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147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官
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147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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悲惨な焼死体の腹部から発見されたのは、意外なものだった! 困難な事件に、警視庁は法医昆虫学者・赤堀涼子の起用を決定する。被害者の体に残されたわずかな 手がかりから、彼女がたどりついた真実とは? 虫が嫌いだ。この作品の中にはたくさんの虫が登場する。読んでいるだけでも、背中がむずむずして くる。けれど、虫の生態はとても興味深いものばかりだった。「ウジ」から死亡時間が推定できるの には驚いた。恐るべき、ADH! 赤堀涼子。彼女は心から虫を愛している。虫のことを「この子たち」と、親しみを込めて呼ぶ。彼女は いつも言う。「虫たちが教えてくれる。」と。物言わぬ虫たちが発するメッセージを、彼女はしっかりと 受け止める。この法医昆虫学という発想はとても面白かった。けれど、事件そのものの組み立て方は やや荒っぽく、説得力に欠ける感じがした。ストーリー展開も、もう少し滑らかさがあれば読みやす かったのでは?でも、「赤堀の活躍をもっと読んでみたい!」と思う。作者の川瀬七緒さんにお願い したいなぁ・・・。 | ||||
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常識的で正義感な刑事とちょっと非常識だが優秀な女学者のコンビが事件を解決、という設定は、アメリカンドラマ・ボーンズに酷似しています。二人のやり取り、立ち位置などはほとんど同じ。安定して読みやすい設定だし、昆虫うんちくを小道具にすれば、手軽に読者の興味も引けるし、少し安直だなーというのが正直な感想ですが、主人公二人はありがちな人物造形ながらなかなか魅力的で、ざっと読んで、楽しかった!と終えられる作品です。 難点は、脇役の造形がすごく雑、というところ。作者はストーリー全体ではなく、主人公二人の絡みを中心に話を構成して行って、すごくそこが書きたかったのかなあ、と思いました。主役ふたりありきな感じは否めませんが、好感のもてる二人組なので、もう少しストーリーそのものをを緻密で丁寧に組み立てていけばぐっと面白くなりそうな予感が。ので、続編が出れば、手に取ってしまうと思います。 | ||||
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昆虫学で犯罪者を探る、とても面白かったです。テレビで動物学の博士が事件を解決って!! 面白いですが。さらにこちらの方が昆虫の細かい習性の記載でどんどん引き込まれて行きます。川瀬七瀬さんの3作目が楽しみです。 | ||||
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イメージはTVサスペンスドラマなんだけど、面白い。 テンポの良さと軽妙な会話、個性的で魅力的な登場人物達のおかげで、少々現実味がない部分や安っぽい部分も、力押しで面白く読ませてくれる。 法医昆虫学からの捜査という切り口も新鮮。 冒頭からグロいシーン、虫もわんさか出てくるので、食事前に読むのはお薦めしませんが… 著者はまだ二作目だが、前作とは全く世界観の違うサスペンスを書き上げ、今後も期待大。 是非シリーズ第二弾を出してほしい。 | ||||
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とってつけた様なサブストーリー、定まらない人物造形、極めつけは犯人が何故か次々と事件の謎や背景を追い詰められていないにもかかわらずぺらぺらとしゃべりだす…。 まるで安っぽい2時間サスペンスドラマの様な作りに苦笑いせざるを得ない… が、それでも最後まで読ませる力がこの作品にはある。 それは、何といっても法医昆虫学がという新しい視点をいわゆる警察小説に持ち込んだ点にある。 焼死体の解剖場面の描写のグロテスクさに思わずグッと引きつけられ、また、その死体に残された複数の謎に頭を巡らしていると 死体にうごめく“ウジ”から死亡推定時刻を割り出すという法医昆虫学の胆が提示される。そして次々に提示される謎… 冒頭述べた通り、謎解きの仕方は稚拙に過ぎるが、テーマの斬新さが大きな魅力となっている。 次作に期待だが、着想のみで大ヒットした『もしドラ』の二の舞とならぬ様、文章表現や人物造形に磨きをかけてほしいところだ。 | ||||
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とても面白かった、人にも是非薦めたい、そんなこの夏一番のミステリーでした。 法医昆虫学は新鮮なテーマで、昆虫の生態を利用して犯罪捜査を科学的に行うのですが、なにしろ虫なのできもちが悪いのです。這い回る虫、集団でうわっと湧き出る虫、攻撃する虫などぞろぞろ出てきます。正直、食事の前は勘弁という場面もあります。しかし不思議と読んでいるうちに昆虫が好きになりました。草叢とかちょっと覗いて営みを観察してみたくなりました。虫以外にも気味悪いシーンが登場しますが、論理的、科学的に進行するので後味は悪くありません。グロテスクな映像は嫌いでも小説なら好きという人には一押しです。 そして何より登場人物が素晴らしいです。プロ刑事の岩楯警部補、若いが情熱とインテリジェンスを感じさせる助手の鰐川刑事、奔放で昆虫には徹底的に詳しい主役の赤堀涼子准教授、ウズベキスタン人とのハーフの辻岡大吉昆虫コンサルタントなどみんな個性的で愛すべきキャラクターです。かれらの軽妙なやりとりには何度も噴出してしまいました。 早く続編が読みたいです。 | ||||
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初めてレビュー入れようという気になりました。 これ、すんごいオモシロイ! 昆虫法医学という言葉に引っかかって読んだのですが、赤堀先生アクティブすぎw 野山を駆け回って虫を鷲掴みにして腐敗液を舐めようとして、とにかくやることなすこと普通じゃなくてあっけに取られるんです。 すごく親しみやすいキャラで、登場してすぐに好きになってしまいましたよ! 岩楯刑事とワニさんもいいし、大吉なんてもっと活躍させて欲しいぐらい。 赤堀先生の明るさが、ずっと物語を照らしています。 この作家さん、2作目なんですねー。出会えて良かったです! 続編待ってます! | ||||
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デビュー2作目とは思えない筆力で、あっという間に作中に引き込んでくる。 アメリカのドラマ「CSI」は好きで見ていたが、そこに登場する法医昆虫とはひと味もふた味も違った。 自然界すべてをを味方につけている法医昆虫学者という感じで、キャラクターがいい。 喫煙中毒であらゆる不摂生を極め、しかも夫婦不和の捜査一課刑事の岩楯と、「新種の虫がいると聞けば、肥溜めにでも飛び込む」勢いがある法医昆虫学者の赤堀。 この2人の視点で本作は進んでいくのだが、岩楯刑事は従来の刑事捜査を崩さず、赤堀は昆虫が伝えることを信じて突き進んでいく。 なので、まったく違った側面から事件にアプローチをかけているが、真実の着地点がピタリと合致する構成がよかった。 前作でも思ったことだが、この作者はグロテスクな描写を美しく表現することができる。 ウジとかハエとか焼死体の解剖とか、そういったものでさえ、嫌悪感なしで読める工夫のようなものが窺えた。 ともかく、岩楯と赤堀が活躍する次の事件を読みたいと思わせたのだから、この小説は成功だろう。 ぜひ次も読ませて下さい。 | ||||
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これは面白いでしょう!!!!!!!! 昨日の夜、遅くに冒頭をパラパラとめくっていたのですが、思いっきり引き込まれてやめられなくなりました。 いやぁ、夢中で本を読んで徹夜って、いつの日以来だろう。 眠くて倒れそうですが、清々しい気持ちでいっぱいです! 検死のシーンから始まるこの物語は、法医昆虫学という聞き慣れない分野がテーマです。私は全く知りませんでした。 死体にたかる蛆虫とかハエ、その他いろんな虫を解析して、死亡推定時刻や死因を突き止めるという、なんともハードな学問。 この法医昆虫学者、赤堀涼子がいい! 実際虫が大嫌いだし、グロっぽいものも苦手な私ですが、赤堀と岩楯刑事のキャラが魅力的なので、抵抗なく入り込んで行けます。 特に赤堀は「ぶっ飛んでいてかなり異常」で、そんな中で見せるプロ根性がかっこいいんです! なり振り構わず事件に挑む姿勢は、読んでいて気持ちいい。 全編に散らばる虫の生態や蘊蓄も楽しくて興味が持てました。 今その辺を飛んでるセミとか足下のアリとか、この虫たちにもすごい能力があるんだろうか・・と思ったりして。 でも、レッキとした警察捜査ミステリーなので、虫が犯人へ導くストーリーは、なるほどと納得しました。 本当は星5つにしたかったのですが、最後の章で出てくる◯◯が、◯◯してしまうのが残念で、ひたすら切なくて・・。 赤堀の右腕として使ってあげて欲しかった、というのが本音です。 とにかく!シリーズ化をお願いします! この世界をまだまだ読みたいです! | ||||
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