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転落
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転落の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.96pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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| まるでミステリー新人賞の落選作品を読まされた ような読後感。導入部は魅力的。 中間部は冗長。 ラストは・・・、狙いすぎ。ヘタにどんでん返しを狙わないで 第一章のトーンのまま話しが進めば もっと面白い小説になったような気がする。『ホームレスと、彼に親切にする謎の少女・・・』こんなに美味しい題材を、あんなとんでもない 展開とオチで台無しにする作者の罪は重い。 | ||||
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| 三部構成で、読めば読む程謎が深まる 雨水が土に染みこむように、じわじわ物語りに侵されてゆく ホームレスを小学生が餌ずけする所から始まるが、一部・二部と反転してゆく構成に眉間の皺が深まる 全部読み終わるまで気になって一気に読んだ そして、気持ちが沈んだ この物語で事件に関わるのが、子供を持つ母親で 子供は健康に育ってあたりまえで、もし、子供に何かあった時 母親には責任が、夫や舅姑だけでなく世間からも重圧となって押し付けられる 生き場を失った母親 生き場を失うのが恐い母親 母親の苦しみが読後滲み出て、哀しい気持ちで一杯になった | ||||
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| 3章構成で、それぞれ、語り手が異なる。1章の語り手はホームレス。小学生の女の子と仲良くなって、しかしだんだんおかしな感じになっていく。行動にも微妙に不可解なところがあって「何で」と思っているうちに2章にいくと、全然違う話に。「なんだなんだ?」と思うが、実は1章ときちんとつながっていることが明かされる。 勘違いしたのは著者のトリックに見事にだまされたからで、思わず膝を打ってしまった。 そのトリックが、単なる小手技でなく、登場人物の内面を語るうえで必要だったことが分かり、二重に感心。 ラストでトリックを説明しておしまい、というパタンが多いと思うのだが、この本ではこの大技を全体の三分の一ぐらいで明かしている。すばらしい! で、2章は別の語り手なのだが、この人の行動にも不可解な点があり、後半で思いがけない謎解きが行なわれる。 というわけで、ページをめくらせる力が強い。 ホームレスにしても2章の語り手にしても、タイトルどおり転落するのだが、それは周囲の視線のせい(と、大雑把にくくってはよくないが)。その周囲の怖さを、職場の会話や田舎の描写を通してきっちり描いている。 面白い1冊であります。 | ||||
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| 現代社会にひそむ陰をすくいとるのが巧みな著者の新作は、はっきり言って怖い。その怖さは、読んでいる最中には背骨を震わせ、読み終えてからはボディブローのように効いてくる。 あっと驚かされる仕掛け。著者の深い人間観察が結実した描写。 主人公を取り巻く人々の何気ない会話や、罪の意識のなさに、ついつい普段の自分が重なる。自分だって、「善意の隣人を装った加害者」なのだ、といやでも気づかされる。 猛暑のこの夏。きりりと冷えたビールとこの本があれば、暑気払いできること請け合いだ。 | ||||
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