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墓場への切符
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墓場への切符の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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娼婦を自分を守るためにサイコキラーと対決するスカダー。事件のスケールがでかくなってますが、悩み悲しみ街を彷徨うシーン、娼婦エレノア・親友ミックバルーとの会話など読み応え十分。相変わらず痺れさせてくれます。エレノアがどうなるかと本当ハラハラさせられました。 | ||||
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ページの端は日焼けしているが、本そのものはきれい。クリーニング済みというのがいい。 | ||||
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サイコ・スリラーは好きではありません。いたずらに下品な描写に走りすぎる傾向があり、それを小説の「迫力」だと勘違いしている作者がいる(ように思える)のも気に入らないところです。 ですから本作の高い評価を目にしながらも、なかなか読む気にはなれませんでした。しかし読んでみて良かった。ブロックという作家の底力を、まざまざと見せつけられた思いです。 何より驚いたのは、異常犯罪者ものなのに、実に格調高いハードボイルドに仕上がっている事です。謎解きの要素はほとんどありませんが、かといってセンセーショナルに走りすぎる事なく、むしろ都会の哀愁をも描き出しているその腕前には感嘆の他ありません。コーネル・ウールリッチが現代に生きていたら、こんなミステリを書いていたんじゃないかと思いました。そういえばウールリッチ作品に出てくる犯罪者も、一種サイコパス的なキャラクターが多いですね。 「サイコ・スリラーは嫌いだから」という理由で本書を敬遠している方は、騙されたと思って読んでみてはいかがでしょうか。決して後悔はしないと思いますよ。 | ||||
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サイコ・スリラーは好きではありません。いたずらに下品な描写に走りすぎる傾向があり、それを小説の「迫力」だと勘違いしている作者がいる(ように思える)のも気に入らないところです。 ですから本作の高い評価を目にしながらも、なかなか読む気にはなれませんでした。しかし読んでみて良かった。ブロックという作家の底力を、まざまざと見せつけられた思いです。 何より驚いたのは、異常犯罪者ものなのに、実に格調高いハードボイルドに仕上がっている事です。謎解きの要素はほとんどありませんが、かといってセンセーショナルに走りすぎる事なく、むしろ都会の哀愁をも描き出しているその腕前には感嘆の他ありません。コーネル・ウールリッチが現代に生きていたら、こんなミステリを書いていたんじゃないかと思いました。そういえばウールリッチ作品に出てくる犯罪者も、一種サイコパス的なキャラクターが多いですね。 「サイコ・スリラーは嫌いだから」という理由で本書を敬遠している方は、騙されたと思って読んでみてはいかがでしょうか。決して後悔はしないと思いますよ。 | ||||
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12 years ago, Matthew Scudder lied to a jury to put James Leo Motly behind bars. Now the ingenious psychopath is free. And alcohoric ex-cop-turnd-p.i. must pay dearty for his sins. Friends and lovers are suddenly turning up until he's driven his nemesis first back to the bottle... and then to the boneyard. | ||||
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12年前、マット・スカダーが市警の刑事だった頃に付き合いのあった娼婦エレイン・マーデルに対して脅しをかけていた男ジェイムズ・レオ・モットリーを、スカダーは罠にかけて刑務所送りにしたことがあった。そのモットリーがさらに凶悪な男となって出所し、スカダーとエレインに復讐を予告してきた。 マット・スカダーのノン・アルコール・シリーズの二作目。常に酒を意識しているのだがそれを飲まないスカダーの悩みぶりが描かれている。今作はスリラー調で、あのスティーヴン・キングも絶賛したという異常性格の犯人の描写ぶりが凄まじい迫力だ。そいつと真っ向から対決する羽目になるスカダー。犯人は素手でも凄い力を持っておりスカダーの方が不利なのだが、そいつをどうやって倒すかが最大の見せ場になっている。そのスカダーなりの解決の手段というのが、ローレンス・ブロック独特の渇いた描写でとても味わいがある。 | ||||
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12年前、マット・スカダーが市警の刑事だった頃に付き合いのあった娼婦エレイン・マーデルに対して脅しをかけていた男ジェイムズ・レオ・モットリーを、スカダーは罠にかけて刑務所送りにしたことがあった。そのモットリーがさらに凶悪な男となって出所し、スカダーとエレインに復讐を予告してきた。 マット・スカダーのノン・アルコール・シリーズの二作目。常に酒を意識しているのだがそれを飲まないスカダーの悩みぶりが描かれている。今作はスリラー調で、あのスティーヴン・キングも絶賛したという異常性格の犯人の描写ぶりが凄まじい迫力だ。そいつと真っ向から対決する羽目になるスカダー。犯人は素手でも凄い力を持っておりスカダーの方が不利なのだが、そいつをどうやって倒すかが最大の見せ場になっている。そのスカダーなりの解決の手段というのが、ローレンス・ブロック独特の渇いた描写でとても味わいがある。 | ||||
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九十年代のアメリカの流行のテーマは凶悪犯を如何に退治するかで、様々な変質者、殺人鬼、サイコパスが生み出されました。これはプロファイリングをベースにした「羊たちの沈黙」、「検死官」などのヒットに触発されたブームと思いますが、そういう怪物たちを実際に産み続けた時代の生み落とした副産物なのだろうと思います。ローレンスブロックも倒錯三部作でこのテーマを扱いますが、このシリーズ特有の暗いトーンとマッチして、非常に不気味な敵の造詣に成功していると思います。幾人かの魅力ある登場人物がいますが、中でもミックバルーという酒場の親父は特筆もので、この男とスガターの会話が痺れるほどいい。また、スカダーが自分が人の生き死にを決める神の役割を演じてもよいかどうかを悩むのですが、これがとても説得力があります。 ただ、プロットとしては弱く、これが減点1の理由です。ブロック全体に言えるのは、ハードボイルド的な思考と叙情的な描写については◎なのですが、起伏のあるプロットという点で難があるようです。これはロスマクの影響があるのかもしれませんね。 | ||||
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九十年代のアメリカの流行のテーマは凶悪犯を如何に退治するかで、様々な変質者、殺人鬼、サイコパスが生み出されました。これはプロファイリングをベースにした「羊たちの沈黙」、「検死官」などのヒットに触発されたブームと思いますが、そういう怪物たちを実際に産み続けた時代の生み落とした副産物なのだろうと思います。 ローレンスブロックも倒錯三部作でこのテーマを扱いますが、このシリーズ特有の暗いトーンとマッチして、非常に不気味な敵の造詣に成功していると思います。幾人かの魅力ある登場人物がいますが、中でもミックバルーという酒場の親父は特筆もので、この男とスガターの会話が痺れるほどいい。また、スカダーが自分が人の生き死にを決める神の役割を演じてもよいかどうかを悩むのですが、これがとても説得力があります。 ただ、プロットとしては弱く、これが減点1の理由です。ブロック全体に言えるのは、ハードボイルド的な思考と叙情的な描写については◎なのですが、起伏のあるプロットという点で難があるようです。これはロスマクの影響があるのかもしれませんね。 | ||||
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会いたくない奴が会いに来ると嫌なもんです。それが以前恋人を脅した奴だったらなおさら会いたくない。その嫌な奴が12年ぶりに刑務所から出てきてスカダーに近い女性達を殺していく。そしてもっとも近いエレンに危機がせまってくる。このスカダーシリーズではじめて「スカダーおじさん、がんばれ!」と心の中でさけびました。いつものようにアナログ捜査を始め、AA集会(私は酔っ払い達の集会と読んでます)のちょっとした知人も殺され、犯人にいたぶられ、ついでに悪知恵にはまってどうにもこうにもならなくなり、イライラし酒屋でウイスキーを買ってしまうスカダー。酒ビンを見ながら悩むスカダーおじさんは好きです。結末はハラハラしました。苦悩するスカダーおじさんは個人的に好きです。本作は端々に記憶に残る表現がありました。私は本作のおかげで睡眠不足に加速がかかりました。 | ||||
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会いたくない奴が会いに来ると嫌なもんです。それが以前恋人を脅した奴だったらなおさら会いたくない。その嫌な奴が12年ぶりに刑務所から出てきてスカダーに近い女性達を殺していく。そしてもっとも近いエレンに危機がせまってくる。このスカダーシリーズではじめて「スカダーおじさん、がんばれ!」と心の中でさけびました。いつものようにアナログ捜査を始め、AA集会(私は酔っ払い達の集会と読んでます)のちょっとした知人も殺され、犯人にいたぶられ、ついでに悪知恵にはまってどうにもこうにもならなくなり、イライラし酒屋でウイスキーを買ってしまうスカダー。酒ビンを見ながら悩むスカダーおじさんは好きです。結末はハラハラしました。苦悩するスカダーおじさんは個人的に好きです。本作は端々に記憶に残る表現がありました。私は本作のおかげで睡眠不足に加速がかかりました。 | ||||
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マット・スカダーシリーズは何冊か読みましたが、これは最初から犯人が分かっているのに最後までドキドキしました。 血に飢えた犯人から愛しい人を守る為に全力を尽くすマットの姿と、犯人と正面から立ち向かう彼の姿が本文の中から溢れており、魅了しました。 弱者を守り抜く彼の強さ・・・その糧はどこから来ているのだろうか。 | ||||
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