■スポンサードリンク
マルドゥック・スクランブル
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
マルドゥック・スクランブルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 101~107 6/6ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
3部作全てを読み終えて、まだこの作品の事を考えている。 それぐらい、好きだ。とにかく読んでください。 多くは語りません。 最高でした! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「主人公の女の子が蘇生する」ところから物語は始まる。 マルドゥック・スクランブルO9という緊急法令の下、特別に許可された科学技術によって。 生きることを自らの意思で選択したバロットは、「生き抜く」ための戦いを強いられる。相棒は、ネズミ型万能兵器のウフコック。彼女が生きるためには戦うしかなかったのだ。敵は、自分に未成年娼婦をさせ、挙句、殺そうとした男シェルと、過去にはウフコックの相棒であり今はシェルの担当官であるボイルド。交錯する関係のなか戦いは繰りひろげられる。ときに非情に、ときにせつなく。 注目は、電子干渉能力を得たバロットのカジノでの激闘。ただし、血なまぐさい戦いではなく、あくまで客とディーラーの立場で。ゲームが進むにつれて感覚が研ぎ澄まされ、静かな淡々とした表面とは裏腹に血の流れを感じるような緊張感がはしる。そして・・・。 カジノでの闘いを終えたバロットは・・。少しずつお互いの気持ちを通わせるバロットとウフコックの関係は・・。 SFの戦闘ものですが、そんな枠にはまらない、繊細な雰囲気の漂う素敵な物語です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
・・・・と、著者があとがきで述べていた。 この「銃」ってのが曲者で、武器であると同時に少女の相棒(金色のネ ズミ!)だったりする。少女は銃を取る理由を探していて、銃は自分が 武器たる理由を探している。そして、二人は自分がそこにいる自由を守 るため、それぞれの理由で、お互いのために戦うことを決意する―――きっちりと組み上げられたSF的な世界観とあわせて、どっぷり浸かると 元気が湧いてくる作品。幸い(?)もう完結しているので、リアルタイ ムではない読者の特権として3巻まとめ買いして一息に読むことをお勧 めしたい。2巻以降のカジノのシーンは堪らない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
遠い将来、殺されかけ「電子干渉」の能力を身につけた少女を主人公とした物語。 少女を助け、守ろうとするネズミ型ロボットと少女が、逃げる、反撃する、で、少女を狙う殺し屋と戦います。 少女の新しい能力と、ネズミ型ロボットが、いろいろな兵器に変身して、銃撃戦などを繰り広げます。殺し屋も普通の人間ではなく、まさに「殺戮マシーン」。「ターミネーター」が「マトリックス」をやってる感じです。 どこまでも、追っかけてきます。1巻は、派手な銃撃、戦闘シーンが多いです。弾丸と弾丸がぶつかったり、重力をあやつって、荒技を出したり、と楽しい戦闘です。それ以外にも、少女のかわいらしさ、少女とネズミ型ロボットの心の交流。ネズミ型ロボットと殺し屋の「浅からぬ因縁」と、読み応え満点です。「ピーンチ!」というシーンで終わるので、2巻も一緒に買っておいた方が、良いかと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
~ハードボイルド。これは現代日本の状況におけるハードボイルドだ。圧倒的な科学技術と物理法則と数学規則によって縛られた世界で、ひとすじの人間性を貫く勇気を示している。娼婦、事件屋、殺し屋、賭博師の卑しい姿をした孤高の騎士たちがここにいる。自らの存在理由を戦い取ろうとする少女のりりしさと、自分の生命を削りながら有用性という欺瞞で自らの存~~在理由を証明しようとする男のけなげさが、心を打つ。一握りの知識で全世界に戦いをいどみ、世界に変革を求める物語。これこそがSFだ。この物語は絶対面白い。~ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少女娼婦である主人公のバロットが、自らの理不尽な運命に立ち向かう成長小説としてのストーリーを主軸にしながら、斬新なイメージに裏打ちされたSFガジェット、迫力あるアクション描写、「戦うこと」の意味を浮かび上がらせるテーマ性など、質的にも量的にも盛りだくさんな大作(文庫全三巻)。文章も上手で、その熱気に引き込まれてどんどん読み進められて、全然長いと感じさせない。 その中でも特に、二巻後半から三巻前半にかけてのギャンブルによる対決は白眉で、ギャンブルのルールや、プレイヤーの心理状態から導かれる戦術の精密さや、勝負どころでの緊張感、さらにはギャンブルを通じてのバロットの成長が、ゲームの進行に無理なく溶け込んでいく構成は、一級のギャンブル小説に特有の興奮!と、既存のギャンブル小説にはない感動を与えてくれる。ブラックジャックの勝敗に、涙が出るぐらい感動するなん体験は、この作品でしか味わえないだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冲方丁氏の『マルドゥック・スクランブル』の第一巻です。 少女娼婦であるルーン=バロットは、賭博師であるシェル=セプティノスに囲われている身ですが、ある日バロットは自分の偽造身分を知ろうとしてシェルに殺されそうになります。 瀕死の重傷を負ったバロットは、その後のパートナーとなるウフコックやドクターに助けられますが、生命保持のため "マルドゥック - 09" という緊急法令によって禁忌とされる科学技術を利用した体に改造され、その特殊能力を如何なく発揮します。 誰も自分を愛してくれなかったという傷を負った彼女は、ウフコックやドクターと共にシェルを法的に裁くために動きますが、逆に命を狙われるはめになります。本書の面白さは、新しい能力を手に入れたバロットの活躍と、ウフコックという特殊な相棒との心の触れあい、シェル側の人間(?)であるボイルドとの対決など息をつかせぬアクションにあります。 『ピルグリム・イェーガー』の原作でもそうでしたが、冲方丁氏の緻密なストーリー仕立ては、決して読者を失望させることはないでしょう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!