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パラサイト・イヴ
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パラサイト・イヴの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 21~40 2/4ページ
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術語のたたみかけ(職業モノの味)は僕も大好きだけれど、さすがに多いのでしばしば斜め読みになった。 緻密というより堅牢。 前半と後半のボリューム感・スピード感のバランスが良くない気がする。 あと、「細胞」の描写は非常に細かいのに対して、「女性の美しさ」とかの表現は平板、というバランスの悪さも感じた。 再移植を拒否する理由となったエピソードが弱くて、納得しがたい。 | ||||
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映画を見てから読みました。 映画より深いところまで描かれているのでいろいろ納得。 ホラーというより恋愛もの? | ||||
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プロローグは良いとして、その後の書き出しは何だろう。小学生の作文かと思うひどさ。まあそれが徐々にこなれていくのでここから小説家への道を歩み始めたのだろうか。ただ、やはり専門用語のオンパレードにはなかなか馴染めない。あとがきで著者の挙げる作家が皆外国人で、わからずとも読み進めることに慣れ過ぎているのではないか。翻訳物はひどいし、原著を明確に理解できるほどでもないと勝手に思ってしまうのだが。 それでも面白い。腎臓とミトコンドリアをパラレルで考えたり、そもそも透析患者の在り方を投影する社会問題を考えたり、と。学会会場で彼女が弁をぶった後は一気だ。ただ、その後の新世界への飛躍が面白そうだというのは残念ながら達成せず。起承転結と言えばそうなのだが、どうも急に終わらした感がなくもない。ただ、紙数がかなりあったのでエピローグが長いのかなと期待を伸ばすがそうではなかった。参考文献やら用語解説やらあとがきだ。特にあとがきは長かった。 席を並べて同じ釜の飯を食っていたかもしれない、とか思うと今更ながらに読んだことになる。刊行時で工学部に席を有しておられるようだが、内容からして医療関係では難しかったのかなと穿った見方をしたりもする。それでも両方面での活躍、「死都日本」を思い浮かべたりした。 | ||||
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読むことにした動機は、日本人のルーツについての興味から知った「ミトコンドリア・イヴ」というワードから。 純粋に生物学や進化論的な興味から読んでもその専門性は高く、知的欲求をある程度満たしてくれる内容である。 少なくとも前半は…。 ミトコンドリア自身が生命の起源の太古から現代まで絶えることなく意志を継続し続け、ついには人間という最終進化生物に反乱を起こすという荒唐無稽な発想は、単にSF的な超フイクションとして読めば許せる内容だし、物語の構成そのものもよく出来ていると思うし、なにせ現役薬学博士が在学中に書いた力作である。その専門的な内容の充実度は見事である。 しかし、後半から結末まではいかんなぁ。 ミトコンドリアが「彼女」として内に潜んで画策しているうちはよかったが、巨大化して姿を現したあたりから一気に漫画チックに落ちてしまう。 そもそも作者は、本当にこの物語をホラー小説として描きたかったのであろうか? ホラー小説大賞なるものを受賞したことは大いなる勲章であり、その後の作者の作家的位置を形造るためには重要だったのかもしれないが、このテーマをホラー小説のようなジャンルでなく、高度な正統派SF小説に仕立て上げることが出来たら、世界にも通ずる名作に仕上がったように思う。 そういう意味では非常に残念である。 とにかく背景にある専門的知識とテーマの発想自体が素晴らしかっただけに…。 ちなみに、映画化された同名の作品のほうも読後すぐに観てみたが、こちらはまったく残念の極み的な出来。 原作を読んでなければそもそものテーマが何であったかは映画だけでは理解できないであろうし、原作を読んだ人ならば誰しもが落胆すること請け合いの裏切り映画化。(葉月里緒奈の美しさだけが救い?) これだけの発想から生まれた作品ゆえ、小説の方にはとにかく★4つくらいは付けておきたいと思う。 | ||||
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涼しくなりたくて読んだのだが、あまり怖くなかった・・・。 これが著者のデビュー作だからだろうか、物語の畳み方が雑な感じがした。 読者が待ちに待ったイヴの出現のあと、物語から急速に リアリティー(もしくはリアルっぽさ)が失われ、ファンタジーっぽくなっていく。 イヴの10億年の忍耐とはなんだったのか、もしくは聖美を操り始めてからの数年の 慎重で精緻な戦略はなんだったのかと読者が呆然としてしまうほど、イヴの最後はあっけない。 あれほど強く賢い生命体が、悪手を立て続けに打った挙句、自滅してしまうなんて ちょっと納得いかない。 著者にしても、イヴにしてもツメの戦略が甘すぎる。 でもミトコンドリアの薀蓄や、年端の行かない少女の心理描写など出色の出来だなと 思える部分もあり、終盤までは一気に引き込まれたので星は4つ。 | ||||
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あまりにも有名なタイトルですがゲームの印象が強く、つい最近まで原作があったとは知りませんでした。ホラー大賞受賞作でもあるとのことで手に取りました。 一言で言えばミトコンドリアの反乱を描いた作品。こう書くとミトコンドリア?(笑)となりそうですが、人体におけるミトコンドリアの役割については作中でじっくり解説してくれるのでその方面に疎い方でも問題ないでしょう。心霊系の話ではありませんが、SF色が強いです。そして人類誕生以前まで話は遡るのでけっこう壮大な内容でした。 進行は非常にゆっくり。ところどころ奇怪な現象は起こるものの、物語が本格的に動き出すのは全体の2/3を過ぎてから。それまで延々と登場人物紹介みたいなものが続きます。終盤は引き込まれてどんどん読めますが序盤・中盤は正直めちゃくちゃ退屈です。関連する知識はすべて書かないと気の済まない作家なのか、移植手術や細胞に関してのあれこれなど小説として省いても問題ない部分まできっちり書くので読んでいてやや疲れる。それを踏まえて読むことをお勧めします。 著者は学者の方ということで、それも頷ける専門性の高い文章を書かれます。かといって読みにくいということもなく正直好きな文体なのですが、これは実用書ではなく小説なのだから省略するところは省略してテンポよくしてくれれば☆4相当でした。ストーリーは大味で決着のつけ方もなるほどと思わせられる分そこが本当に惜しかったです。少し暗雲を残す終わり方はこれぞホラーという感じで好き。総括して☆3かな。 | ||||
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瀬名秀明氏の小説は初めて読みました。何人かの方も言及されていますが、ミトコンドリアが正体を現し始めたところから、展開が突飛すぎて感情移入できなくなったの残念です。 私は薬学科ではなく、かつ大学院にも進学しませんでしたが、学科は生物化学でしたので、In situ hybridization などの基本的な実験は行ったことがあり、小説に出てくる実験プロトコルや器具の名前には馴染みがあり、懐かしく感じました。 ミトコンドリアに関しての科学的説明は純粋に面白く、小説中の聖美と同じように楽しめました。小説のテーマとしては非常に興味深いと思います。 類似作品として、鈴木光司氏のリングシリーズ(「らせん」で遺伝暗号が出てきます)が思い浮かびました。私としてはリングシリーズの方が好みですが。他の方のレビューで言及されている「天使の囀り」も読んでみようと思います。 | ||||
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ホラー小説大賞を受賞した作品だが、ホラーというよりはスリラーに近い。 主要三部で構成されており、第三部は、速い展開で「これからにどうなるのか」と思わせられて一気に読みきってしまった。 最後は「やっぱりね」と予想される展開ではあったものの読み応えのある面白い作品であった。 | ||||
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パラサイトイヴはゲームしか知らなかったのですが、この小説を初めて見た感想は「奥が深いんだな~。」と思いました。 パラサイトイヴは初めてという人でも楽しめると思います!! | ||||
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今までもゲーム系の小説を読みました。 小説にするとゲームとは違う向きから感じることができてなかなかいいですよ。 | ||||
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10年以上も前大変面白く講読しました。最近、読み直そうと思い書棚を探しましたが見つからず、仕方なく購入した次第です。 | ||||
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作者がかつて、ブラッドミュージックの結末にあれはちょっとね、などと批評したと聞き じゃあ、そんな作者の代表作はどうなんだと思い読んでみたら…ブラッドミュージックの足元にも及ばない駄作でした。 よくこんなんで批評できたな…自信過剰すぎる。 ミトコンに対しての科学的根拠の説明が長ったらしくいかにも「説明」で、面白くもなんともない。 科学の教科書を読みたい訳じゃないんだよ、小説を読みたいんだよね。 真面目にグレッグ・ベアと張り合えると思ってる神経がわからん。 ストーリーテリングがひどすぎましたね。 | ||||
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20年前に社会現象にまでなった作品らしいけれど当時は子育てに終われ気になってはいたが読めてなかった。 最近Kindleされていたので購入し通勤時に読んでみた。 ミトコンドリアの謎の生命体の恐ろしさに圧倒されながらも生化学者らしく冷静に分析して対決しようとする主人公利明のかんじが好みだった。 エンタメ要素も満載で楽しめた。 作者の他の作品も読んでみたいと思う。 | ||||
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遺伝子の話だったのでその昔習った高校の生物の授業を思い出しながらよんだ。どうしても近代生物学のミトコンドリアについての学説が必要な小説だと思った。著者の発想に脱帽する。 | ||||
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科学的な用語、ホラー色ばかりが注目されがちだが、軸は男女の狂おしいまでの執着だ。 だが、死体をただの物体とみなせない彼を、狂人と笑う事はできないだろう。 多くの人が、墓石の下にある死体を、ただの肉とみなせずに、花を捧げ、手を合わせるのだから。 | ||||
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人間を支配していたのは実は人間自身ではなかった、 という発想は『天使の囀り』に似ていますね。 内容もよく似ている気がします。 こちらの方が早く発表されていますが。 前半はとにかく専門用語のオンパレードで科学的な 小説かと思っていましたが、真ん中あたりで急に トンデモ小説に変化します。 研究対象としては面白いかも知れませんが、 やはりミトコンドリアごときがここまでやるのは 相当無理があるということでしょう。 視覚も無いのに動き回ったり、人格を持つなんて さすがにありえ無さ過ぎる(笑) B級ホラー小説として読むにはそれなりに面白いですが 専門用語を取り除いたらほとんど何も残らないですね。 | ||||
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著者が薬学部博士課程に所属していたころに書かれた作品らしいです。 著者の専門を活かした、科学的根拠に基づく作品の着想はおもしろいと思うんですが、 それ故に科学的にありえないだろうという突飛な設定が無視できなくなり、違和感を感じました。 フィクションにリアリティーを求めてどうするという考え方もあるかもしれませんが、 作中に生物学的な専門知識(作中だけの設定ではなく現実世界の事実)をこれでもかと提示してくる本作においては、 「それはないだろ」と突っ込まざるを得ない場面が多々ありました。 以下納得できなかった箇所(ネタバレ) ○細胞内小器官に過ぎないミトコンドリアが なぜ、人間の脳並みの高次な精神を持ち合わせているのか ○ミトコンドリアが同士が離れていても交信できるしくみ(心臓が熱くなるとか自然発火の場面) ○なぜ院生の女の子の体を乗っ取れるのか ○なぜ院生の女の子は学会発表もしたことないのに大手製薬会社に内定をもらっているのか 悪魔の実を食ったからゴム人間になった、ぐらいの説明でもいいから欲しかったですね。 | ||||
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ミトコンドリアが反乱?を起こして、一人の女性、聖美を殺害し、その夫の精神を操作して自分の幹細胞を培養させ、また聖美の腎臓移植した10代の女性の体を使って妊娠させる。ミトコンドリアが太古の昔から計画していた進化の最終局面で、最後のどんでん返しが。。。 生化学の勉強や実験を少しでも経験した者にだけわかるストーリの展開は、新しいタイプのエンターテイメントである。 ミトコンドリアは大腸菌と同じようにDNAがリング状になっている。ミトコンドリアは、母方の卵細胞に「寄生」しているがゆえに、人類の起源を知るひとつのマーカーとなっている。この遺伝子進化をさかのぼると、最初のイブがアフリカに誕生したことがわかる。こんな話を聞いたことがある方も多いだろう。ところが、ミトコンドリアは完全に母のミトコンドリアの遺伝子を受け取っているだけではなく、父方の遺伝子も受け取っているという。その遺伝子同士の戦いが、どんでん返しの秘密となっている。 ミトコンドリアの遺伝子に、小説にあるような知性や意思があると思えないし、妊娠した胎児が、かりにミトコンドリアが成長を操作できるとしても、その栄養をどのようにして得たのか、なぞは無数にあり、いくらでも揚げ足をとることはできるが、エンターテイメントとしては、十分に楽しめた。 ミトコンドリアは、宿主真核生物が、その遺伝子の90%を奪い取り、搾取による共生とする説もあるが、この小説では、この定説を否定し、ミトコンドリアが宿主を支配しているとする。腸内細菌が人間の情緒を師支配しているという話もあるので、なかなか面白い。 ミトコンドリアは、生物のエネルギー生産に関係している細胞内器官であるが、分化やアポトーシス(自然死)の鍵を握っているという。詳しくは、ネットの転がっているナレッジを拾っていただくことにして、どなたかがレビューに書いているように、命を育てるも殺すもミトコンドリア次第。この発想が、この小説のベースになっているのであろう。 ミトコンドリアの詳細を、いつ学んだか記憶はないが、ミトコンドリアの不思議と、パラサイトイブの話題で盛り上がったせいもあって、読了した本だと錯覚していた。また題名も間違えて記憶していて、ミトコンドリアイブだと思っていた。ずいぶん探したが、なかなか見つからなかった。パラサイトイブとう題名であるこにに気がついたのは、数日前のことである。今回、一気に読破して、初めて読んだ本だと、きがついた。ジャンルとしてはホラーだそうだが、聖美のような女性と巡り合いたいと倒錯した願望を持つのは、私だけではあるまい。 | ||||
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ミトコンドリアDNAが自我を持ち、主体を乗っ取る?名作の誉れ高い本書だが、発想が飛躍しすぎていてついていけなかった。 なまじ科学的には正確な部分が多い(らしい)ので、かえって感情移入できず、評者にはいまひとつだった。 | ||||
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久しぶりに再読しました。 文系だった私は,この本で描かれる理系の世界にあこがれてしまいます。 ストーリーとは無関係に,ふとそんなことを思ってしましました。 | ||||
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