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赤い星
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赤い星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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歴史改変SF長編である。ネット技術(それもちょうど08年の水準)が張り巡らされた江戸時代を舞台にしている。小説の中の日本(じゃなくて幕府?)はロシアの砲艦外交に敗れ、帝政ロシアの属国となっている。主人公のおきみは、謎の訪問者の依頼により、秋葉原の<若旦那>ことドミトリー皇子の周辺をリアル空間とネット空間の双方で探る。事態は奇妙なねじれを見せ…。 次々繰り出される高水準のサイバーパンク描写が鮮やかである。こういうのは活字でないとなかなか難しいと思う。目次も歌舞伎の外題風で、ワクワクさせてくれる。 大序:モスクワ・新帝戴冠ボリス・ゴドゥノフ 一段目:江戸・窶皇子ドミトリー吉原登楼 二段目:ペテルブルク・帝室劇場夢幻舞 三段目:江戸・赤星封印列車 などなど。映画に喩えると高水準のSFX大作で、画面を眺めている分には退屈はしない。 しかし。 だからといって、全編を読み終えたときの読後感がよいわけではない。本作には、外へ連れて行かれる感覚が薄いからである。こういうタイプの作品には、思わぬ経路で<外部>を感じさせること(ディックの作品がそうであるような)を望みたいが、それは要求水準が高すぎるのでしょうか? 私はSFのオールドファンなので、点が辛くなっているのかもしれません。でも、沼野充義氏の毎日新聞評(11月16日)は持ち上げすぎだと思います。仲間褒めだったのですね。 付記:同じような設定ならば、マンガの「銀魂」の方が売れてる分だけ勝っていると半年後に知りました。 | ||||
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