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体育館の殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
体育館の殺人
体育館の殺人 (創元推理文庫)

体育館の殺人の評価: 3.68/5点 レビュー 172件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.68pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全172件 141~160 8/9ページ
No.32:
(4pt)

骨太なミステリー・・・なのかな?

読んだのは結構前なのですけど、楽しめました。
探偵がアニメオタク、という部分はなんか斬新で良かったです。
トリックは本格っぽい感じで、たまにはこういうのもいいかなと思いました。
続きがあるそうなのでまた読みたいと思います。
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No.31:
(4pt)

昔ながらのロジックと今風の学園ドラマの融合

体育館で高校生が殺された.
衆人環視の密室のなどに高校生探偵が挑む.

密室やアリバイといった古典的なミステリーの謎解きが主体であるが,
オタクキャラの主人公がホームズ張りの推理で解き明かしていくという,
古典とラノベが融合したようなスタイルが面白い.

そもそも探偵役が犯人探しに使命感を持っていないことで,
結果的に,犯人当てよりも不可能殺人の解明に主眼が置かれており,
この辺がわりと無理なく謎解きに興味が持てる要因になっている.
つまり,動機や真相は後回しになっているが,
それがマイナスポイントにはなっていない.

謎解き自体はやや無理が感じられる部分もあるが,
本格推理としては十分成立する水準と思われる.
魅力的なキャラクターたちと,主人公の隠された背景など,
シリーズ1作目として,今後に期待させる1冊.
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No.30:
(4pt)

純粋ミステリ

余計なものがない。
探偵のキャラクターと謎がほとんどすべての純粋ミステリ。
サラッと堪能できます。
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No.29:
(4pt)

まともな本格ミステリー

よくまとまっていると思います。賞を受けたのも納得できます。大学生でこれだけのものを書くとは凄いと思います。その後も何冊も出しているので、まずは順調な作家デビューといえるでしょう。

選評では、トリックなどに穴があるのが問題だと言われています。そのせいか、以後の作品のトリックやアリバイなどがやたらと詳しくなってしまい、理解できないままに読み進めることになります。この作品くらいシンプルな方が良いように思います。読んでいて読者がだまされていればいいのではないでしょうか。そもそも、面白ければジャンルを問わず何でもいいと私は思っていますので。

主人公のオタクぶりなどが楽しいのがこのシリーズですが、この第一作ではかなり押さえられています。賞に応募するためでしょうか。後の作品の方がより楽しく読めます。
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No.28:
(3pt)

ロジックは粗削りだが、今後に期待

事件は、学校の体育館で起こった殺人事件1件のみで、事件を取り巻く状況はいたってシンプル。「読者への挑戦」を付けた本格志向の作品(もちろん、私は真相も犯人も全くわからなかった)。
この作品は、ロジックが売りのようであるが、確かに論理的な推理が示されている部分もあるが、強引な決めつけによるロジックの綻びも随所に見られる。
犯人の密室からの脱出は意外な方法ではあるが、危険すぎるし、この方法が使えるかどうかを記述内容だけでは読者に判断できない。
現場に残された傘の存在が大きな欺瞞になっており、解決編はなかなか読みごたえのある内容であった。

(ネタバレ)
裏染が示した、DVDとビデオデッキのリモコン切り替えの論理だが、他の理由も十分に考えられる。
たとえば、次のような理由だ。
①放送部員が前日にリモコンでビデオの電源を切った際に、誤ってDVDの切り替えボタンを押した。
②事件のあった直前に、朝島がDVDを見て、それを他人に知られたくなかったので、コンセントをビデオの方に戻した。
また、犯人がDVDの内容を直ちに確認しなければならなかった理由も説得力に欠ける。確認せずに、2枚とも持ち出せば良かったのではないだろうか。犯人が映像関連に重点を置いて捜査が進められることを危惧したから、という理由を挙げているが、まるで説得力がない。
傘の論理に関しても、ブランド品だから置き忘れの傘ではないと決めつけているのは強引だ。また、傘を2本持って出入りする生徒が防犯カメラに映っていなかったことから、学校の外に出て傘を入手した可能性はないと断じているが、折りたたみ傘で外に出て、戻ってくる時には折りたたみ傘を畳んでバッグに入れれば良いだけではないだろうか。帰りのときだけ、ご都合よろしく、備品室の傘を借用したことになっているのは、どうにもいただけない。
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No.27:
(4pt)

面白かったけど、そもそもの設定はどうなんでしょうか

ライトな感じで面白い。細かい点には突っ込みたいが、まあ読者が論理的に犯人をあてることができる。
エラリー・クイーンのファンなら「読者への挑戦」が懐かしい。
しかし読みながら私の頭のなかは最大の疑問が発生。
計画的殺人(これは1ページ目で判明している)なのに、犯人は場所は学校の(旧)体育館(部活が行われる)、時間は授業終了直後にしたか。
この犯人は犯行当時は目撃されず、密室状態にすることができたが、犯行前後に誰かに見られない自信はどこからくるの?
私が犯人ならもうちょっといい場所と時間帯を選びます。
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No.26:
(2pt)

推理の前提が不十分

犯人の絞り込みに使った証拠品って、鞄に入るようなやつもあるから、一本は偽装に使っても問題のない状況は簡単に作れる、みたいな誰でも考えつきそうな理由に対して合理的な説明がないから、推理の前提であるところの犯人の大幅な絞り込みにが意味をなしていない。この不自然さに誰も突っ込まないから、(某「数字錠」のように)きっとこれを使ったどんでん返しがあるのだろうと思ってたら何もなく終わってがっかり。
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No.25:
(3pt)

ちょっと荒削り

良い点
・読みやすい

悪い点
・主人公のアニメオタクという設定が活かされていない
・推理が強引

アニメオタクという設定があるからには、せめてアニメからヒントを得るとか何でもいいので活かしてほしかったですね。

それと、強引な推理も引っかかりました。
たとえば傘が2本の推理に関して、まだ他に方法はいくらでもあるのに
「他に方法はない、だからこの方法に絞られる」と決めつけるところに納得がいきませんでした。

そして主人公の推理の特徴ですが、すべてが消去法です。
○○と○○はこの時いなかったから不可能、除外。
最後までこのような調子で進めていき、解決します。
アっと驚かされるようなトリックもなく、少々拍子抜けでした。

アリバイが主な事件は作る側にしてみれば
犯人の行動を先に決めておき、後から「ノイズ」増やせば一見複雑でそれっぽい事件に仕上がります。
作る方は楽ですが推理する側は「ノイズ」の行動も把握しなければならず、面倒なんです。
このノイズの多さと、推理の強引さが荒削りだと感じた理由です。

しかし没入しやすい世界観、読みやすい文章、スピーディーな展開はとてもよかったです。
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No.24:
(4pt)

「○○館の殺人」パロかと思ったら・・・

どこからのインプットからは忘れましたが、いくぶんライトノベル寄りという認識を持ちつつ、 洒落で読んでみようかなーと手にしてみました。 ところが結構本格派な構成で驚いた。 探偵さんはラノベに出てきそうなキャラクターでしたけれど。 無事解決したってのに、残りのページ数で何やるのかと思ったら おお、操り師がおったのか!これはまた・・・。 このクオリティなら、シリーズ他の作品を読んでもいいなぁ。 しかし、密室脱出トリックに気づけなかったのが悔しいわ。 見え見えじゃんね。
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No.23:
(3pt)

素質はあるけれどまだまだ力不足

論理を展開して少ない証拠から犯人を特定するって、名探偵ものの醍醐味だと思うんですけど、その辺に対するこだわりが感じられて好感を持ちました。 ただし名探偵のキャラづけの為のアニオタっていう設定が事件と、まったく関係ない点のは、なんだかなぁ。 意味なしですよね。 名探偵の論理的謎解きにこだわりがある点は評価するけれど、「平成のクイーン」というキャッチコピーはいくらなんも大げさかな。
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No.22:
(3pt)

推理小説

高校の体育館で起こった殺人事件を、刑事を出し抜いて生徒が解決していくという物語です。
展開や内容自体は、昔ながらのオーソドックスな推理小説という感じを受けました。
良い意味で普通過ぎて懐かしさを感じる程です。
エピローグの展開の仕方は、今邑彩さんを意識されてるのかなと思いました。
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No.21:
(4pt)

面白かったけど・・

おもしろかったです。なぞ解きのシーンはわくわくしました。ただ、鮎川賞受賞作に多いのですが、規定枚数に達するためにだらだらと長すぎます。この作品も途中から飛ばし読みで十分理解できました。中編程度の内容と思えます。(長編がいい、中編が劣るという意味ではありません。) 応募作の枚数規定は必要でしょうか??
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No.20:
(4pt)

「若干のネタバレ注意!」本格物に学園系ラノベの味付けで、一気読みしました

「若干のネタバレ注意!」本格物に学園系ラノベの味付けで、一気読みしました。挑戦状の時点で概ね真相は解っていたのですが。犯人の逃走手段がちとなー、結局犯人とすれば想定外の出来事があったための行動な訳ですし。もし雨が降らず全て想定内だったら、犯人の「緻密な計画」による逃走手段はどうだったのだろうか、というところが気になりました。そして晴れていたら逃げられていたのか、あるいはもう一人被害者が出てたのだろうか、とか。若干ツッコミどころを残しつつ、次作以降にも期待を込めて、星四つです。
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No.19:
(3pt)

※超ネタバレ注意。解決に対するひとつの疑問。

超ネタバレあるので改行でスペース開けています。

犯人はリアカーの中に隠れて密室の外に出た」っていう解決がなされるけれど、
これp75の十12行目(文庫版)にさ、

用具倉庫の前、渡り廊下の三メートルほど手前辺あたりに、農村で使われているような
大きなリアカーが置いてある。風で半ば剥がれた青いビニールシートから、演劇で使う
書割らしいものやタンスにテーブル、ダンボールにアンティーク調の椅子などがスペース
を余すことなく積み込まれているのが見て取れた。

ってあるじゃないですか。

「スペースを余すことなく積み込まれた」と形容してしまったリヤカーに犯人が隠れるっての云うのは、
なんかちょっと納得いかないなと思ってしまうのは、私がなにか勘違いをしてしまっているせいなのでしょうか。
どうしてもえ「え、スペースなかったんじゃないの? 四次元リアカーなの?」と思ってしまいます。

まあ「俺は、フェアプレイってのが嫌いなのさ」って云われてしまえばもうお手上げなのですけれど。
私の読み違いでしたら、それはもう恥ずかしいばかりです。
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No.18:
(3pt)

"国名シリーズ"の過程を健気に踏襲した爽やかな作品

本作によって、作者は"平成のエラリー・クイーン"と呼ばれた由だが、確かに真向勝負の爽やかな作品。探偵役が小さな事由(本作では黒い傘)を基にして、コツコツと状況証拠を積み重ねながら、真相に至るという"国名シリーズ"の過程を健気に踏襲している。<読者への挑戦状>を作中に挿入したり、体育館という限られた空間の中で起こる犯罪設定といい、国名シリーズの体裁・稚気そのままで微笑ましく思った。

舞台は高校だが、青春ミステリという訳ではない。アニメ・オタクの探偵役を登場させるための言い訳(?)の様にも映ったが、この探偵役がアニメ・オタクという設定は余り活きていない。物語にユーモア味を加え、読者にとって読み易い作品に仕上げようという意匠なのであろうか ? また、探偵役の論理構成は中々見事なものだが、犯人の立場から考えて見ると、動機が希薄な点には目を瞑るとしても、犯行計画が杜撰な点は残念に思った。結果的に密室状態になったとは言え、体育館の床上には運動部員が居る(少なくても居る可能性がある)のにも関わらず、(幕が降りているとは言え)ステージ上で殺人を犯すなんて無茶でしょう。緻密な推理が活きるためには、犯行計画も緻密でないとね。

このように様々な瑕疵があるものの、上述した通り、私は爽やかな印象を受けた。今の時代に本格ミステリを書こうとする作者の心意気を買いたいのである。犯人側の犯行計画をより緻密にする事によって、作品のレベルは更に上がると思う。今後、そうした高レベルの本格ミステリの発表を期待したい。
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No.17:
(4pt)

体育館での密室殺人事件を解決する、オタク高校生探偵の活躍を描く本格ミステリー。

体育館での密室殺人事件を解決する、オタク高校生探偵の活躍を描く本格ミステリー。「読者への挑戦状」もあります。

「トイレに置き忘れられた一本の傘」や「羊羹の箱に入れられていたビデオのリモコン」、「残されていたリボン」など、一見、不思議には思えない事象から、多くの疑問を導き出し、その謎に光を当てていく論理展開が明快で面白い。テンポも良い。

不可能状況を作るために、どうしても不自然な舞台設定になったり、ご都合主義的な目撃情報が多かったりなど、突っ込み所はあります。荒削りな部分はあるものの、全体的には納得のいく結論でした。一応、「密室からの脱出方法」だけは当たってました(笑)。

ただ、オタク探偵の裏染天馬のキャラ付けは中途半端だったかなと。出てくるアニメや漫画ネタも「オタク」というにはメジャーなネタが多く、ストーリー的にもあえて「オタク探偵」というキャラ設定に拘る必然性は見当たりませんでした。
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No.16:
(4pt)

体育館での密室殺人事件を解決する、オタク高校生探偵の活躍を描く本格ミステリー

体育館での密室殺人事件を解決する、オタク高校生探偵の活躍を描く本格ミステリー。「読者への挑戦状」もあります。

「トイレに置き忘れられた一本の傘」や「羊羹の箱に入れられていたビデオのリモコン」、「残されていたリボン」など、一見、不思議には思えない事象から、多くの疑問を導き出し、その謎に光を当てていく論理展開が明快で面白い。テンポも良い。

不可能状況を作るために、どうしても不自然な舞台設定になったり、ご都合主義的な目撃情報が多かったりなど、突っ込み所はあります。荒削りな部分はあるものの、全体的には納得のいく結論でした。一応、「密室からの脱出方法」だけは当たってました(笑)。

ただ、オタク探偵の裏染天馬のキャラ付けは中途半端だったかなと。出てくるアニメや漫画ネタも「オタク」というにはメジャーなネタが多く、ストーリー的にもあえて「オタク探偵」というキャラ設定に拘る必然性は見当たりませんでした。
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No.15:
(4pt)

見た目はラノベ,中身は本格

アニメオタクの高校生が,学園で起きた殺人事件に挑む『第22回鮎川哲也賞』受賞作.
12年10月の単行本の文庫化ですが,それに際して大幅な改稿がされているとのことです.

オタクや引きこもりを自称しながらも,ボソボソ,デュフフ系のキャラクタではなく,
警察への挑発もお構いなし,欲望に対して素直な行動力はある意味オタクらしくもあり,
立て板に水,捲し立てるように論理を重ね,結論を導く様子には気持ちの良さを覚えます.

ただ,アニメだ声優だと『そちら系』のやり取りも多く,章や節でのタイトルをはじめ,
パロディを頻繁に織り込む作風については,全体的にライトノベルに近い印象を受けます.
そのため,これらへの理解がないとついていけず,しらけてしまう可能性は否定できません.

とはいえ,早々の事件発生から,容疑者捜しにアリバイ崩しと,スピード感ある展開で,
『読者への挑戦』を挟み,関係者を集めての謎解き披露と,お約束のスタイルを踏みつつ,
前半とは打って変わっての,にじり寄るような論弁と追い込みには最後まで引っ張られます.

その雰囲気は好みが分かれそうですが,論理好きには楽しめる一冊ではないでしょうか.
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No.14:
(3pt)

理詰めで解決するのが本格推理だが……。

第22回鮎川哲也賞受賞作。しかも初の平成生まれの作家による作品。ということで
読んでみた。星は3つとしたが、出来ればもう少し辛く2.5くらいにしたいかな……。
 高校が舞台で、天才だがアニメオタクで変わり者の高校生裏染が探偵役。その裏染君が、
プロの警察を相手にして一歩も引かない、というか、警察を手玉に取ってしまう。という
設定は、いかにも安直だが、まあ、これは良しとしよう。作者も若いし、面白いキャラク
ター付けというのも作品には必要だから。
 体育館で殺人事件が起き、それを裏染君が実に論理的に解決する。だから、別に悪い
ところは何もない。これが現実世界だと、警察は高校生の勝手な行動を許可しないだろう
し、その指示に従うはずもない。だからリアリティの欠片もないのだが、この作品は元々
そういう設定だから、そこを低く評価した訳ではない。では、なぜ評価が辛いのか?
 端的に言えば、「論理的に解決しました。はい終わり」という、何の工夫もない構成が
気に入らない。もう少し読者を楽しませてくれないか。もう少し、読者の裏をかいたり、
ビックリさせてくれないものか。読後に感じたのは、ただただそのことだった。
 だから、ミステリーとしてはそれなりに出来ているし、それなりのおもしろさもある。
だが、この読後感では、作者の次の作品をまた読みたいとは思わないのだ。作者はまだ若い。
今後、成長して良い作品を提供してくれるだろうか? 静かに見守ってみたいと思う。
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No.13:
(4pt)

日常論理推理路線の力作

日常のごく普通の空間である高校の体育館で起こった密室殺人をモチーフにした鮎川哲也賞受賞作。
読んでいて、同じく鮎川哲也賞にも応募経験のある、メフィスト賞作家の氷川透氏の作風を彷彿とさせる、なかなか書くのが難しい派手な物理トリックや専門知識を一切用いない細かな手掛かりから構築される論理だけで引っ張る作品。
青春ミステリーながら、人物がペラペラなどの近年のミステリーにありがちなライトノベルっぽい箇所がややマイナスだが、デビュー作でここまで正当派の論理で押し切る本格推理ものをものしているのは凄い。
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