■スポンサードリンク
64(ロクヨン)
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
64(ロクヨン)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全542件 81~100 5/28ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリー小説が好きなので、映画化もされ話題になっている本作品を購入しました。 経験則で言うと、上下巻分かれている作品は上巻で話を広げ、下巻で一気に読ませるものが多いと思います。 それを期待して上巻を読み終え下巻に手を伸ばしたのですが裏切られた気分でいっぱいです。 まず、これはミステリーと呼んでいい作品でしょうか?この作品の”謎”は主に2つあると思います。 一つ目は未解決の幼女誘拐殺人事件 - 通称ロクヨン事件。二つ目は主人公である刑事の娘の家出事件。 まず、一つ目の犯人を見つける方法がお粗末過ぎて、もう何とも言えない。二つ目に関しては謎のまま終了。この作品のキーである無言電話を自然に出すためだけに作られた設定と言いきってもいい。この作品がノンフィクションであるならば謎が謎のまま終わるのもアリでしょうけど、フィクションでこの出来は漫画で言うところの打ち切り連載終了並みの消化不良。 ただ、この作品が面白くなかったわけではない。ミステリーでなく刑事ものとしてみれば組織の人間関係など知らなかったことが沢山出てくるし、記者クラブとのいざこざもドラマがある。なので総合で評価をつけると星3つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
敢えて、男のための小説と言い切ってしまおう。 登場人物の人間くささ、執念、葛藤、正義感とそれとは裏腹の野心。 横山秀夫の世界がびっしり詰まった、秀作です。 「見事」と言うほかはありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
三上義信。広報官としてのポジションを、全うしようとする。 そこには、組織の理不尽さと不条理がからみあい衝突する部署であり、 そうであるからこそ、アイデンティティがとわれるのである。 D県警での刑事部と警務部の微妙な対立が 64 ロクヨンという 昭和が終わり 平成の時代になる前に起きた 誘拐事件が未解決なまま、14年すぎた時点でのさまざまなことが、 さざ波とうねりのような時間を過ぎていく。 交通事故が起きた。加害者は妊婦であり、警察のトップからは 匿名 を指示され 三上広報官は 匿名として 記者クラブに 発表するが記者たちは 匿名に反発する。 長官が視察に来るという予定のために 必死に 記者クラブを 説得する 三上広報官。 しかし、長官の視察の目的は。 そして、64の誘拐事件の真相が 浮き彫りになった 時に、三上は どのように行動するのか? 娘の失踪。妻の精神的な不安。そして、警察の組織の中での板挟み。 そんな中でも、貫こうとする強い意志が三上にはあった。 64の誘拐事件の被害者の父親 雨宮の深い愛情と執念。 ただ、ひたすらと。そして、なにかの手応えが。誘拐事件は 急展開をする。 なぜ?という 問いかけをしながら 三上は 真実に 突き当たる。 そこには、松岡と言う存在があった。 イヤー。おもしろかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画は観ていないが、観た方が良いのか観ない方が良いのか、、、そんな思いを抱かせる数少ない推理小説。 ストーリー展開と、人の心の内を巧みな表現と深い人生観で描写している。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容や文体がちょっと重かったのですが、県警と本庁のバトル、被害者の父親が電話で犯人を突き止めるラスト、主人公の家庭事情をうまくからめていて、読み応えがありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容もさることながら非常に話の流れがよく、引き込まれて一気読みしてしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
友人から上巻だけを貰い、続きが気になったので下巻を自分で購入して読んでみました。 結果、“気になる結末”の大部分が解らないまま話が終わってしまい、ものすごくモヤっとしました。 釈然としなかったので評価は低めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ニード・トゥ・ノウ。知る必要のない情報は与えるべきではないという考えを完全に否定することはできない。例えば戦争で味方の兵が敵の捕虜になっても、何も重要なことを知っていなければ情報漏洩を心配する必要はない。 但し、『知らない立場の人間が知らないことの価値を理解し、指示する人間に全幅の信頼を寄せている』ことが前提になければ、組織のモラル低下は避けられない。残念ながら官僚組織に限らず、多くの巨大組織のエリートがこの問題を理解していない。 官僚組織において現場の人間がどのように振る舞うべきか。矜持を守る生き方とはどういうものか。そのことを真剣に考えさせる作品です。 Kindleが合本で出版してくれたのはありがたい。文庫本は日本の芸術と言えるほど小型だが、やはりカバンに入れておくと負担になってしまう。Kindleのありがたさを痛感できる作品でもありますから、是非、このバージョンをダウンロードすることを薦めます。 ただ、文庫本は日本の芸術なので、旅先の宿の本棚なんかに置いてある文化がなくなると寂しいです。できれば電子本の売り上げを一部文庫本を印刷・配布している企業に配布するような仕組みを考えてほしいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても面白く一気読みしました。もう一段、最後に迫力があればよかったかも | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
記者クラブは、警察署から居室を与えられ、光熱費まで負担させている、骨抜き御用聞き集団だ。 だから、ここに描かれているような生意気な記者は日本全国に一人もおらず、このドラマ自体が成立しない。 作者は警察組織には詳しく、警察の視点から小説を描いているが、この作品に関しては全くの誤解だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察に対してのよくある批判ネタから、それはあり得ないでしょう!という無理のある設定から、最後には事件の意外な展開へと続く… んー 個人的にはボリュームの割にはイマイチかな | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は、話のはじめから終わりの数ページまで警察内部における人間ドラマ、官僚組織の中で苦悩する人間を描く、ミステリー好きとしては、読むのが苦痛であった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作品は素晴らしく面白かったのですが、無数の書き込みがあり、ところどころ折り目がついていて、大変嫌な思いをしました。色鉛筆で、線を引いたり、文字を囲んだり、前の持ち主が本屋作品を丁寧に扱っていないのがよくわかり、大変残念です。作者や、他の読者、ほんずきの人に対しても不敬だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たたき上げの刑事である三上は突如、広報官を命じられマスコミとD県警の本音と建前の違いに苦しみ、マスコミからは隠してる情報を教えろとつるし上げを食い、エリートキャリアである上司の赤間からは「何も知らなければ、余計なことは喋らなくて済むでしょう」と言われ、愕然とする。そして高校時代の後輩で出世街道を驀進する二渡が高校の剣道部のことで恨みを持ち、自分を陥れたのではと疑う。結局のところ三上は刑事として問題があったから刑事から、外されたのに過ぎないのだが、自分に都合の悪いことは認めたくなく、組織が腐敗しているからと思い込む。イライラした三上はやたら煙草を吸う。三上の迷いは自分の娘に目に見える形で現れ、父親そっくりの自分の顔がいやだと、もがき苦しみ、家出する。やがて三上は14年前に発生した少女誘拐殺人事件でD県警が重大なミスを犯し、犯人を取り逃がし、その事実を隠蔽していることを知る。警察不信になった少女の父親は執念ともいえる地道な作業の末に犯人にたどり着くが、逮捕権のない父親は驚くべき方法を取る。数々の修羅場を経た三上は自分の信念を曲げずにマスコミからもD県警からも信用される、三上自身の人間性を打ち出すことしかないという結論に達する。吹っ切れた三上は本音を見せてくれなかった二渡とも腹を割って話せるようになる。ようやく自立した三上は娘も自立して生きているに違いないと娘の無事を確信する、他人は自分を写す鏡だと思わずにいられない。作者はノンフィクションのようなアプローチで、この小説をかいており作為的なわざとらしさや、取って付けたようなどんでん返しはなく現実的である。ただ、この手法にも欠点はあり、現実の殺人事件は我々の想像を遥かに越えている、小説は現実を越えられないのである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
横山秀夫作品は全23だと思いますが、その中でも最長編だと思います。次作にも期待です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
速くて、とてもきれいでした。包装もきれいでした。 申し分ありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
速くて、とてもきれいでした。包装もきれいでした。 申し分ありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻は臨場感があり、引き込まれましたが、下巻に入るあたりから、イライラしてきました。 組織、仕事にがんじがらめの中年男の内省、心理描写にイライラ~。 男社会ってバカじゃね? こんな内省するなら、ふだんから示してみせろ!と。 小説だから内省が描けるのですが、実際にこんな男の繊細な心理はなかなか知り得ないので、現実とのギャップになぜかイライラしました(笑) 男臭くて、男が嫌いになりそうです(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先日海外の賞を取りそう(残念ながら受賞ならず)とかってニュースを見てやっぱ読んでみるかと購入してみた。 横山秀夫さんに関しては以前「半落ち」を買った事があったのだが世間の評価ほど好きになれず、その後ドラマ化された他の作品なども見てみたが可も無く不可も無しという印象で、三作品くらいで偏った評価をしてしまい硬いテーマゆえ推理小説としてはそれほど面白くないみたいなレッテルを貼ってしまっていた。 そんな具合だったのでこの本も実は買うところまで行っても実は推理小説の面白さという点ではさほど期待はしておらず、海外で何がウケたのかくらいの興味しかなかった訳だが、これはいい意味で裏切られた。 ホント面白かったです。 まず誘拐事件の犯人、これが全く読めなかったんでここでまず感心してしまった。まあこの作品の一番の山場とは思うが。 それから狂言の方の犯人の執念が結実した点だが、ここが低い評価を付ける人の引っ掛かった所なようでそれはとてもよく解るのだが、あんな目に遭ってしまった人に残された人生を想像するにこれはあり得るかも知れないと思わせるモノが自分には感じられた。やはり人間何かしら生き甲斐というか糧と言うかそういう物が無ければ生きていけないだろう。で、このケースの場合没頭出来る何かがあるとすればアレしか無いのではと思えるのだ。実に途方もなくて非現実的な話ではあると思うが、物語を読んでる時はあまりそれを感じなかった。 あとはラストに関しても賛否が分かれているところかと思うのだが、色々な形(死別以外)で人を失くした人が読んだら…という事を読みながら考えていたのだけど、もしそういう人が居たならその人にとっては一番励みになるような結末だと思った。だから私はこれで悪くないと思う。 また前半部が退屈という意見もまあそう感じる向きも少なくないだろうとは思うが、マスコミにも警察にもどちらかと言えば懐疑的である人間からすると実に考えさせられる描写が多く単なる娯楽作の枠に収まらない重厚さ、横山秀夫の作風に今更ながら唸らされる思いだった。 NHKでドラマ化した際、大評判だったのを覚えている。冒頭にも書いたように作者自体に興味が無かったので当然スルーしていたのだが読後の今は当然見てみたいと思っている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察小説が好きで、横山秀夫さんの作品もよく読んできましたが、 間違いなくこれが最高傑作だと思います。 横山さんの出身地である群馬県警がモチーフのD県警が舞台。 報道発表を担当する「広報官」という職につく幹部警察官・三上が、 警察の立場と、より広い情報の開示を求めるメディア側との板挟みになる、 というストーリーが一つの軸。 もう一つの、そしてより大きな軸が、かつてD県で起きた未解決の幼女誘拐事件。 天皇崩御によりわずか1週間で幕を閉じた昭和64年に起きたことから 「ロクヨン」との符号で呼ばれるこの事件をめぐり、 いままで隠されてきた警察内部の汚点も明らかになります。 ストーリーは「記者クラブとの衝突」から「ロクヨン謎解き」へと進んでいくのですが、 全体を通して貫かれているのが「対立」の構図です。 主人公・三上の役職は、警察小説の主人公としては少し珍しい「広報官」。 この「広報官」という立場は、公正な警察をアピールするという立場から 現場の警察官が明らかにしたがらない捜査情報を、メディア側に提供する役目をもっています。 この「矛盾した立場」にあるともいえる三上の目を通して、 「警察とメディア」の対立、「事件捜査を担当する刑事部と、バックオフィスを担う総務部との対立」、 「地方組織であるD県警と、中央組織である警察庁の対立」など 様々な対立構造を複雑に絡ませ、重厚な物語に仕上げています。 私は映画版も見ましたが、内容が重厚なので、やや駆け足で全体像を描いている感じがしました。 小説版は、警察機構の説明にも時間を割いているので、事件の背景も理解しやすいと思います。 満足間違いなしの作品。じっくり、どっぷりと読み切ることをおすすめいたします。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!