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64(ロクヨン)
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64(ロクヨン)の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全546件 541~546 28/28ページ
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| 7年分ためたものを一気に吐き出すような、最初から最後まで横山秀雄節がグレードアップして全開、大いに楽しめた! たたみかける文章はより一層シンプルで、その言葉の一つ一つが強い。 警察内の男たち女たちの価値観、矜持、猜疑、欲望、弱みがひとりひとり見事に活写され続け、ただ単純なエリート官僚vs叩き上げの物語にはならない。 そこは、登場人物たちの生きざまが問いかけられ続ける世界なのだ。 何より、横山秀夫は主人公に「足枷」をかけるのがうまい。足枷はあまりに酷く強い力で主人公を縛り、物語の中で思うように行動をさせない。 主人公はその足枷ゆえに、己が立位置に苦しみ、悩む。揺れ動く。俺は自分の誇れる仕事をしているのか、ためらいを家族のせいにしているのではないか・・・。 そこに滲み出てくる主人公のあたりまえの人間臭さがいい。その自分の弱さに焦れる気持ちに共感できる。 だからこそ、主人公がこの過酷な状況を果たして打破できるのか、目が離せなくなるのだ。647ページも! 最後の無線、携帯での会話とパソコン画面だけを通して描写される追跡捜査も、リアリティがあって面白い。 広報官、という職業を主人公にしたてたのも、新鮮だ。警察機構の仕組み(のゆがみ)にまた一歩踏み込んだ世界を読める思いがする。 不気味に出没する二渡という人物ががいまいち分からないなー、これだけが瑕かなと思っていたら、ちゃんと最後に。 言うこと無しです。 | ||||
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| まさしく、連続ドラマ化を前提にした作品だ。昨今の空虚なテレビドラマを蹴散らす、大物感である。翻訳し、海外での放映すら可能だろう。この大作を、2時間で観るのは余りに、もったいない。 | ||||
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| いつもなら文庫化を待って購入するんですが、 キャッチの「究極の警察小説」に負けて衝動的に買ってしまいました。 いやーこれは買って正解。 的確でスッと胸に落ちる描写は変に文学めいた回りくどい言い回しが一切なく、 平易な文章で統一されているからとにかく読みやすい。ぐいぐい読ませる。横山節健在です。 全647ページ。この分厚さが途中から嬉しくなりますね。 まだ終わらない、まだ読めるぞと。 ストーリーや結末には触れませんが、会社勤めしてる40代なら誰しも主人公の三上の気持ちが胸に沁みるはず。 おすすめです。 | ||||
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| 待ちに待った、横山さんの新作。 もう一気読みしました(5時間かかりましたが)。 それくらい、熱中する内容でした。 ま、最後は意外な終わり方でしたが、大満足!!! 早く次の新作、出ないかなあ〜←気が早い。 | ||||
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| 「これを書かずに死ねるか」のひと言に釣られ手に取った。 ずっしりと分厚い単行本はこれまでになく重い。 最初は文庫本になるまで待つか、あるいは中古でもいいか、 という想いもよぎった。 だが、かつてのインタビューで毎日睡眠3時間半。正月以外ほとんど帰らず 執筆に明けくれ、危うく心臓発作で死にかけたという記事を読んでいた。 恐らく著者自身の生きざまなのだろう、いつも主人公は思うようにならない 組織のはざまで生きる姿をかもし出してくれる。 この世の中はそういうままならない世界。その中にひと筋の光を見い出していくのが 横山小説の醍醐味だ。 私は横山氏の短編小説「真相」あたりのファンであり、 描写部分を引き伸ばした感のある64は買おうかどうか少し迷ったのも正直なところ。 しかし2度目に手にしたときそのずっしりとした重みのある文章に、 健康に留意しながらも横山氏が並々ならぬ想いで書き上げたのではないか、 という気がした。そして2度目に手にしたとき、これは買わなければ、との想いが 出て購入に至った。 内容の細かいことはほかの人がレビューするだろうから割愛するとして 大事なことは、主人公の生きざまに対する描写。組織のジレンマにさいなまれながらも 自らの主義を貫いていくところにいつもながらの横山小説の醍醐味がある。 私自身組織のはざまで苦しんだ。だからこそ彼の言わんとするところはよくわかるし 救われた身だ。 横山氏のジリジリと訴えかけてくる文章は今回も秀逸だ。「半落ち」で彼の世界に触れ、 私自身も本を出せるきっかけとなった。 7年も待たされたし次はいつ出るかわからないのだからぜひ単行本の新刊で手にされたし。 | ||||
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| ずっしりとしたボリューム。それもそのはず、ページ数は著者最長の647ページにも及ぶ。 長い。しかしそれだけ作者には書きたいことがあったということだ。 組織と個人。警察とマスコミ。家族の問題。過去の因縁。。 著者が今まで書いてきたテーマで直球勝負している。「俺にはこれしかない」という作者の魂(覚悟)がこもった一球だ。 七年ぶりの横山秀夫の文章は懐かしく心地よい。鈍るどころか鋭さを増し、読者に読むのを止めさせない。もう一章、もう一章と思っているうちに、読み終えてしまっていた。 長年待っただけあり、読み応え十分の大作になっている。 著者の警察小説の特徴として、派手に事件を解決する刑事よりは、どちらかと言うと地味な事務畑の人が主人公になることが多い。今作もその例にもれず広報官が主人公だ。 D県警の広報官・三上義信の家族に起こったある事件を通奏低音として、物語は緩むことなく次々と展開していく。全編に渡り緊張感が張り詰め、三上の息遣い、叫びが聞こえてくるかのよう。 三上は少ない手がかりを追って、徐々にD県警を揺るがしかねない秘密の核心に迫っていく。その過程で多すぎることを考え、悩み、葛藤し、怒り、脅し、涙する。まさに一人の人間が主人公なのだ。 組織での男の葛藤を見せられると、自分の父を思わずにはいられない。自分の父も(程度の差はあるが)会社という組織に属し、子供である自分を含め家族を養ってくれた。父の、決して家族の前では見せない苦悩を垣間見た気がした。 そして著者は、警察官である限りどんな人でも全員警察官としての誇りを持ち働く姿を描いている。 横山秀夫の本を読んで奮い立たされる本物の警察官もいるのではないだろうか。 | ||||
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