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カラマーゾフの妹
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カラマーゾフの妹の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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カラマーゾフの兄弟を読んだ者からすると、違和感がありすぎて別の小説を読んでいるようでした。 また、後半は登場人物たちが13年後ではなく、現代にタイムスリップしたのではないかという錯覚を起こしてしまいました。 | ||||
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小説としてはまぁまぁ。ただし、「カラマーゾフの兄弟」が好きな人にはお勧めしないし、これが続編だと思えない。 | ||||
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こんな馬鹿な話、考えて得意になってる時点でこの作者の今後がわかる。 最初は読んでいて腹が立ちましたけど最後には作者に哀れみを感じました。 | ||||
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ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の続編を描いた小説。乱歩賞受賞作品。内容は、カラマーゾフ事件から13年後に次男のイワンが特別捜査官として帰ってくる。そしてあの事件の真相を再捜査する。三男アリョーシャは教師としてその地で尊敬される存在となっていた。長男ドミートリーは流刑地ですでに亡くなっている。犯人のスメルジャコフは自殺し、囚人ももういない再捜査に特別捜査官イワンは「名誉のため」という、再び殺人事件が起きる、アリョーシャの失踪、13年前のあの事件の頃に女中が産んだ娘エイダとは?、 「神は存在しすべてのものをお許しになる」に、はあ!?となったのは私だけだろうか。これは、正編とは真逆の主題解釈になるものである。もし、アリョーシャが革命家となるならその転向の起因はイワンの小説「大審問官」にあるはずである。アリョーシャの思想上の転向、これを巧く描かないと説得力が無いだろうし、私の読後感は、ドストエフスキーの構成に著者がそれとは違った真犯人の解釈を当てはめただけの手軽な推理小説になっており、ドストエフスキーの神学及び思想的なものをバッサリ削除し、ミステリー重視にした薄っぺらな小説という感じである。疑問に思ったのは、イワンが特別捜査官になっているのだが、前科や殺人歴のある者は当然、捜査官にはなれないだろうが、殺人犯の家族は捜査官になれるものなのか? 続編を勝手に書くのは自由だが、選評で今野敏が言うように乱歩賞や文学賞に「二次創作的作品」を受賞させるのはどうかと思う。他の候補作との平等性に欠けるだろう。 誤記 P128 情報には出会わなかった→情報には出合わなかった ※人なら出会うだが情報なら出合うだろう。 | ||||
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面白いとは思うし意欲的だと思うけど、二重人格だのマインドコントロールだの興ざめしてしまった | ||||
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不可解に思った点 スメルジャコフに兄弟を皆殺しにすると言ったフョードル。スメルジャコフはそのことをアリョーシャに言う。 アリョーシャが兄弟を救うという正義のもとにすぐに信じてフョードルを殺す安易さが我が前任者からの文章には見られないと思う。 我が前任者という言い方が読者に鼻につく印象を与えてしまっていると思う。 イワンの人格の謎を精神分析や自然科学から解き明かしているようだが、面白みを感じなかった。陳腐な説明とは言い過ぎだが、簡単に説明出来るものでもないと思う。 アリョーシャに人格的な魅力を感じなかった。13年間で普通の謎めいたおっさんになった印象。残念。 | ||||
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ドストエフスキー(原卓也)を読んだことがあるので、 この作品はちょっと変な気がしました。 | ||||
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ミステリーのあるある、多重人格、異常な性癖、マインドコントロール等々、浅く広く取ってきて、くっ付けただけの内容に感じた。 妹アンナの役割もこじつけで成り立っているようにしか思えない。乱歩賞受賞作ってこんなものなのか? | ||||
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「妹」の存在があまりにとってつけたふうで、結局、最初のタイトル「カラマーゾフの兄妹」をつけたいためだけだったようです。はじめにタイトル=広告効果ありき。 | ||||
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カラマーゾフの兄弟は3回ほど読みました。 伏線を張っていたのに続編を読むことができないのは残念なことです。 しかし、未完の作品として完結している作品なのだとおもいます。 この本の作者は勝手な自己満足のためにこのような作品を世に出してしまいました。 たしかによく考えられて構成されています。よく読みこんで考察を重ねたのでしょう。 し、か、し。単純につまらない。ドストエフスキーの世界観も完全に壊している。 他の方も書かれていますが、読み進めるのが非常に困難。 面白い本ならばどんどん読み進めてしまうのだが、読みにくさとつまらなさが相俟ってなかなか次のページへと進む気にならない。 読書嫌いを増やし、江戸川乱歩賞の権威を失墜させる作品。 いまや本屋大賞のほうがよっぽどマトモな気がする。西村賢太氏は『本屋大賞ふざけるな』発言をしてますが。彼の言い分ももっともですが、普段本を読まない人間が読むのにはとても良い本が本屋大賞受賞してますよね。話は逸れましたが・・・ 内容で星一つ、作者の努力に星一つ。計星二つ。批判も覚悟の上で書いたでしょうからね。 | ||||
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読んでおどろいた こいつはひどい内容だ アリョーシャ・カラマーゾフの最後もあまりに悲惨 カラマーゾフ第二部を予想するにしても あまりにひどい作品 こいつは偉大な文学への冒涜でしかない | ||||
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エンターテインメント系の賞に、芸術的な発想で挑戦する態度は、かなりの期待を感じた。選考委員も、その大胆不敵さに、一票を投じてしまったようである。しかし、同じような、脱構築系のスタイルを持つ、京極夏彦氏と、地道な警察小説の今野敏氏は、厳しい評価をしていたと思う。ことに、今野氏は、本作をまったく認めていなかった。それでも、私は、本作者の意気込みには、どこかやられた感があったので、読み進んだ。しかし、結局、期待は外された。というのも、本作は、いい訳とは思えない、亀山訳をもとに、それを通してのドストエフスキーを土台にしているからだ。しかも、わざわざ枚数を稼ぐような持って回った余分な説明、描写も多い。そして、結末は、なにかはぐらかされたようである。つまり、本書は、ドストエフスキーの褌で相撲をとり、それを取ったら(笑)、なにもないといった作品である。いや〜、まったく残念である。また、作者の「私は文学作品をいっぱい読んでいる、文学に通暁しているプロなのだ」という臭さも、全編に漂っている。そこもいただけない。 | ||||
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こりゃあ、こまった本。といっても苦虫潰すような「困った」でなく、 「あのコ、イイコなのに、コマッたちゃんなの」の「コマった」に近いが。 名作の改変ないしパロディは、後の世の人の特権だから、何をしてもいい、 とは思いますが、それなりに歴史のある文学賞に値する作品ではないでしょう。 もし、受賞に該当するとすれば、ゴールデンラズベリー賞ではないのか。 つまり、作り手はマジメに作ったつもりなのだろうが、仕上がりは今一つ。 不可解な殺人を扱う『カラマーゾフの兄弟』の設定を活かして、 ミステリに仕立て上げたアイデアは、確かに立派。しかし、なまじっか時代背景を ていねいに描き込んだりしてるだけにドストエフスキーの原作(もちろん邦訳のこと)を 未読の読者は、“これ”で事足れりとしそうで、コワい。 もっとコワいのは、本作を読んだあとで原作に挑んだ人が、原作のいりくんだ筋立てや 登場人物の陰影を読む愉しみについに気づかず、早急な謎解きばかり追求してしまうこと。 はじめに結論ありきの読み方だけが、小説を読む愉しみではない、 という当たり前の作法を台無しにしそうで、コワい。 逆に言えば、それだけ本作の仕込みは、それなりにガッバっているとも言えます。 でも、映画でもありますね。美術よし、衣装よし、でも、肝心の配役がダメ、 人物に魅力が無さ過ぎ、というような作品が(だからまさにゴールデンラズベリー賞候補)。 ネタバレになるから詳しくは書きませんが、人物がすべて類型的で、生彩がない。 「こどもたち」のその後の活動も、時代設定に沿わせた工夫は認めるけれども、 ハリボテの秘密基地みたいなアジトに、がっかり(いっそSF仕立てにすれば良かったのでは)。 また、同時代の大英帝国の名探偵とか、ウィーンの精神科医とか、 虚実をまじえた有名人を陰に陽に登場させているのも中途半端。シラケる。 例の名探偵と精神科医のパスティーシュだったら、昔ニコラス・メイヤーに秀作があった。 有名人をダシにした異国での事件解決モノなら、山田風太郎はじめ名だたる快作がある。 悪や不条理を描いても、それを中和するシャレたセンスとほのかな笑い。 本作に欠けているのは、それ。 でも、有能な脚本家が本作をベースにして(ブラックな笑いを加えて) 舞台化する、という手はある……かも。 | ||||
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うん、どう考えても評価は高くないな、というのが正直なところだ。 あの「カラマーゾフの兄弟」の続編、という体裁の作品であり、もちろんかなり高いハードルに挑戦したという意欲は評価する。 しかし、やはり乱歩賞選者の一人が述べているように、オリジナリティが低いと見られてもしょうがないところではある。 しかも、もっと強烈な謎とロジックが展開されるのかと思ったら、やはり本作も昨今の乱歩賞の枠に収まってしまっている。 すなわち、ミステリ+アルファのアルファ部分が、どうしても読後に記憶に残ってしまう。 それが、どうしても本作をミステリとしては低く評価してしまう要因の一つでもあるのだ。 もちろん、本作のようなチャレンジ精神あふれるミステリは大歓迎である しかしそれも、ミステリとしての強力な謎とロジックを伴っている、ということが大前提である。 本作の最大の謎が「カラマーゾフの兄弟」の謎解き、というのでは、やはりちょっとと思ってしまう。 さらに新たな強力な謎が提示され、それに関する堅いロジックが備わっていたらよかったのだが。 ベストテン誌での評価が良かっただけに、非常に期待して読んだ分、失望感も大きかった、というのが正直な感想である。 | ||||
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とにかく読みづらいですね。 久々に1ページめくるのに、これだけの労力を要する作品に出合いました。 それが内容のつまらなさによるものか、翻訳調の文体によるものかは自分自身も定かでは ありません。ただ、どうも近年思うのは、「このミス」での評価と、一般読者のそれが乖離して いるのが目立つ点です。 私も乱歩賞受賞作が「このミス」にランクインするのは稀少なので、大きな期待を持って購入 しましたが、待っていたのは大いなる苦痛だけでした。 内容はともかく、とにかくとにかく読むのが苦しかったです。 しかしこの作者を本当に評価するのは、全くのオリジナル作品を読んでからにしようと思っ ています。 | ||||
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ウン十年来のミステリファンで、乱歩賞受賞作は毎年読んでいます。 一方ロシア文学は、こども向きのリライト版で小学生の頃読んだだけで、恥ずかしながら本書の原典も読んでいません。 本書の著者はプロのSF・ファンタジー作家のようですが、その作品も読んだことがありません。 このような立場で、同じ様なミステリファンのためにレビューします。 結論。全く面白くありません。 大胆な「つかみ」やサスペンスも意外性もない。 主人公を始め登場人物に魅力がなく、言動が生き生きとしていない。 無用な説明的文章が多過ぎ、スピード感が極めて乏しい。 読み進めるのが苦痛な程の重苦しい文章は、受け取り方によっては重厚ということかもしれませんし、 原典の厚み・重みや時代背景を反映しているのかもしれません。 それが作者の狙いの一つかもしれないとも考えられます。 しかし、原典を読まれている方々のレビューを拝見しても批判的なものが多く、 成功しているとは思えません。 「カラマーゾフの兄弟」の続編という着想を形にするのは、プロの作家の試みとしてあってもよいでしょうし、 相当の努力も必要だったと思いますが、そもそも江戸川乱歩賞に応募すべきだったのでしょうか。 本作の受賞に「最後まで反対を表明した」という今野敏選考委員に賛成です。 乱歩賞作家となった以上、著者には今後もミステリを書いて頂く必要がありますが、 今回のような手が二度と使えないという前提で、果たしてどのような作品を上梓されるのでしょうか。 昨年の受賞作2作も、なぜ受賞したのか首を傾げざるを得ない作品でした。 最近の乱歩賞の選考には疑問を感じざるを得ません。 | ||||
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最初の10Pでよむのをあきらめた。 たいくつでたいくつでおもしろくもなんともないのだもの。 | ||||
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「カラマーゾフの妹」という題名は何かの比喩かと思ったら、作者が本当にミステリ仕立ての続編(イワンによる事件から13年後の調査)を意図したという事を知りまず唖然とした。冒頭から期待感ゼロである。「カラマーゾフの兄弟」が「アリョーシャ=新しいキリスト」とする超大河小説の第一部として執筆された事は周知の通りだが、その続編を意図するとは"身の程知らず"もいい所である。 イワンが多重人格という設定は、ドストエフスキー自身の「二重人格」の九等文官ゴリャートキンの引き写し。アリョーシャを中心とした(元)少年使徒達が皇帝暗殺を企てるという設定も原作の引き写し。この革命集団のリーダーがロケットを開発したり、計算機を開発したりするのはSFめいているし、この計算機用のプログラムを書く天才少女の名前がエイダというのはAda(=世界初の女性プログラマ=DoD制定のプログラミング言語)の引き写し。作者自身のアイデアは一体何処にあるのだろうか ? また、本作で採り上げられる"進化論"の件を読むと、作者が進化論を理解していない事も良く分かる。ミステリ的趣向がお粗末なのは言うまでもない。 何より、原作(者)に対する敬慕の念が全く伝わって来ない点が致命的で、原作ではあれ程深みのあった登場人物達が単なる記号と化している。取り柄が皆無の作品で、単なる時間潰しにしかならなかった。 | ||||
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丁度この前の春にドストエフスキーのカラマーゾフを読んで なんていいタイミングなんだと思って購入しました。 推理小説として読むのであれば、 真犯人の意外性はよかったのかもしれませんが 原作小説のファンという視点から見ると なんでもかんでも辻褄が合えばいいっていうものでもないですよね。 特に妹の設定は違和感がありすぎて困りました。 原作でアリョーシャや、イワンいった原作で 私に衝撃をもたらした彼らは、この作品には登場しませんでした。 もちろん偉大すぎるロシアの作家と同じ感動が得られるはずもないのですが せめてもっと期待した以上に娯楽的消費小説だと 明記して販売して欲しかったです。 | ||||
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江戸川乱歩賞には毎年興味をもっていることもあって、この本を手に取りました。 ちなみに、ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟は読んでいません。 えっと、なんて言ったらいいんだろう。 読書の楽しみは人それぞれだと思うのですが、私の場合は登場人物に共感して感情移入できるからこそ本ってすごい!、、と思っています。 でも、この物語?はそれがまったくできず、むしろ人間が記号のように書かれている気がしました。 登場人物紹介を見ると、アリョーシャが主人公になっていますが、驚くほどその役目を果たしていない。 イワンは優秀な未解決犯罪特別捜査官という設定なのに、有能さやあなどれないと思わせる洞察なんかが皆無です。 トロヤノフスキーがいちいち指摘をしなければ、何も答えを導き出せない「能無し」に映りました。(スミマセン、、) そして、多重人格ってあんなに簡単なものですか?? ザリャーでコロコロと人格が交代したり、都合よく「悪魔」がヒントをくれたり、しかも催眠療法とは名ばかりなやり方で人格を呼び出してはしゃべらせて、何か知らないうちに人格が統合されて真人間になっているとか、、、。 そもそも妹の死が人格が複数に分かれてしまうほどの要因とは思えず、精神を軽く単純に扱っている印象を受けました。 セリフとか地の文から登場人物の人間性が見えてくるものが物語の基本だと思っています。 でもほとんどが説明だから、長ゼリフもただ説明を語らせているだけなので、先へ進むのが苦痛です。 頻繁に現れる著者の語りは読む者の意識を削ぐし、また「賢い読者なら分かる」というような表現が鼻に付き過ぎました。 まるで分からない者がバカと言われているよう、、。 結局、カラマーゾフの兄弟を読んでいれば、元祖とリンクさせることで表現の足りなさを補えるのかな。 そういう意味でも作品の善し悪しを決めることができず、そして作家性みたいな個性がまったく見えませんでした。 大作の続編を書いたというだけで、何も伝わってこない作品はつら過ぎます。 それにしても後ろの選評、選考委員はみんな本当に面白いと思ってるのかな〜。 フシギでなりませんでした。 長々とすみません、、本当にビックリしたもんで。 | ||||
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