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もの言えぬ証人
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【この小説が収録されている参考書籍】
もの言えぬ証人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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テレビで見た場面が浮かんで、一気に読んでしまいました。傑作だと思います。 | ||||
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かなりの長編で読むのに10時間以上かかりましたが犯行の動機やトリックはおろか犯人すら当てることができませんでした。完敗ですね。むりやり意外な犯人を仕立てたと言うこともなくごく自然な物語の流れです。読み応えがありました。面白いです。 | ||||
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小説自体もクリスティーらしく面白いですし、翻訳がとにかく巧い。 同じ出版社、シリーズの他の比較的若い翻訳家の作品を読んで気づきましたが、 この方は本当に翻訳が巧い。大正生まれの翻訳家の方は基本的な教養、素質が 優れているのでしょうか?まったくストレスを感じず、楽しんで読むことができました。 下手に新しい人にすげかえず、このままの形で残して頂けたらなと思います。 | ||||
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ポアロとヘイスティングの掛け合いが絶妙で、 曲者揃いの容疑者達のキャラとのやり取りと あいまって非常に引き込まれます。 | ||||
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本作では、ポワロに手紙で調査を頼んできた依頼人が、ポワロが事件に乗り出す前に亡くなってしまうという『ブラックコーヒー』や『ゴルフ場』と似たような展開で幕を開けます。それでもと勝手に捜査を開始した我らがポワロは、依頼人の死後、不自然な内容の遺言状が残されていることや、謀殺の証拠らしきものを発見したことなどから、依頼人の死の真相に疑問を抱き始めます。 個人的には、ポワロシリーズの最終回である『カーテン』以前としては本作が最後の登場となるヘイスティングス大尉が、相変わらず無邪気に単純誠実なワトソン振りを発揮していて、楽しくは読めたのですが・・。 途中でかなり大きなヒントが出されるので(前半からの伏線もばっちり)犯人が2/3位は当たった(動機と手段は分かりませんでした)ことと、今回の殺害方法を推理するのには読者に江戸川コナンレベルの知識が必要であろうということ、また疑似餌の処理が雑な感じであったこと、犯人の動機と犯行を犯す性向が作中の記述だけで読者に読み取れるのか疑問なレベルのものであること(まあこの点は言うのが野暮でしょうか)等、結構気になってしまいました。『五匹の子豚』などは性格分析の過程が実に違和感なく結末に活かされていて感嘆したのですが・・。 全体に、ある犯行を行った人物を特定する際に犯罪の専門家であるポワロによる犯人の心理分析、精神の傾向性の洞察が肝になりすぎていて、読者が客観的に犯人を推理する材料が提示されきってない部分があり、推理小説としての魅力にやや欠けてしまっているのではと思いました。犯人の動機はちょっと作中からは読み取れないでしょう。他のレヴュアーさんも書かれていますが、本書の解説でも本作の引っかかる点はズバズバと突かれています。 なお、本書にはポワロが唐突に過去の事件の犯人の名前を4人ほど挙げる究極ネタバレ場面があります。本書より前に書かれたポワロものの中に未読の作品のある方はご注意ください!特に名作『アクロイド殺し』未読の方! 作者得意のダブルミーニングや人物造形のリアリティは今回も光っており面白いのですが、『メソポタミア』や『五匹の子豚』『スタイルズ荘』『ゴルフ場』等の方が、犯人に十分なひねりがあるし最後のオチにも納得がいったので、本作は星は3.5〜4つ位で・・。 ボブ(犬)とヘイスティングスの触れ合い場面はほんわかして良かったです(笑)。 | ||||
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古い版を持っていたのに、この新版を、図書館で借りてきてしまいました。 旧版にくらべて380ページが520ページに増えているのは、 文字が大きくなったことと、 解説がなかったのが解説がついたことの両方が原因のようです。 解説は、結構辛辣で、類書にないタイプであるので必読だろう。 本文は、遺言状にまつわるどたばた。 ポアロものの一つとして必読だと思う。 | ||||
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この事件はトリックが秀逸です。 おそらく犯行にあるものを使うとは 到底予想できないでしょう。 ただ唯一の難点なのは、この作品は 最初の犯行が非常に地味 (ただ重要なウェイトは占めてます!)なため どうも盛り上がりに欠けてしまうのです。 事件の点では地味でしょう。 ただし、トリックや犯人の選定は 非常に優秀で、まさか!と思わせてくれることは 間違いないでしょう。 少しだけ惜しい作品です。 | ||||
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アガサは、幼少の頃から犬が大好きな人で、自伝では、五歳の誕生日に初めて自分の犬を買ってもらったときの「信じられないような喜び」に、口をきくことも、当の犬を見ることもできず、一人トイレに引きこもり、感動の瞑想に浸る微笑ましい様子が描かれている。そんなアガサが、生涯のうちで最も愛した犬が、ワイヤヘアード・テリアの「ピーター」だといわれており、その「ピーター」をモデルにした「ボブ」が殺人未遂事件にかかわり、ポアロに、事件解決の重要なヒントまで与える役割を演じているのが、この「もの言えぬ証人」である。小緑荘の独身の女主人が、親類縁者をさしおいて、全財産を家政婦に与えるという驚くべき遺言状を残して、病死する。病死する直前、女主人は、事故を装った殺人未遂事件の被害者となっており、命の危険を感じた女主人は、遺言状を書き換えるとともに、ポアロ宛てに、疑惑と恐怖を訴える手紙を残していたのだ。病死から二カ月以上も経ってからその手紙を受け取ったポアロは、女主人が死んだという意味の重大さに思いを巡らし、病死にもかかわらず、調査に乗り出す。この本を読む前には、犬が事件解決の重要な鍵を握る作品ということで、ミステリとしての完成度という点ではイマイチかと、読むのに腰が引けた面もあったのだが、最後にポアロが解き明かすトリックは、堂々たる本格派ミステリのそれであり、見事に、アガサにしてやられた。ちなみに、「ピーター」は、アガサが、「一匹の犬のほか、すがりつくものがないという絶望的な状況」と振り返る例の失踪事件の際、完全にひとりぼっちとなった彼女に、愛と慰めを与えてくれ、彼女の唯一の心の支えとなった犬であり、本書は、最大級の賛辞の言葉とともに、その「ピーター」に捧げられている。 | ||||
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ポアロのもとに金持ちの老婦人から手紙が届く。内容は要領を得ないが、日付が2か月前のものである事が、ポアロの興味をそそる。果たして、ポアロが訪ねると、老婦人はすでに死んでいた。もちろんポアロは捜査を始めるが…。老婦人が手紙を書くきっかけになった”犬のボール事件”が大変おもしろく、個人的にはとても気に入っている。ネタばらしになるので、これ以上書けないのが残念。そして、クリスティーはミス・ディレクションが巧みで、ものの見事にだまされるのはしょっちゅうだが、本書は本当に「やられた!」と思った。脱帽である。 | ||||
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