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マルドゥック・スクランブル
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【この小説が収録されている参考書籍】
マルドゥック・スクランブルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 21~40 2/6ページ
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たのしかったです。とても、レビューを書かないと次の本を読めないのはめんどくさいです。 | ||||
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から続く激しい戦いは早々に一段落,この巻としての新しい物語が始まりますが, どちらかと言えば前半は静かで,閉ざされた世界に留まるのか,再び外へ飛び出すのか, 哲学的な問いも投げ掛けられ,穏やかな雰囲気の中,鋭い刺激に襲われた感覚を抱きます. 一方,後半に入ると,カジノホールを舞台にした華やかな流れへと移っていきますが, その目的や少女の変化のために必要なパートとはいえ,ルールを知らないと少し退屈に. そうなると,細かいゲームの描写も長く感じられ,緊張感は伝われどのめり込むまでは…. とはいえ,少女がある女ディーラに惹かれ,ルーレットにも重ねた生き方を語る様子は, 彼女の格好良さもそうですが,何かを見出した少女の今後の戦いぶりにも影響が現れそう. 何より,過去,そして今と,心身ともに傷つけられた『男』が己の有用性の証明を求め, 現在の使い手である少女が改めてそれに応えるラストは,彼女が犯してしまった失敗以降, 互いが勝手に作っていた『壁』が取り払われるようで,そこでの彼の一言が印象に残ります. ただ,またもや巻またぎとなる勝負の行方には,いささか焦れったさも覚えてしまいます…. | ||||
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愛されず,感情を切り捨て,殻に閉じこもる抑圧された人生を過ごしてきた少女が, 死の淵から救われ,新たな能力を得て,死なないため,生きるために抗い,戦う物語. ただ,いわゆる『ルビ』の多さや,硬めの文章はお世辞にも読みやすいとは言いがたく, 変態趣味の犯罪者たちや,グロテスクな描写についても,好みが分かれるところでしょう. とはいえ,人を信じられずにいた彼女が,相棒となる『男』に心を開いていく様子や, そのまっすぐで強い思いに,男の方がその距離感を掴みきれず,戸惑いを浮かべる姿は, 微笑ましくもあり,痛々しくもあり,彼女の危うさや彼の秘密も先へと話を引っ張ります. このほか,都市の象徴である螺旋階段に対し,さまざまな見方をする場面が興味深く, 自身のなるべき姿を見据える彼女の決断は,今後への大きな起点だったと感じるところ. また,終盤でのガンアクションは,これまでを振り払う圧倒的な強さと陶酔もつかの間, 一転,恐怖と絶望に追い込まれ,それでも彼への後悔と愛情,何よりも生きることを求め, 自分の存在,尊厳を脅かす相手に,相棒とともに再び銃を構える姿に強烈な印象を抱きます. なお,物語はここで一区切りとはならず,「そこで!?」という絶妙な箇所にて幕引き. 戦いの行く末はもちろんですが,彼女と彼の信頼関係の変化にも楽しみが向いていきます. | ||||
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近くの書店にも離れた書店にもなく、 それでもどうしても読みたい小説でしたので、本当に助かりました。情報も新品と何らかわりませんでした。 内容も素晴らしいものでした。 ありがとうございます。 | ||||
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読みやすさ、ストーリの展開、ともにとても楽しめ、一気に読んでしまった。人間の心理をうまく表現し、書かれている部分が特に良かった。この続編のシリーズも読もうと思っています。 | ||||
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サイバーパンクSFと言われて読んでみたが、どうにもそう思えない。 一言で言い表すのには惜しい、野心的で緻密に計算しつくされた文学であった。 登場人物やバロットの感覚の描写が丁寧に書いてありるので、情景がイメージしやすかった。 | ||||
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日本SF大賞受賞作ということで以前から気になっていたこの作品。 まさか話の半分近くがカジノ攻略法とは思わなかった(笑)。 しかしまあ主人公グループはやりたい放題ですなあ。 バロットの超人設定に話の初めから引っかかりを感じていたが、それがどんどん大きくなっていってラストまで行ってしまった。 身近な電子機器を手も触れずに自由に操れる能力を、ただ単に事件被害者だからといって移植していいものか? その人物のひととなりも能力も何も知らずに、兵器用に編み出された技術を単なる治療と同じ感覚で当てはめるのは雑すぎないか? 結局バロットは怪物となり、電子機器どころか様々なものを操れるようになったが、その歯止めがない。 ただ彼女の倫理観に託されるのみ。これは非常に危うい状況だろう。 また、全身人工皮膚移植手術を受けたバロットが、見た目も生理的にもほとんど普通の人間と変わらないというのも出来すぎ。 美少女のまま、食事も排泄もするし涙も出る。電子撹拌もし放題。新しい能力のデメリットがない。 暴走を抑えるために体内に何か仕込まれて、生殺与奪を政府の監視役が担っているとか、血が緑色だとか、 「こんな身体にならなければよかった」と思わせるものがない。 はっきり言ってこんな能力を持つ人間(?)を、審査もなしに自由に生み出そうとするドクターは頭の中がどうかしてるんじゃないかと思う。 たとえバロットが突然変異の適合者としても、少なくとも電子撹拌の能力が備わることはわかっていたわけだし。 ウフコックという弾丸を無尽蔵に出せる魔法使いの道具ふうネズミも、都合よすぎる存在にしか見えない。 ということで、なんでもアリで主人公グループ無双のこの作品、作者の熱は感じるが、自分は最後までのめり込めなかった。 ということで、面白いところもあったが星は3つ。 | ||||
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瀕死の重傷を負った少女は,治療の過程で改造を施され, 人格を持ったネズミ型の武器とともに,復讐を試みる. ライトノベルとして出版されたようだが,内容はかなりのハードSF. 単に武器を仕込んだり,物理的な力を内蔵するのではなく, 「知覚力」という形での人体改造に新鮮味がある. その他のキャラクターにもそれぞれの特殊能力があり, それらを駆使した対決が見どころとなるはずなのだが, いかんせん,特殊能力の説明がややわかりにくく,対決の仕方に設定をうまく生かされていない印象. 情景描写・心理描写も平坦な文章で細かく描写してあるだけで冗長な印象を受ける. キャラクターたちの持つ背景には重みもあるのだが, 読み手をドキッとさせるような表現がないので,訴えかけてくるものに乏しい. 設定やストーリーは面白いけれど,筆力で減点し3点とします. | ||||
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個人的にですが、圧縮、燃焼、排気の三作品すべてについて初版の文章の方が断然好きでした。 完全版のこれはこれで良い仕上がりでしたが、初版の直接的な表現や言い回しが好きだったので残念です。 是非、初版の電子書籍化をお願いしたいです。 | ||||
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SF小説ってどうしてもSFとしての設定に重きを置いてストーリーに無理があったり 人の内面を丁寧に描いていくといくことができてない作品が多かったように思います そんな理由から世の中ではSF小説って純文学よりもかなり下に見られているという そんな思いを取り払ってくれる作品です | ||||
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SFというより猟奇的な小説だと思いました。 罪もない人の身体の一部を移植するサイケな奴ら・・・ 女性器を手の平に埋め込んでるとか、体中に目を移植とか フィクションだけど、やはりそこには殺された人の悲しみが 全然描かれて無くて、軽すぎかなぁと思ってしまう私です。 主人公の少女の悲惨な過去もそこまで必要かな? お父さんにレイプされるとか、それを見た兄が父を殺すとか・・・ お父さんが其処に至る経緯もないので、ただそういう ショッキングなことを詰め込みたい感じがしました。 否定的な事ばかり書きましたが、この後アニメを観ました。 それほど凄惨ではなく、それなりに楽しめたので 文章からくる印象とソフトにした画像では印象が違うんだなと。 なので人によっては感情移入出来る作品なのかも。 彼女が心優しいネズミと博士によって再生する過程が 良かったのでその点にもっと重点を置いても良かったのではないかと 思います。悲惨な描写が有るからこそ、再生が際だつのかもしれませんが。 | ||||
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傑作、ここに極まれり。 なんど読み返しても、新鮮さを喪わず。 エンターテイメントの極致と感じる。 良作の多い作者には、感謝の念を禁じ得ない。 未読の方が羨ましい! 願わくば、この物語の次作がより驚きと感動を、 そして、直球であらん事を!! | ||||
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主人公が父親にレイプされるシーンを飛ばし読みし、その次に女性の体を分解して自分の体に移植する変態たちのシーンで吐き気がして読むのをやめました。こんなシーンを書く作者も本にする編集者も同じ人間だと思いたくない。 | ||||
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DVDを観てこの原作をしりました。DVD同様に楽しめます。なかはか読み応えありますよ。 | ||||
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久し振りに小説を読んでみようかと思い探していたら、この本を見つけました。 結構読み応えありますよ。 | ||||
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最終巻です。なんだかんだで全巻読破しました。読み応え充分で久し振りにハマりました。 | ||||
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完全版も読みましたが映画化ということで購入しました。映画に興味のある方はオススメです。 | ||||
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カジノ篇の決着とボイルドとの最終決戦が描かれる第三巻。 ブラックジャックがこんなに複雑な心理ゲームだとは知らなかった。 博打はそれほど好きではないが、博打を扱ったフィクションは好きだ。 破滅を賭けて大勝負に挑む緊張感は、人生の濃縮ジュースのごとき妙味がある。 ましてやパロットが賭けているのは金銭などではなく、自らの人としての誇りなのだ。 周到に張った伏線が土壇場で回収される快感といったら、ない。 ギャンブルだけを取り上げても『カイジ』に匹敵する出来栄えである。 天才ディーラー・アシュレイの人物設計が際立っている。主要キャラは全員魅力的だ。 シェルにしたところで単なる変態の悪党ではなく(変態で悪党だけど)、ちゃんと血の通った人物として設計されている。 パロットを殺そうとした理由、大企業で重用される特殊な資質と、裏返しの弱点。これらがすべて有機的につながってドラマを盛り上げる。 宿敵ボイルドとの決着は、相棒ウフコックとの関係も絡めて最高の盛り上がりを見せる。 パロットの毅然とした美しさは、最後までブレない。ああ、愛してる。 一言でいうなら、頭のいい作品だ。現実離れのしたドラマでも、その世界なりに筋が通っている。 そして読者の期待を決して裏切らない。星50個くらい進呈したい大傑作でした。 | ||||
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サイバーパンクの代表とされているが、この定義がよくわからない。 ハードボイルド+SFの大傑作という評価でいいのではないか。 中盤に入っても、勢いは止まらない。なんといっても、キャラが魅力的だ。 15歳の少女娼婦パロットの相棒ウフコックは、ネズミだ。人間の相方として考えやすい馬でも犬でもなく、嫌われ者のネズミ。 虐げられ無視されてきた少女のパートナーに相応しいのかもしれない。 超ハイテク電脳コンビに対するは、重力を操る殺し屋ボイルド。 無敵VS最強。まさに未来版矛と盾である。 戦闘シーンにも惹きつけられるが、いよいよこの巻からカジノ対決が始まる。 ポーカー、ルーレット、ブラックジャックと息詰まる頭脳戦が続く。 敵方の女性ディーラーが男前でかっこいい。本作は人物造形がとても良く出来ている。 深みと重厚さは文学以上、娯楽性はそこらの漫画やラノベが束になってかかってもかなわない。 たるみがちな中盤でこの迫力、最高点以外は考えられない。 | ||||
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極端な格差が確立した、暗黒の未來。主人公パロットの経歴は凄まじい。 12歳で実の父に強姦され、養護施設で性虐待を受け、脱走してからは未成年娼婦となってポルノビデオにも出演していた。 そして今、エリートを目指す男シェルの手で命までも奪われようとしている。 未来社会を舞台としたハードボイルドであり、破壊と復権の物語であり、力強いジェンダー小説でもある。 瀕死のパロットは、ドクターの手で無敵の生体電子兵器として生まれ変わった。万能ネズミ・ウフコックを相棒として、シェルと背後にいる巨大企業に立ち向かう。 すべてを奪われた者の逆襲。これほど正当な戦いの動機があるだろうか。 戦う美少女ストーリーに感じる疑問ーーなぜか弱い女の子が戦闘なんかするんだーーが、ここでは見事に反転する。 少女だから戦うのだ。戦わざるを得ないのだ。 しかも大藪春彦ふうの無法な復讐ではなく、法廷で自らの正当性を主張するのが最終目標だ。 だから血生臭い活劇が満載でも下品にならず、知的で抑制が効いている。 笑えることに、この世界にはいちおう人権や民主主義が存在している。なんか我々の現実に似てるなあ。 「レイプされても女が感じていたなら、男は無罪」などという判決が有りうるところが、日本的で嫌だ。 殺し屋集団「畜産業者」の変態ぶりが楽しい。こういうキャラは大好きだ。 パロットと連中のバトルは、痛快きわまりない。活字でこんなに気持ちのいい戦闘シーンを読んだのは、久しぶりだ。 つづく。 | ||||
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