■スポンサードリンク


夜に生きる



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

夜に生きるの評価: 4.25/5点 レビュー 12件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(4pt)

恐怖で鳥肌が立ちました

ジェットコースター的な展開で楽しく読みました。登場人物にも好感が持てました。

私が好きだったのは主人公の父親です。既に金持ちで、市警の幹部なのに賄賂は取る、脅迫はすると言った人物。家庭生活はうまく行きませんでしたが、息子を深く愛する父であり、ある点では譲れない正義感を持っています。

主人公のジョーは物語の始まりではたった20歳。ナイーブな青年が過酷な刑務所生活を経てタフな男に成長します。刑務所での恐怖は鳥肌が立つくらいリアルに感じられます。

けっこうなページ数がありますので寝不足にはご注意下さい。
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕Amazon書評・レビュー:夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕より
4150018693
No.11:
(3pt)

ベン・アフレック監督の4作目は・・・

本書を読む前に現在上映中の同タイトルの映画を観た。感想としては可もなく不可もなくといった内容で、
芳しくなかった映画とは異なる物との期待をして読み始めたが映画の内容は小説の7~8割と言ったところか。
最も残念なのは第1章でチャールズタウン刑務所に収監されたジョーと父親との遣り取り、警察幹部と犯罪者になった父と子が互いに向き合い相手の立場を慮る場面と前作の主人公である長兄のダニーが刑務所を訪れ自身とノラ、ルーサーのその後を語るシーンはこの小説の中で一番良い場面だと感じるが全て端折られている・・・
出所したジョーがタンパに移り頭角を現してからの物語がメインな感じでハリウッドでは禁酒法下のギャングの生き様を描写した作品がトレンドなのだろうか?
この小説は同作家が著した「運命の日」の続編である。第1次世界大戦直後のボストンを舞台にアイルランド系移民のコグリン家の長男ダニーと已むに已まれぬ事情でオクラホマから逃亡した黒人青年ルーサーを主人公にアメリカ社会の変遷を描いた大作だった。物語の面白さももちろんなのだが、ルへインの筆力に唸らされ、忘れられない場面とセリフが読後何時までも離れないような作品だった。2014年に読んだ本の中で一番良かったと記憶している。それに比べギャングの生き様を描いた本作は読んでいて末路が予想出来・・・
映画をみて今一だと感じた方はまず「運命の日」を読んでから本書を読む事をお勧めする。
「ミスティック・リバー」「シャッター・アイランド」「パトリック&アンジー」の6作。この作家が描く作品は時代設定こそ違えど必ずボストンを舞台にしているが、3章あるうちの最初のみがボストンで後はフロリダとなる。
きっとそこにも違和感を感じるのだろうが、「穢れしものに祝福を」の中にもパトリックとアンジー
がフロリダに行く場面があったのでルへインはボストンの次にタンパに思い入れがあるのかもしれない。
アフレック監督の映画でもアカデミー賞に輝いた「アルゴ」よりも「ザタウン」や「ゴーン・ベイビー・ゴーン」の方がはるかに良かったのだが・・・ボストンを舞台にした方が良い物になると感じるのは気のせいか?
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕Amazon書評・レビュー:夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕より
4150018693
No.10:
(3pt)

少し違うかな

私は推理小説が好きで、NWA賞を受賞した過去の小説をKINDOL版で読んでいました。
おもしろい小説だとは思いますが、今までの受賞作品とは少し違うような気がしました。
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕Amazon書評・レビュー:夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕より
4150018693
No.9:
(5pt)

禁酒法時代の無法者たち。

圧倒的なエンターテイメントで、
片時も飽きさせず最後まで読ませる。
つぎ込まれた展開の数々が、
予想を超えるスケールで話を広げ、
ジョーの生き様に胸を熱くする。

久々に旧作もまとめて読みたくなりました。
次回作も楽しみでなりません。
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕Amazon書評・レビュー:夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕より
4150018693
No.8:
(3pt)

禁酒法時代はトレンドですか?

”GONE BABY GONE”に続いてB・アフレック氏が映画化とか?。氏の監督作では大きな評価を得た”アルゴ”よりも、ボストンに根ざした2作の方が好みだけに楽しみではあるのですが・・・ただ一つの懸念は当作の舞台は禁酒法時代。つい最近も”L.A.ギャングストーリー ”なる同時代の作品があり、(確かに)ノスタルジックなスタイリッシュさは頷けるものの?一抹の不安が・・・(”欲望のバージニア”なるものもありました。)さておき、原作たる本作は、未だにパトリック&アンジーが懐かしい身には、さして驚かされるものではなく、極々普通に読了。
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕Amazon書評・レビュー:夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕より
4150018693
No.7:
(4pt)

ハードボイル

途中、長いなあと感じる場面もありますが、Kindle版で一日で読了してしまいました。
全体的によいテンポで、訳も適切で楽しめます。
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕Amazon書評・レビュー:夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕より
4150018693
No.6:
(5pt)

デニス・ルヘインの新しい代表作でしょう。本作は読ませます!

「シャッター・アイランド」( Shutter Island (2003)、2009年に“シャッター アイランド”として映画化)は、皆様も小説か映画でご覧になったでしょう。本作『夜に生きる』(Live By Night (2012))は、「運命の日」( The Given Day (2008))に続くシリーズ第2弾で、
米国探偵作家クラブ賞の最優秀長編賞受賞作品です。前作とは内容が続いていませんので、独立した作品として読めるでしょう。本作は、1920〜1930年代にかけてギャングとして伸し上がってゆく警官の息子の物語である。“One of the greats of crime writing”と称されているように、本作品も、読みごたえタップリである・・・男たちの友情、憎悪、復讐を巧みに記述しながら、彼らの栄枯盛衰をたっぷりとした筆致でドラスティックに描いてくれる。さらに、それだけではなく、デニス・ルヘインらしい家族愛、信仰と罪悪と悔恨が絡んだ複雑なドラマにやるせない悲しみ、切なさもある・・・もちろん、情感豊かな恋愛も忘れてはいない。
本書は、満足感いっぱいでした。是非、お読みください、お薦め!
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕Amazon書評・レビュー:夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕より
4150018693
No.5:
(4pt)

ルへインはクライム・ノワールの詩人

「運命の日」で読者を魅了したコグリン家再び! です。
おもしろくないわけがないのですが、私は第1章がいちばん好きでした。
ハートをふるわす美しい表現もちりばめられて。
女々しいくらいリリカルです。
第2章以降はぶっちゃけ「ギャング(あるいは無法者)の一代記」です。
そういうことなら最近のドン・ウィンズロウ作品なんかもありますし、「ゴッドファーザー」をほうふつとさせるところなんかもあったりして、どうしても「ハリウッドむけ」になってしまうのは否めない?
正直、「またか」という印象。
ファム・ファタール願望もてんこもりで、男性読者にはたまらないかもしれませんが、女性読者の視線は冷ややかです。
結末もかなり早い段階で読めちゃいますし。 そのあたりで星ひとつ分マイナス。
いやしかし、濃いです、コグリン家(苦笑)。 なんたる個性のコラボでしょうかっ?
「カラマーゾフの兄弟」もビックリか? (どっちの父ちゃんもまたある意味すごいし・・・)
ご近所にいてほしくない一家です。
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕Amazon書評・レビュー:夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕より
4150018693
No.4:
(5pt)

横文字の題名がレヘインに相応しい。内容は 文句なし。

ありふれたプロットが、こんな見事に読者を魅了する作品になる! 
 大家レヘインの作品の中には、捻りすぎのプロットが多いが、この作品のようにハードボイルドの王道で、人間を書けるレベルの高い表現力を 読者に見せて欲しい。
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕Amazon書評・レビュー:夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕より
4150018693
No.3:
(5pt)

ギャングか無法者か??

おもしろいです。前作がミステリ・ハードボイルドの枠を超えた小説の趣ありとても良かった。本篇は引き続きアメリカの暗部に焦点をあてコグリン家の三男が主人公のギャング小説。
ルヘインの真骨頂でもあります。よわっちい男からのし上がっていく物語。ただルヘインの歴史観・アメリカを見つめる目が色濃く反映されているのが今までの小説とちがうところ。3作目が早く読みたくなる。 1作目、2作目に野球が出てくるのが伏線か、はたまた親子をテーマにしているので主人公の子供が3作目を引き継ぐのか?? 案外そいつがパトリックの御祖父さんだったりして…
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕Amazon書評・レビュー:夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕より
4150018693
No.2:
(5pt)

悪行、悪銭、暴力、そして人間愛

1920年代〜30年代の禁酒法時代のアメリカのギャング小説、ノワールな雰囲気が重たく伝わってきます。前編作品が4年前に発表されており、この作品は続編ということのですが、それを感じさせないぐらい、この一作品でしっかりとプロットが組まれています。私も前編作品は読んでいませんが、この作品をしっかりと楽しめました。ギャングが闊歩する時代を、激しく、したたかに生き抜く主人公、ジョー・コグリン。敵対組織だけでなく、見方にまでも翻弄されながらも、なんとかしのぎ切り、のしあがっていく、この主人公の「強さ」が最大の見どころです。主人公をとりまく家族、仲間との人間模様の複雑さ、深さにも引き込まれます。いっとき、ようやく主人公にも「安泰」が訪れたかのように思えますが...それぞれの登場人物が、作品中で見せる「蠢き」が最後まで読み手に油断をさせません。この作品、映画化が決定しているとうことですが、今から映像で見られるときが大変楽しみです。
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕Amazon書評・レビュー:夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕より
4150018693
No.1:
(5pt)

第一部[運命の日]に比べても、格段に”面白い!”

[運命の日]読了済みの立場ながら、途中まで続編とは気づかず、夢中で読み進んでいました。
(それほど、[運命の日]の印象が薄かった...という事なんだが)[後書き]曰くに傑作とあるが、
その判定は別にして、久しぶりに面白いルヘイン節を堪能。
全編を通してジョージ・P・ペレケーノス[俺たちの日]風の友情テイストが貫かれ、第二部<イーボーシティ >は、そのまま
タハール・ラヒム主演映画[預言者]を活字化したような....=これで面白くないはずはないというぐらいのエンタメをぶち込んだ快作。
ある種美学に貫かれた暴力描写に満ちた、友情、家族のわだかまり、裏切り、恋愛小説を読みたかったら、今本作は外せない=
これ以上の本が他に見当たるか?。
夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕Amazon書評・レビュー:夜に生きる 〔ハヤカワ・ミステリ1869〕より
4150018693

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!