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64(ロクヨン)
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64(ロクヨン)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全542件 101~120 6/28ページ
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大好きな読書が、ただの苦行に感じるほど本当につまらなかった。途中でリタイヤするのが嫌なので何とか読み進めましたが、回りくどい言い回しや比喩にうんざり。 かといって内容は薄っぺらく、記者とのゴタゴタなんてどうでもいいくだりを永遠と… 苦行…この一言に尽きます。 | ||||
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これは、事件が起きて犯人を探すミステリー小説というより、警務部と刑事部の対立の狭間で苦悩する組織小説といった方がいいだろう。 一人一人のキャラクターがリアルで、実際の警察官や新聞記者もこのような性格なのかな、と思わせる説得力がある。 ただ、赤間だけは誇張化・戯画化されて描かれている。それは作品の娯楽性を重視してのことだったのだろう。 | ||||
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本書を読み終わって、まず、これまでネタバレを見ていなかったことに感謝した。それほど終盤の展開は意外でスリルがあった。 肝心な件が全く進展しなかったことには、たしかに不満が残らなくもない。しかし、雨宮さんと刑事達の14年間の思いを知っただけでも、読んだ価値があったと思える作品だった。 | ||||
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久しぶりに横山氏の作品を読みましたが、読みごたえという意味で他とは一線を画す上手さですね。最後の大団円とそこにたどり着くまでの伏線の構成にはうなる他ありません。解決するものもあれば解決しないものもあって、完全にハッピーエンドでないところもいい。いろいろな人が、いろいろなものを抱えつつ、一瞬、この事件で交差した。そしてまたバラバラになって、日常の自分の課題に向き合っていく。そういう一瞬の積み重ねでできている人生の中で、自分自身を見つけていく登場人物たち。だからこそどこにでもいそうな人たちに思えるし、自分自身にも投影して考えられる。とびっきりのエンターテイメントであるとともに、自分を振り返る刺激としても面白い本でした。 | ||||
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ものすごく期待させる!このあと何が起きるんだろうとワクワクしながらページをめくれます。 | ||||
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最後は忙しかったかなあと思います。伏線の回収が。良かったーとは思えない感じです。 | ||||
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読みはじめて感じたことは、重い。 とにかく重いし難しいし長いし、いつ話が進むんだとブツブツ言いながら読んでました(笑) 私は普段小説を読まない、読んでも恋愛小説だし、漫画や映画の方が好きです。ミステリーやサスペンスで唯一読んだと言えるのは、東野圭吾のマスカレードホテルくらいです。こんな重い小説があるのかと。正直くどい、と挫けそうになりました。 ところが少しずつ話が進みだすと、それまでの重くくどかった文章たちが甦り、登場人物の表情や息遣いが聞こえてくるかのようにリアルに感じてきます。 くどいなんていってごめんなさい。 凄すぎます。 ぼんやりとしか見えなかった輪郭が浮き彫りになってくるにつれて、物語のスピードが増し、自分の鼓動が激しくなり、早く、早くとページをめくる指が落ち着かなくなる。 最後の一文を読み終えると、物凄い達成感と爽快感と、終わってしまった喪失感で胸がいっぱいになりました。その晩は夢にも見ました。(笑) 警務と刑事、マスコミと警察、親と子、それぞれの正義や悪が入り交じり、それぞれの叫びが頭のなかいっぱいに響いてきました。本当に凄い小説です。私の表現力がもっとあれば、と思うのですが、みなさんのレビューで充分ですね(笑) とにかく読んでほしい。小説ってこんなに充実した時が過ごせるのだと、改めて本の素晴らしさを気付かせてくれた一冊です。横山秀夫さんに感謝します。 今日本屋で、影の季節を買ってきました。きっとまた、私をわくわくさせてくれるのだと思います。 | ||||
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傑作です。いわゆる警察小説に含まれますが、組織論や働き方についてより多くの示唆を与えると思います。 前半2/3は巨大組織の人事やマスコミの報道規制問題、家庭内での軋轢などに主人公がひたすら翻弄され、摩耗していく様子がひたすら描かれます。ただこのような苦しいシーンが400ページも続くのに読ませる作者の力量はさすがです。 残り1/3は怒涛の展開。ここまでの話が序章に過ぎなかったことが分かります。、登場人物たちの鬱憤も一気に吐き出され、読んでいて気持ちがいいです。主人公が自分の仕事の本文に気づく描写が好きです。 | ||||
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映画紹介が気になり、読んでみました。 中だるみも少々あり、眠くなることもありましたが、 6~7割に差し掛かってからは猛烈な勢いで引き込まれました。 ところが、、 読み終えた瞬間、え?映画のように上下に分かれているの? と、調べましたが、文庫だけ上下に分かれているだけで 単行本は完結のようです。 絶句・・・ あとは読者のご想像にお任せします。なんですね。。。 え、あの人はどうなったの?結局犯人はどうなったの?とか、 全てが曖昧です。ひどい・・・ アメリカ映画のように次作へひっぱる予定でしょうか。 実話を元にしているとのこと、ここまでが限界だったのでしょうか。 やりっぱなし感が悲しいです。続編があることを期待しています。 | ||||
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警察組織の人間模様の機微が詳細に描かれていて とても勉強になった。 ただ、登場人物の心象風景の描写がややピントずれしているところがあり、 展開も遅く、もっとコンパクトにまとめられたのではないかと思った。 最後は予想を裏切る結末で、十分に迫力があったが、 本作のもう一つの幹である失踪したあゆみの結末に大いに不満を持った。 | ||||
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警察組織の人間模様の機微が詳細に描かれていて とても勉強になった。 ただ、登場人物の心象風景の描写がややピントずれしているところがあり、 展開も遅く、もっとコンパクトにまとめられたのではないかと思った。 最後は予想を裏切る結末で、十分に迫力があったが、 本作のもう一つの幹である失踪したあゆみの結末に大いに不満を持った。 | ||||
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おもしろかった。家庭内の問題、望んでいない部署での仕事の葛藤にあいながらも、問題を解決していくのに拍手をおくりたくなりました。 | ||||
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この程度の結論を導くために、あまりにも前段が長い。 あの結論ならば、警察内部のイザコザなんて、ほとんど関係ないと思う。 長編は、それなりに中味の凄さが必要だと思います。 | ||||
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読み終えてここのレビューを見ました。 おおよそ高い点をつけている方々のおっしゃるとおりで、警察小説ですね。 政治とかメンツとか体裁とか、上とか下とか、中央と地方だとか、そこに縛られる男たちの物語、って感じですね。 サラリーマンで10年やってきた今の私にはよくわかりますが、学生とかのほほんと働けてる?人たちにはあまりわからない感触かもしれないですね。自分のシマやカイシャを守るというところが入ってこないと思う。 | ||||
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人物相関図が必要だ。新聞記者だけでもかなりの数の名前と所属を覚えなければ話について行けない。それに加えて警察側のキャストもかなりいる。 私はロクヨンの事件に興味を持ってこの本を手に取っただが、話が本線から逸れたところに多くの頁が割かれている。没入できたのは雨宮事件絡みのシーンだけだ。それ以外のシーンは警察の内部抗争や警察と記者クラブとの戦いで、それは背景として必要な材料かもしれないが、長すぎるし、いろいろな人が複雑に絡み合ってキャラの訳が分からなくなり、睡魔と戦って目が疲れた。 ラストの追跡場面は緊張したが、ぼかすところが多くて悶々として終わった。 二渡の行動の理由もスカッとはせず、読者は秘密めいた中で置いてきぼりを食らっている感じ。 最も不愉快なのは、主人公の三上の娘が父親に似てブサイクなために親を嫌って家出してところだ。娘がいる親にとってはいたたまれない。さすがに映画やテレビドラマでは三上も娘もブサイクな俳優を使っていないのは、ブサイクな顔に悩みを持つものへの配慮ということか。しかも、娘は最後まで所在が分からないで終わる。娘の心理描写や家出の切っ掛けの描写がもっとあれば救われるのだが。 映画化もされて評判の良い作品だが、言葉がよく分からない箇所もあったりで、なんとか最後まで読み切ったという感じでした。 実際に起きた未解決事件をモデルにしているとのことだが、作家が警察の捜査内容や当事者の心情を正確に描写することはそもそも不可能であり、ストーリーの中に横山氏の創作の部分もあることから、実際の事件はあくまでも「モデル」として、横山氏なりの解釈で事件を構成し、長編に付き合った読者に疑問を残さずに終わって欲しかった。最後に雨宮と幸田と犯人がモノローグする形で。 身代金の仕返しは痛快だが、紙に何が書いてあったのか。犯人の動機について書いてあったのは良かったが、どういう動きや心情で翔子ちゃんを殺したのか。テープは何故回らなかったのか、日吉は何も言葉を発さずに終わったが救われたのか。 続編が出れば読みたいです。 | ||||
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緻密な描写、特に登場人物の心理描写や細かな背景設定に辟易して 途中かなり中弛みしましたが、最後は圧巻でした。そのつまらない 伏線部分がすべてつながるのです。 後半の「ホシは『サトウ』を名乗り、現金二千万円を要求しています」 から物語りが急激に動き出し、スピード感あるままラストを迎えます。 予想だにしない展開の中、オタクレベルの細かい伏線が最後1つに つながったとき、見事な脱力感につつまれました。 偉大な作品を読み終えた後の、不思議な脱力感でした。 凄い本でした。この後映画を見ることにします。 主人公の三上は佐藤浩市にぴったりです。 ちなみにNHKのドラマの方はいまいちでした。 | ||||
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映画も見ましたが、なかなか面白かったですね。映画のほうが最後のモヤモヤがフットンダ感じですね。 この作者の作品は初めて読みましたが、なかなか面白く、くせになりそうです。 | ||||
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映画化されたとのことで読みました。 面白い!一気読みでした。 個人的には、映画を観る前に読むのがオススメです。 | ||||
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映画より臨場感が湧いてくる、横山秀夫渾身の一冊だと思います。 | ||||
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まず、この小説はミステリーではない。そう思う。 では何の小説かというと人事小説だ。世間ではビジネス小説、経済小説と言うこともある。つまり半沢直樹や島耕作の出てくる類の小説だ。うだつの上がらないおっさんたちが大勢登場して、自分が課長になった部長になれないと大騒ぎする。私の一番嫌いなジャンルの小説だ。 これは、その人事小説の警察バージョンと言っていい。主人公のD県警広報官で元刑事・三上をはじめ、現役の警察官やら定年退職したジイさんまで出てきて、人事の話でごちゃごちゃと続いていく。 だが、この大嫌いなはずのジャンル小説を、引っ張られるようにして私は夢中で最後まで読んでしまったのだ。 読み返してみて、他の人事小説と何が違うのか考えてみた。2つほどポイントがあると思う。 まず、この小説の基底に流れる「警官魂」とでもいうべきものだ。表題の64(ロクヨン)とは未解決のままの誘拐殺人事件の通称だが、これを解決できない後ろめたさを、すべての登場してくる警官・引退警察官たちが共有している。さらにそのことが彼らの行動に、微妙に影響を及ぼしている。 このことが、会社の中で人事抗争を繰り広げるだけのただの人事小説とは、また違った味わいをこの小説にもたらしている。 もう一つ、それは「郷土愛」だ。 主人公三上は、D県警が治安を守るD県の出身者だ。三上のこんなモノローグがある。 「天下国家がどうした。それは誰かの故郷の集合体だ。(略)そこにも警察官がいる。多くの仲間が町や村を守っている。誇れないか。(略)故郷がつつがなく、平和で安全ならばそれでいいではないか。」 これがこの小説のキーメッセージなのだろう。 半沢直樹も島耕作もこんな言葉は吐かない。島耕作など国益を唱えながらライバルを蹴落とすのに夢中になっている。 こうして会社を舞台にした人事小説とは、全く違う味わいになっているのだ。この64は。 「警官魂」そして「郷土愛」。これこそがこの小説に、最後まで読者を引っ張るたくましい魅力を与えている。そう感じられた小説だった。 最後にもう1点だけ言っておきたい。※ネタバレになるかもしれないので、嫌気される方は以下を読まないでいただきたい。 この小説には未回収のエピソードがある。これは何かの伏線なのか。あるいは「続・64」を作者は書くつもりなのだろうか。 | ||||
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