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隻眼の少女



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隻眼の少女
隻眼の少女

隻眼の少女の評価: 2.96/5点 レビュー 166件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全166件 161~166 9/9ページ
No.6:
(2pt)

虚心坦懐に見よ。つまらん作品だ。

この著者の作品はほかに知らない。カバー写真のビジュアルに目がいって、買ってみたものだ。都内の大きな書店を数箇所回った限りでは平積みの山が本書のみ低くなっていて、結構売れているらしい。
さて読後の感想だが、未成年の女の子が探偵という設定、古風な装束と隻眼(といってもカラーコンタクトを嵌めているだけらしいが)のギミックを除いたら、高い評価はできないと思うな。横溝正史の金田一シリーズのように戦前・戦後の混沌とした時代ならともかく、いかに因習残る山村の旧家が舞台とはいえ、現代の話だぞ。それにしては殺人の動機が無茶だろう。犯罪の手口も動機からして必然性に欠けるし、とにかくリアリティなさ過ぎ。殊更難しいトリックもなく、推理小説なり伝奇ミステリとしてはひどく凡庸な作品である。美少女探偵のキャラクターに幻惑されて、ちょっと無駄な買い物をしてしまったようだ。
隻眼の少女Amazon書評・レビュー:隻眼の少女より
416783846X
No.5:
(5pt)

21世紀版「翼ある闇」にして、著者の到達点。

萌え巫女姿の探偵、訳ありで自殺願望ありのワトソン役の大学生が偶然(?)遭遇する古き信仰が残る旧家での連続首斬り殺人。犯人は?動機は?その18年後にまた同じ事件が発生!模倣犯か?それとも連続殺人なのか?真相は? 著者の作品及び文藝春秋からすると単なる正統派で終わるわけないと思いながら読んでいましたが、やはり後味の悪さは用意されていましたね。しかも従来の作品に勝るとも劣らない衝撃。 本格ミステリとして傑作のうちに完了出来るものを最後にひっくり返す、この読後の後味の悪さは毎回なんとも言えませんね、病みつきになります。 …という従来の作者の路線そのままであると了解してお読み下さい。巫女さん姿の萌えな表紙のみで判断すると後でしっぺ返しに合います。 後味の悪い結末がアナタを待っています、でも間違いなく本格。そして怪作。傑作。今年度本ミス1位候補の作品ですね。
隻眼の少女Amazon書評・レビュー:隻眼の少女より
416329600X
No.4:
(5pt)

麻耶雄嵩の傑作、再び。

傑作。 「翼ある闇」「夏と冬の奏鳴曲」の時代から近作「貴族探偵」に至るまで本格推理小説、探偵小説の持つ機能のゆくすえに対して愚直なまでに誠実な作品を書き続けてこられた(と勝手に思っている)麻耶雄嵩の最新作。 基本的にミステリーのレビューは何を言ってもネタバレになるので口をつぐむしかないので詳細は控えます。 いつも通りの絶賛激賞・毀誉褒貶の賛否両論両極端になるだろうと思いますが、いままでの作品を読んできた方には、お薦めします。 それにしても帯にツンデレとか書いちゃったり表紙にわざわざ実写の女の子を載せてしまったり、どんな層をねらったのでしょうか担当の方は。
隻眼の少女Amazon書評・レビュー:隻眼の少女より
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No.3:
(5pt)

異常な作品

異常だ。この作品に比べたら今までの麻耶の作品や数多あるミステリで探偵が騙ってきた推理など茶番だと思われるほどの圧倒的な完成度。恐らくミステリ作家なら誰もがこうした作品を一度は目指すだろうが、誰一人為し得なかった作品だろう。生半可な努力と思考力、発想だけではこの壮大な伽藍は築けまい。筆者が処女作「翼ある闇」以降ずっと問題にしてきた命題が漸く実を結んだようにも見える。この極点に達した麻耶雄嵩が、今後創作活動を続けていけるのかということだけが不安だ。
そして一読しただけでは私も気づかず恥ずかしい限りなのだが、この「問題」は単に事件の推理だけに適応されるのではなく動機を含めドラマ部分に密接に影響していることは間違いない。静馬の感情やエピローグでのみかげの行動だけでなく、そもそも2003年の犯人の動機すら…そうした視点で見ると全く違った様相が見えてくる。やはり異常な作品である。
とはいえ複雑で読者を突き放した作品ではないので、誰でもお気軽に手に取ってくれればいいと思う。ドライな探偵と死相漂うワトソンの軽妙な掛け合いや茶目っ気に溢れる文章は読んでいるだけでも頬が緩む。この作品に出逢えて、本当に良かったと思う。
隻眼の少女Amazon書評・レビュー:隻眼の少女より
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No.2:
(5pt)

麻耶雄嵩の傑作、再び。

傑作。 「翼ある闇」「夏と冬の奏鳴曲」の時代から近作「貴族探偵」に至るまで本格推理小説、
探偵小説の持つ機能のゆくすえに対して愚直なまでに誠実な作品を書き続けてこられた(と勝手
に思っている)麻耶雄嵩の最新作。今作でもそれが引き継がれていると思います。

基本的にミステリーのレビューは何を言ってもネタバレになるので口をつぐむしかないので詳細
は控えます。 いつも通りの絶賛激賞・毀誉褒貶の賛否両論、両極端になるだろうと思いますが、
いままでの作品を読んできた方には、お薦めします。

それにしても帯にツンデレとか書いちゃったり表紙にわざわざ実写のカワイ目の女の子を載せて
しまったり、(まあ帯に偽りアリではないですけど)どんな層をねらったのでしょうか担当の方は。
隻眼の少女Amazon書評・レビュー:隻眼の少女より
416783846X
No.1:
(5pt)

異常な作品

異常だ。この作品に比べたら今までの麻耶の作品や数多あるミステリで探偵が騙ってきた推理など茶番だと思われるほどの圧倒的な完成度。恐らくミステリ作家なら誰もがこうした作品を一度は目指すだろうが、誰一人為し得なかった作品だろう。生半可な努力と思考力、発想だけではこの壮大な伽藍は築けまい。筆者が処女作「翼ある闇」以降ずっと問題にしてきた命題が漸く実を結んだようにも見える。この極点に達した麻耶雄嵩が、今後創作活動を続けていけるのかということだけが不安だ。
そして一読しただけでは私も気づかず恥ずかしい限りなのだが、この「問題」は単に事件の推理だけに適応されるのではなく動機を含めドラマ部分に密接に影響していることは間違いない。静馬の感情やエピローグでのみかげの行動だけでなく、そもそも2003年の犯人の動機すら…そうした視点で見ると全く違った様相が見えてくる。やはり異常な作品である。

とはいえ複雑で読者を突き放した作品ではないので、誰でもお気軽に手に取ってくれればいいと思う。ドライな探偵と死相漂うワトソンの軽妙な掛け合いや茶目っ気に溢れる文章は読んでいるだけでも頬が緩む。この作品に出逢えて、本当に良かったと思う。
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