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よろずのことに気をつけよ
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よろずのことに気をつけよの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 21~40 2/3ページ
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呪い研究に没頭する文化人類学者の仲澤のもとを、祖父を惨殺されたという17歳の少女真由が訪れる。彼女が彼に見せたのは、家で見つけたという古い呪いの札。仲澤はその呪いの札が呪詛の塊である「本物」であることに一目で気づき、愕然とする。 ここまでの呪いをかけながら、結局殺人という強行策にでたのはなぜなのか?そもそも誰が祖父に呪いをかけたのか?なぜ祖父が呪いをかけられたのか? 二人は謎をとくために、頭と足をつかいながら、謎の源へ迫っていくが、待ち受けていたのは? 非常に面白く読んだ。つっこみどころはあるけれど、スピード感もよく、「祈祷念仏」の世界をワクワクしながら読んだ。 後半の地方の情景は、それだけでほとんどホラー。雰囲気もよく、久しぶりに満足した江戸川乱歩賞受賞作だった。 | ||||
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呪いについての薀蓄がすごい! よくこれだけ調べたなあ〜と思います。 得体のしれない寒村の風習と謎の呪文、護符。 これだけの話を書くにはかなりの資料が必要だと思う。 まあ、読者は謎解きはできないけど、オカルト好きな私は満足。 | ||||
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面白く読ませて貰ったので文句は無いのですが・・・ これって「ミステリ」ですかね? 主人公達が資料調査や聞き込みを進めていって少しずつ事件の全貌が 明らかになっていくだけなので。 「そうきたか!」とか「なるほどねえ〜」という謎解きのカタルシス が無いのですよ。 「気づかなかった〜」とか「そんなのアリかよ!」という驚きが、ない。 それでも読んで損した、とは思いませんが。 乱歩賞ですからね。今後に期待、なのでしょう。 | ||||
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題材は非常に興味深かったのだが、一応、まがりなりにもミステリーだというのに、推理の楽しみというのが全く得られない作品だった。 薀蓄を謎の解決部分に持ってこられたところで、その薀蓄が読者の予備知識にないのだから解きようがない。結局、作者が読者を置いてけぼりにして、勝手に物語を進めている感がしてしまう。 それでも筆力は確かだし、「僕」や少女、鳥類学者などのキャラ描写はうまかったと思う。 | ||||
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この作品と同時受賞した『完盗オンサイト』を方を既に読んでいたので こちらもあまり期待せずに読みました。 前半〜中盤は何とも緩慢感じで 読んでいて苦痛でした。後半い入りやっと一気に読める感じw その落差がいいのか悪いのか、後半は面白く読めた。 ただ、いろいろと首をかしげてしまう箇所がいくつもww 呪いや呪術という題材はいいのだが、 みんながみんなそれに興味をもっているとは限らない まずは、読者にもっと興味を持たす努力が必要だった気がする。 それが足りない為に、前半から中盤の苦痛感がある気がした。 作品の会話はいい感じのところもいくつかあったかなw 鳥博士のホームレスのキャラは好きかもw そんな感じ、同時受賞の『完盗オンサイト』よりはましだけど でもその程度の作品。おすすめはしません。興味ある方だけどうぞww | ||||
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最初に写真はいらんでしょう。 買って損した、時間を返してくれと 言いたい。 数頁毎にくる弛緩。読後は、 あっ、そうなんですね、良かったですねとしか 言いようがありません。 大滝さんではありませんが、 つまらん!お前の話はつまらん!と、、。 | ||||
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前半から中盤にかけての会話による謎解き。。。 これはダルかった。 もっと他の見せ方がなかったものか? 読んでいてイライラした。 全般的には細部にこだわることによってリアリティがうまく引き出されていたと思った。 ラストはテンポもついてきて秀逸。 ただ、よくよく考えてみると、 この小説。大どんでん返しがない。 そこが残念なところか。 | ||||
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呪術ミステリーの力作で、良く勉強して仕上げた作品で、第57回乱歩賞作品。確かに,呪いに関する件は面白く、引き込まれる内容です。しかし、肝心の推理が辻褄が合わないので,しらけてしまいました。書ける方には違いないが、推理物として読むと、どうしてもアレルギーを感じてしまうのです。残念ながら此処のところ、この賞に値する作品はお目にかかれません。あまりにも安易に書きすぎるのです。 | ||||
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文化人類学の小洒落た二枚目の主人公、虐待の過去を持つ美少女 ありきたりでベタな設定で 会話に違和感を感じながらも読了した。「蚊帳の外」本当に十代? 正直、主人公にもヒロインにも感情移入はできなかった。 ヒロインの祖父の過去に何があったのか 呪術者達は何処にいるのか これのみで読み進めていった 祖父の苦しみ、呪術者達の憎しみと悲しみは よく伝わってきたと思う。 ラストの展開もありだと思った。 | ||||
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ひどく読みづらく感じてなかなかページが進まずに途中で読むのをやめようかと思った。 会話が多く、人物像が薄っぺらく感じられた。人間として当たり前に不快感を感じる出来事であっても小説なのだから心の動きを文字にして読ませてほしい。○○だから怒った、泣いたでは感情移入しづらい。 一番興味をひかれた呪術に関しても書き込みが足りずにおどろおどろしさがまったくない。呪いにかかわって生きることを決めたときから覚悟はしていたという割に呪いによってもたらされる怪奇現象のようなものが一つもない。何十年たっても触れるだけですさまじい憎悪を感じたという呪術符が単なるアイテムになり下がっている。 物語が進んでいくうちに何人かの人たちに「秘密にしておきたい出来事」を聞き出す場面がある。そのたびにヒロイン真由の泣き落し?「祖父の真実が知りたいんです!お願いします」と言う一声でペラペラしゃべりだすのも違和感を覚えた。 虐待されていて一度は完璧に壊されたはずの真由が虐待されていたはずの父親にひどく挑発的に怒鳴っていたのもどうなのか。 心の傷と言うのは立ち直ったかのように見えてもちょっとしたことでかさぶたが剥がされ血が噴き出すものでは?こんなに喧嘩上等的な態度を取れるのか。とってつけたように主人公にも虐待児を助けられなかった「悔むべき」過去を持ってくるし。 そして喧嘩上等と言えば途中で若者に真由が「わたしの顔に何かついてるかしら」とヤンキー的な因縁をつけたときには鼻で笑ってしまった。 「気の強い女を演じている」と作中で真由自身が言っているが、その演じ方は鼻につくレベルで全く好感が持てなかった。 冒頭に書かれていた作者の言葉が一番感情が伝わってきてよかった。 | ||||
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江戸川乱歩賞受賞作を全部読んでいる私から見ると、最近はひどい。初期の受賞作は、殺人以外の謎ときもサイドストーリーとして設定するなら、写楽の謎とか、北京原人の骨のありかとか、それだけでもう一冊書けるくらいの骨太の謎解きがあったのに、今回の呪術に関する謎解きの底の浅さはどうだろう。この賞自体の意義を問い直すべきである。 | ||||
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この作者は非常に、「文章の読みやすさ」に心を砕いていて、スラスラと読める。 且つ、小説のストーリーの序盤の「引き」が非常に強く、序盤・中盤までは、満点に近い評価を与えられる傑作!と言っても過言ではないと思った。 (しかも、新人賞ということに限らず、である) 怨念・呪詛をテーマとして描いているから、どうりで面白いわけで、題材の勝利でもあろう。 惜しむらくは、終盤のやや失速=動機のありがちさが、ちょっとイマイチかな、と。 まあどのみち、処女作としては、恐るべきページタナーぶりであろう。 ミステリ・エンタメ系の他新人賞受賞作と比較しても図抜けている印象が強い一作だった。 | ||||
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販売戦略的にタイトルはこれで良かったのでしょうか?最初は「いろいろなことに気を配っていこう」みたいな啓発本かエッセイかなんかだと思っちゃいましたもん。帯に『呪い』って書いてなければ買い逃すとこでした。この手のテーマはお好きな方も多いでしょうから、よりわかりやすいタイトルで訴求した方がと感じました。 内容は、まあ普通…。京極氏ほどの蘊蓄はないし三津田氏ほどのムードもなく、復讐の動機も物語の展開も予想の範囲内。正直、既に似たようなのいくつか読んだことあるぞみたいな感覚をもちました。個人的にはキャラクターにも「魅力的でしょ」って冒頭から押し売りされてるような感じを受けてしまい、今一つのれませんでした。じゃあ何で☆四つかと言うと、巻頭の作者の言葉がとても良かったからです。何となく恩田陸さんみたいで。今後に期待します。 | ||||
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面白いものは面白い。本作品について、その理由を考えてみた。'1.書き込みすぎていない。この作品は読者の想像力に任せているところが多い。そのため、読者は過去の体験の中で最も恐ろしいシーンを想像し、この作品に投影することで、のめり込めるのだ。いかに削り込むかが作家の腕の見せ所だ。単に削りすぎると薄っぺらい文章になってしまう。削り込み具合がよい。'2.主要登場人物各人が払うことのできない業を持っている。何十年も人を呪い続けることはできるだろうか?今の僕には、できる人がいるだろうと思う。この点は、都会人の常識で考えてはいけない。山奥の閉ざされた地域に暮らす人々は何を楽しみに生きているのか。レジャーやグルメではないだろう。子供の成長ではないかと思うのだ。もし、自分の子供が殺されたなら、殺した犯人を恨む反面、目を離した自分を責め続けるだろう。この作品に欠けているものがあるとすれば、呪術師たちの自分を責める反省がないことだ。犯人を恨んでいるようで、実は自らを責めている。その業から逃れられない呪術師たちを描いていればもっと素晴らしかったと思うのだ。'3.僕は小説は秀逸な作品になればなるほど、その独特の雰囲気、世界観をを味わうものだと思っている。その点で、この小説は成功している。現に多くのレビューアーがそういっている。 なお、以下の点を補足したい。ディテイルの整合性は、それほど重要ではない。力のある小説は、整合性を求めない。歌舞伎と同様だ。見せ場があれば読者は十分酔いしれることができる。最後に気になった点。字の地名は創作か実在かわからないが、西郷村は現に存在する。フィクションとはいえ、怪しくて行くのが怖い。地元からクレームは大丈夫なのか?「ぼっちゃん」を考えれば、大丈夫な気もするが。あた、呪術師たちが滑稽だと言っている人がいたが、それはそうだろう。最高の悲劇と喜劇は紙一重なのだ。同じ物語が見る者の置かれた立場で変わってくるのだから。 | ||||
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地形に例えるなら、なだらかな丘陵地がだらだらと続いているような小説。 この作品は地の文のほとんどを読点ひとつにしている。これは明らかに著者 が作品の読み易さを考慮したものと思われるが、私には逆に文章が単調に 感じられた。 『呪い』という普段我々があまり接しないテーマへの造詣の深さは感じるが、 逆にそのテーマ故、今一歩読者を引き込む展開が必要であった気がする。 ラストのオチの部分も、無理やりの感が否めない。 乱歩賞受賞作品としてレベルが低いとは思わないが、読んでいて引きつけら れる要素が少々希薄だったような気がする。 | ||||
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怪奇サスペンスの色が強いけど、 それだけって感じですね。 構成、文章、結末、どれもひどいと思います。 文章は稚拙で読みにくいし、 ストーリーはつじつま合わせが目立って、 小学生でもわかるほど単純明解。 ここまでひどいとは…。 ラストも尻すぼみで拍子抜けでした。 買わないほうが良かったと後悔したぐらいです。 | ||||
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江戸川乱歩賞は、 とても読みにくくて、なかなか読むことはなかったのですが、 本書は、最初から最後まで通してとても読みやすい。 「呪い」という、少し小難しい内容ですが、 入念な調査に裏打ちされる知識の量は卓越しています。 一つ真相に迫ると、次の謎が沸き起こる。 「呪い」という歴史を感じさせる 恐れ多さというものが、ひしひしと感じられます。 筆力、内容の深さともに申し分ないできだと思います。 特に、最終章の衝撃は圧倒的です。 | ||||
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自分の中では、星4.3ぐらいだったが、新人ということと今後の作品に期待する意味で星5とする。 呪術という分野が面白く、とても興味深かった。 純粋な謎解きミステリーとは言い難いが、何とも言えない雰囲気がある。 全体にバラまかれている謎には魅力があり、主人公の学者のスタンスも軽妙だ。 呪いや妬みを悪としない所に、作者の人物像を思い浮かべたりもした。 選評にもある通り警察と事件の絡みは甘く、都合よく進む場面はいただけない。 けれど、それを打ち消す力がある作品だった。 | ||||
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久しぶりに推理小説というものを読みましたが、すぐに引き込まれ、非常に楽しめました。 いきなり「あたご様」、「五郎子」などという単語が出てくるのも不気味であり、市川崑監督の金田一耕助シリーズ(石坂浩二主演)のような、おどろおどろしい雰囲気が漂っていて、一気に引き込まれてしまいます。 殺された祖父は過去に何をしたのだろう、いったい誰が・・・というドキドキ感が絶えることはなく、まさに推理小説の醍醐味を味わうことができました。 主人公と女子学生の色恋話に走らない点も好ましかったです。 もっとも、結末がやや平凡であり、少し拍子抜けしましたが、これだけ楽しませてくれれば十分です。 この作家の次回作も是非読みたいと思います。 | ||||
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私にはつまらなかった。 著者が呪術というテーマにどれだけ造詣が深いのか、浅いのかは知らないが、 この作品を読む限りでは底の浅ささが透け見えるばかりだった。 数十年も続く怨念というのは、ミステリにあっても異常中の異常であり、 であれば、納得のいくロジックを読者に提示する義務が筆者にはあるというものだろう。 しかし、筆者の説明はとても納得の行くものではなかった。 この動機に対する不納得性と、呪術に対する知識の底の浅さとがあいまって、 もう全体が喜劇としか思えなかった。 特に、最後のクライマックスなど、吉本喜劇の大団円のような滑稽さを感じてしまった。 | ||||
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