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カーテン
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【この小説が収録されている参考書籍】
カーテンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 21~40 2/3ページ
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本の状態は確かに「良い」でしたが、とても古い本で、紙が色やけしていました。 そして何より、字が小さい。 小さい字が苦手になっている年代には、読むのが億劫になりそう。 でも、値段を考えると、経年劣化以外は状態は非常に良いので、そのあたりは人それぞれでしょう。 購入の際は、値段のみで決めず、出版年を確かめた方が良いのだと知った。 | ||||
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ポワロとヘイスティングズがスタイルズ荘に帰ってくる。だが、多くの難事件を解決してきた彼らにこのような最後を用意しておくとは、クリスティも残酷だ。早い時期に書かれていながら封印されていたというのも納得できる。 ポワロの人生においては『アクロイド~』の数年後くらいにあたるのだろうが、あちらのポワロの楽しそうなユーモア溢れる印象とは打って変わって、死を前にしたこちらのポワロは苦悩に満ちている(真相を知れば、なるほどこれ以上ない最大の苦悩だ)。スタイルズ荘に集う人たちもみな人生に失望した人ばかりで、彼らの口から出てくる言葉も呆れるほど冷酷。呪われた館とも言えるスタイルズ荘の殺伐とした息の詰まるような雰囲気が伝わってくる。 ポワロが探偵としてデビューした『スタイルズ荘~』と同様に、彼が現行法には裁けない〈法〉のレベルを志向する人物であることをはっきりと示しており、その意味で、推理小説の枠を越えた問題作である。 | ||||
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ネタばれになるので漠然とした言い方しかできませんが、ラストであきらかになるポアロの意外な行為(といっても何となく予測はできますが)に愕然とし、幻滅しました。 ポアロファンの半数以上が幻滅を感じるのではないかな? ポアロのイメージを損ないたくない人は、読まないほうが良いかも。 しかし推理小説としては良くできているので、星4つとしました。 | ||||
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作者はミス・マープルの肩を持つと書いているが、気取り屋で、自信家(自惚れや?)の灰色の脳細胞の働きを読めなくなると、考えるだけで寂しい。 | ||||
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数十年前に読んだ記憶がありますが、その時のものはなく、再度買ってしまいました。 良いです。 | ||||
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とても楽しかったです。 テレビドラマと合わせて読むと楽しいと思います。 | ||||
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クリスティの著書は好きで相当読みましたが この『カーテン』は別段クオリティの高い作品ではないような気も・・・ 最後の決着のつけ方が少々無理があるような気がしました。 何故完全犯罪を何件もやってきた周到な犯人が軽々な行動をしたのかと。 | ||||
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随分昔の本でしたが、それなりの状態で不満はありませんでした。 | ||||
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ポワロ最後の事件です。 クリスティの謎解きは他作品同様、見事なものですが、そこはかとない哀愁が漂っており、日本人の感性に強く訴えかける作品だと思います。 | ||||
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素晴らしい。クリスティより多作な作家は多くいるがクリスティより全ての著書のレベルが高い推理作家はいないだろう。 しかし、ひとつだけ。 巻末の解説者、山田正紀氏(私はこのかたの本は読んだことがないが) の「犯人イコール戦争」というくだりは違うと言いたい。クリスティは持ち前の軽妙なユーモアをこのカーテンでさえも失ってはおらず決して戦争の陰惨さをイメージして書いたわけではないしそんな野暮なクリスティ作品は見たことがない(全編読んだ上で) 山田氏曰くあまりクリスティを知らないと言い切っているので、できれば解説は的を射た発言のできる人に頼んで頂きたい。 | ||||
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面白く一気に読みました。 また、ポアロの違う作品を読みたくなりました。 | ||||
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アガサクリスティー大好きです。中でもポワロがお気に入り。 そのポワロが亡くなってしまうラストに涙を流しながら読みました。 究極の殺人をテーマにした素晴らしい作品だと思います。 アガサクリスティーの作品は、ミステリーでありながら、 謎解きだけではなく、その心理描写が見事なので 何度読んでも楽しめます。 その究極の作品がこちら「カーテン」です。 | ||||
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数々の難事件を解決したエルキュールポアロが、55年の時を経て 再びスタイルズ荘にやってきた。 今回は“まだ起こらない事件”がテーマ。 犯人も被害者も誰なのか分からないのがミソ。 老齢のため身体が不自由なポアロに代わり、ヘイスティングスが 目となり耳となって捜査にあたる。 不思議な事件の連鎖の裏にあるもの何か!? 「スタイルズ荘事件」で作家としてデビューしたクリスティが、 ポアロが初登場したこの場所を、ポアロ最後の事件として再び選んだ ことが、その思い入れの深さを表している。 55年ぶりに戻ったポアロは、心臓病で車椅子でしか移動できない。 相棒のヘイスティングスは妻を亡くし、娘のジュディスとともに ポアロの招待に応じてスタイルズ荘にやってくる。 限られた人数によって演じられる、舞台劇のような緊迫の時間が 過ぎてゆく。 | ||||
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発表はクリスティーの死の直前の1975年ですが、 本書が執筆されたのは1930年代だというのは有名な話。 だとすると、その時代に、このテーマで、この犯人って、凄過ぎる。 いや、70年代半ばでもけっこう斬新なアイデアですけど。 まともにネタ割れになるので書けませんが、 この凄さはぜひ読んで、感じてみてください。 ちなみに「ポアロ最後の事件」についてのことではないですからね。 ああ、じれったい(笑) | ||||
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第二次大戦中に娘さんへの遺産として書かれたものですが、どういうわけか。 したがって、この作品の年齢にいたるまでの年齢のポアロも作者の健康が許せば存在しえたことになります。 主たるトリックは既存のものでしたが、これ以外の一連の作品を読んできていた者にとっては、納得できる内容だったのではないでしょうか。 わたしは違和感をおぼえませんでした。 予定された晩年、というものは、ミス・マープルものとは好対照で、『スリーピング・マーダー』は老年の別のスタイルでの受容をも意味するでしょう。 ボーヴォワールの『老い』を思い出しました。 そして、NHKのアニメーションで、ポワロとミス・マープルが共演しているのを観たときに、感慨があったものです。 | ||||
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人によってはこの作品の結末を 読んでしまうと「!!」となってしまうことでしょう。 そう、ある作品と結末が酷似しています。 今回はポアロが 確実に冷たい態度を取ります。 そう、あえてヘイスティングズを 突き放す態度をとっているのです。 そう、この事件の犯人はうそだろう、と思えるほど 狡猾なのです。 なぜならば「完全犯罪」をなしえるから。 結末は「究極」の終わり方ゆえ この評価にしています。 だけれどもポアロのそれからすれば はっきり言えばあまりいいものではなかったなぁ… | ||||
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殺人を防げないポアロの弱点は、殺人が起きてから動く警察という経験から仕方が無いのだろう。 ポアロの最後も、ポアロのポアロによる、ポアロのための殺人で終わると言えばいいのだろうか。 最後まで殺人を防げないポアロの失態を、ポアロがどう受け止めるのか、ポアロそのものの限界がここで明確になる。 映像作品がなければ、ここまで読み次ぐ意欲が湧かなかったかもしれない。 ポアロを演じた俳優に乾杯。 ポアロに冥福を。 | ||||
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よくできた小説なのかもしれない。 だが、ポアロを愛してきたファンとしては、あまりにも苦い。 題材は見事。犯人の恐ろしさもリアルで最悪。 ラスト直前までポアロの最後を飾るにふさわしいと、大事に、大事に 読み進んだが、これはポアロ以外でかたちにしてほしかった作品だ。 ポアロのファンは彼の尊大なユーモアと正義感を愛している。 この結末は、EQ「最後の事件」以上に私に大きなため息をつかせた。 | ||||
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ポアロさんも 寄る年波には勝てず・・・。 読んでいて 痛々しいものがあったけど、作者が大事に育てた・・そして共に歩んできた探偵との別れは こうであるべきなんだなと実感しました。 それは 私の愛するもう一人の 探偵 ドルリーレーン(エラリークイーン作)にも当てはまることでもありました。 実際に手を下さなくても 殺人を示唆する 憎き犯人。 ポアロの脳細胞が最後まで 冴えます。 | ||||
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作者が自身の死後に発表するように言い残していた"遺作"。何時頃書かれたかは不明だが、他の作品には見られない緊迫感が全篇を覆う。そして、遺作にふさわしくクリスティは畏友ポアロにも本作で大きなプレゼントを用意している。舞台設定と役回りである。クリスティらしい配慮と言える。 真犯人が被害者を"殺す"手段はクィーンの「生者と死者と」からヒントを得たものだろう。また、話の結末の付け方は同じくクィーンの「Yの悲劇」を参考にしたものだろう。これらが悪いと言っている訳ではなく、物語の中で昇華されていれば良いのである。そして、本作では成功しているように見える。 数々の名作で我々を楽しませてくれたクリスティの最後の輝き。 | ||||
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