、つい自分でも食べたくなってしまいます(笑) この本を見て、太宰治の本が欲しくなる人もいるのでは無いでしょうか? 様々なことを考えさせられる一冊です。 | ||||
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今まで読んでなくてゴメンナサイ。というのが正直な感想。これすごくイイ、ホント面白い。 事件は(そう、イラストからは想像できないが、この本‘みすてりぃ’なのである、それもかなりシリアスな) 文芸部部長 天野‘本が好きで好きで食べちゃいたいくらい(実際食べてるが)愛している’遠子先輩と 同部員 井上‘毎日おやつを書かされる元天才美少女作家!?’心葉(このはと読む因みに男)が ラブレターの代筆を頼まれたことから始まる・・・ のだが、ラノベでミステリー、簡単に犯人分かっちゃいそう。イラストもなんか「萌え」だし・・・ と思ったあなた、そうあなたです。 俺も読む前はそう思ってた、だが読み終わった今なら言える。 「文学少女」はそんなに「甘く」ない、と。 とにかく、趣味 読書 の方、取り合えず読んでみてくれ。最初のページから引き込まれる 読書しててよかったぁと思えるはずだ。 それにしても遠子先輩はおいしそうに本を食べる。 俺もつられて「文学少女」を食べそうになったw | ||||
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「私はただの『文学少女』よー」 謙虚にして不遜、颯爽たる決め台詞が印象的な自称文学少女、他称本を食べる妖怪・遠子先輩が、古今東西の文学作品に絡めて複雑に入り組んだ人間心理を紐解いてゆく学園ミステリ連作。 文学少女という今時絶滅危惧種な遠子先輩と、元美少女作家で訳ありの過去を抱える後輩・心葉のやりとりが面白い。 清楚な見た目を裏切る滔々たる饒舌が素敵な遠子先輩が、読書感想を味覚という斬新な切り口で表現するシーンはどれも新鮮。 自分が今まで読んで来た本が味覚という違った観点から切り取られると「こういう感じ方もあったのかあ!」と感動します。 食べちゃうほど本が好きってあおり文句は最初イミフだったんですが、「私は目で見て心で感じてから本を味わって食べるのよ!」と豪語する心意気にはへへーっと平伏。 可愛いパッケージに反し個々の巻で語られる内容は人間心理メイン、愛憎どろどろで重かったり暗かったりするのですが、キャラクターの明るさや前向きさ(特に遠子先輩の)に救われてます。 心葉と遠子先輩の微妙な関係も微笑ましい。 ただの先輩後輩にとどまらず、かといって恋愛ともちょっと違う。 心葉が先輩に向ける感情で一番近いのは憧れなんだろうけど、相手は食いしん坊妖怪だから尊敬は余り入ってない。 遠子先輩と心葉が放課後の文芸部でしっぽり戯れるシーンは「私もこんな部活に入りたかったなあ」と無性に羨ましくなります。 事件を解くキーとなってるのは今や死語と化した文学作品ですが、本書自体は良い意味でラノベ文体ですらすら読めるので、これでブンガクに興味を持った中高生が人間失格や嵐が丘を手にとってくれるといいなあと思います。 | ||||
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