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甲賀忍法帖
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甲賀忍法帖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全88件 21~40 2/5ページ
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家康は3代将軍を誰にすべきか苦慮する。竹千代か国千代か。天海僧正は、剣士の対決で決めてはどうかという奇想天外な提案をし、甲賀と伊賀の間で憎み合う忍者一族の対決で決めるという結論に至る。2つの一族は服部半蔵により抑えられていたが、服部家が手綱を緩めれば闘争が始まることは必定。 甲賀の首領が甲賀弾正、伊賀の首領がお幻。甲賀一族の弦之介と伊賀一族の朧(おぼろ)は互いに想い合う仲。弾正とお幻にも恋の過去があるのだが、もはや戦うのみ。まず、弾正とお幻が戦って相討ち。弦之介を愛する甲賀の女忍者・陽炎はことの成り行きに狂喜する。 竹千代の乳母の阿福(春日局)は伊賀派。忍者たちは激しく争うが、彼らは跡継ぎ問題に絡んで戦っていることを知らない。陽炎は斃され、朧と弦之介の対決となるが朧は自殺し、弦之介も自殺。 ロミオとジュリエットみたいな結末。 | ||||
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構想はまあまあ面白そうではありますが、中身は化け物化した忍者の決闘であり、現実味が有りません。 妖怪じみた忍者としての戦いであり、時代劇的な剣戟や決闘の凄まじい描写が表現されていないので、物語に凄みが感じられないです。 作者固有の作風なのでありましょうが、描写力や筆力に乏しさが感じられ、半ば漫画的な要素しか表せないのは残念ですね。 | ||||
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昭和最後の年に生まれた私でもとても楽しめました。 平成に様々なバトル漫画を読んできましたが、技や名前に通ずるところがあります。 歴史を基にしているからというだけではなく、このシリーズから学んでいるのではないかと思うものでした。 | ||||
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甲賀忍者と伊賀忍者の戦いがダイナミックに描かれていました。娯楽としての読書が楽しめました。 | ||||
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一寸長いが楽しく読めました。忍術の表現は難しいけど、勝手に想像してアクションムービー風に読むと更に楽しく読めました。 | ||||
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初めて山田風太郎の作品を読んだのだが、一気にハマった。 今までの人生で忍法帖シリーズを読んでこなかった事を後悔した。 人生を損していた。 男は忍者に憧れるものである。 私も子供の頃から忍者が大好きで、幼稚園の頃は「大きくなったら何になりたい?」って大人から聞かれると「忍者!」 って答えていた。 「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、大人になった今でも忍者が大好きである。 そんな大好きな忍者が10人vs10人で秘術の限りを尽くして戦うのが本書である。 面白くないわけがない。 しかも、登場する忍者たちはそれぞれ自分独自の特殊能力を持っており、その忍法が個性的で面白い。 よくこんな忍法を考えついたなと作者の創造力の豊かさに感嘆するばかりである。 エロい気持ちになった時に限り息が猛毒になる女忍者とか、 塩をかけると体内の水分がなくなってナメクジになる忍者とか・・・。 中には「そんな忍法、本当に役に立つのか?」と笑ってしまう忍法もあり、ユーモアという点でも楽しませてくれる。 どんな忍法が飛び出るのかワクワクした気持ちで読む事ができ、少年時代に戻ったような楽しさを味あわせてくれた。 今回、本書で山田風太郎デビューした私であるが、風太郎の忍者小説はまだまだたくさんあるらしい。 今後、数年間はそれらで楽しむ事ができる。当分充実した読書ライフがおくれそうだ。 次の忍法帖を読むのが楽しみで仕方ない。 | ||||
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漫画からテレビアニメ、最後に原作小説にたどり着いた。 昭和34年11月10日発行の初版(光文社)で、定価280円とある。 奥付には著者名の振り仮名に「かぜたろう」の表記。 ちなみにCopyrightのマルC表記も、Kazetaro Yamada 1959。 加えて、現住所と思しき所地番まであるのは当時故であろう。 さて、本文にてもっとも印象に残る記述箇所。 それは、甲賀弦之介が朧に案内され伊賀鍔隠れの谷を訪れた際に眼にした里の衆、その容姿容貌の表現だ。 現在の版でどのような言葉になっているのかは定かでないが、「四百年にわたる深刻濃厚きわまる血族結婚」が生み出したものとしては、畸形の衆も不可思議の忍者も同様に犠牲者ではあるまいかと思わせられる。 常人にはない特殊能力を持ち合わせるか、平凡・人並み極普通のどちらが幸せか、読後に諸兄は如何感じられただろうか。 まあ小難しい感想はさておき、既にこの原点が視覚化、映像化された面白さを味わえる現在、さて、著者自身は脳裏にどのようなイメージを抱きながら執筆を重ねたのであろうか、最早知ること成らざるは全く残念である。 | ||||
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読みたくなってすぐ入手できてよかったです。他のシリーズは読んだことがあったのですが、バジリスクを読んで原作が読みたくなりました。昔の作品なのに時代を感じさせずグイグイ引き込まれ、一気読みでした。他の作品も読もうと思います。 | ||||
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初めて本作を手に取り読む前は「古い作品だしまあそれなりだろう」と思っていました。 一読後、作者のファンになり忍法帖から始まってミステリ、エッセイ、明治ものまで購入して読むほどにはまってしまいました。 忍法帖第一作ということもあって、プレーンで高水準にまとまった傑作だと思います。 奔放な発想(ミステリ系もSF系も)から天才と言われる作者ですが、破綻せずそれをまとめ上げる構成力も卓越していてそれがあらわれたのが本作だと思います。 『忍びの卍』と並んで忍法帖で最も好きな作品です。 | ||||
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山田風太郎の「忍法帖」は,それまでになかった物語の仕組みをつくった意味でも天才の技ですね。このあと,小説にかぎらず,テレビや映画でもこの仕組みをしらないうちの用いているものがたくさんあります。 いま読むとちょっと講談調の言い回しなど気になる点がありますが,それにしても医学的知識の拡大によるキャラクター設定など,荒唐無稽にもなるほどと思わせる裏づけがあって,これまた興味深い。 オリジナリティに! | ||||
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スロット→アニメ→漫画→小説(本書)と遡って来ましたが、ホント面白いです。小説を読みながら漫画を見返し、スロットの演出を思い出しこの作品の面白さ凄さがよくわかりました。おそらくナルトなど色々な忍者漫画やアニメに影響を与えているのでは無いかと思います。昭和の作家恐るべきです。 | ||||
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もう何十年前か忘れましたが、山田風太郎の名も知らず本屋でたまたま手に取ったのがこの本。 読み終わって興奮しました。そして著者が一体どんな天才で変人なのかと強く興味を抱いたことを覚えています。 以来本屋で山田作品を見つけては購入し、入手できるものは7割がた読んでしまいました。 ちょうどその頃でしょうか著者の山田風太郎氏が他界されました。 『もうちょっと読み足らない、もう少し書き残してくれてたら』なんてバチあたりなことを考えた覚えがあります。 ややこしいこと言いません。誰にでも面白いから『とりあえず読んどけ』とオススメできる本です。 きっと山田風太郎ワールドに引きずり絡めとられることでしょう。 | ||||
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家康の秘命をうけ、徳川三代将軍の座をかけて争う、甲賀・伊賀の精鋭忍者各十名。官能の極致で男を殺す忍者あり、美肉で男をからめとる吸血くの一あり。四百年の禁制を解き放たれた甲賀・伊賀の忍者が死を賭し、秘術の限りを尽くし、戦慄の死闘をくり展げる艶なる地獄相。恐るべし風太郎忍法、空前絶後の面白さ! | ||||
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アニメのバジリスクが好きで原作を読みたく購入しました。 中古で買いましたが、綺麗で気に入りました。別の中古を買う時は 同じ店で買いたいです。 | ||||
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徳川家康の身勝手な理由によって取り決められた、甲賀と伊賀十人ずつによる忍者対決。独特な秘技を持つ個性豊かな忍者たち。奇襲・暗殺・だまし討ちと手段を選ばない非情な戦いの連続。弦之介と朧の引き裂かれた恋を絡めながら、想像を超えるスリリングな展開が続き、エンターテイメント作品として、非常に濃密な内容を持っている。 それぞれの忍者が持っている秘技は、あまりにも人間離れしているので、サイボーグのように感じ、SFというか、マンガのようでもある。忍者の中でも、伊賀の薬師寺天膳と甲賀の如月左衛門の二人の存在が、この摩訶不思議なストーリー展開には欠かせない。薬師寺天膳は何とも下衆な野郎。読んでいる最中は、甲賀の方に肩入れしていた。 甲賀と伊賀に分け隔てられた忍者の宿命、ふたりの恋の結末に哀愁を感じた。 | ||||
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「影武者・徳川家康(隆慶一郎さん)」や「風魔(宮本昌孝さん)」、池波正太郎さんの多数の作品みたいな、忍者が重要な登場人物として登場する、重厚な歴史小説が好きで、いつも探してます。 本作のことは前から知っていたのですが、失礼ながら「超人同士のスプラッタ的な、ひと昔前のチャラいニンジャ小説では?」と思って敬遠していました。が、仲間由紀恵さんとオダギリジョーさんの出演した「SHINOBI」の原作が、本作だったのですね! 映画は、冒頭の駿府城の広大な城門前の白州で、大御所家康出馬の中始まるシーン、山深い甲賀・伊賀の里で生き続ける異形の忍び一族の設定、死闘を繰り広げながら駿府への道をたどる二つの一族の道行き、そして最後、忍びの抹殺を図らんと押し寄せる軍勢(柳生でしょうか)の進軍がいずれも見ごたえあって、今でも忘れられない一本となっています。 で、映像ならではの圧倒的な戦闘シーンの迫力が、「小説版では全然消え失せてるのでは?」と思ったところ、それは違いました。 甲賀・伊賀十人衆(十対十)の各忍びは、それぞれ異形・異能であるが故に、あるいは特異な体質であるが故に、本来リアルに文章で表現しようとすれば、「おぞましくて陳腐」になってもおかしくありません。 そうならず、「なめくじみたいに塩に溶ける忍び」、「壁や塀に溶け込んで、後ろから神出鬼没、敵、を絞め殺す忍び」「愛する男を殺す息を持つ女忍び」、「空気中に真空を作り出し、敵の皮膚をザクロのように破壊する忍び」、そして「切られても刺されても再生する能力を持つ忍び」などなど、それらが全部すっと自然に表現され、バカバカしくならずに受け入れられるのは何故なんでしょうか。 やはり朧と甲賀弦之介という若き双方の頭領の清新な人物、伊賀の副頭領・薬師寺天膳の異様な迫力、戦うときの各忍びたちの非情さ、まるで映像を見ているように表現される戦闘シーンや異形の者たちの姿かたち等々が、易しい文章なのに比類無い完成度で描かれているからだと思います。 ということで、本作を読み終わって、迷いなく忍法帖2,3,4を購入してしまいました。 「文句なく面白い」伝奇歴史小説、その金字塔がここにあります! | ||||
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初出から半世紀以上を経て、初めて作品を読んでみた。 面白いです。吉川英治のように全八巻「大作」とかじゃないところもいい(吉川英治も好きだけど。) サクッと1冊で決着がつくので、忙しい現代人でも読みやすい。 10対10のトーナメント戦ふうで、それぞれの忍者の華々しい死にざまを味わうという点で北野バトルロワイヤル的でもあるし、忍術の生物学的なこじつけ、とんでもぶりは、北斗の拳ふうでもある(指でチョンてやるだけで脳みそ爆発みたいな)。 薬師寺天膳の体質とか、もはや反則でしょ(笑)などとつっこみつつ、テンポのよさに引き込まれ、一気に読める。 プロローグ(お幻ばばvs弾正じい)とエピローグ(おぼろ姫vs玄之介)の宿縁も綺麗にまとまって、シェイクスピアのロミオ&ジュリエットをみごとに江戸バージョンで再構築してある。 昭和の名作が今どきな表紙(天野喜孝氏イラスト)でよみがえるって楽しいですね。 audibleな人は、5章まではオーディオ化されているが、登場人物が多いので文字で読むのがおすすめ。 次は、著者の明治小説シリーズ(警視庁草紙)を読もうと思っている。 | ||||
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アニメ・漫画化されている「バジリスク」の原作です。 私は漫画から入りました。 本書を読む前には原作といえども古い小説だと若干侮っていましたが、大間違いでした。半世紀前の小説とはとても思えません。 内容に触れるのはネタバレ回避のために控えますが、現在のエンターテイメント小説とくらべても全く遜色ありません。むしろこっちのほうが面白いです。 ストーリーもリメイク版とほぼ違いありません。むしろ徳川家の事情や各キャラの能力や心理状態の補足がありファンには楽しめます。50年以上経っても完璧に通用する作品とは恐ろしくなってきますね。 ただリメイク番にあったセリフのいくつかが無かったのは少し物足りなかったです。気に入ったセリフが多かったので。 しかしそれもこの小説が悪かったというわけではなく、せがわまさき先生を始めとしたリメイク版に携わったスタッフが見事に昇華した結果です。それだけ長く親しまれている、素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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平たく言うと、特殊能力を備えた敵対するふたつの忍者軍団が殺し合うという娯楽小説。バトルものとして楽しく読めました。 冲方丁氏の小説「マルドゥック・ヴェロシティ」(超能力者軍団とフリークス軍団が殺し合うSF小説)の元ネタ的作品と聞いて読んだのですが、 そう言えば竹熊健太郎・相原コージ著「サルでも描ける漫画教室」のなかで、 「忍者漫画はSF漫画と形を変えて今でも生きている!」とか書いてありましたが小説も同様だったのですね。 | ||||
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この小説、極端に言えば忍者バトル小説の傑作です。 初っ端から殺し合って殺し合って殺し合いまくるバトルの連続。だまし討ちも不意打ちもなんのその。戦いに卑怯もクソもあるか、こちとら里の命運背負ってんのよ、むしろ積年の恨みを晴らせる大好機!勝ちゃあいいのよ世の中は!!!それでこそさすが忍者汚い(褒め言葉)。 そもそも忍者たちが殺し合う原因はそれを斥候やら暗殺者やらとコキ使ってきた戦国大名たちにもあるからね。徳川家康や南光坊天海といった人物が黒幕のように立ち回るゲスさといったらない。 何より20人の忍者がブッ殺し合うという面白さ。感傷に浸る間もなく一瞬にしてバッタバッタと散っていく。そして最後に残った者が・・・という図式は白土三平の「忍者武芸帳」等とともに後の横山光輝、ジャンプ漫画といった日本のバトル漫画の偉大なるルーツ。オマケにエロもグロも満載でその容赦のなさがたまらない。 それを画のアクションで魅せる漫画化しない手はない。せがわまさきの「バジリスク」は時代考証の修正と忍者たちの造形も忠実に化物地味てて(褒め言葉)最高&魔乳化。 戦いに巻き込まれたという感じの者が多い伊賀を応援するか、それとも不利な状況をひっくり返していく甲賀を応援するか。どちらも思わず感情移入してしまうような魅力的&魑魅魍魎な男女ばかり。 悲しき対峙、繰り返される悲劇、儚い愛を引き裂く忍法合戦。 シスコン左衛門も綺麗な顔して恐ろしい奴よのお(モチロン褒め言葉)。シスコンを怒らせてはいけない。 特に薬師寺天膳の活躍振りは弦之介と朧のロマンスを上回るほどの主人公っぷり。つうか肝心の二人が(ry 小説・漫画・アニメによって不死身の理由も違うので見比べるのもまた面白い。能力がシンプル故に刀一振りと頭脳で敵や女にエロ突撃しまくるその散りまくり様はある意味勇敢であり、癒しです。 | ||||
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