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隻眼の少女
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隻眼の少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全163件 41~60 3/9ページ
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本格ミステリとは「手がかりから理詰めで推理して真相を 割り出すこと」なんだそうだ。 本書は2部構成である。しかし舞台は同じさびれた山村。 1部で事件を解決したが、18年後にまた惨劇が起こる。 確かに主人公みかげは「不整合」をよく口にし、長口上も 理屈っぽい。 (当たり前だが)口上が長い。それが快刀乱麻を断つがごとく、 ならいいのだがなんだか物足りない。読んでいて退屈だ。 水干装束に隻眼、という演出があるのだから、それに伴うような 切り口で事件を解決してもらいたかった。 それに1部でも2部でも、こういうオチ?という感じは否めない。 特に2部だ。これが「日本推理作家協会賞」、「本格ミステリ大賞」の W受賞なのか? これでもいいのか?これをやっていいのか? 名探偵『御陵みかげ』は、栖苅村の生ける神『スガル様』と同じでは ないか。どちらとも今の身分は親(親族)から継承されたものだし、修行も しているし、作られたモノではないか。 読後感:なんだかなぁ......。という脱力感めいた感じ。 500ページにみっしりと詰まっていて、ボリュームもあったのに。 なんだかなぁ。 | ||||
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ミステリーとサイコホラーの融合ですかね。設定はかなり好きです | ||||
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一部、推理過程に言及しますが、特にネタバレはありません。 巫女のような水干を着た隻眼(片眼)の少女探偵みかげと、遭遇した種田静馬を主人公とした本格ミ ステリー。つまり、犯人当てや謎解きを主体とした作品。 1985年と2003年と二つの事件が描かれるのだが、人間関係が複雑(割と単純なのだが、似た 名前が多く混乱しやすい)だったり、説明の図がなかったりで、かなり分かりにくい。情景描写で明ら かに間違っているところもあった。たとえば、同じく塀の「内側」という表現を逆の意味で2回使って いるところもあり、まともに読むと混乱してしまう。これなどはちゃんと推敲すれば除去できるミスだ ろう。軽く読み流せば気にならないかもしれないが、構成が複雑だから、見逃さないようにと集中して いる読者は明らかに混乱してしまう。もしかしてこれは作者によるミスリードかと勘ぐったくらいだ。 最終的な犯人が明かされるシーンはかなり衝撃的で、「どんでん返し」とも言えるのだが、それまで につまらないミスや作者の独りよがりがあったりするため、白けてしまって説得力を欠く。たとえば、 「神棚台の右から腕を入れた理由」など、図で示したり、あるいはもっと厳密に書かない限り、人によ って顔の向きは変わるはずなのに、作者はそれを一義的に決めつけている。 とにかく長いばかりで、複雑で分かりにくい上に細かな瑕も多いため、少しも楽しめなかった。本当 なら☆1としたいところだが、受賞作ということに敬意を表して、☆2とした。 | ||||
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横溝正史的な舞台設定にまず引き込まれ。そして案の定ドンドン人が死ぬ。 結末は何となく、そうゆう事しか無いよなぁ…と思ってました。あ、第2部の方です。 という意味では、麻耶作品の中では、割りと親切な部類の作品かと。 隻眼探偵も魅力的ですが、男子は騙せても女性読者は…イヤイヤ、こういうキャラが必要なんですよね。この作品の場合。ツンデレにも理由があったのだ。 という意味では、キャラクターと舞台設定と本格推理が見事に融合している麻耶さんの佳作だと思います。 | ||||
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※削除申請(2件) | ||||
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「これはないわ、バカミスでもしねぇよ!」という意見もございましょうが、 ”余りにも”と自分も思った上で判断します。最高です。 巽昌章氏の解説で、”謎解きの為の世界構築への発想転換”について触れられていますが、 現実から地続きの、(パラレルワールド的な)小説世界にギリギリ踏みとどまる範囲で、 最もうまいことやった作品なのでは?という気がします。 (一方、”あり得ない!”レベルで、まとめたのが「生ける屍の死」) 踏みとどまるというのは勿論ミステリー小説の中で、ということですが、 その要素の1つが、巽氏も例にあげている「獄門島」からのモチーフ拝借です。 「あぁ姉妹連続殺人ね、なんかもう使い古されてるけど、アリっちゃアリだよね~」と、 容易に話に入ってこれるように、三つ子を用意して屠り続けたのでは。 もっとも、「獄門島」を全く知らない人には通じない手ではありますが。 余りにも簡単に死人が出続けるので、比菜子(第一部でのスガル)か・・・・・ もしくは探偵が犯人じゃないの?と思った事も、どっかの時点ではありました。 一応、一部の終盤で”解決”は提示されますが。 そして第二部。 最初の犠牲者が”雪菜”だったので、「あぁ、春夏秋冬完成させるために!?」と酷い勘違いもしました(”冬”じゃないって)。 もしくは、”三つ子は殺めなくてはならない”という裏教義が存在するでは?とか。 なんだかんだで、私も和生説に傾いてましたが、度肝を抜く展開に、本を投げそうになりました。 18年後でもじわじわ効いてくる周到な手がかり・・・。何という犯人の狡知!! ”本当に真の解決かどうか作中では証明できないこと”の他に、 ”探偵が来るから更に事件が起こる”という問題も孕むこの作品、 問題作の一言では済まないくらいの「問題作」にもなってると思います。 んでも、例の二十則だかに1つ付け加えて欲しいかも。 「話の途中で死んだことになってる人物が実は生きてて、その後の事件に関わらせてはならない」と(笑)。 ・その他 ”奏鳴曲”を読んでる途中で知った作品で、「隻眼て桐璃に関係あるのか?」とか一瞬思ったものの全然違った。 契りの前あたりはちょっと感動覚えたというのに、私もあの感動を返して欲しいクチの一人。 それでも、このエンドシーンはいいなと思いました。ちょっと救われた。 ついでに、略して”種馬”は気づいてました。 他にも二部では、静馬絡みで二箇所ほどクスッと出来、横道的にも割りと楽しい読書体験でした。 | ||||
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本書は、2010年に発表され、その年末の各社ミステリランキングでも上位に掲げられたうえ、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した、という、本格ミステリ好きなら読みたくなる作品ではないかと思います。 物語は、2部構成で、第1部は、1985年の冬。 信州の寒村で、神がかり的な点で村人に崇められている琴折(ことさき)家で事件は起こった。 神的存在として代々受け継がれてきた「スガル」の後継者とされていた娘が、首を切断されるという痛ましい状況で殺されたのだ。 大学のフィールドワークと称して、村に滞在していた種田静馬は、母親を継いで探偵を目指す、隻眼の少女、御陵(みささぎ)みかげに出会い、探偵助手見習いとなる。 やがて次々と起こる惨劇。 第2部では、18年後の2003年の冬に時が移ろい、再び村で惨劇が起こるが。 作品を取り巻く雰囲気は、横溝正史の世界。 因習に満ちた一族と、彼らを襲う、陰惨な殺人事件の連続。 おどろおどろしい物語設定に、胸を躍らせる読者も多いのではないでしょうか。 しかし、本作品の主眼は、別のところにあります。 それは、犯人が次々と偽の証拠で探偵をかく乱するという設定。 このことが原因で、探偵・みかげは、何度も誤った推理をしてしまう。 ──これは、いわゆる「クイーンの後期的問題」と呼ばれるもので、たまらない魅力を秘めています。 そういう意味では、本作品は、万人受けではなく、やはり本格ミステリ好きを狙って書かれたものだと言えるでしょう。 私は、探偵と犯人のロジックを通した、一種の頭脳戦のような展開が大変面白く思いました。 また、この作者ならではの趣向も、気に入っています。 少し大人しめの結末かもしれませんが、パズラーらしい工夫が凝らされた秀作だと感じています。 | ||||
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正月休みの暇つぶしに本の分厚さのみで選んだので読む気にならず、レビューを見たら予想よりもレビューが多く、こんなマイナーそうな話と作者なのに(私は知りませんでした)賞まで貰っていると知りやっと読み始めました(笑) 第一部は結構面白く読めたのですが、第二部の娘編が娘の性格が地味でパッとしなくて話もグダグダで、後半になるにつれ、屁理屈ばかり言う人の言い訳を延々聞かされているようなウンザリした気持ちになってしまいました(笑) レビューでは評価が低い第一部の少女ですが私は一部の性格の方が好きですね〜。 やっつけのような結末や記憶喪失ネタも結構好きかも。 私は和生が犯人だと思って最初から読んでいたのですが、犯人扱いされた和生の発言に爆笑してしまいました。 笑わせようとして書いてるのかな〜(笑) 対象年齢は中学生、ネタ探しの大人しか楽しめないと思いますが、この作者の作品をもう一冊くらいは読んでみようかと思う面白さはありました。 | ||||
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年取ってから面倒な話についていくのが億劫になりました.で,この本ですが,最初の100ページほどで,僕には向かないな,と感じました.普通ならそれで読むのを止めるのですが,レビューを見ると意表をついたどんでん返しがありそうなので,頑張って最後まで読み通しました. 結論から言えば,最後まで微妙な感じでした.確かに最後の謎解きには驚かされましたが,しかし(どなかが書かれているように)様々な反則技の上になりたつ謎解きで,納得はできません.気持ちよくだまされる快感もなく,最後に感じたのは「やはり最初の100ページでやめときゃ良かった」という反省のみ. 僕には向かない作家のようです.神様シリーズはけっこう楽しんだのですがね. | ||||
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麻耶さんも、本当に当たりハズレがある作家さんですね。 すべては最後のひっくり返しにかかってるのですが。 この作品は微妙でした。 長すぎる。 死人が多すぎる。 動機が訳分からなすぎる。 タイトルとか表紙などは魅力的なだけに、なんだかもったいない気分になりました。 これはこれで1つのトリックでしょうから完結してますが、続きとか書かないで欲しいと思います・・・。 | ||||
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エラリー・クイーンの『ギリシャ棺の秘密』(角川文庫)の、飯城勇三氏の解説に、後期クイーン的問題を扱った小説が紹介されていて、その中の一冊に『隻眼の少女』があったので読んでみた。本格推理特有の物理トリックもきっちりあるが、それよりも、犯人が二転三転するのが、後期クイーン的問題の小説らしかった。 後期クイーン的問題とは、犯人が、探偵の論理の積み上げ方や思考経路を読んで、<偽の手がかり>を探偵に与えることである。この<偽の手がかり>のせいで、探偵は誤った推理をしてしまい、犯人を間違えてしまう。加えて、<偽の手がかり>を与えた人物=犯人とは限らず、背後に潜む犯人に操られて、<偽の手がかり>を探偵に与えたケースもある。そのようなことを考えると、その背後に潜む犯人もさらにその背後に潜む犯人に操られて、ある人物に<偽の手がかり>を探偵に与えるように仕向けることもありうるということも起こってしまう。つまり犯人のメタ化である。なので、後期クイーン的問題をあつかった小説では、探偵の犯人当ての推理が二転三転するといったことが起こるのだ。 と、これを読んでも、後期クイーン的問題についてイマイチわからないと思う。この小説はこの後期クイーン的問題の構造を上手く利用して書かれています。ただ、オチが分かってしまうと、論理が循環してる感じで、あまり爽快な気分にはなりません。蛇足ですが、作者は理系出身ということもあるのか分かりませんが、文章がものすごく論理的で、キチキチした印象を受けました。 | ||||
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この帯からしてトリックの一部なのか??と思えてくるほど、本当にこんな叙述みたこともないし、かなり斬新です。 あらすじもよいし、何といっても叙述トリックのすばらしさ。 数多くの叙述トリックを読んできましたが、こんなにテンションが上がったのは久しぶりです。 | ||||
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この小説において犯人を読み当てることも推理がトンデモなこともあまり意味が無い。 そこがメインの小説じゃないし、むしろメインとして在るのは後期クイーン的問題に対する積極的なアプローチなのだから、そこまで読めているかどうかで「こんなの反則だろくだらない」とか「探偵の推理への問題提起が真正面から行われていて興味深かった」とか賛否が極端に二分しやすい。 もちろん深く読んだ上で受け付けない人もその逆もあり得るのだけれど、折角なら「探偵の推理への信憑性」と「誰でも犯人にできる手掛かり群」に着目したほうがいいんじゃないだろうか。 | ||||
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探偵小説は、不可解に見えた事件を名探偵があざやかに解き明かして読者をアッと言わせる小説ですが、そのアッといわせる手法の点で大きく2つに分類できます。 一つは、探偵の観察・調査能力が卓越しているために、探偵が読者(正確には語り手、「ワトソン役」)の気づかない証拠の存在に気づいていて、謎解きのシーンでそれが初めて明かされて「そうだったのか」となるタイプ。探偵の推理は、主に探すべき証拠の目星をつけるために用いられます。またこのタイプは、犯人が現行犯やそれに準ずるような客観的に明白な形で明らかにされることが多いのも特徴です。これは「客観探偵」タイプと呼ぶことができるでしょう。伝統的な推理小説では、ポーやコナン・ドイルの作品がどちらかというとこのタイプです。作者の視点からは、決定的証拠を謎解きシーンまで隠しておくタイプということもできます。 もう一つは、探偵の推測力・想像力が卓越しているために、探偵が読者の想像のつかないような出来事の経過の可能性に気づいていて、謎解きのシーンでその推理が明かされて「そうだったのか」となるタイプ。またこのタイプは、犯人が自白や証言などの主観的証拠に頼った形で明らかにされることが多いのも特徴です。これは「主観探偵」タイプと呼ぶことができるでしょう。伝統的な推理小説では、クリスティやクイーンがどちらかというとこのタイプです。作者の視点からは、そもそも決定的証拠を作らないタイプということもできます。 一般に、客観探偵タイプでは、捜査中に読者にネタが割れることを気にせず物証がたっぷり使えるので、探偵役は謎解きシーンにおいて、必然性の高い推理、つまり「証拠に照らすとほとんどこれしか考えられない」ようなスキのない推理を披露することになります。反対に、主観探偵タイプでは物証に乏しいので、探偵役は謎解きシーンにおいて、必然性の低い推理、つまり「そういう可能性は確かにありうるが、そうでない可能性も考えられる」ようなスキの多い推理を披露することになります。 このように比較すると客観探偵の方がいいようですが、ご承知の通り、推理界のトレンドは実際には客観探偵より主観探偵の方にあります。日本で本格推理に分類されるような探偵小説も、このトレンドの上にあります。どうしてそうなったか。それは、一つは、主観探偵には物証が少ないので、その分大詰めで話をひっくり返すような大技を繰り出す自由度が高いこと。もう一つには、推理小説を真相当てゲームのように考える人が増えたため、探偵が得た証拠は直ちに読者にも開示しなければ「フェアでない」と考える人が増えたこと。これらが主要な理由と考えられます。 さてこの『隻眼の少女』ですが、一言で言えば、主観探偵のいいところと悪いところが凝縮されたような話です。いやどちらかというと、悪いところの方がより凝縮されているようにも思われます。しかしそれをどう評価するかには悩ましいところがあります。この話は上で述べたような主観探偵の欠点を皮肉る話だと解釈する余地もあるからです。もしそうでないなら単にナンセンスな話です。そこを判断するにはこの作者の他の作品を調べてみる必要がありますが、私は今のところ読んだことがありません。 もう少し細かいところにも触れておきます。この話は2部構成になっていますが、まず、読み物としてみたとき、進行を急ぎすぎたのか、第1部の話の出来があまりよくなくて退屈なのは明らかな欠点です。この部分はプロットもキャラクターもダメです。また、2部で明かされる真相が、テーマ面から言えばナンセンスなのも問題です。アリストテレスが言うように、フィクションの意義は、ある面では、ある出来事が起こりうるものであるということを示すこと、シリアスドラマの場合はとりわけ現実に潜む危険性について指摘し警鐘を鳴らすことです。ところが、ここでは具体的に言えませんが、この話の真相は、推理小説のお約束を前提として初めて成り立つもので、現実にはあり得ないので、このような危険性を指摘することにほとんど意味がありません。 | ||||
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本格ミステリだと信じて期待して読んだのでいけなかったのだとは思いますが、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞とのW受賞作品だと聞いたら仕方が無いと思います。期待するなっていうほうが無理です。 まあ最後まではとりあえず読み通せたしそれなりに楽しんだ・・・楽しくは無かったです。 本格ミステリ風ドタバタ殺人劇というのが自分が読み終えて抱いた印象で、本格ミステリって書いた方も意図していたとは思えないような内容です。 それならそれで登場人物とかもう少し魅力的なら楽しめるだろうけれどヤラレル方もヤル方もなんとも印象の薄い魅力の乏しい方々でなんだか盛り上がりに欠けます。せめて少女探偵のみかげちゃんでももう少しキュートならこれはこういう作品なのだと割り切れて自分には不向きだったと諦めもつくのでしょうが。 こういう世界観を楽しめる人が読めば楽しいかもしれませんが本格ミステリを求める人にはとてもお勧めできません。 | ||||
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因習の残る村の閉鎖的な旧家で起こる連続殺人 確かに犬神家っぽいけど 身の回りの人を混乱に導く遺言を残す犬神佐平翁みたいな人がいるでなし 伝承とかをさほど生かしてない感じです なんだかうーんと唸りたくなる事柄が多い印象 そんなに盛り込まない方がすっきりして読みやすいと思いますが ただ作者独特の味付けを気に入れば楽しいのかなぁ 私には微妙でした ヒロインにあんまり魅力感じなかったのもあるし 犯人の動機もへっ?という感じでした 他に「化石・・」も読みましたが小生意気な風変りな美少女 が好きなのかなぁ リアルにいたら困りそうな女の子なんだよねぇ | ||||
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本作は二部構成になっています。 一部で一度事件が解決するわけですが、嘘だ…この作者がこんなにストレートに事件を解決させて終わりなわけがない…と思った私の判断は正しかった。 読了後、相変わらずものすごいミステリーを書く方だなと改めて感動しました。面白いです。面白いけど、本格ミステリーを求め、且つこの作者の作品が初見だという方はきっと怒るだろうなと思います。 この作者はミステリー小説をよく読む方の大半が「それは反則だろ!」と思うようなことを平気で書いてしまう、いわゆる癖のある作家というやつで、それは本作でも健在だからです。 どこがどう反則なのかはネタバレなので書けませんが、作者の本をよく読む私自身、本作を読み終わったあとは「これタブーなんじゃ…」と呆然としてしまいました。 正直反則すぎて作中で真犯人が明かされる前に真犯人及びトリックがわかった読者はゼロなのではないかと思います。トリックが巧妙だとかそういう問題ではなく、それくらい酷い反則技を使ってくるのです。 この作者の作品を初めて読んだ時はこんなのアリかと目を疑ったものですが、読んでいるうちに次はどんな反則技を使ってくるのかと楽しみになってくるのだから不思議です。つまり一癖ある作者だと覚悟した上で読むとなかなか面白いのです。 物語の大部分を使用して丁寧に丁寧に積み重ねたものを最後の最後でぶち壊すのはこの作者のお家芸みたいなものですが、今回はいつも以上にぶち壊して…というより土台から叩き崩してて驚きました。 序盤のラブコメのような展開にほんわかしたり中盤の切ない展開にしんみりしたりしていた私が馬鹿みたいではないですか。最高です。これだから麻耶雄嵩はやめられません。 本作の文章自体は翼ある闇などに比べるとかなり読みやすいです。特に二部に入ってからは物語がさらに複雑怪奇な形を成すこともあり、ノンストップで読めてしまいました。 作品自体は非常に楽しめたのですが、肝心要のトリックはやや強引め、そしてミステリー小説としてはまあやっぱり反則技だよねということで間を取って☆3です。 | ||||
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2世代にわたって寒村で起きた連続殺人事件. 隻眼の美少女探偵が親子2代でこの事件の解決に乗り出すが・・・. 第一部を読むと,トリックも謎解きも古臭いキャラ萌え小説のように感じる. 今どきライターを持っているから喫煙者で,右手に持っていたから右利きだ, などという謎解きはあまりにも時代遅れな印象を受けるが, 第二で明かされる真実は確かに意外性のあるどんでん返しではある. ただ,この意外性を成立させるために無理のある設定が多すぎる. マンガ的なフィクションとして許容して受け入れていた設定が ミステリーの仕掛けの一部だとわかるとビックリするより呆れてしまう. | ||||
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短編集で、あえて静馬は出さず、20世紀末の事件と21世紀の事件をどれがどれと明記せずに混在させた「御陵みかげの冒険」ってのはどーですか麻耶さん。 | ||||
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まるで横溝正史のミステリー小説のような設定と不思議な少女探偵という組合せに期待を胸に読み始めた。もちろん、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞のダブル受賞作ということもあったが… 第一部であっさりと事件が解決し、18年後を描いた第二部は一体どのような展開があるのかとさらに期待が膨らんだ。一種の掟破りなのだが、二部構成にした作家の意図は汲み取れる。 しかし、どうにもトリックありきで描かれたミステリーという感は否めず、ストーリー展開にもう少し面白さがあれば良かったと思う。 | ||||
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