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転落



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【この小説が収録されている参考書籍】
転落
転落 (講談社文庫)

転落の評価: 2.96/5点 レビュー 24件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 21~24 2/2ページ
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No.4:
(2pt)

狙いすぎ

まるでミステリー新人賞の落選作品を読まされた
ような読後感。導入部は魅力的。
中間部は冗長。
ラストは・・・、狙いすぎ。ヘタにどんでん返しを狙わないで
第一章のトーンのまま話しが進めば
もっと面白い小説になったような気がする。『ホームレスと、彼に親切にする謎の少女・・・』こんなに美味しい題材を、あんなとんでもない
展開とオチで台無しにする作者の罪は重い。
転落 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:転落 (講談社文庫)より
4062763354
No.3:
(5pt)

トリックが巧妙なだけに、謎が解明されると重い

三部構成で、読めば読む程謎が深まる
雨水が土に染みこむように、じわじわ物語りに侵されてゆく
ホームレスを小学生が餌ずけする所から始まるが、一部・二部と反転してゆく構成に眉間の皺が深まる
全部読み終わるまで気になって一気に読んだ
そして、気持ちが沈んだ
この物語で事件に関わるのが、子供を持つ母親で
子供は健康に育ってあたりまえで、もし、子供に何かあった時
母親には責任が、夫や舅姑だけでなく世間からも重圧となって押し付けられる
生き場を失った母親
生き場を失うのが恐い母親
母親の苦しみが読後滲み出て、哀しい気持ちで一杯になった
転落Amazon書評・レビュー:転落より
4062124378
No.2:
(5pt)

見事にだまされた!

3章構成で、それぞれ、語り手が異なる。1章の語り手はホームレス。小学生の女の子と仲良くなって、しかしだんだんおかしな感じになっていく。行動にも微妙に不可解なところがあって「何で」と思っているうちに2章にいくと、全然違う話に。「なんだなんだ?」と思うが、実は1章ときちんとつながっていることが明かされる。
勘違いしたのは著者のトリックに見事にだまされたからで、思わず膝を打ってしまった。
そのトリックが、単なる小手技でなく、登場人物の内面を語るうえで必要だったことが分かり、二重に感心。
ラストでトリックを説明しておしまい、というパタンが多いと思うのだが、この本ではこの大技を全体の三分の一ぐらいで明かしている。すばらしい!
で、2章は別の語り手なのだが、この人の行動にも不可解な点があり、後半で思いがけない謎解きが行なわれる。
というわけで、ページをめくらせる力が強い。
ホームレスにしても2章の語り手にしても、タイトルどおり転落するのだが、それは周囲の視線のせい(と、大雑把にくくってはよくないが)。その周囲の怖さを、職場の会話や田舎の描写を通してきっちり描いている。
面白い1冊であります。
転落Amazon書評・レビュー:転落より
4062124378
No.1:
(4pt)

背骨が冷えるミステリー

現代社会にひそむ陰をすくいとるのが巧みな著者の新作は、はっきり言って怖い。その怖さは、読んでいる最中には背骨を震わせ、読み終えてからはボディブローのように効いてくる。
あっと驚かされる仕掛け。著者の深い人間観察が結実した描写。
主人公を取り巻く人々の何気ない会話や、罪の意識のなさに、ついつい普段の自分が重なる。自分だって、「善意の隣人を装った加害者」なのだ、といやでも気づかされる。
猛暑のこの夏。きりりと冷えたビールとこの本があれば、暑気払いできること請け合いだ。
転落Amazon書評・レビュー:転落より
4062124378

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