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消失グラデーション



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【この小説が収録されている参考書籍】
消失グラデーション
消失グラデーション (角川文庫)

消失グラデーションの評価: 2.65/5点 レビュー 54件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.65pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(4pt)

青春ミステリー?

巧みな叙述トリックが用いられており、騙された感が非常に強い。最後の数十ページの展開には良くも悪くも唖然とさせられた。
消失グラデーション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:消失グラデーション (角川文庫)より
4041012287
No.14:
(5pt)

新人賞作品としては、この数年の逸品

2011年第31回横溝正史大賞を受賞した本作品は、使い古された言葉だが、「新人離れした」上質のミステリ作品として、オススメできます。

かつては、新人賞と言えば、江戸川乱歩賞という時代があって、乱歩賞受賞作さえ読んでいれば、その年の新人の書いた上質なミステリを堪能できると言っても過言ではありませんでした。
しかし、その後は、新人賞の数も増え、上質な新人の作品も分散してしまい、今では、乱歩賞受賞作ならハズレなし、ということもなくなりました。

そんな中、この数年の新人賞受賞作で、評価の高さが際立っていたのが、本作品です。
新人賞作品なのに、その年のミステリ・ランキングでも上位に食い込んでいるし、ネットを通じても賞賛の声が高い。
これは一読の価値あり、と判断しました。

ミステリの分野としては、かねてより作品が生み出されている、「人間消失」もので、舞台を高等学校のバスケ部に置くことで、青春ミステリや学園ミステリと呼ばれるものとなっています。
この点だけみると、特別な作品には思えません。

実際、ストーリー展開も、当初は、バスケ部員の男女の人間模様を綴っていて、あまりミステリらしさは感じませんでした。
メインとなる消失事件が発生するのも、400頁余りの作品の100頁辺りからで、テンポの早いストーリー展開が多い昨今の作品の中では、事件発生までに費やす頁は長い方だと思います。

しかし、終盤に来て、この100頁が決して無駄な描写でなかったことに気づかされます。
結論として、使われているトリックの素材は、決して斬新なものではありませんでした。
しかし、使い方によって、これほど「意外性」を持たせられるのか、と感心させられます。

特に、作品の冒頭のある記述によって、私は意外な真相を見抜くことはできませんでした。
一見すると、アンフェアに思えたのですが、よくよく考えてみると、ぎりぎりフェアです。
よく考えられているとしか言いようがありません。

巻末解説に、青春小説の部分とミステリが巧く融合しているという説明がありましたが、正にそのとおりで、真相解明によって、サブとなるテーマ(本作品では、「青春」)に鮮烈な印象を残すというのは、ミステリのひとつの理想を行くものでしょう。
そのような意味からも、私は本作品を高く評価したいと思います。
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4041012287
No.13:
(5pt)

ものすごく衝撃的な

とても安く買えましたし、美品で、内容もすごくテンポよく最後まで騙されました。これから、長沢樹を全部読みたくなりますよ。
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4041012287
No.12:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

読み終わる前に最初から読み返したくなる本

今までに似たような経験をしたのは数回しかありません。乾くるみ著「イニシエーション・ラブ」や歌野晶午著「桜葉の季節に君を想うこと」を読んだときにも同様の体験をしました。これらの作品をお気に入りのひとにおすすめします。
素直に文章を読んで、作者に騙されてこの快感を味わってください。
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4041012287
No.11:
(4pt)

何故こんなにベタ褒めするのか?

2012年のこのミステリーがすごい!のベスト10にランクインしている作品ということで、手に取りました。
横溝正史賞も受賞していると知り、表紙をめくると「今まで選考してきた横溝賞の3本指に入る」などと、書いてあるではありませんか。
読む前からのハードルが高い高い^_^;
期待しない方が無理というもの。
何で?というくらい周りが持ち上げすぎていて、これがデビュー作の著者が気の毒になるくらい。

実際、面白かったけれど、これが3本指に入るとしたら、横溝正史賞って大したことないなぁとえらそ〜に思ってしまいました(ごめん)。
設定として、かなり無理があるけれど、小説という枠の中で楽しむ分にはこれもありなのかなと思います。
他の本も読んでみたいですね。
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4041012287
No.10:
(4pt)

横溝賞初(?)の青春ミステリー

遅ればせながら読了しました。
まあ、素直に楽しめましたね。
これはダメと酷評されてる方もいらっしゃるようですが、別に反則技を使ってるわけではありませんからね。
トリックとロジック、そしてその収束の仕方について、「あり得ない」「許せない」などと声高に言うほどのものではありません。
消失の謎解きも、なにかしらのマジック的なものが使われたのであれば、怒りも生ずるのでしょうが、
真相はどうであれ、「たぶんそういう形」だろうというのは想像に難くなかったわけでしょうし。
だいたい作家さんもそこが最大限に読ませたいポイントではないでしょう。
これが横溝正史賞?と違和感を唱えるのには同感!と大きく頷きますが。
まして、横溝賞ということはこれがデビュー作であるわけで、それを考慮すれば及第点以上の評価は与えて然るべき小説だと思いますね。
帯の推薦文にあるように、横溝賞の中では異質ではありますが、歴代受賞作の中でもトップクラスというのは間違いないところ。
(歴代受賞作がたいしたことないと言われれば反論できませんが)

横溝賞受賞作家はあまり大成したイメージがないので、これからですよ。
自作も同じ主人公のようですし、シリーズ化にも期待します。
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4041012287
No.9:
(4pt)

意外と本格度も高いな

いや、けっこう面白かったよ。
なんでみんな評価が低いのかな?
横溝賞作品ってことを忘れて読んでいたから、意外と本格度が高いのにもビックリしたし。
予想外の拾い物だったよ。

いい感じの青春小説風でストーリーは進行する。
ミステリとしてのイベントはなかなか起こらない。
中盤あたりでようやく人間消失、しかも密室状況という謎が発生する。
ここまで、主人公の性癖やバスケ部内の人間関係などがだらだらと描写されている。

しかし、これが意外とくせものだったりする。
伏線はちゃんと張られており、それはきちんと回収される。
このあたりがミステリとしての納得のいくところだ。
そして、使用されているのが有名な○○トリックというのもまた、ストーリーにうまく絡んでいる。

いや、本当に今時の高校生がこんな感じなのかどうかは分からない。
でも、なんか懐かしい感じの作風ではある。
二作目が刊行されているようだから、そっちも読んでみるかな。
それ次第で、追いかける価値があるかどうかが分かるだろう。
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4041012287
No.8:
(4pt)

青春ストーリーとしても傑作!

事件の真相解明のミステリーとしてだけではなく、青春学園ストーリーとしても楽しめました(特殊な事情のある人間が、同じ学校に何人も集まるというのは、ちょっと不自然な気もしますが…)。文章も悪くないし、読みやすかったと思います。
自分は面白かったです。
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4041012287
No.7:
(4pt)

結構面白かった。

私は、結構面白いと思いました。
肝になるトリックは、最初のころからなんとなくわかっていましたが、まさかそこまでも!って感じでした。
評価は好みの問題だと思います。

読み終わった感想ですが、これ続編可能なんじゃないの?
意外と第2のハルチカあたりを狙っていたりして…。
マユ&コウシリーズ。
でもって、番外編がヒ○○とア○ロの冒険。

一読の価値はあると思いますよ。
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4041012287
No.6:
(4pt)

標準以上・・・と思う

エンタメ系の新人賞受賞作で『このミス』上位にランクインするのは最近では極めて
珍しいので読んでみました。
私自身が青春推理が好きなのでやや判官贔屓が入るのですが、総括すると上質のミス
テリーだと思います。
最近はベテランの作家さんも薄っぺらい文章を平気で上梓しますが、この作品はそれ
ぞれの心理描写がよく描かれていて好感が持てました。
最近は年の所為か『本格推理』に脳内作業が追いつかず、敬遠するきらいがあったの
ですが、これは本格とはいえ鼻につくほどの展開ではなかったので読み易かったです。
このようなラストのどんでん返しもアリなのでしょう。
『葉桜』以来感じた事のなかった軽い衝撃でした。
次回作を期待しましょう。
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4041012287
No.5:
(5pt)

人を選ぶ傑作

ふらっと本屋で物色してたら、帯に
「横溝賞史上、選考委員最医大の賛辞!」
「歴代受賞作の中でも三本の指に入る逸品!(綾辻行人)」
「間違いなく、わたしが読んだ中で最高の傑作である。(馳☆周)」
「繊細かつ大胆な展開、”真相”の波状攻撃、そして驚愕の結末」

とかもう、大絶賛。いやさ、帯で絶賛なんてよくある話で、買った読んだら糞でしたなんてことはざらにあるわけで。「どーせアレ書くのも商売だろ。ていうか綾辻はマージャン打ってないで小説書け」とか思ったのですが。
しかしながら、あまりの絶賛ぶりに「むしろこれやりすぎじゃね?」というのに惹かれて買ったら大当り。

内容的には、学園青春本格ミステリー。色々オモシロ要素突っ込んで、うまい具合に綺麗にまとめた傑作でした。

ただし若干ラノベチックな文章。図書館戦争とかあっち系。個人的にはこういうのも好きなので全く違和感無く読めましたが、あれが駄目な人は、もう文体で駄目だと思う。

また、本作は「極上のミステリー」であるが、「極上の本格ミステリー」では無い。
Whodunit,Howdunit,Whydunit,そこらへんに重きを置くようなタイプの読者は肩透かしを食うだろうと思う。

何も考えずに読んでうひょーうひょーと素直に驚くのが、本作の正しい読み方だと思う。
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4041012287
No.4:
(4pt)

デビュー作としては良い出来

女子バスケ部員がクラブ棟の屋上から転落し、その後姿を消してしまう。事故か自殺か殺人か。被害者が消えてしまっているため終盤まで真相が分かりません。この女子バスケ部員消失事件がこの作品のメインです。
この事件の真相を男子バスケ部員の主人公とその友人の探偵役が、独自に調査していく作品です。バスケ部員の青春ものとミステリを合体させた内容です。
主人公が実は○○だったという真相は、読んですぐに分かりました。文章がストレートすぎてどう考えてもそうでないとおかしいと序盤で感じてしまいました。しかし、他の登場人物も実は○○だったという真相までは分かりませんでした。登場人物の実像と事件が密接にかかわっていて小説ならではの楽しみが味わえる点は非常に良かったです。
難点を一つ上げるならば、登場人物の1人(ヒカル君)がオールマイティキャラで、この人物がいるおかげで何でもアリになってしまう展開は、ミステリ的にリアリティを大きく損なう原因になってしまっています。ただし、このキャラがいないと事件自体が成立しないため、そこを読者が受け入れられるかどうかで作品の評価が変わってくると思います。
この作品を読んでない人には良く分からないレビューになっていると思いますが、あまり先入観にとらわれずにストーリー紹介も読まずに読むことをお勧めします。
アニメ化は可能だと思いますが、実写化は難しいと思います。
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4041012287
No.3:
(4pt)

なぜ、答えはもちろん「YES」なのか。

惜しいなぁ。

ヒカルくんをもう少し生かしきれていれば、
全体調和が完成するのに。
ヒカルくんの背景に、納得できる重厚感と
実はこいつだったのか、なんて真相が絡んでくれば、
タイトルの科白も楔になりえたのだが。

既読感があるネタとはいえ、「イマドキ」の
高校生学園風設定と「伊坂」風会話をそれなりに
散りばめ、トリックと意外性を充填した今作。

読み進めるうちに積り積ってくる違和感を、
最後は、強引ながらうまくまとめた。

「消失」の真相に至っては、熟読すると
自明なのだが、前提がひっくり返ったときに
マッチする、程よいトリックといった塩梅。

ふりがなをふってきたタイミング・・・。

それはそれでいいとして、今作の妙味と言えるのは、
青春期の葛藤や絶望、存在感と自己犠牲を
「グラデーション」という言葉で、「成長」に
置き換えてうまい具合に味付けされた点だ。

「物事が段階的・時間的に変化すること。」

作風は「イマドキ」でも、「どいつもこいつも
全く・・・。」と感じても、誰もが通ってきた
道を、過不足なく料理した手腕は評価すべき。

原題は「リストカット/グラデーション」。

原題では、暗く、軽くなりがちなイメージを
方向転換したかったのかな。

概して、帯ほどの満足感はないにしても、
ラノベでもなく、本格までもいかないが、
バランスのとれた読みやすい秀作である。

さて、デビュー作にて自らハードルを上げて
しまった作者、次回作を期待しているでよ。
消失グラデーション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:消失グラデーション (角川文庫)より
4041012287
No.2:
(5pt)

先入観無しに読んでください

先入観を持ってこの本を読むと魅力が半減します。
これ以上レビューや書評を見るのはやめてさっさと買って読みましょう。

これからの作者への期待をこめて星は5つです。
消失グラデーション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:消失グラデーション (角川文庫)より
4041012287
No.1:
(4pt)

青春本格…ミステリ?

横溝正史ミステリ大賞受賞作だそうです。大御所の作家さん達が絶賛しているだけあって確かにおもしろい。新人とは思えない文章力の上手さ、魅力的な登場人物のやりとりに魅了され、ぐいぐい読まされました。 でも肝心なミステリーの部分がう〜んって感じ…「間違いなく、わたしが読んだ中で最高の傑作である」と某有名作家さんは言ってますが、マジで?って思いましたもん…確かにこの謎解きは絶対にわかりません。読み返してみたくもなります。でも、このトリックはいくら何でも反則でしょ?しかもわかったとこでなんかしっくりこない…妙な違和感が残りました。しかし、今後が期待できる作家さんであることは間違いないです! 次作に大いに期待します!
消失グラデーション (角川文庫)Amazon書評・レビュー:消失グラデーション (角川文庫)より
4041012287

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