■スポンサードリンク
転落
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
転落の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分は小説が大好きです。 あっと驚くようなトリックを期待している、というよりも そこに描かれている人たちの人間模様や人生観に興味があります。 女性作家による小説の場合には、やはり女性心理の描写がとても自然です。 この作品でも女性の登場人物の複雑な心情がリアルに表現されていました。 男性作家の場合には、このようなリアリティのある表現は難しいように思います。 ただ、キャッチコピーにあった「ラストの衝撃」の意味がよく分かりませんでした。 むしろ、「え? ここで終っちゃうの!?」という感じでした。 第1章のラスト:女の子がとった行動の動機がよく分かりませんでした。 第2章のラスト:その後のストーリーがなく、ちょっと消化不良です。 第3章のラスト:あまりにも取ってつけたようなアクシデントが残念でした。 また、他の方も書いていましたが、第3章のラストから第1章への流れがよく分かりません。 なぜ、ホームレスになったのか・・・ なぜ、人格が変貌してしまったのか・・・ いろいろな意見があると思いますが、自分の場合には小説は読み終わった時に すべてが完結していて欲しいです。あちこち疑問が残るようなもったいぶった 終わり方をされると気になって熟睡できません。(^_^; | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「転落」というほどの思いは正直受けなかった。 「転落」という意味で言えば、桐野夏生の「OUT」の本が断然上。 また、追い詰められてゆくさまで言えば、奥田英朗の「最悪」のほうが断然面白い。 素人の私が言うのもなんだが、 「すべてが作者の脳内でのこと」という感じがぬぐえなかった。 自分で自分を追い込んでゆくさまに、妥当性がなく、 「まぁこう思うやろな」というところまで「私」に共感できなかった。 同じような心理サスペンスなら、 沼田まほかるの「九月が永遠に続けば」をおすすめする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本の帯に「あなたはラストの衝撃に耐えられますか?」と記してあり、ラスト部分を楽しみにしつつ読み始めた。 途中まではやや驚く展開もあったため、益々ラストの展開に期待が膨らんだものの、期待のラストはそれほど驚くような内容ではなく、最後の最後にがっかり。 ボリュームがある作品だけにやや損した気持ちであった。 著者の他の作品も是非読みたいという気持にはとてもなれなかったのが正直なところである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作品自体は結構、面白いです。 正直「まぁ、書店の軒先に出てるのって、そこそこのアタリしかないしね」 なんて不遜な心持ちで手に取ったのですが、ついつい、一気読みしてしまいました。 犯罪に足を踏み出してしまう女の心情についての描写は、 桐野夏生の「OUT」をどことなく感じさせるような、 「ああ、こうなってしまうこともありえるのかもしれない」と思えるところもあり、 (※桐野夏生のが数十段上ではあると思いますが…) 一晩明けずには読もうと思える作品でした。 終わり方も、多少の荒削りな描写を差し引いても、 「こうくるか!」という感じで、 むしろ心地よい突き落としで、良い感じです。 しかしながら…。 なぜこんなことを書かなければならないのかと思いつつ、 今後読む方の参考になれば、と思い敢て書かせてもらいますが、 解説が史上最悪です(文庫版に限るのかもしれませんが)。 「こうくるか!」と終わった直後に始まるために、 思わず読み続けてしまうまう構成になっているのですが、 うっかり読んだ瞬間、あまりの文章の拙さに愕然として、 くだらない思い出話の羅列に「だからなに?」と突っ込みたくなり、 心地よさがびっくりするほどの吹っ飛び方をして、 ものの見事に作品を台無しにしてくれます。 なぜこんなくだらない解説者を選んでしまったのか…。。。 解説によって作品を台無しにされる、なんて生まれて初めての経験でした。 これさえなければ☆4つはつけられたのですが…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ホームレスと少女』。その2人のやりとりや関係がストーリーの謎…と読み進めて行くと大きく変化して行く。 作品を通して人間の視線というものの怖さが描かれる。何気ない噂話、正論…そんなものが、当事者を追い詰めていく。そんな人間関係の怖さが描かれる。自分の何気ない一言が、他人を傷つけているかもしれない…と考えるとゾッとする。 心理サスペンスとして秀逸。ただ、このトリックの評価が難しい。読めば読むほど深みにはまっていく構成は見事ではあるものの、一方で内容そのものも含めて「スッキリ」という気分には慣れなかった。その辺りはどうか? | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!