■スポンサードリンク
よろずのことに気をつけよ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
よろずのことに気をつけよの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
呪術、民俗的なストーリーで途中まではおもしろかったけど、犯人(?)がわかってからが白けた。 なんだか餌をいっぱいばらまいていて、しまいには「なんだそれだけ?」って感じ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず、主役で語り手の男(35歳)の性格(=文章)が回りくどくてくたびれる。皮肉屋とでも言えようか。 ーーーp.70 日曜の竹下通りはしばらくぶりだった。流行の奴隷と化した若者にまみれ、三十過ぎの男が1人で歩いているのは、いかにも場違いなのは分かっている。 ・・・街を歩くだけでめんどくさいやっちゃのう、若い子たちはただ遊びに来てるだけだろ・・・ 皮肉屋がひとりだけでこういう表現がたまに出てくるだけならいいのだけど、相棒でヒロイン(18歳)も同じような性格でいちいち会話が長い。毎度毎度そんなに混ぜっ返さなくていいだろ。物語のスピード感を作家自らが止めるんだぜ?くだらない会話で。何がしたいんだよ・・・ それでも、怪しげな呪術を使う謎の者たちを追い求めて、そのうちおもしろくなるだろうと読み進めてるんだけど、「雰囲気だけ!」でいつまで経ってもおもしろくならない。 もひとつ、語り手の思考に飛躍がありすぎる。 ①爺ちゃんは小児病棟でちびっこの話し相手をする活動をしていた→→→「過去にちびっこになにかひどいことをしてしまった罪滅ぼしのため?」 ②牧師を詰問する場面(p.269-281) いきなり疑って掛かったりなにがなんだか分からんね。②のパートに関しては何から何まで作家の独りよがりで到底理解できない。別のところでも書いたけど、要は「それはお前(作家)だけが知ってることだろ」というのを演者がやってしまう例のあれだな。ここでもうギブアップ。ちなみにこの段階(p.299)で怪しげな集団(敵方・犯人らしき人たち)は誰も出てこない。ぜーーーーんぶ語り手の妄想でひとつもお話は進んでいない。 いつまで引っ張るの? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルとあらすじを聞いただけで、どんな謎解きが…と心ときめく、素敵な1冊だと思いました。 いざ読み始めて、残念ながらこの方の書かれる小説は、私には合わないだろうなとすぐに思いました。 まず、始まってすぐの主人公の学者と真由の会話が、ライトノベルの導入かと思うようなやりとりで、いかにも妄想の人間を主人公の都合のいいように会話させています、という感じ。 一番嫌だった展開は、 シングルを2部屋予約したつもりが、ダブルベットの部屋しか予約できていなかった。他は満室で部屋がない。ヒロインはダブルベットでいいと主人公を促す。主人公もしぶしぶ従う。2人は順番にシャワーを浴びる。 18の女の子が35歳の男とベッドで抱きしめ合う。 …なぜそんな事をしなくてはならないのか、全く感情移入できずに、本当に気持ち悪い蛇足だと感じました。 色々あり頼りにしていたとしても、それまでのやりとりがずっと安っぽくて、急展開すぎて、状況を無理やり作りすぎて、全く意味がわかりません。 男性視点で詳細な描写もかえって気持ち悪かったです。 (これは私の個人的な印象です) 真由が虐待してきた父親に怒りを露わに挑発しますが、それも全くリアルじゃない。 「演じているのよ」も鼻で笑ってしまいました。 真由です。真由に全く共感できない。おまけのような虐待設定も、主人公と真由を繋ぐために付けただけに感じます。 ヒロインがリアルじゃない。発言も感情もやってる事も全部18歳の女の子じゃない。 ラストの、犯人達の人間の心の揺らぎ、嫌いではありません。真由や主人公よりよっぽど感情が理解できました。初めて人間に巡り合ったような気持ちでした。あの辺りは読んでいて良かったです。 終わり方は、微妙。 ミステリーというよりは、読者は置いてきぼりなサスペンス?でした。 同じ江戸川乱歩賞を受賞した『QJKJQ』と『闇に香る嘘』とを一緒に一気読みしましたが、『よろずのことに〜』がダントツで一番つまらなかったです。 同じ作者さんの違う作品には、もしかしたら私が理解できなかった魅力を感じるかもしれないので、読んでみます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理・ミステリーのジャンルでは歴史と権威のある江戸川乱歩賞。売れっ子のミステリー作家も多数輩出していることは言うまでもないが、受賞後はあまりぱっとしなかったり、作家活動を辞めてしまっている作家も多いと思える。それでも、受賞作品にはそれなりの「力」なり「光」なりを感じたものだ。だが、ここ数年は読後に沸き立つもやもや感ばかり。この作品もわたしにとっては「はぁ?」としか言えない作品であった。 作者が女性だから不自然さを言及されない方が多いのかも知れないが、十八歳の女子の会話とは全く思えない台詞回しが鼻についた。呪いにフォーカスを当てたところは評価するが、冗長な説明ばかりでリアル感がなかった。主人公の呪術学者の白魔術師の友人や、ホームレスの鳥類学者など、無理やりな人物設定が作品を浅薄にしていると思えた。プロットも実際にはちゃんと練れていない。このような作品に大勝の冠を与えるようになってしまったのか・・・愛して止まなかった江戸川乱歩賞もそろそろ・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
題材は非常に興味深かったのだが、一応、まがりなりにもミステリーだというのに、推理の楽しみというのが全く得られない作品だった。 薀蓄を謎の解決部分に持ってこられたところで、その薀蓄が読者の予備知識にないのだから解きようがない。結局、作者が読者を置いてけぼりにして、勝手に物語を進めている感がしてしまう。 それでも筆力は確かだし、「僕」や少女、鳥類学者などのキャラ描写はうまかったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品と同時受賞した『完盗オンサイト』を方を既に読んでいたので こちらもあまり期待せずに読みました。 前半〜中盤は何とも緩慢感じで 読んでいて苦痛でした。後半い入りやっと一気に読める感じw その落差がいいのか悪いのか、後半は面白く読めた。 ただ、いろいろと首をかしげてしまう箇所がいくつもww 呪いや呪術という題材はいいのだが、 みんながみんなそれに興味をもっているとは限らない まずは、読者にもっと興味を持たす努力が必要だった気がする。 それが足りない為に、前半から中盤の苦痛感がある気がした。 作品の会話はいい感じのところもいくつかあったかなw 鳥博士のホームレスのキャラは好きかもw そんな感じ、同時受賞の『完盗オンサイト』よりはましだけど でもその程度の作品。おすすめはしません。興味ある方だけどうぞww | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初に写真はいらんでしょう。 買って損した、時間を返してくれと 言いたい。 数頁毎にくる弛緩。読後は、 あっ、そうなんですね、良かったですねとしか 言いようがありません。 大滝さんではありませんが、 つまらん!お前の話はつまらん!と、、。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
呪術ミステリーの力作で、良く勉強して仕上げた作品で、第57回乱歩賞作品。確かに,呪いに関する件は面白く、引き込まれる内容です。しかし、肝心の推理が辻褄が合わないので,しらけてしまいました。書ける方には違いないが、推理物として読むと、どうしてもアレルギーを感じてしまうのです。残念ながら此処のところ、この賞に値する作品はお目にかかれません。あまりにも安易に書きすぎるのです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ひどく読みづらく感じてなかなかページが進まずに途中で読むのをやめようかと思った。 会話が多く、人物像が薄っぺらく感じられた。人間として当たり前に不快感を感じる出来事であっても小説なのだから心の動きを文字にして読ませてほしい。○○だから怒った、泣いたでは感情移入しづらい。 一番興味をひかれた呪術に関しても書き込みが足りずにおどろおどろしさがまったくない。呪いにかかわって生きることを決めたときから覚悟はしていたという割に呪いによってもたらされる怪奇現象のようなものが一つもない。何十年たっても触れるだけですさまじい憎悪を感じたという呪術符が単なるアイテムになり下がっている。 物語が進んでいくうちに何人かの人たちに「秘密にしておきたい出来事」を聞き出す場面がある。そのたびにヒロイン真由の泣き落し?「祖父の真実が知りたいんです!お願いします」と言う一声でペラペラしゃべりだすのも違和感を覚えた。 虐待されていて一度は完璧に壊されたはずの真由が虐待されていたはずの父親にひどく挑発的に怒鳴っていたのもどうなのか。 心の傷と言うのは立ち直ったかのように見えてもちょっとしたことでかさぶたが剥がされ血が噴き出すものでは?こんなに喧嘩上等的な態度を取れるのか。とってつけたように主人公にも虐待児を助けられなかった「悔むべき」過去を持ってくるし。 そして喧嘩上等と言えば途中で若者に真由が「わたしの顔に何かついてるかしら」とヤンキー的な因縁をつけたときには鼻で笑ってしまった。 「気の強い女を演じている」と作中で真由自身が言っているが、その演じ方は鼻につくレベルで全く好感が持てなかった。 冒頭に書かれていた作者の言葉が一番感情が伝わってきてよかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸川乱歩賞受賞作を全部読んでいる私から見ると、最近はひどい。初期の受賞作は、殺人以外の謎ときもサイドストーリーとして設定するなら、写楽の謎とか、北京原人の骨のありかとか、それだけでもう一冊書けるくらいの骨太の謎解きがあったのに、今回の呪術に関する謎解きの底の浅さはどうだろう。この賞自体の意義を問い直すべきである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
怪奇サスペンスの色が強いけど、 それだけって感じですね。 構成、文章、結末、どれもひどいと思います。 文章は稚拙で読みにくいし、 ストーリーはつじつま合わせが目立って、 小学生でもわかるほど単純明解。 ここまでひどいとは…。 ラストも尻すぼみで拍子抜けでした。 買わないほうが良かったと後悔したぐらいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私にはつまらなかった。 著者が呪術というテーマにどれだけ造詣が深いのか、浅いのかは知らないが、 この作品を読む限りでは底の浅ささが透け見えるばかりだった。 数十年も続く怨念というのは、ミステリにあっても異常中の異常であり、 であれば、納得のいくロジックを読者に提示する義務が筆者にはあるというものだろう。 しかし、筆者の説明はとても納得の行くものではなかった。 この動機に対する不納得性と、呪術に対する知識の底の浅さとがあいまって、 もう全体が喜劇としか思えなかった。 特に、最後のクライマックスなど、吉本喜劇の大団円のような滑稽さを感じてしまった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!