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蒼ざめた馬
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蒼ざめた馬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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事件の首謀者が明らかになった瞬間、呆気(あっけ)にとられてしまいました。全くのノーマークだったんで。読み終えた今でも、なんか詐欺にでもあったような気持ちです。誤誘導っつっても、これはなあ。たいてい、騙されると思います。 ちょいとわくわくしたのは、マーク・イースターブルックってぇ語り手の男が、怪しげな事件を自分ひとりで調査していくのではなく、ある人物とコンビを組んで二人三脚、調べていくところ。著者の〈トミーとタペンス〉シリーズを彷彿させる味わいがあって、思わず、うきうきしちゃいました。 シェイクスピアの『マクベス』に出てくる〝三人の魔女〟みたいな人物たちとか、彼らが開く降霊会の様子とか、秘密組織が関わっているっぽい犯罪の不穏なとことか、そうした怪しい雰囲気の醸し出し方は、なかなかのものでしたね。 そんななか、クリスティーを模しているのだろう登場人物アリアドニ・オリヴァに、もっと舞台を引っかき回してほしかったかなあ。って、これは私の勝手な無い物ねだりっす。 | ||||
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犯人にするにはかなり無理があり、話を面白くするためなら何でもありかと思いますが、 でも何故か楽しめました。それがアガサのすごいところなのか? | ||||
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本格物ではなく、冒険的要素を兼ね備えたサスペンス小説という感じだ。カトリック神父殺人の背後にある大きな謎を、主人公の学者と友人女性が調査して暴く物語。クリスティーの作品でおなじみのオリヴァ夫人が登場するが、ポアロは登場しない。ポアロが登場しないのは、推理よりも調査過程がメインの話であり、素人探偵の視点で物語を描きたかったためであろうか。 殺された神父が残したメモの謎、3人の魔女による呪法の儀式と遠隔殺人の謎、「車椅子の男」が歩いて牧師を尾行していたという目撃者の証言の謎、主人公たちによる偽装潜伏調査など、ミステリーとしての読みどころは十分。事件の背景にある謎は、ドイルの「赤毛組合」を彷彿させる。 オリヴァ夫人は、主人公に対して、「青ざめた馬」という事件につながる符号を与えたり、真相につながる重要な手掛かりを示すなど、脇役として、存在感を示している。 最後にひねりがあるのだが、このひねりはあまり効果的ではないと感じた。その人物が黒幕である必然性に乏しいし、面白味がない。私は、別の人物を黒幕だと思っていた。 | ||||
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べつに気にしなければいいだけのことだが、翻訳のちょっと流行語風の表現が気になった。日本語の仕上がりとしては前の訳者 H 氏のほうが(会話の訳しかたに癖はあった点をのぞけば)おもしろく読めた。ただ H 氏の訳の中の Mogul を「蒙古」としてしまったのがまずくてこの新訳が出されたのかと思ったけどちがうだろうか? | ||||
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本書は、殺された神父の靴の中から見つかったリスト9人のうち数人が最近死んでいるという事件を発端として、これらの死と関係があると見られる〈蒼ざめた馬〉に住む魔女と呼ばれる3人の女たち、降霊会、呪いによる殺人と、まるでディクスン・カーの作品を思わせるオカルト趣味に満ちた作品。 だが、読んでいる間はそれなりに面白かったが結末はというと、カーの大半の作品のように肩すかしものであるばかりでなく、主人公が真相に気づいたニューヨークで読んだ記事はそれまでどこにも出てこないため、読者が真相を推理するのは不可能。 なお、本書はレギュラー探偵の登場しないノン・シリーズだが、主人公の友人として推理作家のオリヴァ夫人がポアロものの「死者のあやまち」に次いで再登場している。(オリヴァ夫人は本書の後、ポアロものの「第三の女」に登場する) また、デイン・キャルスロップ牧師夫妻もマープルものの「動く指」以来の再登場。(「動く指」では「キャルスロップ」ではなく「カルスロップ」と表記されている) 直接ではないが、こうしてポアロとマープルの世界が結びつくのは作者の遊び心によるものだろう。 | ||||
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