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疾走



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【この小説が収録されている参考書籍】
疾走
疾走 上 (角川文庫)
疾走 下 (角川文庫)

疾走の評価: 4.14/5点 レビュー 273件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全273件 41~60 3/14ページ
No.233:
(5pt)

文句なしの星5

初めて読んだ時は衝撃的で「本棚に置いておきたくない」とすら思いましたが、半年後ぐらいに読み返してみると今まで読んだ小説の中でも群を抜いて素晴らしいと思いました。ネタバレになるので詳細は書きませんが、初めて見る時は疲れると思いますので、時間・体力がある時にどうぞ^_^
疾走Amazon書評・レビュー:疾走より
4048734857
No.232:
(5pt)

救いがないことが救いという、キリスト教の原罪を意識したとっても重いテーマの作品です

運命とは何か。宿命とは何か。公平とは何か。人生とは何か。

差別、偏見が当たり前のように存在しエゴが蔓延する田舎街の
両親、兄弟のありふれた4人家族に生じた悲劇

兄が精神崩壊し放火の上逮捕されたことで、少年は学校でイジメを受け、
村八分のなか父は失踪、ギャンブルに溺れ借金まみれの母も姿を眩ます。

そんな中、少年は、両親が自殺した少女との出会いにより
一人であっても、孤独を感じず、孤立でもなく、孤高であることを願うようになる。

しかし、一家全員の殺人犯(死刑囚)から、なぜ死なないんだ、お前は自分と一緒だ
と言われたことで、虚無、絶望に惹かれてしまい、一人で突き進んでいく。

その後、上京し新聞配達を行うが、様々な言い掛かりにより給料を天引きされ
一緒にお酒を飲み意気投合した同僚(老人)にもお金を盗まれる

行き詰まった少年は人との繋がりを渇望するようになるが、
最後は、人を殺した上警官に追われ、拳銃に打たれて死ぬ。
疾走を続けたままその人生を閉じる(享年15歳)

家族も、恋人も、神父(神)も誰も少年を救うことができなかった。

救いがなくてもそれが人生なんだ(救いがないことが救い)という、
キリスト教の原罪を意識したとっても重いテーマの作品。

 (おそらく重松作品で一番重いテーマの作品です)
疾走 上 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:疾走 上 (角川文庫)より
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No.231:
(4pt)

走りつづけたシュウジ

どこにでもありそうな問題の積み重ねが、取り返しのつかない状況にまで陥ってしまいます。 もしかしたら今もこんな状態にある子ども達がたくさんいるのかもしれません。 なんで?と思わずさけんでしまいそうになりながら読みました。 心が締め付けられます。
疾走Amazon書評・レビュー:疾走より
4048734857
No.230:
(5pt)

もう10年以上経つのに忘れられない。

重松さんの本も色々読みましたが、 心に残っているのは、「きよしこ」と、この「疾走」です。 きよしこからの疾走は、こたつから極寒の外に放り出されるような感じなので 反対の方が救われる気もしますが、ただ老若男女誰でも読みやすいのは間違いなくきよしこ。 とにかく寝食忘れて無我夢中で読んだ本って中々ないです。 あの時あの場所で読んだこの本の「熱」と、読んだ当時の自分の「熱」と、 年とった自分の「熱」を比べて、今、複雑な思いがしてます。
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404364602X
No.229:
(5pt)

衝撃的な一冊

すごく重く悲しいお話しでありながら、スルスルとテンポよく読み進めていくことができる本。 しかし読み終わったあとには言葉にできないような感情が湧き上がってくる。 私にはこの感情を言葉で表すことはできないのでとにかく読んでみることをオススメする。
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No.228:
(4pt)

重い話だが爽快感が残る作品

上巻は引きこもりになった兄をきっかけに徐々に家族がひとりひとりばらばらになっていく様子を描く。
兄の引きこもりと起こした事件をきっかけに普通の生活のねじがぼとぼとと外れていく。自分たちの生活は危うさの中に成り立っている安定なんだ、気をゆるせばすぐに社会から外れてしまうんだと不安な気持ちにさせられた。
下巻はもう、主人公は後戻りできないことをしてしまう。ここらへんはもうあまり自分の現実とは遠く、物語として読めた。
きっとバッドエンディングで後味の悪い気持ちで読み終えるんだろうなーと思いながら読んでいたが、最後まで読み切ると目が滲んだ。
主人公の心が最後はからっぽではなかったから。最後まで強い意思を持って生き抜いたところに救いがあり、読み終えたときに少しすっきりした。絶望で終わるような作品ではなく、よかった。
何も考えずに、走りたくなった。
疾走Amazon書評・レビュー:疾走より
4048734857
No.227:
(5pt)

面白いのではなく、すごい小説

エンターテイメントとして楽しむのには向いていない作品。しかし、すごい小説であることは間違いない。一人の少年と彼を取り巻く環境が壊れていく話。正直読み進めるのがきついが、なぜかページをめくってしまう。
重松清の到達点だと思う。
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No.226:
(3pt)

「社会の底辺の苦悩を描いている」 それ以上の考察はいらない

人間くさい作品ですね。作者の体験談を小説にしたかのような生々しさがあります。体も頭もできていない少年少女の愛は生々しくて僕は嫌いなんだなと気付いた作品です。
心をささくれさせたい人におすすめな作品です。個人的にはこれといって感想はないです。あまり感想とか考察をする作品ではありません。ただ雰囲気を楽しむことでしょう。
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No.225:
(5pt)

下巻は予想通りの展開で途中で飽きる

ちょっといただけない
特に下巻は切り貼りした感じが否めないし

あと援交も家庭内暴力も今どきさほど珍しくない
から
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4043646038
No.224:
(4pt)

初めて

上巻だけを読んだ人は不快な思いを抱く人も多いかと思います。救われない主人公が、物語の最後の最後で救われたような気がしました。
重松さんの作品を初めて読んだので、過去に色んな作品を読んだ方は低評価が多いですが。わたしは素敵な作品だと思いました。
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No.223:
(3pt)

他人の不幸

「浜」に生まれた主人公.両親と優秀な兄,そして「沖」に住むとエリと神父,
主人公を取り巻く環境は,沖の開発や家族の変質によって激変し,追い詰められていく.

とにかくなんの救いもない小説である.
中学生の主人公を,家庭でも学校でも,最後には性的な意味でも追い詰め,
初恋の相手の不幸まで背負い込ませて死なせるというストーリーからは
深遠なテーマ性は見いだせない.

ただただ,不幸な主人公の行く末が気になって最後まで読み進めて後味の悪い思いをする作品で,
他人の不幸だけがテーマになっているという点では
「フランダースの犬」と双璧といえるかもしれない.
疾走Amazon書評・レビュー:疾走より
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No.222:
(3pt)

読めなかった…。

「ナイフ」を読み、あったかい作風だと感じ、そしてこれに手を伸ばした。僕が買ったのは(セミ)ハードカバー版だった。表紙がこれだから「ナイフ」のような口当たりのいい作品はであることは
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No.221:
(5pt)

心に響きすぎて痛い程の小説

シュウジもエリもアカネもみゆきも、切なくなるほど優しい「にんげん」だった。
終盤は特に辛かった。
シュウジは救われたのだと信じたい。
疾走 下 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:疾走 下 (角川文庫)より
4043646038
No.220:
(3pt)

う〜ん

普通の顔した変わった人たちが出くわしてしまう特別な出来事のオンパレード。
食い合わせの悪い巡り合わせに胃がもたれるような読後感でした。
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4043646038
No.219:
(4pt)

哀しいお話でした

空っぽの世界。
孤独という言葉だけでは現わしきれない、
なんていうか、にんげんと繋がりたいという飢餓感。
そんな風になってしまったのは、
決して彼のせいではないのだろうけど。
生まれてきた場所・時間・環境
これは運命
そして生まれてきたものはすべて死ぬ
これは宿命
運命は自分で切り開いていくもの?
切り開く前に運命に押しつぶされるのは自分の責任?
何か救いがなさすぎるようで、最後に次世代に希望をというのが、
ちょっとステレオタイプと思いつつ。
どうして彼が救われなかったのか・・・
どうしたら救われたのか・・・
哀しいお話でした。
疾走Amazon書評・レビュー:疾走より
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No.218:
(1pt)

小説ではなく脚本

映像化したら、面白くなるのかもしれませんが読み物ではありません。
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404364602X
No.217:
(3pt)

大人になってから読むのをお薦め

自分がこの作品を読んだのはシュージやエリと同じ中学2〜3年の頃だったと思います 作品自体ただただ暗くて、怖くて…シュージが可哀想で 両手両足を固定されて、手足の関節全部外されて そのまま底無しの沼のような空っぽの穴に投げ入れられるような。 冷たくて痛くて、でもシュージは落ちていく 助かりたいともがくこともせず、そのまま落ちて行く。 空っぽの穴に アカネとエリだけを見つめ、真っ直ぐに落ちていく 救いなんてないのです 当時、ショックであまりにも真っ暗でシュージの言葉が頭の中をぐるぐるして数年は残り続けてしまいました。
疾走Amazon書評・レビュー:疾走より
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No.216:
(4pt)

いつもの重松さんだと思ったら裏切られる──難しい評価

つらい話だなあ、と思いながら、上下巻一気に読み切り
ました。

重松さんの作品だから、きっともうすぐいつもの暖かい
雰囲気に包まれるのかもしれないと淡い期待をいだいて
読み進めたのですが、期待通りにはなりませんでした。

恵利はきっと『きみの友だち』(わたしの大好きな作品
です)の恵美ちゃんのような女の子で(性格だけでなく
名前も似ているし)、主人公を支える存在になってくれ
るに違いないと思い込んでいましたが、後半彼女が再登
場にすることで、物語はいっそうつらさの度を増してい
きました。彼女はシュウジの支えにはなったものの、そ
れは想像していたのとはまったく別の形でした。結局主
人公には最後までつらい現実の壁が立ちはだかったまま
でした。

もちろん最後のワンシーンでわずかに光がさしてはいま
すが、物語世界全体のトーンを変えるものではなかった
と思います。

熱中して読み切ったものの、今振り返ると、登場人物は
みんな共感できない人たちばかりです。主人公たちの悩
みを理解できないわけでもないし、同年代の頃の自分を
思い出すと思い当たることがないでもないのですが、な
んでこんな生き方しかできないのかと、もどかしくて仕
方ありません。シュウジがなぜ鬼ケンにここまで惹かれ
るのかも、わかりませんでした。

また、主人公たちの周囲にいる大人たちは、どうしてこ
うも社会性に乏しくて思慮の浅い連中ぞろいなんだろう
と、うんざりさせられ通しでした。とくに不快だったの
は、うわさ話に熱中する大人たちの薄汚さと、「沖」の
住人を差別する「浜」の住人の陰湿さです。建前では差
別するなと子どもたちに言いながら、薄笑いを浮かべる
大人たちの姿は、現実にありがちな光景ではあります
が、気分が悪くなります。

こういう大人たちにしか会わないでいると、ろくな人間
には育たないなと思わざるを得ません。そういう意味で
は『きみの友だち』の恵美ちゃんも、出会う人がこんな
連中ばかりだったら、きっと彼女の生き方はかなり違っ
たものになっているのかもしれません。

安易な妥協をせずに、シュウジの短い人生に最後まで付
き合った作者の執念には驚嘆しますが、わたしにとっ
て、これは2度と近づきたくない作品です。とはいえ、
一読する価値は十分ある作品ではあると思います。書い
ていることはばらばらですね。それだけ読者の心を揺さ
ぶる力のある作品なんだと思います。
疾走 上 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:疾走 上 (角川文庫)より
404364602X
No.215:
(5pt)

ずっしりと…

感動作とか名作とか、そういうのとは違うけど、とにかくこれほど強烈に深く重く心に残った作品は他にはない。物語として好きか嫌いかと問われれば間違いなく「嫌い」なジャンル(性描写とか)。なのに読んでしまう。シュウジの疾走から目が離せない。最初はなかなか読み進まず毎晩数ページずつ読んでいたのも、物語にひきづり込まれ始めた中盤あたりから読書も疾走。寝るのも忘れ一気に読んでしまった。一番印象に残ったのは、東京で再会したエリがシュウジに対して言う言葉「私にくっつかないで。でもお願い。側にいて…」。二人は何て哀しい人生を生きてきたんだろう。ここらへんからラストまで涙止まらず。シュウジの疾走を終わらせてあげることにしかこの物語に救いはないと気づいてしまったから。星をつけるのは正直難しい。忘れられない1冊ということで星5つ。
疾走Amazon書評・レビュー:疾走より
4048734857
No.214:
(3pt)

ただただ悲しい

こんなに悲しい一家のはめつrだろうか?この少年の短すぎる一生を思うと涙なしには語れない。
疾走Amazon書評・レビュー:疾走より
4048734857

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