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ガニメデの優しい巨人
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ガニメデの優しい巨人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全97件 81~97 5/5ページ
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水準以上に楽しむことは出来たのですが、前作と比べると、面白さはトーンダウンしています。 今回も科学の力で謎に立ち向かう科学者たちという基本的な描き方は変わらないのですし、人によっては今回登場するガニメニアンとの交流シーンを面白く読む人もいるでしょう。 しかし、今回、人間がたどり着く結論は、既にガニメニアンは知っているというという点が 謎解きのスリリングな展開を台無しにしています。 読者には人間の出した結論の正しさは、 前作・・・議論を尽くし、賛否の両論にされされても残った理論の堅牢さから正しいと納得させる 本作・・・答えを知っているガニメニアンが裏付けるコメントをしたから正しい といった形で提示されます。本来科学は、誰も正しい答えを知らない中、議論と検証を重ね最も確からしいことを見つけるというアプローチを取りますから、本作のような、議論を尽くす前に先生に答えを聞くような落ちのつけ方は、がっかりでした。 | ||||
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水準以上に楽しむことは出来たのですが、前作と比べると、面白さはトーンダウンしています。 今回も科学の力で謎に立ち向かう科学者たちという基本的な描き方は変わらないのですし、人によっては今回登場するガニメニアンとの交流シーンを面白く読む人もいるでしょう。 しかし、今回、人間がたどり着く結論は、既にガニメニアンは知っているというという点が 謎解きのスリリングな展開を台無しにしています。 読者には人間の出した結論の正しさは、 前作・・・議論を尽くし、賛否の両論にされされても残った理論の堅牢さから正しいと納得させる 本作・・・答えを知っているガニメニアンが裏付けるコメントをしたから正しい といった形で提示されます。本来科学は、誰も正しい答えを知らない中、議論と検証を重ね最も確からしいことを見つけるというアプローチを取りますから、本作のような、議論を尽くす前に先生に答えを聞くような落ちのつけ方は、がっかりでした。 | ||||
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傑作『星を継ぐもの』の続編 前作ほどではないが面白かった。 前作はいわゆるSFミステリ的な内容だったが、今回はミステリ的な部分よりも 地球人とガニメアンの交流に重点を置かれている。 とはいえガニメアンと地球人の関係は実は…っていうところの謎が解決するあたりのスケールの でかさに驚きそして感服せざるを得ない なんていうかホーガンのアナーキストな部分と徹底した反戦主義が炸裂した作品となっている。 ガニメアンの人格はまさにホーガンの理想とするところにあるのだろう。 「地球人は気性が激しく、戦争ばかりしている人種だ。しかしだからこそ互いが競争しあい、さらに危険を顧みず突っ切っていく。だからこそ、目覚ましい進歩を遂げすばらしい文明を作り上げた」 と話の途中でガニメアンが地球人を分析する。 我々地球人はせっかくすばらしい文明を築いたのだから、その文明を作り上げた技術力を戦争以外の分野に生かすべきだろう。 それが宇宙開発に使われればSFファンとしてはこの上ない。 | ||||
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傑作「星を継ぐもの」の続編で、三部作の二作目に当たる。前作に劣らない傑作。木星の衛星ガニメデに向かう宇宙探査船。そこにガニメデ側からの小型船が接着する。現れたのは、相対性理論によって2千5百万年前の昔から出現したガニメデ人達。 いわゆる宇宙人コンタクトものなのだが、"罪の子"である人間に対して慈愛の心で接するガニメデ人達の優しさに胸を打たれる。まさに、題名通りである。そして前作に引き続き、くだんの生物学者が大活躍し、地球人の起源の謎に遺伝子操作を織り込みながらより深く迫って行く。 本書が書かれた時点で衛星ガニメデ(現在でも生命の可能性が期待されている)に着目した作者の慧眼には感心するし、そのガニメデ人に優しさの原点を見る作者の善意は好ましい。壮大なSF的ロマンの中に心の交流を描き、更には本格の風味も味わえるという豪華な傑作。 | ||||
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傑作「星を継ぐもの」の続編で、三部作の二作目に当たる。前作に劣らない傑作。木星の衛星ガニメデに向かう宇宙探査船。そこにガニメデ側からの小型船が接着する。現れたのは、相対性理論によって2千5百万年前の昔から出現したガニメデ人達。 いわゆる宇宙人コンタクトものなのだが、"罪の子"である人間に対して慈愛の心で接するガニメデ人達の優しさに胸を打たれる。まさに、題名通りである。そして前作に引き続き、くだんの生物学者が大活躍し、地球人の起源の謎に遺伝子操作を織り込みながらより深く迫って行く。 本書が書かれた時点で衛星ガニメデ(現在でも生命の可能性が期待されている)に着目した作者の慧眼には感心するし、そのガニメデ人に優しさの原点を見る作者の善意は好ましい。壮大なSF的ロマンの中に心の交流を描き、更には本格の風味も味わえるという豪華な傑作。 | ||||
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「星を継ぐもの」の続編。前作に比べるとさすがにインパクトは薄いが、それでも必読の続編と言える。前作ミネルヴァで生まれた人間そっくりのルナリアンの説明は説き明かされたが、ガニメアンについては明らかに説明なしで終わっていた。 本作は、ガニメアンの全てが語られる。 しかも、前作は発掘調査が主だったのでやや臨場感に欠ける趣があったが、本作は、なんと、間違ったタイムスリップから帰還した、生きているガニメアンを登場させることで、セリフの多い、ライブ感のある作品となった。 さらに、ガニメアンが決して語ろうとしない、地球人の出生の秘密はとても面白い。 そして、現代に戻った古代のガニメアンたちは、真の現代に生きる先進したガニメアンに出会いに旅たつ。。。自然に第三部につながる展開がまっている。 | ||||
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「星を継ぐもの」の続編。前作に比べるとさすがにインパクトは薄いが、それでも必読の続編と言える。前作ミネルヴァで生まれた人間そっくりのルナリアンの説明は説き明かされたが、ガニメアンについては明らかに説明なしで終わっていた。 本作は、ガニメアンの全てが語られる。 しかも、前作は発掘調査が主だったのでやや臨場感に欠ける趣があったが、本作は、なんと、間違ったタイムスリップから帰還した、生きているガニメアンを登場させることで、セリフの多い、ライブ感のある作品となった。 さらに、ガニメアンが決して語ろうとしない、地球人の出生の秘密はとても面白い。 そして、現代に戻った古代のガニメアンたちは、真の現代に生きる先進したガニメアンに出会いに旅たつ。。。自然に第三部につながる展開がまっている。 | ||||
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~名作『星を継ぐもの』の続編。前作もSF的な謎をミステリー的構成で解明し、充分満足だったのですが、本作ではさらにそれをふまえた謎と、その真相が提示されます。読者にとっては、『2001年』と『2010年』のような、幸福な続編関係といえるでしょう。謎の解明に大きく役割を担うのが“ガニメデの優しい巨人”ことガニメデ人、ガニメアンで~~す。メインエンジンの暴走による相対論的時間の遅れで外宇宙から帰って来たグループが地球人類に接触したのです。2500万年過去の情報を知る彼らの知識と、科学力によって、残されていた多くの謎が解明されます。異星人との接触は脳天気なくらい、ほとんど何の障害もなく果たされるので、サスペンスだらけの最近の長いSF(実は最近のホーガン~~作品をも…)を読みなれていると、あっけなく感じるかもしれません。とはいっても、本作では太陽系規模の謎とその解明が十分に面白いので、目に付く欠点、というほどではありません。ロバート・J・ソウヤーの前駆者ともいえる内容で、ソウヤー作品のファンなら楽しめること間違いありません。~ | ||||
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~名作『星を継ぐもの』の続編。 前作もSF的な謎をミステリー的構成で解明し、充分満足だったのですが、 本作ではさらにそれをふまえた謎と、その真相が提示されます。 読者にとっては、『2001年』と『2010年』のような、 幸福な続編関係といえるでしょう。 謎の解明に大きく役割を担うのが“ガニメデの優しい巨人”ことガニメデ人、ガニメアンで~~す。 メインエンジンの暴走による相対論的時間の遅れで外宇宙から帰って来たグループが 地球人類に接触したのです。 2500万年過去の情報を知る彼らの知識と、科学力によって、 残されていた多くの謎が解明されます。 異星人との接触は脳天気なくらい、ほとんど何の障害もなく果たされるので、 サスペンスだらけの最近の長いSF(実は最近のホーガン~~作品をも…)を 読みなれていると、あっけなく感じるかもしれません。 とはいっても、本作では太陽系規模の謎とその解明が十分に面白いので、 目に付く欠点、というほどではありません。 ロバート・J・ソウヤーの前駆者ともいえる内容で、 ソウヤー作品のファンなら楽しめること間違いありません。~ | ||||
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惰性で書かれることが多い大ヒット後の2作目ですが、全く心配ご無用です。驚きに満ちた前作「星を継ぐもの」でしたが、本作も驚きに満ち満ちているのですから。地球人とガニメアンたちは、ほのぼのと交流しながら、互いに刺激しあうが、ある話題になるとガニメアンたちは歯切れが悪くなり、新たな謎が生まれ・・という寸法。ハントとダンチェッカーの論理は今回も冴え渡り、気持ちよく読者の知的好奇心を満たしてくれます。テーマはWHOからWHYへ。さて次は? | ||||
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惰性で書かれることが多い大ヒット後の2作目ですが、全く心配ご無用です。 驚きに満ちた前作「星を継ぐもの」でしたが、本作も驚きに満ち満ちているの ですから。 地球人とガニメアンたちは、ほのぼのと交流しながら、互いに刺激しあうが、 ある話題になるとガニメアンたちは歯切れが悪くなり、新たな謎が生まれ・・ という寸法。 ハントとダンチェッカーの論理は今回も冴え渡り、気持ちよく読者の知的好奇心 を満たしてくれます。 テーマはWHOからWHYへ。さて次は? | ||||
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「星を継ぐもの」の続編ということで間をおかずに読んでみました。前作が5万年の謎、本作は2500万年の謎・・・あまりのスケールに頭がクラクラしそうです。前作で明かされなかった数々の謎が明らかになり、期待以上に楽しめます。(前作ほどのミステリー的なドキドキ感はないですが、スケールの大きさがそれを補っています。)タイトルにあるとおり「優しい」異星人とのフレンドリーなやりとりは殺伐とした宇宙戦争が多いこの手の作品の中で、ほっとさせるものがあります。著者・ホーガンの人類の未来に対する楽観主義が、読み終わったあとに爽やかな気分にさせてくれます。「人間って捨てたものじゃない!」「きっと明るい未来が待っている!」そんな気分にさせられる作品です。 | ||||
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「星を継ぐもの」の続編ということで間をおかずに読んでみました。 前作が5万年の謎、本作は2500万年の謎・・・あまりのスケールに頭がクラクラしそうです。前作で明かされなかった数々の謎が明らかになり、期待以上に楽しめます。(前作ほどのミステリー的なドキドキ感はないですが、スケールの大きさがそれを補っています。) タイトルにあるとおり「優しい」異星人とのフレンドリーなやりとりは殺伐とした宇宙戦争が多いこの手の作品の中で、ほっとさせるものがあります。 著者・ホーガンの人類の未来に対する楽観主義が、読み終わったあとに爽やかな気分にさせてくれます。「人間って捨てたものじゃない!」「きっと明るい未来が待っている!」そんな気分にさせられる作品です。 | ||||
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シリーズ二巻目に至り、謎は新たに進化する。ミステリの分野で言えば、『彼は何者か』から『彼はなぜそうしたのか』に移っていく。一巻目で曖昧なままに終ったガニメアンの正体が明かにされ、彼らがなぜ『優しい』のか解明される。それはすなわち、我々人類が『優しくない』ことの裏返しでもあるのだった。前作は5万年間の謎をとく事が主流であったが、今度の謎は2500万年間である。およそSF史上もっとも平和的な「ファースト・コンタクト」も描かれる(たぶん)。今回の発想によく似た日本のSFを私は以前に読んでいた。半村良の『妖星伝』である。テイストはずいぶんと違うが、『地球という惑星は生物がお互い殺しあうところに特徴がある』という発想は同じである。どちらも同時期の刊行。『妖星伝』の場合はこの地球の未来に対してかなり悲観的なラストであった。果たして、ホーガンはどう決着を着けるのだろう。彼はかなり楽天的なようである。先が楽しみだ。 | ||||
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シリーズ二巻目に至り、謎は新たに進化する。ミステリの分野で言えば、『彼は何者か』から『彼はなぜそうしたのか』に移っていく。一巻目で曖昧なままに終ったガニメアンの正体が明かにされ、彼らがなぜ『優しい』のか解明される。それはすなわち、我々人類が『優しくない』ことの裏返しでもあるのだった。前作は5万年間の謎をとく事が主流であったが、今度の謎は2500万年間である。およそSF史上もっとも平和的な「ファースト・コンタクト」も描かれる(たぶん)。 今回の発想によく似た日本のSFを私は以前に読んでいた。半村良の『妖星伝』である。テイストはずいぶんと違うが、『地球という惑星は生物がお互い殺しあうところに特徴がある』という発想は同じである。どちらも同時期の刊行。『妖星伝』の場合はこの地球の未来に対してかなり悲観的なラストであった。果たして、ホーガンはどう決着を着けるのだろう。彼はかなり楽天的なようである。先が楽しみだ。 | ||||
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“巨人”シリーズ第二作。 SFの生命線である“驚き”を失い、ファンを嘆かせることもタビタビな第二作。 そんな猜疑心に曇り切った読者の目を、「ファーストコンタクト」という全くの(ある意味いまさらな)新展開で清らかに拭い去ってくれたのには安堵した。 人間と「優しい巨人」との和気あいあいとした研究風景が繰り広げられる裏側で、前作の問題・矛盾点をひとつひとつ地道に塗りつぶしていく、著者の作品へのこだわりは尋常ではない。 ミステリの敵、スーパーAIゾラックの登場により、SF的にはおいしくなっている。 | ||||
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“巨人”シリーズ第二作。 SFの生命線である“驚き”を失い、ファンを嘆かせることもタビタビな第二作。 そんな猜疑心に曇り切った読者の目を、「ファーストコンタクト」という全くの(ある意味いまさらな)新展開で清らかに拭い去ってくれたのには安堵した。 人間と「優しい巨人」との和気あいあいとした研究風景が繰り広げられる裏側で、前作の問題・矛盾点をひとつひとつ地道に塗りつぶしていく、著者の作品へのこだわりは尋常ではない。 ミステリの敵、スーパーAIゾラックの登場により、SF的にはおいしくなっている。 | ||||
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