■スポンサードリンク
(短編集)
パラダイス・ロスト
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
パラダイス・ロストの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
kindle版で購入しました。 アニメで放送された話も含まれているので、アニメカバー版の方がアニメを見た人にはとっつきやすいと思います。 続編『ラスト・ワルツ』だけがkindle版に無いのが残念ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Kindleバージョンで全て買い直して読みなおしました。 このシリーズは全部面白いです。 アニメ化しましたが、小説の方が面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「結城中佐」の過去を、登場人物と共にドキドキしながら"追跡"した結果に受ける落胆と安堵。3人のスパイが交錯する物語。中編も緊張感を失わず一気に読めた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジョーカーゲームから読んできていますがやっぱり小説のリアルな世界に引き込まれます。 今回の作品では中篇が加わりよりボリュームがアップしたと思いました。 このシリーズが好きな人は読んでおいて損は無いと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なるべくネタバレしないように書きますが、D機関のスパイにも徐々に人間らしさが出てきているなーというのがこの本の感想です。 一作目のような完全無欠のスパイでは無くなってきています。 ですが相変わらず面白いです。 あとちょくちょく結城中佐が現地に来てるのにびっくりしました笑 日本ででーんと椅子に座ってるだけかと思ったんですが、意外に活躍されてる様です。 本作は結城中佐の過去も描いてあるので興味がある人は是非! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シリーズ第3弾。極めて冷めた淡々とした文章で綴られる大日本帝国陸軍のスパイたちの活躍。本作も短編集で、『誤算』、『失楽園』、『追跡』、『暗号名ケルベロス 前編』、『暗号名ケルベロス 後編』の5編を収録。 一番の読みどころは、スパイ養成組織『D機関』を統括する結城中佐の生い立ちに迫った『追跡』だろう。まるで『ゴルゴ13』のデューク東郷の生い立ちを描いた作品のようだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作品をゴールから書いて行っているのではないかと思うほど、読み終える度に「そこが伏線だったのか!」と思わされます。 とても頭を使える内容で、おもしろいです。私にとっては、真剣に頭を使いたいときの小説です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
D機関のスパイたちの浮世離れした優秀さが一層際立っており、また今回は気になる結城中佐の過去についても…な三巻です。 本シリーズは、人並みはずれた力を涼しげな笑みで遺憾なくはっきする彼らのかっこよさが見所だと思うのですが、今回も期待通り「やってくれ」ます。どんなに困難な任務でも、このくらいできて当然という顔をする彼らが憎らしくも愛しい!!また、前作で現れ始めた、精鋭たちの人間味は、今回も物語に生かされています。彼らのスマートな立ち振る舞いに惹きつけらた1人ですが、垣間見える人間味が、新しい魅力を与えてくれていると思います。 掲載内容は短編5本、うち2本は前後の続きものですが、どのお話もとても読み応えがありました。また、前回は驚き、呆然としてしまうような展開が多かったのに対し、今回は最後には彼らの活躍に思わずにやりとしてしまう作品ばかりだったように感じました。 3巻目ということもあり、続きを楽しみにして読む方が多いと思いますが、もちろんこの本からスタートしても、十分に楽しめると思います。より洗練された彼らの活躍をたくさんの人に読んでいただきたいです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ジョーカー・ゲーム」シリーズの第三作。「誤算」、「失楽園」、「追跡」及び「暗号名ケルベロス(前篇,後篇)」の5つの短編から構成される読み応え充分の秀作。「日英同盟」崩壊寸前に時代を設定し、そのためか、各編の舞台もパリ、シンガポール、ハワイ沖と国際色豊かである。 全編に漲る緊迫感と読者の視座を一瞬の内に反転させるロジックの冴えは従来通りで、満足感を覚えたが、併せて中編となる「暗号名ケルベロス」を代表として物語性が増した印象を受けた。また、元々、ミステリ的趣向が織り込まれているシリーズだが、その点でも深みを増した感がある。「結城中佐の正体が分かるかも?」と思わせる短編もあり、作者の遊び心も伝わって来た。 私は作者の歴史上の有名人を主人公としたシリーズも愛読しているのだが、そうした作品を読む際、作者の事前調査が行き届いている点に何時も感心していた。今回も特に<エニグマ>に関する記述に、誤謬がない上に説明が(量的に)適格な点には本当に感心した(私は暗号関係の業務経験あり)。更に、<エニグマ>の特質が作品の本質に関わっている辺り脱帽である。「ジョーカー・ゲーム」シリーズのファンだけではなく、幅広い読者の方にお薦めしたい秀作だと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物足りないです。 特に、最期の前後編は、スパイ小説とは言えないかな。 - なにがダメって、味付けにスパイスが足りないんですよ。 そろそーろ、例のボスに、宿命・因縁のライバルが出てこないと。 - その駆け引きに、工作員を使って戦う、、、、と。 情報戦なのに、戦っていないんですよね。 暴こうとするもの、暴かれまいとするもので、 やり合ってもらわないと。 - ダブルエージェントについては、書き込みが足りないです。 読みやすいし、テキスト数も少ないけど、やっぱり、ル・カレが好きかな。 - それと、致命的な問題がありますね。 登場人物に、作戦毎に違う人格を渡すのはいいんだけど、 それだと、メインキャラ的な人が作れませんよね。 今は、○○と名乗っている△△さんが、時々登場して、 大きめな作戦を、まとめていく、中間クラスの役割として。 - 名前がそれぞれ異なると、そういう人物が出てきても分からないので、 愛着というか、そういう人物がかかえる、大きい作戦の スリリングさが表現できません。 - これ以上書くなら、「伏線」をはり、日本が第二次世界大戦を、 情報戦で、アジアと平和裏に集結させたことにしちゃって、 ボスとライバルの因縁の決着、的にすれば良作に成れると思います。 - 読む方も、ル・カレなんかは、大変なんだけど、 書く方も、大変ですよね。気持ちは分かります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジョーカーからのスパイ3作目ですが、期待通りおもしろかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2012年に出た単行本の文庫化。 「D機関」シリーズの第3弾。3本の短編と1本の中編が収められている。 第二次大戦を背景に、スパイたちが本格的な活躍を始めることになる。イギリスの暗号解読者と戦ったり、フランスのレジスタンスに潜り込んだり、シンガポールで障害を排除するために活躍したり。 ストーリー展開そのものにはいろいろと疑問を感じるが、スパイたちのすごさは十全に伝わってくる。 スパイたちの人間味が描かれているのが、これまでのシリーズ作品との差か? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても人とは思えないけど、文句なしにおもしろいです。楽しめて考えて・・・ひっかっかたりしないぞと思いつつ・・・まず読んでから!できればシリーズ読むともっといい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1作目の新鮮さはありません。 2作目、3作目になるにつれ、飽きてきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大戦中、日本帝国軍内に秘密裏に存在したスパイ養成機関通称D機関。 そこに所属するスパイ達を軸として、あるいは狂言回しに据えて語られる連作集第三弾。 今巻のテーマは「選択」と「岐路」と「決断」。 時間が進み第二次世界大戦の狼煙火が大きくなったせいか、今巻登場するスパイ達には、既刊とは一味違う印象を抱いた。 顕著なのは「追跡」と「暗号名ケルベロス」。 基本的に自らの頭脳のみを恃みとする自負心の塊であるD機関スパイの価値観はブレず、「誤算」のようにその先見の明で祖国の敗戦を見通しながらも任務に従事し続けるのだが、「追跡」と「ケルベロス」のラストでは、スパイのもう一つの人生が示唆されている。いわばスパイを降りたスパイの人生……スパイの余生だ。 あるものは己の負けと衰えを自覚し、あるものは己が引き受けた責任を果たす為、スパイとしての人生に見切りをつけるのだが、彼等が新しい人生に示す決意表明が潔く爽やか。 特に「ケルベロス」は結末だけ見ればバッドエンドなのに登場人物が覚悟を貫き通す読後感が清々しく、ハッピーエンドに見えてくるのが不思議。 「標的の目に世界がどう見えているのか、常に意識するのは当然」 これは作中の内海の言葉だが、ならば表題作のラストにおける奇妙な爽快感は、読者が内海と視点を共有しあたかも彼の目を通しカモメ舞う船上の青空を見ているからか。 そして事実、これから坂道を転がり落ちるかのように戦争の泥沼に沈んでいく日本軍の歴史を知る者にとっては、リタイアしたものこそ正しかったのではないか、幸せな余生を選び取ったのではないかという感慨も滲む。 内海が言う責任とはノブレス・オブリージュの亜種、貴きものが負いし義務改め優れたものが負いし義務。謎を解く行為に取り憑かれた人間の業深さ、義務を蔑ろにし戦果のみを求めた人間の滑稽さが招いた皮肉な結末が心に残った。 また、概ね高評価の中で低評価をつけている人の理由も理解はできる。 「人である前にスパイであれ」なD機関に非人間的完璧さを求めて読んだら、今巻では「スパイである前に人である」また「スパイから人に戻った」諜報員の在り方や人間味がフィーチャされ、物足りなさを感じたという所か。 しかし徹底した個人能力主義であるD機関において、結城中佐は各自の選択を否定せず、個々の判断を尊重するに違いない。それが原因で有能な人材を失う事になっても、だ。 スパイの賞味期限は自らの能力の限界を悟った時、守るべきものを託されてその責任を引き継いだ時。 最新刊では戦況とスパイの変化を感じ取ったが、結城中佐の一切ブレない圧倒的な存在感は健在。 「追跡」では英国のスパイが結城中佐の生い立ちに迫るのだが、その素顔は暴けなくても、老人の口から語られる結城中佐の輪郭がより濃くなるような終盤のエピソードが心憎い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文庫になったので即買った。相変わらず面白い。とりわけ「追跡」。結城中佐の生い立ちがこれで明らかにされるのかと期待したが、まだ謎のままなので、どこかの続編で書かれるのだろう。今から楽しみである。 「暗号名ケルベロス」の前篇の終わりではD機関の内海が殺したに違いないと思ったが、全く違っていた。お薦め。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第二次世界大戦について書かれた小説には、往々にして旧日本軍を美化するか、さもなくばステロタイプの悪玉論に終始するような作品が多く、なかなか手を出しづらい。しかし、結城中佐とD機関を主人公にしたこのシリーズは、純粋にスリリングな頭脳ゲームを楽しめる、良質なエンターテイメントである。この微妙な時代を描く場合、筆力の乏しい作者は政治的善悪論に逃げ込む傾向があるが、柳広司の作品にはそれがない。これは、著者が並々ならぬ筆力を持っていることの証明だろう。 本作は、シリーズ第三弾で中編小説という新しい試みもなされている。これも悪くはなかったが、私が最も楽しく読めたのは「追跡」と「失楽園」である。「追跡」は結城中佐の過去という、読者もぜひ知りたい話題を英国人新聞記者の目線を借りて取り上げている。しかし、結局は真相は闇の中で、そう簡単に正体を現わしてはくれない。話が二転三転し、いい意味で作者に振り回された一篇だった。 「失楽園」では、他の短篇とは異なり主人公であるスパイが表に出てこない。だから、超人的なスパイの活躍は見当たらないのだが、その分諜報活動の奥の深さ、おもしろさが際立っている。地味だが噛めば噛むほど味の出る作品だと言っていい。中編の「暗号名ケルベロス」ではなく、あえてその「失楽園」を表題作に選ぶ柳広司は、日本のミステリー作家として非常に希有な、一筋縄ではいかない作家だと思わずにいられない。 ☆をあえて4つにしたのは、中篇の「暗号名ケルベロス」が他の作品と比べてやや大味な印象が強かったからである。とはいえ、中篇はこのシリーズでは初めての試みであるし、ややもするとマンネリ化しやすいシリーズものの鮮度を保つためにも、今後もいろいろな試みを続けて欲しい。本シリーズのファンとして、新作の発売を心待ちにしている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジョーカー・ゲームからこのシリーズが大好きです。 「スパイ活動は戦争が始まれば成り立たない」という前提がありながら 前作の最終章で本格的な開戦を告げていたので、続編と聞いた時は「彼らはいったいどうやって活動するのか」と 思っていましたがどうやら時はまた太平洋戦争前に遡るようです。 今回も各話とも、ラストにどんな種明かしがあるのだろうと始めから終わりまでページを捲る速度をいっさい落とせない。 おなじみ主役は結城中佐率いるスパイ組織D機関の人間たちですが 前作までの「D機関の人間のイメージ」と比べれば今作は少々差違があるかもしれません。 他の方も仰るとおり、なんというか、あの完全無欠っぷりは少々失われつつあるかも。 能力とかそういうものでなく、人間的な意味で。 しかし却ってそれは新しい魅力にも感じられました。 中編の「暗号名ケルベロス」の主人公が最後にとった行動は個人的にとても好感がもてました。 どんなに完璧でも、今まで機関で習ったこととはまったく相容れない行動をしてしまうあたり 彼らは機械ではなく、やはり人間であるのだと感じました。 情や愛があるなどそういう良いものではなく、ただ単純にそれは人がもつ欠点であり美点であると 解釈しました。 ネタバレになるので省筆しますが、ある女性から託されたたったひとつの言葉で 彼自身まったく予想だにしていなかったであろう人生に方向転換するシーンは見事。その後の潔さには惚れ惚れしました。 珍しくとても後味の良い終わり方。これはこれで最高。 もう続編は出ないのかもしれませんが、次回があればまた新しいD機関の生き様を読みたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジョーカーゲームを始めて読んだ時は、その異常性や変態性に驚きを隠せなかった。 まさかの続編の三冊目が今作パラダイスロスト。 もはやD機関の人間がどんな人間離れしたことをやっても、さして新鮮味は感じなくなってしまった。 やはり一作目のインパクトを、と、読者としては期待してしまうのだけれど。 今作では舞台が海外に移り、ライバルである敵国諜報員なども登場する。 だが、D機関の好敵手はD機関でしかないと思う。 そういう意味でジョーカーゲームは完成の域に居て、続編は本伝でありながら外伝的な印象を受けてしまうのだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文庫化が待ちきれず買ってしまいました。 ストーリーは相変わらずご都合主義感があるが、裏を返せば安心して読めるということか。 なんだかんだこのシリーズの新作が出たらまたすぐに買ってしまうのだろう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!