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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年



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【この小説が収録されている参考書籍】
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年の評価: 3.41/5点 レビュー 1023件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.41pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1023件 1~20 1/52ページ
No.1023:
(4pt)

結末は読者に委ねる

村上春樹の作品は、今まであまり好きになれませんでした。正直、感性が違うのか、あるいは私に文学的才能がないのか、今ひとつピンとこないので面白く読めません。
この作品は比較的私との相性が良く、なんとか最後まで興味深く読めました。題名に”巡礼”とあるので、読む前は宗教の話かと思いました。四国巡礼とか、そんな感じで。
読みながら、若い頃にオーラを写せる機械で写真を撮ったことを思い出しました。人それぞれ色が違っていて、その色に意味があります。また、その時のコンデションで、色が違ってきます。日本人は働き過ぎなので、赤いオーラの方が多いようです。
自分に心当たりのない容疑がかけられる点では、満員電車での痴漢をおもいだします。結構、実際にはやっていないのに、誤解されて捕まってしまう方も多いのではないでしょうか。
仲の良い友人から急に冷たくされることは、長い人生の中で意外と多くの方が経験しているかも知れません。仏教的な考え方を用いるならば、その方とのご縁が切れたから仕方ないと、そのように納得できるかどうか。それが出来なければ、いつまでもモヤモヤしたすっきりしない気分になり、普段の生活に支障を来すでしょう。
ラストシーンは、読者に結末を委ねたのでしょうか? 割とこのような終わり方の小説は見受けられますが、10人いれば10通りの結末を想像するでしょう。上手な小説の終わり方だと思いました。
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No.1022:
(5pt)

好きな方のグループ

村上氏の小説は、個人的に好きと苦手がかなり分かれるのですが、これは好きな方で楽しく読めました。
読みながらなんとなく思い出していたのは「スプートニクの恋人」。
ただ灰田の回収が何もなかったのが気になってしまいました。
人生は回収できない事象の方が多いとは思うのでまあいいのですが、でもこれは小説だから、そこは書いて欲しかった。
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No.1021:
(3pt)

頭を休ませるのには良いね

近頃は経済の本ばかり読んでいましたが…

久しぶりに村上春樹さん読んで、
若い頃を思い出しました。
脳の休憩に良いなと思いました。
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No.1020:
(3pt)

SNSより面白い

久々に古本屋で「騎士団長殺し」の文庫があったので4冊購入し読み始めたら面白くて面白すぎて止まんなくなった!SNSどっぷりだったのに!いやいややっぱ村上春樹は面白いって再確認できました。これを読み終わったあとすぐに一番新しい小説家を買って読みだし、その他スマホで読みたく違う読んでなかった物語を購入し読んでる状況でございます。
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No.1019:
(3pt)

冗漫すぎる

村上春樹が作中でいいこといってる。不完全でいいから、まず駅をつくれ、そうすれば電車が来る、と。創作活動ってそうだよね。「色彩を持たない……」は失敗作と思うけど。冗漫すぎる。明らかに推敲不足。
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No.1018:
(4pt)

どう生きていくのか考える

こうしなさい というコトバはないけと どう生きていくのか が伝わってくる
エリのコトバが ノルウェイの森のレイコさんのコトバに似ていると感じた 生きていくんだと
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No.1017:
(1pt)

村上さんの小説は好きだったが…

村上さんの小説やエッセーは昔から愛読してきて、好きな作品も多い。

しかし、中には「?」という感じのものも、いくつかある。この作品もそうだし、『海辺のカフカ』『騎士団長殺し』もそう。

この作品に関して言うと、まず、主要人物がほぼ名古屋人なのに、皆標準語で会話していること。

そして、つくるの仲間たちが、彼がレイプした、と聞いて、本人に全く確かめもせず、彼と絶交すること。
親友なら、まず、本人に確かめるだろう。仮に疑ったとしても、「なぜそんなことをしたんだ?」と問い詰めるはず。それすらせずに、ただ絶交するのは異常。

ひょっとして村上さんには、親友と呼べるような人がいないのか? と思ってしまう。

文章はあいかわらずうまいだけに、残念すぎる。

しかし、あまりに大ベストセラー作家になってしまい、出せばとりあえず売れてしまうから、担当編集者も、おかしいと思っても、指摘できないんだろうなあ…
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No.1016:
(3pt)

期待させられてスカされた

「読者に委ねる」と言えば聞こえはいいかもしれないが、期待ハズレ。しっかり結末まで書いてほしかった。

さすがの文章力と設定に引き込まれ、休む間もなく読んだが、解決されていないことが多すぎる。

・灰田
・緑川
・六本指

上記のもやもやにどうしても納得できない。どうしてこれらを書く必要があったのか。何度か読み返せば分かるのか?

そりゃあストーリーに関係ないシーンもあっていいと思うし、なければ文字数が足らず本にならない。でもそれにしても、期待させておいてスカされた感は否めない。
『ノルウェイの森』でも似たような感覚があった。
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No.1015:
(1pt)

つまらない本を読んでしまった。

村上春樹さんの初期の「鼠シリーズ」は好きでした。
「海辺のカフカ」も興味深く読みました。
上記は、物語の面白さを頼みました。
でも、それ以後の本は、私にとって物語として楽しめなくなりました。

この本は、Kindle版で買って放置してあったのですが、ダメ元、暇つぶしに呼んでみましたが、「つまらない本を読んでしまった。」というのが素直な感想です。
語られている内容1つ1つは、何かを暗示していたり、つながっているのかもしれませんが、例えば灰田のお父さんのピアニストから聞いた話の必要性が私には分かりませんでした。仮に、シロがこの契約したこと暗示しているとは読めなかったし。
そして、今の彼女の登場も突然すぎて、紹介されて知り合ったのを先に説明した方が自然だし、婚約者がいるのに東京で彼氏作って、しかも避妊薬飲んでいるので中で射精し放題だったとか、物語への関連性や意味が見えないのです。
いわば切り貼りすぎて、その1つ1つのエピソードがつながって無くて、活きて無くて、「つまらない本を読んでしまった。」でした。
もう二度と、村上春樹さんの新作は読まないと思います。
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No.1014:
(3pt)

向井理の朗読は秀逸なれど・・

物語は村上作品としては既視感ある感じで凡作な気がしますね。
ノルウェイの森を読み終えた時のモヤモヤ感に似てるかな?
ある日突然親友達から拒絶された理由が気になってグイグイと
物語に引き込まれて行きますが、蓋を開けてみればそんな理由で?
って感じだし、それぞれの言い分もだったらフォロー入れてあげないのも
不自然な気がするし、最後のサラと会う内容も描かれず・・
まあこれが村上作品なんでしょうね。
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No.1013:
(5pt)

すべてが時の流れに消えてしまったわけじゃないんだ

ある意味完璧な高校生時代を過ごして閉まったが為にその関係性が崩されたことのショックが人を本当の底のところで変えてしまった・・・。
 自分だったら耐えられないだろうなと思う状況。ガールフレンドの言葉によって16年経ってかつての友人たちに会って確かめていく多崎つくる。
 やらなくてもいいことをあえてやっているという瞬間の不確かだけどその瞬間を自分は迎え続けているというような感覚。引き込まれてかなりのペースで読んでしまった!
 自分の体験ではないのに、傷付きながらそして自分を護りながら読み進めていく感じ。面白かった。終りもよかった。
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No.1012:
(5pt)

面白い

ファンです。
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No.1011:
(1pt)

あるいはが多すぎてあるいは入ってこない

村上春樹を読まずして読書好きと言えない気がして初めて手にした村上春樹作品です。他に名作があるのは事実でしょう。しかし私はこの作品だけで苦手な文章だと結論づけました。
①()で追記みたいな部分が嫌い。
② そんな喋り方のやついるかー。
③『あるいは』の出てくる回数の多さ。
④『あるいは』の出てくる回数の多さ。
⑤『あるいは』の出てくる回数の多さ。
この『あるいは』が気になり始めたらあるいはもう読み進めることはできませんでした。あるいは読むことを諦めたのかもしれない。1ページの中に何度も出てくる、あるいは出てきたように感じた。

文章の技術としてわざと多用しているのであれば、情景の描写で使用したあと、人物Aも会話の中で喋ったり、Bも喋ったりするのは、それは高い技術なのか甚だ疑問です。もし気づいていなくて癖で多用しちゃってるのであれば、それはそれは最悪な癖で恥ずかしいし、編集者や出版に関わる人も指摘してこなかった、あるいは『あるいは』の異常さに気付かなかったのも恥ずかしいと思います。
他の作品ではあるいはこうではないのかもしれないですが、きっとこうして気になる箇所にあるいは出会ってしまう可能性があるいはと思ったらもう他の作品もあるいは読まないほうがいいと結論づけたのである。いは。
紙の書籍を購入したが、電子書籍のサンプルをダウンロードして『あるいは』を検索してみた。サンプル本編の冒頭16頁の中に12回出てきた。全編通して何回出てくるのかは電子書籍の購入者で同じ感想を持った人にバトンを託したいと思います。
また出てきた。と思ったらもう何も入ってこない。読者として引き込んでもらえなかったのでとても残念だった。相性が悪かったのだと思って二度と村上春樹作品には手を出さないと思います。あるいは。。。

ハルキストと呼ばれるファンの方々がこの駄文を目にして、あるいはの回数が気にならない事を祈念いたします。あるいはこれは呪縛なのです。
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No.1010:
(5pt)

村上作品で最もわかりやすい作品のひとつ 傑作

自分は非常に気にいった。
どんどん読み進める作品。
一気に読んだ。

意図は明確で
青春の喪失と再生の物語。

村上春樹作品でも最も映像化しやすい作品で
映画ドラマになっていないのはもったいない。
村上春樹が了承しないんだろうけどね。
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No.1009:
(1pt)

娯楽小説ではなく純文学だとしたらなんで毎作品射精するのですか?

結論からいうと私には合わない、ということに尽きるのですが。
10数年前にノルウェーの森を読んで全くわからなかったので
村上春樹作品は敬遠していました。
「娯楽小説は読者を楽しませる目的だが純文学はそうではない」
というレビューを目にし、ならば自分も年を重ねてきたので
そろそろ理解が出来るようになったかもしれないと思い
本書を読んでみましたが全く分からず。

この方の作品にセックス模写が多いとありますが
娯楽小説ではないとしたら何故にセックス模写を多用するのでしょうか。
何かの比喩や暗喩だとしてその表現方法が性行為でしか描けないのでしょうか。

本作品の内容に言及しますが
後輩の灰田くんのくだり。
物語の途中まで彼が姿を消したのもグループから絶交されたのも同じ原因だ、
みたいな展開でしたが最後まで読むと違いますよね。
というか忘れ去られたみたいに一切触れられず物語が終了しましたけど。
純文学ってこうも難解な物語なんですかね。

***
あと、「外様」が誤植だと思うのですが。
文庫版51頁、チャプター3始まった部分
「多崎つくるという少年は事実上息を引き取ったのだ。その存在の外様だけはかろうじて維持されたものの、それも半年近くをかけて大きく作り替えられていった。」
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No.1008:
(5pt)

若い頃の思い出と『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』が化学反応し、なんとも言えない余韻が残った。これこそ、村上春樹しかもたないチカラだと思った

この作品は、2013年4月15日にリリースされているので、ほぼ10年前のものになる。感じるのは、小説家としてのレトリックの技が実に見事なことだ。ストーリー(というか材料というか)としては、平凡にも感じるものが、文体の見事さで圧巻の料理に仕上げられていくかのようだ。読了感も最後に沙羅がどう答えたかを書かないところが逆に良い余韻を残す。

音楽サーバに『巡礼の年 (années de pèlerinage)』というディレクトリを作った。ここに古今東西の『巡礼の年 (années de pèlerinage)』を集めて聴き比べながら、この作品を読んだのも愉しかった。アルフレッド・ブレンデルの『巡礼の年』も後半に登場する。調べてみると、ブレンデルは2016年にデッカから114枚組の『The Complete Philips Recordings』をリリースしていて、その79枚目にに『巡礼の年』がある。ちょっとした違和感があったのは、iPodが登場していたこの小説の時代に、クロ(エリ)がブレンデルの『巡礼の年 (années de pèlerinage)』のCDを手に入れるのは、相当難易度が高かった気がする。この2016年の『The Complete Philips Recordings』でやっと復刻された印象があるからだ。まあ、どうでも良いことかもしれない。

ラザール・ベルマンの『巡礼の年』も、ぼくが今持っているのはハイレゾ音源のもの。本で取り上げられているのは、第1年『スイス』の8曲目『郷愁 Le mal du pays』だ。これが全然気に入らない。ラザール・ベルマンと言えば、リストの『超絶技巧練習曲(Études d'exécution transcendante)』の演奏が印象深いのだが、こちらの演奏は、特に高音部がデッドで、ピアノ自体の調子が悪いのではないか、と思うほどになっている。この演奏から、こんなステキな小説がインスパイアされるのも不思議だった。

リストの『巡礼の年』は不思議な曲だ。まるでリストっぽくない気がする。むしろ、ブラームスの最晩年の『間奏曲集』と似た世界を感じる。

ブレンデルが2016年にデッカから出した114枚組の『The Complete Philips Recordings』のジャケットにどうして傘をさしている写真を選んだのかなぁ、と思ったり、20代の頃、ブレンデルのコンサートに行ってシューベルトのソナタを聴いたのだが、凄く大きくて背が高くて、ジャケットの印象と全然違ったことなどを思い出した。

そういった若い頃の思い出と『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』が化学反応し、なんとも言えない余韻が残った。これこそ、村上春樹しかもたないチカラだと思った。
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No.1007:
(5pt)

村上春樹の小説にしては、オチがきちんとついていて納得感がある

村上春樹の小説は長編、短編ほとんど全て読んできたが、本作はそのストーリー、オチともに最高レベルの作品。

いつも好奇心を掻き立てられる出来事を起こすだけで、フワッとした曖昧なラストでモヤモヤすることが多いが、本作ではきちっと描いてくれている。

「どんな内容なの?」と人に質問された時に、答えやすいようなストーリーです。
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No.1006:
(5pt)

分かりやすくて僕は好きだな。

最初に大きな謎がドーン!と提示され、それが少しずつ明かされていくという分かりやすい構造。その途中で新たな謎が示され、そのいくつかは回収されないが、少なくとも中心となるテーマはきちんと解決される。僕はこういう分かりやすい物語が好きなんだな、と読み終えてから思った。いくつか読んだ村上作品の中ではこれが一番好き。
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No.1005:
(5pt)

喪失と孤独。

友の喪失や孤独で心に深い傷を負う主人公。傷に向き合い、理解し、受け入れていくストーリーに感動出来る。
個人的に孤独の二重否定の話が印象的でした。
ただ一人でいること、さらに、海外で異邦人であることの『二重の意味で一人であることは、あるいは孤立の二重否定につながるのかもしれない。つまり異邦人である彼がここで孤立していることは、完全に理にかなっている。そこには何の不思議もない。そう考えると落ち着いた気持ちになれた。自分はまさに正しい場所にいるのだ』
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No.1004:
(3pt)

「村上春樹らしさ」満点だが、凡人読者には不満も残る。

「不条理なストーリー」「なぜか主人公を受け入れる年上女性」「セックスのハードルが低い世界」など、いかにも村上春樹さんらしい作品。ミステリーっぽいけども、数多ある伏線が回収されずに終わり、読者の想像に委ねるラストも、純文学風で、エンタメ作品とは、一線を画している。

  このように「村上春樹らしさ」満点で、彼の作品のムードに浸るには良いと思うが、エンタメ作的に読まれると、不満の残る作なのは間違いない。純文学だと、看板を掲げてるわけじゃないので。まあエンタメ作好きな、凡人読者の感想である。
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