■スポンサードリンク
疾走
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
疾走の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全273件 21~40 2/14ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品を読んだのは10年以上前になり、あれから他の素晴らしい作品にたくさん出会いましたが この作品を越える(この作品より泣ける)ものに出会えません。 愛情と性は紙一重であること 命が消えてしまうことの寂しさ それらが優しく時にグロテスクな文章で表現されています。 アウトローな空気は新堂冬樹氏に通じるものがあり 優しく寂しい世界観は鬱アニメを観ているかのようです。 とくに、少女を待ち続けているシーンが切なくて涙腺が崩壊しました。 悪人の死ですらどこか悲しい空気で表現されております。 そして最後の最後まで悲しい物語の空気を裏切りません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現代のヨブ記とも言える物語。 幸福な幼年期を過ごしたがゆえに精神を崩した兄。その兄に引きずられ、一家が離散し、人の汚い部分をどんどん投げ込まれてしまう主人公シュウジ。優秀な兄を持つ平凡で気弱だったシュウジの物語は、兄が高校で落ちこぼれ精神を病み放火を犯したことから一変する。救いを求めた先の教会の神父とその殺人犯の弟の人生とリンクする形で物語は進む。 「放火犯の家族」と社会から蔑まれた先に父が逃げ出し、母は過去に囚われ現実とシュウジを見ず、シュウジは学校と家族で孤立。シュウジは逃げ出した先の大阪でヤクザに犯され、殺人を犯す。同じ境遇にあった少女を見殺しにしてシュウジは生き延び、淡い想いを抱き続ける少女の面影を追って東京へ出向く。東京で出会った少女はシュウジが以前に思っていた強い女性ではなく、自分と似た一人の弱い女性であったこと、そして少女の現在の境遇を知り、、、。 ささいな歯車が狂い続け、純粋な少年がその純粋さゆえに精神を病んでいく悲しい物語。東京の少女がそれからの人生を歩んで行っているであろうことが読後唯一救われる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ようこそ。 おまえの心は、抉られる。 涙はなぜ、流れるの? 歯止めが効かぬその流れは、きっと届く。 「なぜおまえは生きているの?」 ページはめくられる。 刃は鋭く、尖っていき、おまえの心へ突き刺さる。 あどけなさが残る10代の灯火は、ここでは通用しない。 思い焦がれた誰かへの回想は、ここでは夢のよう。 性と暴力。 愛と愛憎。 夢のような今。 おまえは、どうやらこの小説は痛さが伴うと思う。 「重松清」が心を殺して描いたその一瞬一瞬は、きっとおまえを夢中にさせる。 狂気が憑依した、彼の文学に、おまえは酔いしれる。 ようこそ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
心に残る一冊です。 とにかく低い、どんよりとした環境下にいる主人公。 その主人公に惹かれる少女。 心の中を荒らされるようになるような重い内容ですが… 下巻を読みたくなります。 重いから読むのをやめるのか、その先が気になって重い気持ちで読むのか。 どちらも正解な一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
不幸すぎて、もう二度と読みたくないけど 生きているうちに読めて良かったなと思う小説です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいるのがツラくなるほど、私的には苦手なタイプの小説でした。生々しく、暴力的、変態的なシーンは気分が悪くなる。やっと主人公に優しくしてくれて救いになるような人物がでてきた時はありがたくて泣いた。 「この子に優しくしてくれてありがとう」という気持ちで。でも、お金をとっていなくなった時は、このやろー!!と叫びたくなった。 最後まで結局たいした救いがなく終わる。意味がなかったとは言わないが、この子の人生はなんだったのか。 辛すぎる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいるのがツラくなるほど、私的には苦手なタイプの小説でした。 生々しく、暴力的、変態的なシーンは気分が悪くなる。 やっと主人公に優しくしてくれて救いになるような人物が現れた時は、ありがたくて泣いた。「この子に優しくしてくれてありがとう」という気持ちで。 でも、お金をとっていなくなった時は、このやろー!!と叫びたくなった。 最後まで結局たいした救いがなく終わる。読後感、最悪。 意味がなかったとは言わないが、この子の人生はなんだったのか。 辛すぎる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいるのがツラくなるほど、私的には苦手なタイプの小説でした。 生々しく、暴力的、変態的なシーンは気分が悪くなる。 やっと主人公に優しくしてくれて救いになる人物が現れた時はありがたくて泣いた。「この子に優しくてくれてありがとう」という気持ちで。 でもお金をとっていなくなった時は、このやろー!!と叫びたくなった。 最後まで結局たいした救いがなく終わる。読後感、最悪。 意味がなかったとは言わないが、この子の人生はなんだったのか。 辛すぎる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
重松作品は好きです。 ただ、この作品はたぶんもう二度と読まないと思います。 「おもしろい」「おもしろくない」の前に、「こわい」「嫌な気持ちになる」が心を占めます。 とはいえ、読後感は重松作品らしく、爽やかです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
つらい事が多くありながらも世間ってやつをのうのうと渡っていくための鈍感力を備えた 世の大部分の人には共感は難しいんじゃないかなぁ。 最低限の人生の軌道修正力みたいなものすら、登場人物には感じられない。 物語の進行上決められてる不幸に無理くりあてこんでいるようで、原因と結果の因果関係がふわっふわに軽い。 例えばつまずいて転んだだけでいちいち骨折しちゃうような人間ばっかりで、読んでても「 なんでやねん(笑) 」ってなる。 降りかかる火の粉を大して払いもせず火がついてしまのは多少の自業自得感も出てきちゃう訳であり、それに加えて 特に主人公のシュウジに至ってはちょっとイタイ言動からも不幸の理不尽純度が低くなり、感情移入しも辛い。 要はまるでデフレな不幸話。まぁジャニーズ主演の実写化映画の三文芝居を観て感動できるタイプの人には受けるかもね。 なんにせよシュウイチが弱すぎ!よーそれまで生きてこれたな(笑) 親がとっとと戸塚ヨットスクールにでも放り込んでおけばすべての不幸はなかったのではないだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この世の中は、子供(この本では『シュウジ』)や人の犠牲の上に成り立ってる社会である。 だけど、そうして人間はどんなに強がってみても、結局は一人では生きていけない弱い生き物(『牧師さんやアカネやシュウジの友人達や登場人物達』)である。 だからこそ、欲望や絶望の感情に基づいたもの(『シュウジを救わなかった又は傷つけた大人達』)ではなく、人と人とが思いやりあう愛や希望の思いに基づいて、人と人とは繋がりあいながら生きていかなくてはならない、と言いたいのだと思いました。 また、読後に沸き上がる「なぜ、シュウジを救えなかったのか?」と言う怒りや虚しさに対して、では自分だったら、救えたのか?との疑問の回答としては、恐らく皆が「No.」と答えざるを得ないだろうと思います。 そして、そこにこの本の伝えたい事が描かれているとも言えるのですが、 残された私達(『本の中では生存者』=読み手、今を生きる人びと全員)は、その犠牲に対して(『シュウジの死』)出来ることと言えば、これ以上傷つけることのないように侮辱することのないよう、今からではもう遅いけれどもそれでも「救う」ために、 どんなに辛いことがあっても、 人と人とが思いやりあう愛や希望の思いに基づいて、人と人とが繋がりあいながら生きていけるようになる事を目指して生きて行くことだけなのである、と。 それが、シュウジである『おまえ』、 シュウジを救えなかった『おまえ』、 生存者である『おまえ』達、 今を生きる全員=読み手に対するこの本からのメッセージなのでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たしか自分が主人公と同じ中学生の時に読み,号泣したのを覚えている. 私の語彙力では言い表せない熱量や疾走感があり,上巻も素晴らしいが特に下巻は寝る間を惜しんでも読みたくなる凄さがある. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たしか自分が主人公と同じ中学生の時に読み,号泣したのを覚えている. 私の語彙力では言い表せない熱量や疾走感があり,上巻も素晴らしいが特に下巻は寝る間を惜しんでも読みたくなる凄さがある. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初読は10年以上前なのですが、あまりの重さに再読できず。けれどもこの本のラストがずっと忘れることができず、最近になって漸く読み返しました。やはり文句なしの名作だと思います。 哀れみからではない、悲しさからではない、感動でもない。なのに読んでいて涙が止まりません。それは、この本には、人間を根源的な何かが書かれているからではないか、と思います。 救いはないですが0.01℃ほどの温かみはずっと心に残る本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に良いと言う評価だったので購入しましたが…届いたのを見ると 可 でいいのではと思いました。 中古品なのでしょうがないですが(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
重松清の作品は、最後に「救い」「希望」が書かれてるものが多いが、本作品もそれが表れていると思う。 きっと最後にシュウジは、救われたんだと信じたい。 シュウジの人生は本当に壮絶で、読むのも辛いものであったが、その中でもシュウジは優しさを持ち続けていた少年だった。 そんな少年が最後の最後に救われた。 最後のシーンは圧巻。 涙なしで読めませんでした。 シュウジの優しさと最後の救いに心が動かされる最高の一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
重松清作品はこれが初めてで、なんというか「男性の独りよがりな感じ」がずっと続く話だなと思った。不幸な話だけど、こぞって不幸になろうとしていて、不幸な自分に酔ってる感じ、不幸な話を書いてることに作者も酔ってる感じがした。 出てくる女性も男性に都合が良すぎる。丁度いい感じに不幸で、可哀想で、不幸にひた走る主人公にとても都合が良く、みんな弱い。何もしない神父は神様気取りなんだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
下巻も読まずにおられない。 悲しいとき、読むといいかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
・・かと思っていたら大きな間違いだった。 娘の中学で、国語の課題図書になった「エイジ」。 借りて読んだところ文体が合うのか、読みやすくて、以来ファン。 でもこの作品は、エイジを書いた人と同一人物とは思えないほど共通点がない。 重松清だからと買って、軽く後悔した。いい意味でも悪い意味でも。 逃げて、逃げて。読みながら私も逃げ続ける。それくらい怖い。 下巻も読みます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い。 一気読みしました。 またもう一度読みたくなりました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!