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孤宿の人
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孤宿の人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全167件 61~80 4/9ページ
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宮部さんの時代物はすべて読みましたが、この作品が一番好きでした。 物語を読み終わって、涙が止まりませんでした。 人は自分以外の大切な誰かのために頑張れる、苦しみを乗り越えていける・・・ そんなメッセージを感じました。 | ||||
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想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。 | ||||
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想像した通りとてもよかった。また次の商品も購入したいと考えている。 | ||||
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この世界の命はこんなにも。。。 生きるだけ、それだけも、こんなに険しいなんて、、、。 読み応えありました。きっとまた読み返したい、その本になりました。 | ||||
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宮部さんの時代ものミステリー。 個人的にはぼんくらシリーズとは正反対の悲しいお話しだと思いました。 上巻ではほうと引手見習いの宇佐が姉妹の様に心を通わせていく 場面がとても良かったです。 男並みに引手になろうと一生懸命に頑張る宇佐もほうと同等の もう一人の主人公だと思います。 また物語の語り手もほうを中心として様々な人物に入れ替わり 読者を飽きさせない見事な筆致でぐいぐい引き込まれ読み進みました。 まだ上巻の段階では悲しい場面も少なく、 悪鬼・悪霊と恐れられる加賀様の存在が気になり ページをめくる手が止まらず楽しく読めました。 宇佐以下、脇役キャラも個性が光り下巻への橋渡しが素晴らしいです。 | ||||
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宮部さんの時代ものの代表作【ぼんくらシリーズ】は いささかコミカルな要素が多く楽しい作品ですが、 それとは対照的に本作は悲しすぎるお話しです。 中だるみも無く一気に読ませる筆致はさすが宮部さんですね。 個人的には亡くなる人が多過ぎることとなぜこんなに良い人が と思う人物が次々と亡くなっていく様はあまりにも悲し過ぎます。 ほうを取り巻く人物の描写は巧みで物語に引き込まれてあっという間に 上下を読み終えましたがなんとも言えない悲しいラストに肩を落としてしまいました。 あまり気が滅入っている時や落ち込んでいる時には読むべきではない小説だと思います。 主人公のほうは阿呆のほうと言うことで若干、知恵が遅いところもありますが、 純粋で一途な可愛い女の子です。 読後感としてほうにはたくさんの犠牲者の分も幸せになってもらいたい…、 そう願わずにはおられませんでした…。 | ||||
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文章は読みやすいのですが、登場人物が多すぎかつ端役まで背景を語りすぎて、重要な事象がぼやけている気がします。 物語の始まる地点を早く設定しすぎたのでは。加賀様、が到着してからでもいいかと思います。それ以前の騒ぎは軽く回想で触れる程度で。 すべての人物や事件をこと細かく描写するのは、手抜きしない宮部氏の良さだと思うのですが、もっと簡素にして端役を減らしたら、 スピード感のある物語になったと思います。 | ||||
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あほうの、ほう、健気な、ほう。本屋さんで背表紙みるだけで、思い出し泣きしてしまいます。 でも、ちょっと人が死に過ぎた気がします。時代設定上こういうものなんでしょうか。ともあれ、読みおえてなお、ほうの幸せを願わずにはいられない名作でした。 | ||||
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上下巻併せてのレビュー。 文章はさすがにこなれていて、とても読みやすかったです。 ほう視点での文体チェンジも違和感少なかったですし。 著者特有の作風なのかもしれませんが、映像効果を意識した平板な語句での 細かい情景描写が、ややしつこく感じられました。(丁寧といえば丁寧だけれど) 物語のテンポは今ひとつ。ねっとりとした不安感や閉塞感を演出するための手法 としてはアリなのでしょうけど、皮肉にも整った文章が湿度を弱めてしまっている。 テーマも作風も異なりますが、なんとなく中上健次の「枯木灘」が思い起こされます。 主題がよくわかりませんでしたケド、智や利に惑わされぬ大愚の有り様を無垢な 子供に仮託した、時代小説版「アルジャーノン〜」がやりたかったとか? ストーリー的には普通に面白かったです。 アンロジカルキャラ代表として、花吉さん視点での挿話も読んでみたかったかも。 | ||||
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終盤涙こらえきれなかった。 それにしても冒頭から人がたくさん死に過ぎるので辛い。 ほうの境遇の厳しさ、それに憤ってくれる温かな人たち、 誰もが等身大の人間味あふれる人たちで、 根っからの悪人も善人もいない。 悪に見えるのは、その人の心の弱い部分が表に出るから。 こういう人情の機微の描写が、宮部さんはホントに巧みである。 花吉は器ちっせぇなー!って思ったけどこいつが 多分一番弱い心の持ち主ってことなんでしょう。 渡部と宇佐、匙の先生たち、なにより加賀殿にとって、 ほうの無垢な性質が救いとなる瞬間があったことを願います。 | ||||
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「孤宿の人」とは、「ひとりぼっち」というような意味で、 加賀様とほうのことだと著者はインタビューで語っている。 タイトルを先に決めていたということなので、そのせいか、 ほうを大切に思ってくれる人たちが次々と死んでいく。 琴江さん、石野さん、加賀様、宇佐……失ったほうがひとりで 泣きじゃくるところは胸がつまる。 この本で、架空の丸海のお城や町、制度など緻密につくったため、 「一回きりではもったいないので続編を考えている」と聞いた。 またいつか、成長したほうに逢えるかと思うと嬉しい。 | ||||
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下巻はあっという間に読み終わってしまいました。いつも読み終わった後に爽快感、納得感、満足感があるのが彼女の作品だったのですがこの本は読み終わって「よかった?」と聞かれてもなんだか即答できません。 宮部みゆきの時代小説は好きですが、これはちょっと途中読んでて苦しかったです。中だるみと言うかなんと言うか。 方の成長。渡部の決断とあきらめ。宇佐の想い。加賀の覚悟。 いろいろメッセージがあったのは分かります。 でも、あともう少し宮部みゆきらしさが欲しかったような気がします。 やっぱり彼女の作品は短編の方が好きかも。 | ||||
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本書は宮部みゆきの時代小説。時は江戸。幕藩体制はいきわたり、なにかと息苦しい時代。とはいえ場所は讃岐国・丸海藩。御府内とはまた違う。決して豊かではないが、北は恵み溢れる瀬戸内海に面し、城下を出て山あいの道を一日歩けば活気あふれる金比羅宮。そこに江戸から流人が来る。幕府の命令により丸海藩はこの罪人を預からなくてはならない。罪人とはいえその人は幕府の元要人。この流人の扱いに揺れる藩には、御多分に洩れず内部に派閥抗争がある。そんな藩の状況は、身分を問わず様々な形で人々の生活に微妙な影を落とす。定められた生き方しかできない時代の、つましいながらも地に根づいた生活の喜び哀しみ、袖すり合う人たちへの情け、庶民の逞しさ、自然の脅威、厄災、死、無常、そして・・・とスケールは大きい。 宮部みゆきの小説は、どれも読みやすくおもしろい。ストーリー展開の妙、意外性、描写、いづれをとっても抜きんでてうまい。秀逸は情景・心理描写と、それにからむ登場人物のキャラクター創りにある。どうしようもない悪も崇高さも正義も、本来は一人の人間に混沌とやどる切り離せない性質だが、宮部作品では良い人は良い人であり、悪い奴は悪い。そういう登場人物を読者に納得させる手法に秀でている。読者が「この人はいったいどんな人なのだろう?」と不思議に感じ始める丁度いい頃合に、その人物にまつわる過去のエピソードが、映像でも観るかのように丹念に語られる。その体験を通して、読者は作中の人物の人となりに得心、共感する。だから、ついその人物に肩入れしてしまい、後で作者に騙されたりもする。良い人も悪い奴も、それぞれに存在感があるのだ。 これまでに宮部作品は2作しか読んだことがなかった。3.11後の心落ち着かない日々に、たまたま手に取った既読の本がきっかけで読み始めた。気がつくと、読み返した2作品も含め、3ヶ月の間に26作品続けざまに読んでいた。その3ヶ月、たぶん私は小説の世界に逃避して暮らし、慰められていたのだと思う。気持ちが落ちついて、我に返り、元の種類の読書に戻ったのは夏頃だった。 『孤宿の人』は展開が安直に流れたところもあり、既読作中、完成度からいえば、これを上回る作品はいくつもある。しかし、2011年、この震災の、原発事故の年が『孤宿の人』の心象風景そのものであったが故に、また、めぐる廻る人の世の普遍を描いているが故に、そして、最後になにがしかの希望を与えてくれているが故に、個人的にはこの作品を特別な一冊として推したい。 この本の主人公「ほう」には生きる力がある。その力は、この少女の未来を豊かで実りあるものにしてくれる財産なのだ。 | ||||
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感動で胸がいっぱいになりました。 小説の醍醐味はどれだけその作品世界に入り込めるかだと思っているのですが、もうすっかりはまりこんでしまいました。本当に素晴らしい作品です。 まず情景の描写。舞台となる丸海藩の豊かな自然の様子、人々の暮らしが非常に丁寧に描かれています。 作品の後、ほうが生きていく世界はこんなところなのだなぁ、と多くの想像が生まれます。 豊かな海、彼女が働くことになるかもしれない塔屋、「おあんさん」について思いをめぐらすであろう堀外…。 「加賀様」が教えてくれた「海」の字は丸海の海を見るたびに思い出されるのかもしれないし、そこにはねる「うさぎ」は…、とほうの中には彼女を思う「願い」がその風景とともに残るのではないか、と思いました。 やっぱり「ほう」について感情移入してしまいますね。 大規模な事件の様子も、登場人物個々の心境も作りこまれており、作中の陰謀や真相も相まってどんどんページをめくらずにはいられなくなります。 事件によって一人の人物が強く影響を受け、それがまた他の事件とつながったり…。 下巻に入ってからは次々と話が展開しますが、最後の混乱の最中で見られた渡部や宇佐には本当に胸が詰まらされました。 しかし、宮部先生は時代小説も素晴らしいなぁと思っていたら大分苦労されていたのですね。お見事だと思いました。 | ||||
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絶賛される方が多く、児玉清氏の賛辞も信用して購入しましたが、期待外れでした。 宮部氏の1990年代に著された江戸時代物に描かれた市井に生きる人々の人情、感情の細やかさ、切なさに感涙した私からすると 「ぼんくら」あたりからその路線を離れ、宮部氏の現代推理物に通じる氏の「頭の中でこねくり回した」ストーリー重視に傾斜しており、本作もそれにあたると思います。 素晴らしい舞台設定や魅力的な多数の登場人物を配し、数々の伏線をストーリーの中に走らせ絡ませようとしているあたりは流石と思わせます。しかし、氏のインタビューにもあるように途中で執筆を早く終わらせたくなるほど複雑にお膳立てし過ぎたが故に、途中から折角の伏線を「登場人物の死」で安易に消し込んでしまっています。 また、ほうと加賀殿の交流と別れも割くページが少なく中途半端です。「風呂敷を広げ過ぎて早く畳んで帰りたい」作者の気持ちが途中から見えてしまい、残念としか言いようがありません。もし機会があるのならば、物語途中から執筆し直し、この素晴らしい設定と題材を生かし切った新作に生まれ変わらせたらどうだろうと常々思っています。 | ||||
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上巻は本当に読み進めるのに苦労しました。宮部作品でこれだけ読み進めるのに難儀した作品は初めてでした。 下巻に入る頃からぐっと引き込まれるようになり、最後は一気読みでした。 美しい自然とそこに生きる人々の温かみ、確かに「悲しいだけではない作品」だと思いますが、物語が終盤に向かうにつれ、悲劇的結末が避けられないのだろうなぁと思われる流れとなり、やはり悲しい話だと感じます。 文庫版に収録されている児玉清さんの解説は素晴らしいもので、一読の価値があるように思います。 | ||||
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なかなか最初は時代物を読むとき特有の(私的に)入りこみにくさを感じたのですが、内容や読み進めているうちに、気軽に内容がはいってきました。純粋で無垢な少女の健気さ、大人たちの、しかも時代背景のしがらみのなかでの醜さや利害画策、よくできた作品だと思います。地位、権力のある物がそれそれの利害でシナリオをを作り、情報を操作し、無知な民は神だ、祟りだと踊らされる。ちょっとしたところが、日本の今に共通する気がしました。少女の存在がとても救いなの所、今の私たちにもあってほしいです。 | ||||
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主人公の女の子が、とってもかわいいです。 素直で純粋で一生懸命で明るい「ほう」 そしてほうを妹のようにかわいがるのは男勝りの勝気な女性「宇佐」ですが、 作者のイメージとダブってしまったのは私だけでしょうか? 人間の心理、大衆の心理、迷信、うわさ、身分制度、いろいろなことにとても深い洞察力と 観察眼、そして自然や人の表情、それぞれの性格の描写のすばらしさ。 ややこしい部分はさっと読み飛ばしても筋はつかめるし、読みたいところは(私の場合、ほうが出てくるシーンすべてでした) ゆっくり味わいながら読むという自由な読み方を許す包容力がある本だと思います。 とても悲しい結末なのですが、ほうの心のきれいさに、さわやかな読後感を味わえました。 「おあんさん、おはようございます。 ほうは元気で、今日も一日しっかり働きます」 ほうのかわいらしく澄んだ声が聞こえてくるようでした。 文庫の解説は児玉清さんです。 | ||||
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人物に感情移入できない。 ほうが俺よりよっぽどちゃんとしゃべるので、手習いの場面は嫉妬しかできなかった。 あと、ふりかえると何もしてないように感じる。繰り返す日常の描写ばかり。悪い意味で寂しさが残った。 | ||||
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何冊も宮部先生の作品を読んでいますが、一番好きな作品です。 物語の出来事は、テンポ良く、丁寧に描かれていますが、 私はそれ以上に、静かに流れる時、人々の暮らし、登場人物の個性、人情、風景などが、 丁寧に書かれていて、その世界に引き込まれました。 丁寧な描写により、どの登場人物の感情にも入り込める、不思議な魅力を感じました。 宮部先生、こんなに心に染みる作品をありがとうございました。 | ||||
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