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赤い星
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赤い星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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独特な、日本人離れした視野の広い、高野 史緒ワールドを堪能しました。 | ||||
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大好きな作家、高野史緒の最新作。相変わらずの歴史改変ものだけど、今までの集大成っていっていいぐらいの作品だと思う。ただ、あとがきに書いてあったが、あまりにもネタを詰め込みすぎて消化不良気味。というより、もっと長編にするか、独立した長編に分けるかすれば、もっと楽しめたような気がする。 サイバーパンク、スチームパンクって、今はもうあまりはやらないかもしれないが、自分は今でも好き。そのジャンルでは、彼女は、日本の作家で一番好きかもしれない。 帯にギブスン meets ブルガーコフってあったけど、まさにそんな感じ。ちょうどこの前、ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』を読んだばかりだったので、より一層、そう感じた。また、最近のギブスンの作品、『パターン・リコグニッション』の影響も感じられるし。 自分の今年の日本SFベスト3には入れたい作品だ。 | ||||
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老若二人の修道僧がロシア新皇帝、ボリス・ゴドゥノフの戴冠式のインターネット中継を観ているところから話が始まる。ロシア皇帝とインターネット…?さらに二人の会話から日本がロシアの属国となっているらしいこと、日本には徳川幕府が存在するらしいこと、かつてはソヴィエト連邦という国が存在していたらしいこと、などが浮かび上がってくる。いったいこの世界では何が起きているのだろう?読み始めた最初の段階で様々な謎が提示され、読者は一気に引き込まれる。 先帝の皇子であると称する「ドミトリー」、将軍のご落胤と称する吉原の花魁真理奈太夫、この二人を結びつけて帝位簒奪を狙うクプルスリー公爵、その陰謀を阻止しようとする幕府大老シュイスキー公爵、真理奈太夫の幼馴染で江戸のソフトウェアエンジニアおきみ、おきみが思いを寄せるペテルブルクのピアニスト龍太郎、龍太郎につきまとうケーニヒ博士、そしてインターネット上で噂される「赤い星」という存在。江戸とペテルブルクを舞台に、謎めいた登場人物たちによって物語が展開していく。 元ネタの一つはプーシキンやムソルグスキーの『ボリス・ゴドゥノフ』。著者は、光瀬龍『征東都督府』、ギブスン&スターリング『ディファレンス・エンジン』などの歴史改変モノを髣髴とさせる舞台設定とインターネットという小道具によって新しい物語を作り出している。壮大な舞台のわりに人物の造形がやや甘いのが難か? | ||||
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